A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

【ご案内】ふらんす堂通信142

2014-10-31 23:18:00 | 書物
この度、「ふらんす堂通信」142号に手塚敦史著『おやすみの前の、詩篇』の書評「11月1日」を寄稿させて頂きました。ご興味ありましたら、お読み頂けると幸いです。

まさか装幀を担当した本の書評を書くとは思いませんでした。当初は装幀のことを書こうと思いましたが、結局は手塚氏の詩を自分なりに言葉にしてみようと思いました。初めての書評・詩評で緊張しておりますが、美術批評とは違ったことを書くのは苦しくもとても楽しい経験でした。この場を借りて手塚さん、ふらんす堂の山岡さんに心よりお礼申し上げます。

手塚敦史著『おやすみの前の、詩篇』
http://furansudo.ocnk.net/product/1984

タイトル:ふらんす堂通信
卷号:142
編集発行人:山岡喜美子
編集スタッフ:山岡有以子、欠畑緑、高橋千絵
発行:調布 : ふらんす堂
発行:2014.10
形態:123p ; 19cm
内容:
詩・連載②蕪村心読/吉増剛造
連載⑫女の俳句/神野紗希
第6回小野市詩歌文学賞
第7回一行詩大賞受賞
 小島ゆかり歌集『純白光』
第10回青森県文芸賞受賞
 小笠原眞著『詩人のポケット』
連載31 十七時の光にふれて/杉本徹
特別寄稿「リズムの違い」深見けん二
書評特集『おやすみの前の、詩篇』
 「あることあったことありうること」 阿部日奈子
 「11月1日」平田剛志
鷹羽狩行著『日吉閑話』評/戸恒東人
web連載⑪現代俳句ノート/高柳克弘
連載⑤岸本尚毅の虚子研究レポート
連載⑦BLな俳句/関悦史
連載⑤換気扇の下で/中尾太一
【新刊紹介】
八田木枯全句集・日吉閑話・ベスト100矢島渚男・季語別大牧広句集・墨水・花種・子規・と現代・枇杷の花・青嶺・古式・異執・松山城・榠りん・心結び・足形・原型・楡・故丘・楓の実・流砂・遊びの途中・合同句集萩の会
ふらんす堂句会報告
なづな集 石田郷子選
しののめ集 東直子選
voix et bois 声の森
後記


未読日記939 『鉄道と日本軍』

2014-10-29 23:39:09 | 書物
タイトル:鉄道と日本軍 (ちくま新書)
著者:竹内正浩
装幀:間村俊一
発行:東京 : 筑摩書房(ちくま新書, 863)
発行日:2010.9
形態:253p ; 18cm
注記:鉄道史年表: p239-251
    参考文献: p252-253
内容:
鉄道は、いつの時代も最大の国家プロジェクトだった。同時に、鉄道は軍事と不可分のものでもあった。泰平の長い眠りから覚め、弱肉強食の熾烈な国際関係の渦に放り出された日本が、富国強兵政策のもとでひたすら国力涵養に努め、植民地化を免れて、列強の一角を占めることができた時期こそ、鉄道の黎明期だった。鉄道と軍事の一体化に努めたことにも、その力の源泉はある。国策としての鉄道に光を当て、日本の発展をたどる。

目次
第1部 西南の役と鉄道
 1鉄道時代の幕明け
 2西南の役
第2部 日清戦争と鉄道
 1東西両京幹線問題
 2富国強兵と鉄道
 3日清戦争
第3部 日露戦争と鉄道
 1鉄道権益
 2ロシアの脅威
 3日露開戦
 4鉄道戦争
あとがき
鉄道史年表
参考文献

購入日:2014年10月29日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 初三郎研究の参考文献として購入。鉄道と国家の関係について書いた本がないか調べたところ本書を見つけた。実は、本書は以前に図書館で借りたことがあるのだが、その時は他の本に追われてほとんど読めずに返却してしまったのである。あらためて読み始めて、私が期待していたことはここには書かれていないことに気づき始めた。とにかく年表的な事柄が延々と続き、問いや結論などの論旨がない。記述は正確だが、以下のような文が続く。

