A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

エピグラフ

2006-05-31 23:50:21 | 美術
前回、前々回と掲載したいけばなの作品写真の素材は、まんさく、バラでした。


「人生とは、有限の肉体に宿る無限の神性を認識することである。」
p.604 『文読む月日(上)』レフ・トルストイ 北御門二郎訳 ちくま文庫、2003年




銀河鉄道

2006-05-30 23:43:34 | 美術
久しぶりの山田勇男作品の上映会です。

「銀河鉄道の夜」がフイルムで見れるのが個人的には楽しみなのです。
そして、慌ただしい日々の中で下北沢を通過することがあるたびに、
この上映会のことを思い出し、あるいは上映会が終ったあとで歩く下北沢の街の余韻がたまらなく好きで、この上映会がなくても下北沢には行きたくて、でもなかなか行けなくて、こうして行かれることが今はたまらなくうれしいのでした。

<ラ・カメラ シネマ・フォー・アイズ>
2006年6月16日~25日
Aプロ
「あんたのすたるじあ」2004年/8ミリフイルム/カラー/19分 監督:星野出穂
「ハイライトの花」2005年/8ミリフイルム/カラー/10分 監督:居島知美
「下弦の月」2006年/16ミリフイルム/カラー/23分 監督:能登勝
「表面科学の路地」2006年/8ミリフイルム/カラー/10分
「うずまきの彼方へ」2006年/8ミリフイルム/カラー/15分
以上監督:山崎幹夫

Bプロ
「銀河鉄道の夜」1982年/8ミリフイルム/カラー/45分
「ポエオティアの山猫」1987年/16ミリフイルム/カラー/15分
「冬のスケッチ」1988年/8ミリフイルム/カラー/25分
以上監督:山田勇男

Cプロ
「あやかし横町」2003年/8ミリフイルム/カラー/15分
「蒲団龍宮記」2003年/8ミリフイルム/カラー/21分
「トタン街日和」2005年/8ミリフイルム/カラー/12分
以上 出演:上野茂都 監督:山田勇男

Dプロ
上野茂都(唄・三味線)ライヴ

Eプロ
ペーソス ライヴ 短編作品上映付き

6月16日(金)
                   19:30~Bプロ
6月17日(土)
15:30~Bプロ 17:30~Cプロ 19:30~Aプロ
6月18日(日)
15:30~Cプロ 17:30~Dプロ
6月23日(金)
                   19:30~Cプロ
6月24日(土)
15:30~Aプロ 17:30~Bプロ 19:30~Eプロ
6月25日(日)
                   19:30~Aプロ

<入場料金>ABCプロ各1000円 DEプロ各2000円
定員50名。当日券のみ。30分前に開場。
<会場>LA CAMERA ラ・カメラ
    東京都世田谷区代沢4-44-12 茶沢通り沿いビル2F




屏風浦

2006-05-30 00:13:24 | 美術
またまた、いけ花ですよ!
華道では、枝だものと花を組み合わせていけるのですが、例によって枝の名前を憶えておりません。また、調べておきます。
ちなみに、花はバラです。


他人の欠点が目につくのは、自分のことを忘れているからである。よく他人を非難しながら、自分もたった今非難した過ちと同じ過ちに陥ることがある。自分の霊を救うことには無頓着で、よりよき人間になろうと努力しない者は、容易に誘惑に陥り、他人の悪に倣うものである。(『賢者の思想』より)
p.591 『文読む月日(上)』トルストイ 北御門二郎訳 ちくま文庫 2003年
 

42496

2006-05-27 00:10:26 | 美術
今回はかきつばだ、ふといを使っていけました。
前々回の菖蒲と似ています。見分けが難しいです。
かきつばたはよく日本美術の作品で目にする花ですので、なじみがあります。
しかし、いけ方にはいろいろ決まりがあり、なかなか自由に好き勝手にいける、というわけにはいきません。
花によってそれにふさわしいいけ方があるようなのです。
奥が深いです。

