A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記797 『本づくり大全』

2013-09-30 23:23:29 | 書物
タイトル:本づくり大全―文字・レイアウト・造本・紙 (新デザインガイド)
編集人:田中為芳
編集:『デザインの現場』編集部
デザイン:松田行正+河原田智(MATZDAOFFICE)
印刷・製本:凸版印刷
写真植字:INOX+アロンデザイン+凸版印刷
発行:東京 : 美術出版社
発行日:2002.1第4刷(1999.7第1刷)
形態:148p ; 26cm
注記:「デザインの現場」1997年6月号と8月号の特集をまとめて改装し一冊にしたもの
   折り込表1枚
内容:
文字とレイアウト
 インタヴュー―江島任「誌面の躍動美は「手」で追求される」
 インタヴュー―多川精一「「レイアウトは視覚演出から」を主張する」
 木村裕治―木村裕治のレイアウト
 横井徹(『オリーブ』AD)―オリーブ流〝気分〟を生かすレイアウト術
 毎日新聞―タブーを常道に変えた毎日新聞の紙面レイアウト
 朗文堂 片塩二朗―文字で伝えるということ
 「日本語の美しい組版の系譜」臼田捷治
 デザイナー御用達―7人の文字組名人―プロスタディオ+INOX+小野工房+東京オペレーションズ+スタジオD+オフ・デザイン+聚珍社
 DTP的文字組志向①―杉本浩(勝井デザイン事務所)「『たて組よこ組』が追求する可能性の基準―オーセンティックなアヴァンギャルド」
 インタヴュー―鈴木一誌「組版の要は「動機の文法」」
 DTP的文字組志向②―佐藤直樹「しなやかに発する抑制と解放の文字力学」
 「グリッドシステム―スイス・ドイツで発達したタイポグラフィとレイアウト」中垣信夫+小泉均

造本と紙
[第1部]
 装幀―ブックデザインの仕事場
 祖父江慎
 新潮社装幀室
[第2部]
 用紙・製本・造本
 須川誠一の造本感覚―その技と理念
 「「和綴じ」の技術で自分で本を綴じてみる」ユミコノグチ
 特別付録①―おまけの豆本『CONCRETE POETRY』
 駆け足製本所見学
 ブックデザインのための用紙選びの基礎知識
 話題の本に使われた用紙はこれだ
 三省堂の辞典造本
 中性紙使用を訴える――国立国会図書館資料保存課の仕事
 紙とデザイナーを結んだデザイン界の裏方―故・木戸啓
 特別付録②―ファインペーパー・プライススケール1999
 紙を見たい・買いたい・調べたい
[第3部]
 Book Collection―114冊のユニークな本のかたち

購入日:2013年9月23日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 装幀の参考資料として購入。

未読日記796 『野分のあと』

2013-09-28 23:53:04 | 書物
タイトル:野分のあと : 白岡順
別タイトル:Aprés la tornade : Jun Shiraoka Photo Exhibition
編集・発行:新居浜 : 新居浜市立郷土美術館
図録担当:野間綾子
印刷・製本:原印刷
形態:1冊 ; 21×21cm
注記:展覧会カタログ
   会期・会場: 新居浜市立郷土美術館, 2013.9.6 - 9.29
   主催:新居浜市、新居浜市教育委員会
   共催:新居浜文化協会
内容:
ごあいさつ
図版
テキスト/野口憲一
作品リスト
作家略歴

購入日:2013年9月22日
購入店:新居浜市立郷土美術館
購入理由:
 会場は寂れた地方の公民館みたいだったが、作品はとてもすばらしかった。白岡順は初期は黒味の強い写真だが、近年はホワイトアウトしたような写真へと移行していることが興味深かった。だが、変わらずに窓越しの風景を撮っていることに共通点もあり、叙情的な風景の美しさを堪能させてくれる。

未読日記795 『KOMATSU NORIYUKI』

2013-09-26 23:42:58 | 書物
タイトル:KOMATSU NORIYUKI
著者:山口和也
翻訳:ラムスデン多夏子
発行:京都 : yncci
印刷:サンエムカラー
製本:新日本製本
発行日:2011.12
形態:[108]p ; 31cm
定価:3500円+税
内容:
「まずはみてみろ」――辰吉丈一郎

一人の芸術家と一人のプロボクサー、6年間の光の対話。
二人がこの世で交わした約束の写真集。

購入日:2013年9月16日
購入理由:
 著者の方より購入した1冊。
 本書は、美術家・写真家の山口和也がプロボクサー・小松則幸を6年間にわたって撮影した写真集。とにかく表紙に使われている小松の写真が印象に残る。小松の眼がすばらしいのだ。この1枚を撮れただけでこの写真集は成功しているといえる。ボクサーや格闘技というと女性などは嫌がる方もいるかもしれない。だが、写真にはスポーツの野生、暴力より小松の透徹した眼のように澄んだ写真が多い。山口もまたそのような「眼」を持っているからだろう。

