A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記12 草月の花 新しいいけばなの提案

2007-04-24 23:20:17 | 書物
タイトル:草月の花 新しいいけばなの提案
著者:勅使河原茜
出版社:主婦の友社
発行日:2001年4月1日
内容:
草月では実技のカリキュラムが定められています。それを教科書にしたのが、「草月のいけばな①~④」です。
この「草月の花」は、教科書は卒業したんだけれど、次にどんな教材を使ったらいいのか? という多くのお尋ねに応える形で出版されました。
勅使河原茜と同世代の6名の草月作家によって、作品の形で分かりやすく新たな提案がなされています。
カリキュラムを卒業された方にも、またこれから草月を学ぼうという方にもお役にたつような工夫が1冊のあちこちに盛り込んであります。
巻末には花型法などの付録も充実。教科書の副読本としてお役立てください。
(草月流ホームページより)

購入日:2007年4月22日
購入店:新宿島屋11階「草月いけばな展 未来への光」会場
購入理由:
こちらは授業の福読本として使われているので、よくパラパラ見ている。掲載作品数が多いので、実作をする場合は参考になるし、いけばなや草月の歴史なども簡単にまとめられていて、いけばな研究の1冊としても使える。いまはタレントとして活躍もしている×××省吾の作品も出ている




未読日記11 草月のいけばな 4[変容]

2007-04-24 23:08:05 | 書物
タイトル:草月のいけばな 4[変容]
監修:勅使河原茜
出版社:草月文化事業株式会社出版部
発行日:1983年11月15日
内容:
教科書1~3まで、さまざまなテーマでいけてきました。表現の幅も、意欲も最初の頃とはずいぶんと違ってきているはず。
この花でいけてみたい、この花器にあの花を組み合わせるとどうなるだろうか? と、植物で表現することの面白さがだんだん広がってきているはずです。
この巻の20コマでは、花型法などからはちょっと離れて、いけばなが周囲の空間と緊密な関係があること、現実の空間にいきいきと対応していかなければならないことなどを学びます。(草月流ホームページより)

購入日:2007年4月22日
購入店:新宿島屋11階「草月いけばな展 未来への光」会場
購入理由:
いつかはやることになる教科書。草月というのは、空間へと大きくいけるのが特徴なので、作品は自ずから巨大化していく傾向にある。それは、蒼風のころから変わっていない伝統なのかもしれない。果たして私にそんなことができるかは別として、ものを作るのは楽しいもんだと、久々に感じている今日この頃である。





未読日記10 草月のいけばな 3[構成]

2007-04-24 23:00:15 | 書物
タイトル:草月のいけばな 3[構成]
監修:勅使河原茜
出版社:草月文化事業株式会社出版部
発行日:1983年11月15日
内容:
ここまで「入門」「展開」と、2冊の教科書で学んできた、かたちを構成し、表現していく技をベースにして自分の思いを表現していく勉強に入ります。
20コマのカリキュラムのテーマに沿って学んでいくうちに、どんなことが好きで、どう考え、どんな具合にいけばなをいけていくか? を問う1巻の構成となっています。(草月流ホームページより)

購入日:2007年4月22日
購入店:新宿島屋11階「草月いけばな展 未来への光」会場
購入理由:
「未読」ではなく「読書・実習中」と言うべきか。前2冊の教科書に比べ、より複雑さを増した内容。いままで学んできたいけばなが足し算と引き算だったとすれば、ここからは掛け算、割り算の導入なのかもしれない。いけばなというと、花が主役だと思いがちだが(もちろん花や植物が主役なのは当然なのだが)、その花や植物がいけられる器や空間をより意識して造形していかなければならないのがこの3巻目の教科書なのかもしれない、と感じている。




未読日記9 草月のいけばな 2[展開]

2007-04-24 22:49:21 | 書物
タイトル:草月のいけばな 2[展開]
監修:勅使河原茜
出版社:草月文化事業株式会社出版部
発行日:1983年11月15日
内容:
「入門」を終えたあなたが次に進むのがこの「展開」です。
これまで学んできたものを、作品にどのように生かしていくかが、ここでのテーマです。20コマのカリキュラム・レッスンは「入門」篇と変わりません。(草月流ホームページより)

