A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記880 『上野の森美術館大賞展』

2014-05-30 23:44:18 | 書物
タイトル:第32回 明日をひらく絵画 : 上野の森美術館大賞展
別書名:The 32nd Ueno Royal Museum grand prize exhibition
編集:岡里崇、仙座桃子
発行:公益財団法人日本美術協会 上野の森美術館
撮影:株式会社プライズ
制作:KOH DESIGN
発行日:c2014
形態:133p ; 28cm
注記:展覧会カタログ
   [東京展]: 2014年4月25日-5月8日:上野の森美術館, 関西展: 2014年5月27日-6月1日:京都府京都文化博物館
   主催: 日本美術協会・上野の森美術館, 彫刻の森美術館, フジサンケイグループ [ほか]
内容:
入賞作品
 上野の森美術館絵画大賞 王青「玄牝」
 優秀賞・彫刻の森美術館賞 柏木久美子「絢の庭」
 優秀賞・フジテレビ賞 吉田沙織「喪失して尚、混在する。」
 優秀賞・ニッポン放送賞 伊庭広人「展望231 希望への始まり 2014」
 優秀賞・産経新聞社賞 茂木瑶「星座―窓からの風景―」
入選者一覧
賞候補
一次賞候補
入選作品
作品搬入/審査/審査経過
審査委員作品/審査所感
 岡田修二
 千住博「第32回上野の森美術館大賞展に寄せて」
 土屋禮一
 福王寺一彦
 保科豊巳「審査を振り返って」
 山本文彦
上野の森美術館大賞展の歩み
第1回~第31回展記録
第31回上野の森美術館大賞展・入賞者展

頂いた日:2014年5月30日
 会場の京都文化博物館にて頂いた1冊。どうもありがとうございます。
もしかしたら、上野の森美術館大賞展を見るのは初めてだったかもしれない。おもしろかったのは、中村貴弥、山影広野の両氏が宇宙を描いていたことだろうか。この場合、写実といっても、宇宙だから抽象画になるのだろうか。


未読日記879 『ELLIPSIS』

2014-05-26 22:05:45 | 書物
タイトル:フィオナ・タン エリプシス
並列書名 : Fiona Tan-ellipsis
編集:金沢21世紀美術館
    黒澤浩美(金沢21世紀美術館)、高城昭夫、友永文博、明石康正(パッド株式会社)
編集補:坂口千秋、水田紗弥子
翻訳:ジョン・マクレリー、ルース・S・マクレリー、中村亜希子(ザ・ワード・ワークス)、大久保玲奈
アート・ディレクション&デザイン:林琢真(Deco design
プリンティング・ディレクター:花岡秀明(株式会社オノウエ印刷
発行:東京 : 日東書院本社
発行日:2013.8
形態 : 143p : 挿図 ; 23cm
注記:展覧会カタログ
    会期・会場: 2013年8月3日-11月10日:金沢21世紀美術館
    主催: 金沢21世紀美術館
    英文併記
    タイトルは奥付による
    作家歴: p134-137
    主な参考文献: p138-142
内容:
作品図版
 セブン
 ライズ・アンド・フォール
 リンネの花時計
 記憶のうつろい
 人々の声 シドニー
 人々の声 東京

ヴォイス・オーバー|Voice-over texts by Fiona Tan

 リンネの花時計
 記憶のうつろい
 ブレンダンの島

論考&資料
「フィオナ・タン|エリプシス」黒澤浩美
「フィオナ・タンの《A Lapse of Memory》にみるアレゴリー」オクウィ・エンヴェゾー

作品解説/作家歴/参考文献/謝辞/展覧会情報

購入日:2014年5月26日
購入店:ジュンク堂書店 京都店
購入理由:
 家族写真の参考文献として購入した1冊。《人々の声》が展示されていたとは知らなかった。見れずに後悔。ちなみに、《人々の声》は独立した写真集としても刊行されているが、一部は入手困難になっている。以前にYUY BOOKSで見かけたことがあり、その時に買わなかったことをまた後悔。今年もまたフィオナ・タンの個展が東京都写真美術館と国立国際美術館で開催される。こんどこそは後悔しないよう、早々に見に行きたい。

