A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記584 「すべての僕が沸騰する」

2012-02-27 22:18:00 | 書物
タイトル:すべての僕が沸騰する 村山知義の宇宙
編集:村山知義研究会
執筆:水沢勉、三本松倫代、石井幸彦、山野英嗣、滝沢恭司、やまさきさとし、岩崎清、牧野裕二、山田志麻子
デザイン:馬面俊之
制作:コギト
発行:読売新聞社美術館連絡協議会
発行日:2012年2月
内容:
展覧会カタログ
24.3x20.3cm、315p
神奈川県立近代美術館 2012年2月11日―3月25日
京都国立近代美術館 2012年4月7日―5月13日
高松市美術館 2012年5月26日―7月1日
世田谷美術館 2012年7月14日―9月2日

ごあいさつ
謝辞
目次
「「すべての僕が沸騰する」という現象―村山知義の現在のために」水沢 勉
カタログ
 Ⅰ 前兆:1920
 Ⅱ 伯林:1922
 Ⅲ 沸騰:1923-1931
 Ⅳ こどもたちのために:1921-1976
 Ⅴ その生涯:1901-1977
村山知義年譜
「「村山知義と建築、バウハウス」についての一断片」 山野英嗣
「小英雄はスタイリッシュ―ファッションに見るマヴォイスト村山知義の近代性」滝沢恭司
「童画家TOMの誕生をめぐって」牧野裕二
「芸術は空間のクリエイションである―童画家TOMと童謡童話作家 壽子」やまさき さとし
「TOMの童画に関するノート―前衛との関係から」山田志麻子
「独断的スケッチ―村山壽子のほうへ」岩崎 清
「村山知義関係資料―内田昇三コレクション」について」石井幸彦
主要参考文献
出品リスト

頂いた日:2012年2月24日
場所:なびす画廊
 画廊の方より頂いた1冊。どうもありがとうございます。
 村山知義は大正末期から昭和初期にかけて活躍した前衛芸術家。その活動は、油彩やコラージュだけでなく、雑誌の刊行、ダンスパフォーマンス、舞台美術、建築、装幀や商業デザイン、戯曲や小説、評論の執筆、挿絵・イラストレーションなど多彩な仕事を残している。本書は、村山知義研究会の調査結果が結実した資料的価値の高い内容と論考が充実した1冊になっている。展覧会を見るのが楽しみ。

未読日記583 「ART TRACE PRESS 01」

2012-02-24 23:20:55 | 書物
タイトル:ART TRACE PRESS 01 
責任編集:松浦寿夫、林道郎
編集:ART TRACE
   有原有一、上田尚嗣、境澤邦泰、高木秀典、中田寛也、坂光敏
編集協力:永瀬恭一
表紙作品:坂光敏《k-no.003》2011、写真用光沢紙、ペン、紙、91.0cm×91.0cm
印刷・製本:株式会社 三光
発行:ART TRACE
発行:2011年11月10日
定価:1680円(税込)
内容:
A5判、194p

特集 ジャクソン・ポロック
松浦寿夫 林道郎 対談「唯一にして多数のポロック」
沢山遼「ジャクソン・ポロック──隣接性の原理」
キャロル・C・マンクーシ=ウンガロ「ジャクソン・ポロック 対話としての応答」(近藤學 訳・解題)
マイケル・フリード「ジャクソン・ポロック」(松浦寿夫 訳・解題)
ウイリアム・ルービン「ジャクソン・ポロックと近代の伝統 (連載第一回)」(野田吉郎訳)

郷原佳以「透明人間の肉体、あるいは、模倣と接触――アポリネールと「絵画の起源」神話」
野田吉郎「「現代美術」を天秤にかける――中原佑介の抽象絵画論」
荒川徹「速度の風景──ガス・ヴァン・サント《ジェリー》とタイムラプス」
桑田光平「ジャコメッティと詩人たち(1) 『レフェメール』の誕生とジャコメッティ」
佐藤雄一「リズモロジーの方へ①――クレーリズム、あるいは未来のための離散性」

CRITICAL READING①
ロザリンド・クラウス「ラテン語クラス――サイ・トゥオンブリについて」(井上康彦 訳・解題)

松浦寿夫「同時遍在性の魔(1)」
林道郎「ポロックの余白に(1)――コールマン、エヴァンス、ラファロ」

REVIEW
永瀬恭一「世界を計測する方法:方眼紙と温室 展」
永瀬恭一「岡本太郎展を見ることの不可能性」

アートトレイスギャラリー・アーカイブ

購入日:2012年2月24日
購入店:ART TRACE GALLERY

購入理由:
 「ジャクソン・ポロック展」予習のため購入。本書は一般の書店では販売されていないが、たまたま東京のギャラリーを回る仕事でART TRACEに立ち寄ったので購入。
こういう批評誌が関西にもあればいい。


memorandum 046 人間

2012-02-22 23:14:34 | ことば
 この世界において若さを備えているのは、人間だけである。他の被造物はみな極度の深刻さを体現している。苦痛や恐怖の叫びは、人間も他の被造物も共有している。しかし、微笑み、笑うことができるのは人間だけである。
(エリック・ホッファー『魂の錬金術―エリック・ホッファー全アフォリズム集』中本義彦訳、作品社、2003年、pp.207-208)

笑えればいい。


Collection 01 《スカイツリー》

2012-02-19 23:54:00 | 美術
タイトル:スカイツリー 「現代タワー十景」より
     2012年、木版画・紙、6.7×4.7×1.8 cm
アーティスト:本田このみ
購入日:2012年2月19日
購入店:ギャラリーモーニング
注記:
「本田このみ木版画展 スポットライト」(2012年2月14日~2月19日、ギャラリーモーニング)で購入。
 本作は、全国のさまざまなタワーをモチーフにした「現代タワー十景」の1点。モチーフに選ばれたタワーは、札幌テレビ塔、東尋坊タワー、東京タワー、ゴールドタワー、ポートタワー、京都タワー、スカイツリー、横浜マリンタワー、別府タワー、通天閣の10か所。これらのタワーがマッチボックスサイズの作品として作られている。なかを開けると、電波塔にふさわしく、それぞれ異なる電池(?)が付けられている。タワーのコンセプトがすみずみまで造形化されたところに感嘆する。作品は小さいが、タワー並みの驚きと楽しさを与えてくれる作品だ。
 購入にあたっては、本当は全10点欲しかったが、予算の関係で1点選ぶことにする。全十景のうち、まだオープンしていないのはスカイツリーだけ・・。ならばと悩んだ末に《スカイツリー》を購入。誰よりもはやくスカイツリーを表象した作品と言えるのではないか。