購入日:2007年4月22日
購入店:新宿島屋11階「草月いけばな展 未来への光」会場
購入理由:
仕事上の理由から購入。こちらも「未読」ではなく読了・修了済み。草月流のこのカリキュラム・教科書作りは3代目家元勅使河原宏が企画したらしい。それまでは、先生から生徒への口伝が主流だったわけで、まさに画期的なアイデアだったといえる。いけばなの学習課程というのは、実にわかりやすくうまくできてる、とこの教科書を見て思う。

未読日記8 草月のいけばな 1[入門]

2007-04-24 22:38:59 | 書物
タイトル:草月のいけばな 1[入門]
監修:勅使河原茜
出版社:草月文化事業株式会社出版部
発行日:1983年11月15日
内容:
草月流いけばなを学びたいと思ったその日に先生から渡される教科書が、この「入門」。あなたのいけばなキャリアはここから始まります。解説は、「草月のいけばな」、「いけばなの基本」から始まり、「1、基本立真型盛花」「2、基本立真型投入」 等々、20コマのレッスンで1巻が構成されています。(草月流ホームページより)

購入日:2007年4月22日
購入店:新宿島屋11階「草月いけばな展 未来への光」会場
購入理由:
正確には「未読」ではない。いけばなの教科書として使用し、すでに修了しているのだが、仕事上の必要からあらためて購入した。いけばなというのは、教科書を見ると、なにやら設計図のようなものが書いてあったりして、こんなに「型」があるものなのかと1年前に思ったものである。しかし、その「型」を知ることは、「型」がほとんどない現代において、むしろ貴重な経験だったし、今もそれを実感している。

未読日記7 しんぷるらいふ

2007-04-18 23:45:14 | 書物
タイトル:しんぷるらいふ
著者:かわしまよう子
デザイン:かわしまよう子、アノニマ・スタジオ
出版社:アノニマ・スタジオ
発行日:2006年4月14日
内容:
ものや自然を大事にしながら、毎日の暮らしに小さな花を咲かせましょう。「自然を好きになること」「似ているもの探しを得意にすること」など、「しんぷる」な暮らしを実現するための10か条を紹介。『装苑』連載に加筆。(amazon.co.jp「MARC」データベースより)

購入日:2007年4月18日
購入店:amazon.co.jp
購入理由:
著者のかわしまよう子のことを知ったのは、この本の前に出た「はなのほん」でだった。書店でこの「しんぷるらいふ」という本を立ち読みしてはいたが、その時は買わなかった。花の本というより、生活、ライフスタイルに関する本という印象で、ちょっと軽いかな、という気がしたのだ。その後、いとうせいこう編集によるベランダー雑誌「プランテッド」で彼女の紹介記事を読み、「花作家」という職業で活動を行っている彼女の仕事に興味を持ったので「はなのほん」を購入するついでに、2冊まとめて読もうと思い購入。花の表現職種というと、華道家、フラワーアレンジメント、造園家などが思い浮かぶが、それ以外で花を表現としている人はいないか興味もあり、今後の研究に役立つかもしれない。

未読日記6 はなのほん

2007-04-18 23:30:43 | 書物
タイトル:はなのほん
著者:かわしまよう子
アートディレクション:藤崎良嗣 pond inc.
出版社:アノニマ・スタジオ
発行日:2004年11月27日
内容:
部屋の中で小さな自然と暮らすときに知っておきたい、草や花たちが大好きな土や水や光や風のこと。小さな呼吸に耳をすまし、植物の気持ちを想像しながら学んだことを、たくさんのマニュアルの中からまとめた一冊。(amazon.co.jp「MARC」データベースより)

購入日:2007年4月18日
購入店:amazon.co.jp
購入理由:
以前、実家にあり見たことはあったのだが、あらためて植物とその育て方のことを知りたくて購入。通常の園芸本だと、本の構成、デザイン、レイアウト、写真などが物足りなくてお金を払って購入しようとはあまり思わない。資料的にはちょっと物足りなくてもこのような洒落た感じの本の方がサクッと読めて私には望ましい。いけばなをやっていると、植物全般に興味がでて、植物論というのだろうか、いけばなという枠だけでなく、もっと植物全般からいけばなを捉えてみたいという思惑も裏にはある。果たして、参考になるかはわからないが。