「東海道線は、明治十九年一一月ごろから順次着工し、まず明治二〇年七月一一日に横浜‐国府津間三〇哩七四鎖(四九・八キロ)が開通。明治二一年九月一日には浜松‐大府間五五哩四三鎖(八九・四キロ)が、明治二二年二月一日には国府津‐静岡間七一哩二七鎖(一一四・八キロ)がそれぞれ開通し、明治二二年四月一六日の静岡‐浜松間四七哩三五鎖(七六・三キロ)の開通により、(後略)」

 哩や鎖など、現在の単位とは異なるキロ数値を延々と書かれるのだが、イメージが湧かず私には年表でいい。鉄道や地図好きの著者にありがちだが、トリビアリズムへのこだわりが文章のダイナミズムを削いでしまう。

未読日記938 『軍隊を誘致せよ』

2014-10-28 23:49:56 | 書物
タイトル:軍隊を誘致せよ: 陸海軍と都市形成 (歴史文化ライブラリー)
著者:松下孝昭
装幀:清水良洋
発行:東京 : 吉川弘文館(歴史文化ライブラリー, 370)
発行日:2013.12
形態:7, 274p ; 19cm
注記:参考文献: p264-274
内容:
わが町に軍隊を!
商店街が栄え、水道・鉄道が通る・・・
「地域振興の切り札」として軍隊の誘致に奔走した都市住民たちの姿に迫る!

日清・日露戦争後、全国で軍隊誘致運動が起こり、敷地の献納合戦にまで過熱した。地元への経済効果、水道・鉄道などのインフラ整備、遊郭設置問題などから、住民が軍隊と共存しつつ都市形成と振興をめざした姿に迫る。

目次
近代都市の中の軍隊―プロローグ
城跡と陸軍
日清戦後の軍備拡張
過熱する誘致運動
日露戦後の兵営誘致運動
陸海軍と鉄道ネットワーク
軍隊の立地と水道・「給養」
軍隊と遊郭
軍都のその後―エピローグ
あとがき
参考文献

購入日:2014年10月27日
購入店:ジュンク堂書店 京都朝日会館店
購入理由:
 先と同じく初三郎研究の参考文献として購入。初三郎の戦時中の鳥瞰図にはよく陸軍の駐屯地などの軍事施設が描かれているのだが、それはなぜだろうと思った。鳥瞰図(地図)に軍事施設を描くことは、防衛上はデメリットなのではないか。だが、国際日本文化研究センターのデータベースで鳥瞰図の裏面に軍事施設が大きく取り上げられているのを見て、これら軍事施設が「観光地」だったのではないかと考えなおした。
昨年の民族藝術学会例会での発表前にも文献調べはしていたが、新たに文献がないか洗い直していたときに見つけたのが本書だった。前回の『紀元二千六百年』と同じく、戦時中が「暗い谷間」という通念を覆す本かもしれない。まだ読んでないが。

未読日記937 『紀元二千六百年』

2014-10-27 23:10:04 | 書物
タイトル:紀元二千六百年 消費と観光のナショナリズム (朝日選書)
タイトル別名:Imperial Japan at its zenith : the wartime celebration of the empire's 2,600th anniversary
著者:ケネス・ルオフ
訳者:木村剛久
装幀:神田昇和
発行:東京 : 朝日新聞出版(朝日選書, 872)
発行日:2011.2第2刷(2010.12第1刷)
形態:xiii, 303, 49, viiip, 図版 [8] p ; 19cm
内容:
聖地巡り、朝鮮旅行、百貨店催事・・・暗い時代の“楽しみ”が戦時日本を支えた
気鋭の著者による大佛次郎論壇賞受賞後、待望の第一作!

