A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

Recording Words 060 「どう生きるか」

2011-04-30 23:37:49 | ことば
 よく「自分はどうやって生きるべきか」って。これって、「自分」っていうものが最初からあったかのように立てる問いでしょう?そもそも自分っていうものが当たり前にあるって思わずに、自分が何故あるのかってところから考え出す「どう生きるか」ってのと、当たり前のようにある自分が「どう生きるか」では、問いが全然違うでしょ?
(西川勝[哲学者]、NPO法人地域文化に関する情報とプロジェクト編『インタビューズ』大阪市・財団法人大阪観光コンベンション協会、2010年、p.13)

問いを立てるには、当たり前を疑う


散歩のとき何か食べたくなったのだ31 バタバタ

2011-04-29 23:28:10 | たべもの
購入日:2011年4月27日
商品名:くるみあんパン
購入店:ベーカリー バタバタ
 京都・三条商店街にあるベーカリー。知人の方に教えて頂いたお店。情報どうもありがとうございます。
 かなり人気のお店で、パンがすぐに売り切れてしまうらしく、私が行った昼頃にはもうすでにほとんどの商品が売り切れていた。
 その中でシンプルなプレーンベーグルとくるみあんパンを購入。まだ出来たてで暖かった。もちもちとした食感がおいしい。全体的にハード系のパンがメインなのも私にはうれしい。また行きたい1店。


ベーグルです

Recording Words 059 「当たり前」

2011-04-28 23:38:50 | ことば
 僕は「当たり前」という言葉が嫌いですから。当たり前じゃないここに自分がいるっていうことで、驚き、そして考え出すんですよね。当たり前だったらそこで止まってしまう。当たり前を揺さぶるようなものをどっかで持たないと…。
(西川勝[哲学者]、NPO法人地域文化に関する情報とプロジェクト編『インタビューズ』大阪市・財団法人大阪観光コンベンション協会、2010年、p.13)

 住み慣れた東京とは異なる「当たり前」じゃない場所・京都で考えること。揺すぶられ続けて、「当たり前」も「当たり前じゃないこと」もだんだんわからなくなってきた・・。

未読日記491 「歴史の風景 眺めてみれば」

2011-04-27 23:52:11 | 書物
タイトル:歴史の風景・眺めてみれば―鳥瞰図の世界―
編集・発行:広島県立歴史民俗資料館
編集・執筆:伊藤実(広島県立歴史民俗資料館)
印刷:株式会社ニシキプリント
発行日:2011年4月22日
定価:900円
内容:
広島県立歴史民俗資料館にて開催された平成23年度春の特別企画展「歴史の風景・眺めてみれば―鳥瞰図の世界―」(2011年4月22日~6月12日)の展示解説図録。
A4判、ソフトカバー、カラー、44p

ごあいさつ
はじめに「絵でもなく、地図でもなく・・・」
Ⅰ 江戸スカイツリーの男・鍬形斎
 1 江戸時代の絵図
Ⅱ 幕末・明治の鳥瞰図絵師・五雲亭貞秀
 1 江戸の名所絵・一覧図(鳥瞰図)
Ⅲ 大正の広重・吉田初三郎
 1 吉田初三郎と広島・なぞの鳥瞰図「HIROSHIMA」
Ⅳ 現代の鳥瞰図絵師
おわりに 鳥の眼(bird's-eye)へのあこがれ
参考・引用文献
資料解説
展示資料一覧
謝辞

購入日:2011年4月23日
購入店:広島県立歴史民俗資料館
購入理由:
 鳥瞰図研究の参考資料として購入。本書の「はじめに」に掲げられているように、鳥瞰図の「絵でもなく、地図でもなく・・・」という曖昧さが気になって調べている。本書は私が関心を持っている近代の鳥瞰図絵師・吉田初三郎にいたる鳥瞰図絵師(作家)の系譜や鳥瞰図の歴史をコンパクトにまとめている点が参考になるかもしれない。それにしても、どうして初三郎の作品は原画がほとんど残っていないのだろうか。原画と印刷物との関係が気になる。
 また、この日は神戸市立博物館学芸員の三好唯義氏の講演会も行われ聴講。三次(みよし)で三好(みよし)さんのお話を聞くとは・・。