未読日記5 考える人生相談

2007-04-15 22:20:58 | 書物
タイトル:考える人生相談
著者:加藤典洋
装丁・イラスト:南伸坊
出版社:筑摩書房
発売日:2007年3月25日
内容:
少しラクになる。
あてどなく、てんで勝手に投げ出される質問。瞬発力で、でも脱力して繰り出す回答。人生の最低網領の稜線を描く、全天候型、360度対応の人生相談shuffle(帯コピーより)

購入日:2007年4月15日
購入店:青山ブックセンター六本木店
購入理由:
そろそろレジへ向かおうと思った矢先に目に飛び込んできた一冊。普段、この手のサクッと読めそうな本、つまり文庫になったら読もうと思うような本は買わないのだが、ここのところの憂鬱さを思って衝動買い。この人生相談はwebちくまという筑摩書房のサイトで連載しているようで、質問はその読者からのものらしい。この場合、回答者が偉いというより、質問者の方が重要だろう。そして、どのような質問を選んで回答するのかという編集サイドの方針も大切で、そこらへんも興味深い。

未読日記4 見続ける涯に火が・・・

2007-04-15 22:03:54 | 書物
タイトル:見続ける涯に火が・・・ 批評集成1965-1977
著者:中平卓馬
編者:八角聡仁、石塚雅人
ブックデザイン:服部一成
出版社:有限会社オシリス
発売日:2007年4月10日
内容:
思考が視覚を批判し、視覚が思考を試練にかける。中平卓馬の遺した仕事に見られるそのような葛藤の痕跡は、ゴダールの仕事に勝るとも劣らぬ強度で今もわれわれを圧倒する。遺した? いや、写真家は、記憶の大半を失い、書くことをやめた後も、日々撮影を続け思考を続けている。その姿はわれわれに究極の真理を教えるだろう。脳ではない、眼が思考するのだ。だが、そのような境地を垣間見るためにも、まずは、彼が脱ぎ捨てた、しかし今も生気に溢れる過去の思考の殻を、われわれの「灰色の脳細胞」でつぶさに検討するところからはじめなければならない。―浅田彰(帯文章より)

購入日:2007年4月15日
購入店:青山ブックセンター六本木店
購入理由:
ついに写真家中平卓馬の批評集成が刊行された。最初に知ったのはスタジオボイスの書評レビュー欄だったか。これは買わなければと書店に足を運んだら、これ以外にもたくさんの本を衝動買いしてしまった。それはともかく現在にもつながる論考「なぜ、植物図鑑か」も収録され、ずっと絶版だった中平の批評がようやく日の目を見る。全512ページの大作。伝説化された感のある中平だが、そのような殻に閉じ込めないためにも、ゴールデンウィークにじっくり読もうと思う。

未読日記3 ハラスメントは連鎖する

2007-04-15 21:43:19 | 書物
タイトル:ハラスメントは連鎖する 「しつけ」「教育」という呪縛
著者:安富歩、本条晴一郎
出版社:光文社(光文社新書)
発売日:2007年4月20日
内容:
あなたがよくわからない理由で、鉛色の空の下であえいでいるなら、あなたの周辺の人間関係をじっくり観察してほしい。そのなかに、かならずやこのハラスメントの悪魔が忍び込んでいるはずである。
あなたの両親のどちらかの心にそれは巣くっているかもしれない。配偶者かもしれない。親友かもしれない。同僚かもしれない。場合によれば、あなたが属している集団そのものがこの悪魔にとりつかれているかもしれず、社会全体がとりつかれていることさえある。(「はじめに」より)

購入日:2007年4月15日
購入店:青山ブックセンター六本木店
購入理由:
帯のコピー「ひとのコミュニケーションに、ハラスメントの悪魔はいつでも忍び込む」にドキッとして立ち止まる。自分はいままでこのような問題に関心はなかったし、そういった問題が自分に訪れるとも思っていなかった。目次をみると「ハラスメントとは何か」から始まり、ハラスメントの構造、脱出の方法などが論じられているようだ。内容的にも、よくある軽い新書という感じではなく、かなり研究色が強くて頼もしそうだ。いまの自分にとって「救い」となりそうな気がして、手に取った。本屋をめぐるといまの自分に必要な本がぽんっとそこにある。