「紀元二千六百年」の時期は「暗い谷間」ではない。大衆消費社会の到来とナチズム、ファシズムに似た体制が、日本でも成立していたことを分析した画期的著作!
原武史「解説」より

神武天皇による建国から二千六百年とされた1940年、大日本帝国では万世一系をたたえるさまざまな記念行事がくり広げられた。帝国臣民は定時に宮城を遙拝し、皇国史を学び、愛国歌・作文の募集に応じ、聖地を訪れ、催事を見に出かけた。神社を拡張整備する勤労奉仕もいとわなかった。
こうした大衆参加を促したのは国だけではない。新聞社や出版社、百貨店、鉄道会社などの民間企業も祝典をビジネスチャンスととらえていた。
帝国全土にわたる消費と観光を支えたのは近代ナショナリズムである。海外同胞も巻きこんで開催された大イベントを復元。「暗い谷間」と呼ばれた戦時のイメージを一新し、アジア・太平洋戦争の意味を再考する。カラーを含む図版多数。

目次
日本の読者に向けて
謝辞
序章
第1章 国史ブーム
第2章 大衆参加と大衆消費
第3章 聖蹟観光
第4章 朝鮮観光
第5章 満州聖地観光
第6章 海外日本人と祖国――海外同胞大会
結び
解説 昭和史の見直しを迫る(原武史)

索引(人名・事項)

購入日:2014年10月27日
購入店:ジュンク堂書店 京都朝日会館店
購入理由:
 初三郎研究の参考文献として購入。戦中期の観光、なかでも第3章のことにとても興味がある。右傾化している昨今とはいえ、本書に書かれているような状況ではないのが幸いか。中学高校生にはぜひ教えてほしい近現代史である。
 本書がおもしろいのは、紀元二千六百年というテーマを外国人研究者が書いた点だろう。分析が冷静で、日本のファシズム、ナショナリズムをドイツ、イタリアと比較した記述はとても興味深いものだった。まだ序盤だが、読み物としてとてもおもしろい。

未読日記936 『日本パノラマ大図鑑』

2014-10-26 23:13:50 | 書物
タイトル:日本パノラマ大図鑑 : 初三郎式鳥瞰図「誕生」100年
編集:宇治市歴史資料館
発行:宇治 : 宇治市歴史資料館
発行日:2014.9
形態:71p ; 30cm
注記:展覧会カタログ
    会期・会場: 平成26年9月27日-11月16日:宇治市歴史資料館
    主な参考文献: 巻末
内容:
吉田初三郎とパノラマ地図
初三郎コレクション
 1観光社と広報誌「観光」
日本パノラマ大図鑑
 1江戸のパノラマ
 2きれいでわかりやすい◇初期作品群◇
 3進化するパノラマ◇鉄道旅行案内前後◇
 4日本一周
初三郎コレクション
 2多彩な表紙絵
 3絵はがき
日本パノラマ大図鑑
 5宇治
 6琵琶湖
 7京都
 8神戸
 9沿線一直線
 10瀬戸内
 11国際リゾート
昭和モダンコレクション パノラマ地図の時代
 1スタンプ 
 2煙草とマッチ
 3切符と絵はがき
皇太子の京都修学旅行―大正三年京都・宇治行啓記―
主な参考文献・謝辞

購入日:2014年10月26日
購入店:宇治市歴史資料館
購入理由:
 今年は吉田初三郎生誕130年にあたることもあり、名古屋市博物館で大規模な回顧展が開催されたが、こちらは初三郎最初の地図(鳥瞰図)である「京阪電車御案内」が大正2(1913)年に刊行されたことが初三郎式鳥瞰図の始まりということから、初三郎式鳥瞰図「誕生」100年を記念した展覧会。

 展示規模は小さいながらも目配せの利いた展示で楽しめた。ただ、これまで初三郎の展示を見てきている者としては、かなり見ているものが多くあった。
 図録ではこれまでの図録が全体図を載せることを念頭としていたことに対し、大胆に拡大図を中心に掲載し、地名などの文字や細部が見えるように工夫している。A4判型ということもあるので、これはこれで成功といえよう。ただ、煙草とマッチのパッケージ、絵はがきの章で一部の図版が重ねられてレイアウトされているのは惜しい。
 また、雑誌やムック風なデザインなのだろうが、表紙を始めとして見出しのゴシック文字がやたらでかい。それほど文字のフォントにデザイン性があるわけではないので、素人がワードで作りましたというような手作り感が見えてしまうのが残念。でも、これはこれで博物館らしくて嫌いではない。