未読日記794 『self community 家族について』

2013-09-24 23:46:35 | 書物
タイトル:self community 家族について(box archive)
企画・発行:宮本博史
音声提供:浅野陽子、石井万里、磯山舞、伊藤安寿華、今津加央里、大石俊輔、大室直人、岡部太郎、小野耕治、小山冴子、柏戸喜貴、川又俊介、北原一輝、古山知恵、芹澤幸雄、田中朝子、丹正和臣、張雯、徳永貴子、西川勝、日尾野慶太、藤川哲、丸山真貴子、宮澤聡、宮田君平、山上渡、山口修平、山村幸則、鷲田めるろ
楽曲提供:Black&Mountain(江崎將史+貝つぶ)
楽曲録音:西川文章
物品提供:上埜妙子、宇尾野久美恵、奥野佐知子、佐久間里美、佐々木清子、芹澤幸雄、田中朝子、寺田就子、長山裕香子、西川勝、登久希子、日尾野慶太、廣瀬忠子、松井智惠、丸山真貴子、山村幸則
物品撮影:天野憲一
デザイン:SKKY Inc.
印刷:ITカラー印刷グラフィックグラフ
封筒制作:上埜妙子
空き缶収集:宇尾野久美恵、佐久間里美
協力:石丸彰子、竹内哲也、山岡敏明、芦屋市立美術博物館、たんぽぽの家、dommon cable、Port Gallery T
発行日:[2013]
定価:3,500円(税込)
形態:2冊組 ; 18×21cm(別冊のみ新聞紙による封筒に封入) ; CD3枚 ; 解答済A4アンケートコピー9枚 ; 空き缶入り
注記:ed. 011/300
内容:

缶を開けたところ


家庭にある物品を撮影した写真と家族にまつわる引用(アフォリズム)によって構成された本。

購入日:2013年9月8日
購入店:芦屋市立美術博物館
購入理由:
 芦屋市美で開催された「アートピクニックvol.3 マイホーム ユアホーム」は、「家族」や「ホーム」の有り様を考察するとても充実した展覧会だった。
 私の本展の目的は、宮本博史の作品であった。これまで大阪や奈良などで開催された展覧会で作品を見てきたが、毎回その展示に魅了された。宮本の作品は、日常のモノや他愛もない会話などを素材に展示、映像、音声などにより構成される。それらは、社会学的なアプローチが試みられているが、私が何より魅了されたのは、博物館的な展示方法であった。伝言が書かれたメモ用紙、チラシ、置き物、人形、備長炭、化粧品、写真などなど、家の中によくある品々が非日常的な物質性を醸しだし、不思議な魅力を感じてしまうのである。物には人の痕跡、気配があるのだろう。ただ置かれるだけで人柄が想像されておもしろい。

 本書は、会場にて販売されていた宮本によるアートブック。宮本が集めた30家族の会話を収めたCD3枚とその書き起こし、家族へのアンケート、家族に関する記事などをまとめた冊子がリユースのお菓子缶に収められている。私が購入したものは風月堂の缶だった。なかも冊子が古新聞による封筒に収められ、裏紙にクレジットが書かれていたりとすべて手製、リユースという徹底ぶり。恐るべし。

 この日は学芸員の方のご厚意でたまたま会場に来ていたご本人にもお会いすることができた。いろいろお話も聞けてよかった。どうもありがとうございました。


未読日記793 『映像試論100 第二号』

2013-09-22 22:21:45 | 書物
タイトル:映像試論100 第二号
企画・編集:島尾伸三、大上真一、天野多佳子
制作進行:中野里映
美術設計:天野憲一
発行:大阪 : Port Gallery T
発行日:2013.9
形態:99p ; 21cm
内容:
「卒業写真―ハワイからの風―」菊地祐司
「私たちの興味をさそうもの」黒田大輔
「写真を使った自分語りの動画、デジタル・ストーリーテリング」松川恭子
「ヴァイマール期ドイツ写真管見レーオ・ローゼンタール 2」満留伸一郎
「真を写す―The camera never lies」つかもとやすこ
「マリオ・ジャコメッリの〈白と黒〉」伊勢功治
「イマージュは動く状態にある―ハンス・ベルメールの人形写真」松岡佳世
「1970年代に東京造形大学 造形学部 映像科で、私は何を学んだか」島尾伸三
「「沼地」にて ―写真と無意識を考える」奥脇嵩大
「写真論を再読する(第一回)ピエール・ブルデューの『写真論』について」宇波彰
「アナログ復興委員会(1)」三浦雅弘
「在るがままの虚構」滑川英達
「あなたの記憶は、私たちの歴史である―「どこコレ?―おしえてください昭和のセンダイ」」小川直人
「現代美術と写真」中井康之
「ささやかな記憶 2 NAGASAKI」大上真一
「直視したい国際的ズレ ―現代文化に対する関心事―」南 なつ
「写真と現代美術」浅井俊裕
「写真的二元論を超えて―アンドレアス・グルスキーの場合」福元崇志
「視覚が語る「場」―マン・レイの『ポートレート』(1963)について―」木水千里
「隅田川の影と光―影からくり絵とキャンバス・プロジェクション」平田剛志
「「1983」のための覚え書き」上野修
「動き出す肉――フランシス・ベーコンの異形」近藤耕人
「〈実録〉2012年11月9日ツァイト・フォト・サロンにて石原悦郎氏に話を聞く―後編―」天野多佳子
「消えていい写真」飯沢耕太郎