 それにしても最大の問題はこの資料館の場所であった。三次駅からバスで15分ほどの場所にあるのだが、帰りのバスは講演会が終わる頃にはなく、帰路の交通手段はタクシーしか選択肢がない。だが、講演会が終わって、帰りの三次駅発の高速バスまで少し時間があったので、タクシー代を節約して歩いて帰れるのではないかと思って歩き始めたのが運の尽きだった。
 途中で曲がるべき道を間違え、例によって道に迷ってしまう。歩けど歩けど駅には近付かない。夕方の太陽が気持ちを焦らせる。結局、高速バスには乗り遅れてしまい、チケットを無駄にする。代わりに本数が多そうなバスで広島駅まで行けばなんとかなるのではないかと思案。そこで、三次バスセンターに行き、窓口で手持ちの現金を節約するためクレジットを使えるかと聞いたところ、現金払いのみだと言われる。仕方ないので近所のスーパーまで行きATMでお金をおろし、再び切符を買おうと戻る。だが、こんどはここでは切符は販売しておらず、整理券がないとダメだと意味不明なことを言われる。2時間も歩いて疲れていたので、詳細を聞く気にもならずバスをあきらめ電車に乗るため駅へ。時刻表を見るとちょうど2分後に出るではないか!すかさず切符を買おうと券売機に1万円を入れたところ、使用不可で返却され、仕方ないので窓口で購入。急いでいるのだが、駅員さんはゆっくり丁寧な対応。切符を手にした後、ダッシュで駅のホームへ行くが、電車は見当たらない。どうやら出発してしまったよう。時刻表を見ると、次の電車はなんと55分後・・。夕闇がホームを包んでいく。携帯電話のバッテリーもほとんどない。帰れるのだろうか。

 


散歩のとき何か食べたくなったのだ30 マクドナルド

2011-04-26 23:39:05 | たべもの
購入日:2011年4月23日
商品名:フィレオフィッシュ
購入店:マクドナルド 三次CCプラザ店
 名古屋から夜行バスで広島県・三次へ出かける。三次駅には早朝5:40頃到着。昨夜から降り始めた雨はまだ降り続いている。なぜか私が遠方に出かける時は雨が多い。早朝の駅前に空いている店舗はないだろうと思い、あらかじめ調べておいた24時間営業のマクドナルドへ。寝ぼけた頭で注文したのはフィレオフィッシュだった。なんとなく肉は回避・・。
 なお、私は基本的にマクドナルドなどのファーストフードチェーンにはほとんど行かない。今回は「朝、何か食べたくなったのだ」として取り上げた。

Recording Words 058 Give and Give

2011-04-25 23:27:05 | ことば
働くことは、与えること。見返りを求めずに自分の持っているものを惜しみなく与えること。相手から貰おうとは思わないこと。
(棚橋俊夫[料理人]、久保田佳克『仕事日和』京都造形芸術大学芸術表現・アートプロデュース学科クリエイティブ・ライティングコース、2011年、p.205)

「働くこと」だけでなく、生きることもまた与えることかもしれない。



未読日記490 「REAR 25」

2011-04-24 23:45:01 | 書物
タイトル:REAR 芸術批評誌【リア】 25
編集・制作:馬場駿吉、高橋綾子、井上昇治、増田千恵、堀尾美紀、筒井宏樹
協力:越後谷卓司、水野みか子、立松由美子、浜辺由美、山本さつき、武藤陸、林清英、平野恵美
デザイン:夫馬孝
印刷:竹田印刷株式会社
発行:リア制作室
発行日:2011年2月28日
価格:450円
内容:
A5判、117p

【特集】「橋本平八に就て」
〈トーク・セッション〉小谷元彦×戸谷成雄「日本、彫刻の可能性」
〈インタビュー〉舟越 桂「独自性と精神性~不思議なかたちが立ち上がる時~」
「橋本平八と現代の彫刻(家)」金井 直
「《石に就て》について」北澤憲昭
「橋本平八の台座と彫刻」石崎 尚
「木という素材に対する態度―橋本平八を起点に、仏像から現代の作家まで」中村麗子
「日本近代彫刻史における橋本平八」毛利伊知郎
【第2特集】「あいちトリエンナーレ2010について」
藤川哲/小西信之/市原研太郎/高橋森彦/安住恭子/亀田恵子/海上宏美/高橋宏幸/長木誠司/尾辻里音/亀田恵子/井上隆生
【批評】
「バッタもん」事件―「ルイ・ヴィトンvs.神戸ファッション美術館 お粗末な顛末の備忘録」鷲見 麿
「「写真」への/という欲望 ジェフリー・バッチェン「時の宙づり―生と死のあわいで」展と「写真のアルケオロジー」をめぐって」門林岳史
「「肉アナ」礼賛 黒ダライ児著『肉体のアナーキズム』における中部前衛美術の挑戦と忘却」高橋綾子
「「属性」は誰のものか? 「“これも自分と認めざるをえない”展」をめぐって」橋本一径
「2010年、愛知県で起きたこと 白土舎閉廊と、あいちトリエンナーレ」井上昇治
ほか

購入日:2011年4月22日
購入店:GALLERY CAPTION
購入理由:
 岐阜・ギャラリーキャプションにて開催された現代美術のグループ展「通奏低音――伊藤正人 寺田就子 水野勝規 吉田知古 feat.藤本由紀夫」(2011年4月1日~4月23日)を見に行った際に購入。

