タイトル:フィクションとは何か―ごっこ遊びと芸術―
タイトル別名:Mimesis as make-believe : on the foundations of the representational arts
著者:ケンダル・ウォルトン
訳者:田村均
装丁:鈴木衛
カヴァー図版:カジミール・マレーヴィチ『絶対主義者の絵画』1915年 アムステルダム市立美術館蔵
発行:名古屋 : 名古屋大学出版会
発行日:2016.5
形態:x, 443, 58p ; 22cm
注記:原著 (Harvard University Press, 1990) の全訳
索引: 巻末1-6p
参考文献: 巻末9-18p
内容:
ホラー映画を観れば恐怖を覚え、小説を読めば主人公に共感する—しかし、そもそも私たちはなぜ虚構にすぎないものに感情を動かされるのか。絵画、文学、演劇、映画などの芸術作品から日常生活まで、虚構世界が私たちを魅了し、想像や行動を促す原理をトータルに解明するフィクション論の金字塔、待望の邦訳。
目次
凡例
序章
第Ⅰ部 表象体
第1章 表象体とごっこ遊び
1 想像の働き
2 想像を促す事物
3 想像活動のオブジェクト
4 自分自身についての想像
5 小道具と虚構的真理
6 小道具を介さない虚構性 —— 夢と白昼夢
7 表象体
8 非写実的な芸術
9 虚構世界
10 ごっこ遊びという魔法
第2章 フィクションとノンフィクション
1 ノンフィクション
2 虚構と現実
3 言語的戦略
4 虚構と断定
5 発語内行為のふりをすることと発語内行為を表象すること
6 発語内行為としての虚構制作?
7 混合体、中間形態、多義性、不確定性
8 伝説と神話
9 真理と実在についての覚書
10 二種類のシンボル?
第3章 表象の対象
1 対象とは何か
2 表象体と一致関係
3 決定する要因
4 表象と指示
5 対象の使い道
6 反射的表象体
7 対象は重要ではない
8 非現実の対象は?
第4章 生成の機構
1 生成の原理
2 直接的生成と間接的生成
3 含意の原理
4 直接的生成の機構
5 愚かな問い
6 いろいろな帰結
第Ⅱ部 表象体の鑑賞体験
第6章 謎と問題点
1 ヒロインを救い出す
2 虚構を恐れる
3 虚構性とその他の志向的特性
第6章 参加すること
1 子どもたちの遊びへの参加
2 参加する者としての鑑賞者
3 言語的な参加
4 参加に関する制約
5 聴衆への脇台詞
6 見られないものを見ること
第7章 心理的な参加
1 虚構として恐れること
2 心理的に参加する
3 悲劇のパラドックス
4 サスペンスとサプライズ
5 参加することの眼目
6 参加なき鑑賞
第Ⅲ部 様相と様式
第8章 絵画的描出による表象
1 描出体の定義
2 絵を見ることと物を見ること
3 描出の表現様式
4 写実性
5 様相横断的な描出
6 音楽的な描出
7 視点 (描出体における)
8 結 論
第9章 言語的表象体
1 言語による描出
2 語 り
3 二種類の信頼性
4 言葉にならない語り
5 不在の語り手と消された語り手
6 物語を語る語り手
7 仲立ち
8 語りによる表象体の視点
第Ⅳ部 意味論と存在論
第10章 架空の存在者をしりぞける
1 問 題
2 虚構世界の内側で虚構世界について語ること
3 通常の言明
4 非公式のごっこ遊び
5 他のさまざまな形
6 論理形式
第11章 存 在
1 暴露と不同意
2 存在と非存在についての主張
謝辞
訳者解説
注
参考文献
図版一覧
索引
購入日:2017年8月16日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
「アンキャッチャブル・ストーリー」展レビューテキストのための参考文献として購入。
先ごろ買った『早稻田文学 2017年夏号 特集:作られゆく現実の先で」を読んでいたら、複数の論考で本書が引用・参照されていた。どの引用も興味深く、読んでみたくなった。