未読日記935 『NO BOOK』

2014-10-25 23:52:11 | 書物
タイトル:NO BOOK by NO ARCHITECTS
編集・デザイン:後藤哲也(OOO Projects)
写真:辺口芳典
協力:林勇気、神戸アートビレッジセンター
発行:[出版地不明] : OOO PRESS
価格:2,000円(税込)
形態:1組 ; 30cm
注記:ed. 22/200
内容:
・A2ポスター四折(A4/8P)
 「NO ARCHITECTSは建築を否定しない」鈴木明(武蔵野美術大学 建築学科 教授)テキスト
 「街のリズムを刻む」川勝真一(RAD)テキスト
 林勇気 with NO ARCHITECTS「光の庭ともうひとつの家」イラストポスター
・辺口芳典「NO DETAIL NO STYLE」写真集(B5/31P)
・NO ARCHITECTS 作品集(B5/44P)

到着日:2014年10月24日(予約日:2014年9月6日)
購入店:the three konohana
購入理由:
 大阪・the three konohanaにて開催された展覧会「NO ARCHITECTS:NO SHOP」にて予約購入した1冊。後日ギャラリーにお伺いして受取るつもりだったが、ご丁寧に郵送頂いた。どうもありがとうございます。

 NO ARCHITECTSは、西山広志(NISHIYAMA Hiroshi)と奥平桂子(OKUDAIRA Keiko)の2名による建築家ユニット。ユニット名の「NO」は二人の頭文字の組み合わせだとか。今展は、これまで仕事をしてきた画家、家具職人、音楽家、ファッションデザイナーなどとコラボレーションして制作したプロダクトを、自ら設計した空間内に期間限定の仮設の店舗「NO SHOP」と見立てた展覧会であった。

 家具やファッション、音楽、書籍といわゆる建築展というよりはデザイン展といえる内容で、なかなかおもしろかった。そこで私が予約購入したのが本書である。私の目的は辺口芳典氏が撮った写真集が付くということが魅力だった。夏に行われた辺口氏の個展を見過ごしたことを後悔していたこともあるが、なにより彼が撮る写真をきちんと見てみたかったのである。私が行った日には制作中のため、まだ完成していなかったが、こういうケースは現代美術展ではよくあることなので、購入後を楽しみにしつつ日々の雑事に追われて忘れたころに届いたというわけである。

 さて、封筒を開けて驚いた。たしかに見本は見ていたが、完成品ではないこともあって、あまり真剣に見てはいなかった。中身は完成品が届いてからじっくり見たいという思いもあった。そこで見落としたということかもしれない。期待していた辺口氏の写真集はいいとして、驚いたのは、NO ARCHITECTS作品集がコピー用紙のような紙に片面印刷、未製本、ダブルクリップ留めであったこと。そして、辺口氏の写真集と合わせてA2ポスター四折のポケット状の部分に挟み込み、上部をダブルクリップ留めされていたのだった。封を開け、ダブルクリップ留めを外したとき、当然だがポスターの紙に跡が付いていた。私は深く深く溜息をついた。このような心ないデザインを。私は熱心な林勇気ファンというわけでもないが、もし私が林勇気ファンだったら、私以上に落ち込むだろう。林勇気のポスターにダブルクリップの跡がつくのだから(もし、A2ポスターの紙がもっと厚さがあれば違ったかもしれないが、どんな厚さであれ大なり小なりダブルクリップの跡はつくだろう)。

 自分がダブルクリップを使って保存して、紙にクリップ跡が付いたのなら、自分の責任だからあきらめもつく。だが、この場合のダブルクリップはどんなデザイン上の目的があって用いられたのだろうか。『NO BOOK』のタイトル通り、本ではないことを狙ったデザインなのだろう。だが、本を購入・保存すること、あるいは予約購入して楽しみに封を開ける者の期待を考えたことがあるのだろうか。少なくとも私は保存する際にはダブルクリップは使いたくない。人から見れば、たかが本じゃないか、潔癖すぎる、美本に対するこだわりと言えばそれまでかもしれない。
 そこらでよく見かける文具であるダブルクリップをエディション入りのアーティストブックに採用し、お金を頂くってなんだろう。やはり本は製本されていることに意味と価値があるのだということを強く感じた経験だった。