 内田百の小説『阿房列車』シリーズで百先生とともに旅をするヒマラヤ山系という人物がいる。彼はとにかく雨男で、阿房列車として出かけるときはほとんど雨が降る。
 そんなヒマラヤ山系氏だが、私は笑うことができない。なぜなら私もまた雨男だからである。岐阜には4回来ているが、2回雨に降られている。今回も雨である。

 だが、雨が悪いかというと、そうでもない。とくに今回のような展覧会の場合はそうである。通奏低音と題されたそれぞれの作品は雨音に耳をすますように、互いが響き合う作品であったからだ。とくに、水野勝規の滝の水が落ちるさまを撮影した映像作品は、無音でありながら、外の雨音が美しいサウンドトラックとして響いていた。
 伊藤正人による壁に書かれた万年筆の青いことばも美しかった。だが、彼の場合はポートフォリオで見た過去の作品/ことばがどれも清々しく、久々に胸に残ったことばだった。どの作品だったかは失念してしまったが、朝の青山で見たものをことばにしていこうと決意するというような内容の詩(作品)がよかった。詩集か作品集があればほしい。

 さて、毎回すばらしい内容を低価格で提供してくれるREARだが、今回の特集は私が敬愛する橋本平八である。それもあってほしかったが、買うタイミングがなく、買い逃していた。それも理由の1つではあるが、それだけではない。その日たまたまギャラリーの方にご紹介された作家の方が、ギャラリーを去るときに今回のREARのレビュー欄で取り上げられていますと教えてくれたのである。そこでせっかくの出会いのご縁を忘れないためにと思い購入した。

未読日記489 「古地図の世界Ⅸ 鳥瞰図」

2011-04-23 23:21:58 | 書物
タイトル:古地図の世界Ⅸ 鳥瞰図
監修・編集:伊藤安男、戸祭由美夫
編集:岐阜県古地図文化研究会
発行:岐阜県図書館
印刷:西濃印刷株式会社
発行日:2010年1月5日
定価:1000円
内容:
A4判、カラー、44p

「図録刊行・展示によせて」田宮仁史(岐阜県図書館長)
「鳥瞰図の魅力」伊藤安男(岐阜県古地図文化研究会会長)
図版/解説
プロローグ(鳥瞰図の魅力)
 吉田初三郎の原画と郷土の地図作成者児島百一
1 郷土を描いた初三郎作品
2 吉田初三郎と同時代の鳥瞰図
3 都市を描いた鳥瞰図
4 景勝地を描いた鳥瞰図
5 ヨーロッパの都市を描いた鳥瞰図
参考文献/執筆者

購入日:2011年4月22日
購入店:岐阜市立歴史博物館
購入理由:
 岐阜市立歴史博物館にて開催された「古地図~地域から世界へ~」(前期:2011年4月22日~5月29日)に行った際に購入。この展覧会では鳥瞰図はあまり展示されていないが、この図録で復習してみたい。意外ではあるが、鳥瞰図の歴史や技法、社会的背景などをまとめた本はほとんど出ていないのが現状ではないだろうか。誰かやってくれないだろうか。
 なお、展覧会前期では15万点以上の地図資料を収蔵する岐阜県図書館のコレクションを展示している。初三郎の鳥瞰図は1点のみ展示。チラシを見ると後期展示に図版が掲載されていたので、後期も見に行こうと思う。
 

散歩のとき何か食べたくなったのだ29 ブール

2011-04-22 23:04:15 | たべもの
商品名:チョココロネ
購入店:ブール
 京都芸術センターに寄った帰り、小腹が空いたので西桐院通にあるパン屋に立ち寄る。昔からあるような町のベーカリーという雰囲気で、お値段が手頃なのがうれしい。
 ちなみに、コロネ(コルネ)は日本で開発された菓子パンだそうである。パン生地を金属製芯(コルネ型)のように貝がら状に巻きつけたことからその名がついたとか。ところで、今回購入したこのチョココロネはパン生地の中だけでなく、外側にもチョコがついている。チョコの装飾性とパン生地の造形性が融合した稀有な例であろう。


名前を失念してしまったが、タマゴブールといったかしらん。

視聴覚室 001 october swimmer

2011-04-21 23:20:30 | music
突然ですが、頭の中で流れた音楽を回顧するシリーズ「Songs in my head」を始めたいと思います。
今日はアイルランド出身の3ピースバンド・JJ72の"october swimmer"です。


october swimmer

i don't need anyone
you don't need anyone

i want to be a happy boy
this means that you must employ my lies
when i want you i don't need anyone

晩春の夜風が冷たく吹く中、淋しく夜道を帰りながら、こんな曲がリピートするなんて、あんまりです。
では、おやすみなさい。