未読日記878 『「飛鳥アートヴィレッジ」2013 Archive Book』

2014-05-23 23:08:52 | 書物
タイトル:「飛鳥アートヴィレッジ」2013 Archive Book
並列タイトル:日本の起源で「美」を拓く。 : 飛鳥アートヴィレッジ : Artist in Residence : 2013 Archive Book
編集:山中俊広(プログラム・コーディネーター/インディペンデント・キュレーター)
デザイン:株式会社 企画・創
作品展撮影:長谷川朋也(長谷川写真事務所)
発行:奈良 : 明日香村役場
発行日:2014.3
形態:14p ; 19×20cm
注記:平成25年度文化庁地域発・文化芸術創造発信イニシアチブ
内容:

「ごあいさつ」森川裕一(明日香村長)
飛鳥アートヴィレッジ2013年度《事業概要》
笠間弥路
下野友嗣
野田万里子
土方 大
磐井賢志
「「飛鳥」と「アート」の理想的な天秤の支点を探ること」山中俊広

頂いた日:2014年5月23日
 編者の方よりご恵贈頂きました。どうもありがとうございます。本書は、奈良・明日香村で行われたアーティスト・イン・レジデンス「飛鳥アートヴィレッジ」の報告集。成果発表展のご案内を頂いたものの、期間も短く遠方だったため、結局行かれなかったので、全容がわかって興味深かった。
 ちょっと驚いたのが、表紙にレジデンス作家の写真が小さく載っているのだが、首からイニシャルの英単語が嵌められていて悪趣味だった(中を見たら、チラシも同じだった)。なぜ??


未読日記877 『すべて写真になる日まで』

2014-05-18 23:52:50 | 書物
タイトル:増山たづ子 すべて写真になる日まで
写真:増山たづ子
編者:小原真史(IZU PHOTO MUSEUM)、野部博子(増山たづ子の遺志を継ぐ館)
編集:小原真史
ブックデザイン:林琢真(Hayashi Takuma Design Office)
制作補助:奥山貴嗣、永原耕治(IZU PHOTO MUSEUM)
発行:長泉町(静岡県) : Izu Photo Museum
発売:長泉町(静岡県) : NOHARA
発行日:2014.5
形態:396p ; 20cm
注記:展覧会カタログ
   会期・会場: IZU PHOTO MUSEUM: 2013年10月6日-2014年7月27日
   主催:IZU PHOTO MUSEUM
   協力:増山たづ子の遺志を継ぐ館
内容:
国が一度やろうと思ったことは、戦争もダムも必ずやると撮り続けた10万枚
カメラばあちゃんの遺した故郷のアルバム

幾百年 栄えた我が村も 時の流れにはさからえず 昔の光 いまいずこ

増山たづ子さんは、徳山村が消えゆく前に、まるごと写真の中に引越しさせ、時間の制限からはなれて村をいつでも訪れることのできる場所にしたように思います。途方もない悲しみや怒りが透明なレンズをさらに磨いたのか、写された光景がただひたすらに明るく、優しいのに強く胸をうたれました。――加瀬亮

みんなが笑ってる、人も、鳥も獣も、草も木も山も。地図のうえから消され、やがて水底に沈められた故郷が、いまも笑ってる。来たるべき不在のときに向けて組織された、記憶をめぐる戦いは、きっと受け継がれる。徳山から、たとえば福島へ。あの笑いとともに。――赤坂憲雄

目次
はじめに

カメラばあちゃんの誕生
徳山村の四季
石垣りんと徳山村
「1977年 岐阜県揖斐郡徳山村戸入にて」石垣りん
ダムの足音
映画『ふるさと』
徳山村の人々
徳山村の子供たち
ミナシマイのはじまり
移転地