ジャスパー

2006-05-26 00:24:13 | 美術
またまた華道試作シリーズです。
今回は「水盤」という平らな器にいけたものです。
花材は前回と同じです。
器が違うだけでだいぶ印象が変わります。


「こうした場合、音楽はほとんど一つの可視の存在とも、われわれが生と呼ぶものの本質にちかい存在とも、謂えるような気がするなあ。生はむこうにあり、表現の努めを担った者はこちらにいるというようなものじゃない。生とは存在の連帯感ではなかろうか。そうだとすれば芸術家自身が生なのだとはいえないかしらん。何故って、あの船と僕とを結ぶ音楽の軌跡のように、芸術家は作品という存在と他のあらゆる存在とを結ぶ軌跡のようなものだから。そして芸術家はこうすることによっておのれの存在を、万有の上にひろげることができるんだから。しかし「現実」はそうではない。・・・・・・」
p.156「火山の休暇」『岬にての物語』所収、三島由紀夫、新潮文庫、1978年

エクリ

2006-05-23 23:12:01 | 美術
昨日いけた花材は、ライデンとスカシユリでした。
今回は、その後にライデンとシャクヤクをつかっていけた作品をご覧ください。


なかに雛の入っている卵を、雛の生命を危険に晒すことなしに割ることはできないように、ある人がある人を、その精神生活を危険に晒すことなしに解放することはできない。精神は一定の点まで成長すると、自分で自分の鎖を断ち切るものである。
(リュシー・マローリ)
p.583 『文読む月日(上)』レフ・トルストイ 北御門二郎訳 ちくま文庫 2003年


crane

2006-05-23 00:18:35 | 美術
写真:今日の華道レッスンより。
花材がうろ覚えなので、こんどよく調べておきます。



善意はそれが遂行するものによってでなく-換言すれば、なんらかの目的を達成するのに役立つからではなく、もともとそれ自体が善なのである。善意がそれ自体として眺められたとき、それはそれを通じていつか、誰かのために、あるいはすべての人々のためにさえもなされるであろういかなる事柄よりも、比較を絶するほど高い価値を内包している。たとえ非常に運が悪くて、あるいはあまりにも能力不足で、その善意が全然自分の意図を達成できなくても、たとえそれがどんなに努力しても何一つ遂行できず、単なる善意にとどまったとしても(もちろんそれが単なる空しい願望ではなくて、われわれの力の及ぶ範囲のあらゆる手段を尽くすものとして)、そのような場合でもやっぱりその善意は高価な金剛石のように、それ自体きわめて大きな価値を内包するもののように内面的な輝きを見せるであろう。(カントによる)
p.580『文読む月日(上)』レフ・トルストイ 北御門二郎訳 ちくま文庫、2003年

ロンドン

2006-05-12 00:09:07 | 美術
疲れた顔をしているのでしょうか
東京の夜の空気は眠気を誘います。
疲労がゆっくりと体に染み込んでいくようです。
今日はちょっと熱かったかな。
そんなことないですね。
この時期の天気や湿度、温度を言葉にするのは難しいですね。
そちらの天気はどうですか。
あなたのいるロンドンが気持ちのいい快晴であることを願っています。


夜にはいいことあるんだ
夜にはいいことあるんだ
やさしい気分になるんだ
心のドアを開くんだ
あの娘のドアをたたくんだ
心のドアを開くんだ

「SUNNY BLUE」フィッシュマンズ

夜から

2006-05-10 00:45:32 | 美術
夜、疲れた体を休めるバスのイスは、座っているとほんとうに目的地へと着くのか不安になります。果たして、私は帰ることが出来るのでしょうか?

「夜の思考を事とする人間は、例外なく粉っぽい光沢(つや)のない皮膚をもち、衰えた胃袋を持っていた。かれらは或る時代を一つのたっぷりした思想的な夜で包もうとしていたし、私の見たあらゆる太陽を否定していた。私の見た生をも、私の見た死をも、否定していた。なぜなら太陽はその双方に関わっていたからである。」
(p.140「三島由紀夫の美学講座」三島由紀夫著、谷川渥編、ちくま文庫、2000年)