タイトル別名:Mimesis as make-believe : on the foundations of the representational arts
著者:ケンダル・ウォルトン
訳者:田村均
装丁:鈴木衛
カヴァー図版:カジミール・マレーヴィチ『絶対主義者の絵画』1915年 アムステルダム市立美術館蔵
発行:名古屋 : 名古屋大学出版会
発行日:2016.5
形態:x, 443, 58p ; 22cm
注記:原著 (Harvard University Press, 1990) の全訳
索引: 巻末1-6p
参考文献: 巻末9-18p
内容:
ホラー映画を観れば恐怖を覚え、小説を読めば主人公に共感する—しかし、そもそも私たちはなぜ虚構にすぎないものに感情を動かされるのか。絵画、文学、演劇、映画などの芸術作品から日常生活まで、虚構世界が私たちを魅了し、想像や行動を促す原理をトータルに解明するフィクション論の金字塔、待望の邦訳。
目次
凡例
序章
第Ⅰ部 表象体
第1章 表象体とごっこ遊び
1 想像の働き
2 想像を促す事物
3 想像活動のオブジェクト
4 自分自身についての想像
5 小道具と虚構的真理
6 小道具を介さない虚構性 —— 夢と白昼夢
7 表象体
8 非写実的な芸術
9 虚構世界
10 ごっこ遊びという魔法
第2章 フィクションとノンフィクション
1 ノンフィクション
2 虚構と現実
3 言語的戦略
4 虚構と断定
5 発語内行為のふりをすることと発語内行為を表象すること
6 発語内行為としての虚構制作?
7 混合体、中間形態、多義性、不確定性
8 伝説と神話
9 真理と実在についての覚書
10 二種類のシンボル?
第3章 表象の対象
1 対象とは何か
2 表象体と一致関係
3 決定する要因
4 表象と指示
5 対象の使い道
6 反射的表象体
7 対象は重要ではない
8 非現実の対象は?
第4章 生成の機構
1 生成の原理
2 直接的生成と間接的生成
3 含意の原理
4 直接的生成の機構
5 愚かな問い
6 いろいろな帰結
第Ⅱ部 表象体の鑑賞体験
第6章 謎と問題点
1 ヒロインを救い出す
2 虚構を恐れる
3 虚構性とその他の志向的特性
第6章 参加すること
1 子どもたちの遊びへの参加
2 参加する者としての鑑賞者
3 言語的な参加
4 参加に関する制約
5 聴衆への脇台詞
6 見られないものを見ること
第7章 心理的な参加
1 虚構として恐れること
2 心理的に参加する
3 悲劇のパラドックス
4 サスペンスとサプライズ
5 参加することの眼目
6 参加なき鑑賞
第Ⅲ部 様相と様式
第8章 絵画的描出による表象
1 描出体の定義
2 絵を見ることと物を見ること
3 描出の表現様式
4 写実性
5 様相横断的な描出
6 音楽的な描出
7 視点 (描出体における)
8 結 論
第9章 言語的表象体
1 言語による描出
2 語 り
3 二種類の信頼性
4 言葉にならない語り
5 不在の語り手と消された語り手
6 物語を語る語り手
7 仲立ち
8 語りによる表象体の視点
第Ⅳ部 意味論と存在論
第10章 架空の存在者をしりぞける
1 問 題
2 虚構世界の内側で虚構世界について語ること
3 通常の言明
4 非公式のごっこ遊び
5 他のさまざまな形
6 論理形式
第11章 存 在
1 暴露と不同意
2 存在と非存在についての主張
謝辞
訳者解説
注
参考文献
図版一覧
索引
購入日:2017年8月16日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
「アンキャッチャブル・ストーリー」展レビューテキストのための参考文献として購入。
先ごろ買った『早稻田文学 2017年夏号 特集:作られゆく現実の先で」を読んでいたら、複数の論考で本書が引用・参照されていた。どの引用も興味深く、読んでみたくなった。