未読日記934 『ミリオンセラー誕生へ!』

2014-10-24 23:07:19 | 書物
タイトル:ミリオンセラー誕生へ! 明治・大正の雑誌メディア
編著:印刷博物館
企画:凸版印刷株式会社 印刷博物館
編集・制作:凸版印刷株式会社 印刷博物館
監修:樺山紘一
編集:篠澤美佐子
編集協力:植草武士、加藤美行、本田真紀子
校閲:園山貫雄
写真撮影:凸版株式会社、トッパンアイデアセンター
デザイン:奥谷晶(クリエイトユー
発行:東京 : 東京書籍
発行日:2008.9
形態:191p ; 26cm
注記:展覧会カタログ
    会期・会場: 2008年9月20日-12月7日・印刷博物館
    主催: 凸版印刷株式会社, 印刷博物館
    出品目録: p164-171
    歴史年表: p172-176
    参考文献: p9, p177
    論文英訳: p178-191
    主に図版
内容:
「はじめに」樺山紘一

論文
「ミリオンセラー誕生へ!―明治・大正の雑誌メディア」篠澤美佐子
「「雑誌の時代」、または国民から市民へ」樺山紘一
「近代日本の雑誌と読者」永嶺重敏

図版と解説
第一部 啓蒙の扉 雑誌誕生~明治中期
第二部 商業誌時代の幕開け 明治中期~明治末期
第三部 ミリオンセラーの誕生 大正~昭和初期

付録
出品目録
歴史年表
参考文献
論文英訳

購入日:2014年10月20日
購入店:日本の古本屋
購入理由:
 11月のつくるビルゼミのための参考文献として購入。本書の扱っている時代は、初三郎の活躍した時代とも重なるので、何かと参考になりそうである。


未読日記933 『SAME IMPALA』

2014-10-23 23:34:44 | 書物
タイトル:YAYA UEDA : SAME IMPALA
著者:[上田良]
翻訳:JAMIN GOULD、JAY GOULD
写真:澤田華
デザイン:迫鉄平
発行:[出版地不明] : 池垣タダヒコ
形態:[18]p ; 30cm
注記:展覧会カタログ
    上田良個展『セイム・インパラ』
    会期・会場: 2013年6月10日-6月23日:ART SPACE BARCO SOBRE CERRO
内容:
図版
「ポンコツ屋の営み/上田良が拾ってきたもの」加納俊輔

購入日:2014年10月19日
購入店:つくるビル104号室
購入理由:
 京都・つくるビル104号室にて開催された上田良(YAYA UEDA)個展「AN OBJECT,」の会場にて購入。
本書は上田が2013年に開催した個展のカタログ。展覧会は見ているのだが、今回の個展を踏まえてから冊子を見ると、以前よりも作品が近くに見えてきた。テキストがあるのもうれしい。
 難点は予算の関係だと思うが、略歴がないこと。カタログにバイオグラフィー、ビブリオグラフィーなど資料はほしい。

未読日記932 『Family Album 2014』

2014-10-22 23:56:46 | 書物
タイトル:吉川直哉 Family Album 2014
デザイン:アートーン
テキスト英訳:Dean Robson
英文テキスト校正:黄瀬邦夫
助成:宝塚大学
発行:[出版地不明] : 吉川直哉
発行年:c2014
形態:37p ; 26cm
内容:
写真の虫1
写真の虫2
写真の虫3
写真の虫4
写真と写真史
コラボレーション"Yagi-Bacon-Yoshikawa" collaborated with Shinjiro Yagi
略歴

頂いた日:2014年10月19日
 京都・ギャラリーアーティスロングにて開催された「吉川直哉展 Family Album」の会場で頂いた1冊。どうもありがとうございます。「映像試論100」第四号にて家族写真論を書いた後だけに、とても興味があったので、今後の研究の参考としたい。