頂いた日:2013年9月7日
 拙稿が掲載された『映像試論100』第二号が郵送にて届きました。どうもありがとうございます。
 『映像試論100』は、写真を中心に自由なテーマで書かれた論文やコラム、レポート等をまとめた大阪・Port Gallery T発行の季刊誌。ついに関西でも美術批評誌が生れたと感激したが、ありがたいことに私もお誘いを受けたので、寄稿させて頂きました。

 タイトルは「隅田川の影と光―影からくり絵とキャンバス・プロジェクション」。内容は、東京で開催された「すみだ川アートプロジェクト2013 江戸を遊ぶ―「ないまぜや!」鶴屋南北」で展示されたヤマガミユキヒロさんの展示についてのレビューとなります。このような自由度の高い雑誌ですと、時事的なレビューを書く人は少ないと思い、あえてレビューを試みることとしました。本稿の掲載にあたっては、ヤマガミユキヒロ様、Gallery PARC、映像試論制作室の皆さまに大変お世話になりました。この場を借りて心よりお礼申し上げます。

 なお、本誌は大阪・東京にて販売されるとのことです。ご興味ございましたら、ぜひお読み頂けると幸いです。

未読日記792 『公務員試験 ここから始める法律6科目入門』

2013-09-21 23:37:02 | 書物
タイトル:公務員試験 ここから始める法律6科目入門
著者:吉田利宏、太田雅幸
カバーデザイン:デジカル
本文デザイン:小林麻実(タイプフェイス
本文イラスト:宇佐美朋子
発行:東京 : 実務教育出版
発行日:2013.2
定価:1600円+税
形態:396p ; 21cm
内容:
過去問に取り組む前にこの1冊
憲法、民法、行政法、刑法、商法、労働法の頻出事項をまとめて解説
図表とイラストで法律のムズカシイ概念もイメージしやすい

はじめに
本書の構成と使い方
第0講 法律を学ぶ前に
 1 条文へのアプローチ
 2 法令用語
 3 解釈・判例・学説へのアプローチ
 4 表を使って理解しよう!
 5 試験科目の「キャラ」を知る
第1講 憲法入門
 1 憲法総論
 2 人権総論
 3 精神的自由
 4 経済的自由・人身の自由
 5 社会権・参政権
 6 国会
 7 内閣
 8 裁判所
 9 財政・地方自治 
第2講 民法入門
 1 民法総論
 2 制限行為能力者
 3 詐欺・強迫による意思表示
 4 心裡留保・虚偽表示・錯誤
 5 代理
 6 時効
 7 物権
 8 担保物件(物的担保)
 9 保証(人的保証)
 10 債権譲渡
 11 相殺
 12 債権者代位権・詐害行為取消権など
 13 契約
 14 解除
 15 売買
 16 賃貸借
 17 不法行為
 18 相続
 19 遺言・遺留分
第3講 行政法入門
 1 行政法の一般理論
 2 行政手続法
 3 行政不服審査法
 4 行政事件訴訟法
 5 国家賠償法
 6 行政組織法
第4講 刑法入門
 1 刑法総論①
 2 刑法総論②
 3 刑法各論
第5講 商法入門
 1 商法
 2 株式会社の基本
 3 株主総会
 4 取締役・取締役会・代表取締役
 5 監査役・会計監査人
 6 設立
 7 資金調達
 8 商行為に関する特則
 9 約束手形
第6講 労働法入門
 1 労働法
 2 労働契約
 3 賃金
 4 就業規則
 5 休憩・休日・労働時間
 6 解雇制限・解雇予告
 7 年次有給休暇
 8 労働組合法
索引

購入日:2013年9月7日
購入店:MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店
購入理由:
 先と同じく公務員試験対策のために購入。なにせ出題範囲が広いため、個別に参考書を買っていたらお金がいくらあっても足りない。また、試験まで残り日数がほとんどないため、問題集を買ってもたくさん解く時間がない。
 そこで、1冊で複数科目学べる本はないかと本棚で探したところ、見つけたのが本書であった。もともと私は試験のための参考書を買うことに意義を見いだせないが、本書のような内容であれば、試験後も手元に置いておけば何かの参考として役に立つかもしれない。