「ミナシマイの前に――増山たづ子と“もう一つの徳山村”」小原真史
「増山たづ子、昔話を語る」野部博子
増山たづ子・徳山村年譜
あとがきにかえて

購入日:2014年5月18日
購入店:NOHARA BOOKS
購入理由:
 家族写真のスライドショーイベントは終わったが、テキストの参考文献として購入。この展覧会は、始まった時から見たかったが、まだ見れていない。幸運なことに会期延長したので行けるかも。
 図録を見て、久しぶりに心震えた。どこの街や家庭でもある日常や自然、家族の写真なのに、見ていてどこか懐かしい。人々の顔や表情がすばらしい。徳山村の風景が美しい。「時の流れ」とはよく使ってしまう言葉だが、まさに「時の流れ」が記録・収集された輝かしく美しい写真である。
 増山は、60歳のときに初めて手にしたカメラで写真を撮り始めた。大学や専門学校で写真を学んだわけでもない。そして、撮りためた写真を捨てずに残し続けた。残すというのは、場所だけでなくエネルギーもいる。この写真を残すということの思い、信念がまたすばらしいと再確認する。

未読日記876 『風景/ランドスケープ』

2014-05-15 23:10:27 | 書物
タイトル:10+1 No.9 特集=風景/ランドスケープ (Spring 1997)
編集制作:メディア・デザイン研究所
       荻原富雄、佐野恵津子、安部直樹、境洋人+柴俊一
編集協力:松畑強+松岡新一郎
造本/デザイン:松田行正、河原田智
10+1タイトルロゴ:鈴木一誌
本文タイトル英訳:エリック・カズデン
発行:東京 : INAX出版
発行日:1997.5
形態:227p ; 23cm
内容:
特集=風景/ランドスケープ

[対談]
参照項なき風景/ランドスケープの時代|松畑強×松岡新一郎

[批評]
ランドスケープの認識論――近代風景の起源をめぐって|松畑強
大地を刻む――ランドスケープからランドスクレイプへ|五十嵐太郎 
観測者のランドスケープ――離散性、あるいは不連続性と「形式」の問題|槻橋修
帝国の風景|W.J.T.ミッチェル 篠儀直子訳
肉屋の店先――ピクチャレスクの美学と建築とに見られる嫌悪|ジョン・マッカーサー 篠儀直子訳
格子模様の論理(レゾヌマン)――チェス盤が与える思考の範型|松岡新一郎
地図、統計、写真――大都市の相貌|若林幹夫
東京ディズニーランドの神話学 1――富士山と東京ディズニーランド|桂英史

[写真]
distortion|綿谷修

[図版構成]
終わりと始まりのランドスケープ|五十嵐太郎×森山学×山内彩子×陳玲

[連載]
知の空間=空間の知……5 怪物のエチカ――「タクシノミア」の空間としての植物園|松浦寿輝
非都市の存在論……5 逆説都市(パラドクシカル・シティ)――室内の幻像(ファンタスマゴリー)からノワールの宇宙へ|田中純
千年王国論……6 計画の王国の挫折の彼方に|八束はじめ
サティアン|宮本隆司

[10+1 REVIEWS]
建築の言説、都市の言説 5 ゲシュタルトのユートピア――コーリン・ロウ-透明性の翳り|大島哲蔵
建築とイマージュ 5 幾何学と・起源 1――デザルグの定理|松岡新一郎
ビルディング・タイプの解剖学 5 清潔な身体/精神:監獄――彼岸への装置化|五十嵐太郎+大川信行
情報空間の地理学 5 都市をめぐる二つのSF――サイバーパンクとヒップホップ|毛利嘉孝
住居の視点、住居の死角 4 いのちが共鳴する「ファミリィ・トライアングル」の位相――ホスピスにみる<場>の論理|米沢慧

購入日:2014年5月15日
購入店:日本の古本屋
購入理由:
 執筆中の原稿の参考文献として、宮本隆司の写真「サティアン」の図版が欲しくて購入。だが、残念ながら私が見たかったものとは異なったのだが、特集の方は私の関心領域と重なる点も多く、持っていて損はない。1997年の発行で古いが、その時代性も含めて興味深い。