A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記592 「内田百と谷中安規」

2012-03-31 23:13:42 | 書物
タイトル:内田百と谷中安規:岡山の美術展 : 特別企画
編集・発行:岡山県立美術館
発行日:2011.2
形態:123p : 挿図 ; 21cm
注記:展覧会カタログ 
   会期・会場: 2011年2月1日-3月21日: 岡山県立美術館
   主催: 岡山県立美術館, 岡山県郷土文化財団
   図録関連略年譜: p111-116
   図版リスト: p117-120
   主要参考文献: p121
内容:

ごあいさつ
凡例
目次
「百鬼園内田百と風船画伯谷中安規」鍵岡正謹(岡山県立美術館館長)
「内田百と作品」万城あき(㈶岡山県郷土文化財団研究員)
図版
 一章 内田百
 二章 谷中安規
 三章 内田百と谷中安規
作品解説
図録関連略年譜
掲載図版リスト
主要参考文献
謝辞・協力者
奥付

頂いた日:2012年3月30日
 職場で頂いた1冊。うれし過ぎ。どうでもいいが風船画伯があるなら、風船研究者や風船批評家がいていい気もする。だが、風船を研究したり、批評をする人だと思われてしまうかもしれない。それはそれでおもしろいが。

 

未読日記591 「オーロラの向かう所」

2012-03-30 23:42:16 | 書物
タイトル:長澤英俊 : オーロラの向かう所
別書名:Nagasawa : dove tende aurora
編集:濱田千里(川越市立美術館学芸員)
   前山裕司(埼玉県立近代美術館主席学芸主幹)
   平野到(埼玉県立近代美術館主任学芸員)
   渋谷拓(埼玉県立近代美術館学芸員)
   中井康之(国立国際美術館主任研究員)
   是枝開(神奈川県立近代美術館主任学芸員)
   三本松倫代(神奈川県立近代美術館学芸員)
   野中明(長崎県美術館学芸員)
   土田久子(空間造形コンサルタント)
デザイン・制作:垣本正哉、笠毛和人、河野素子(美術出版社)
発行:長澤英俊展実行委員会、空間造形コンサルタント
発行日:2009年
形態:193p ; 29cm
注記:展覧会カタログ
   会期・会場: 2009年7月18日-9月23日:川越市立美術館, 埼玉県立近代美術館,2009年
   10月10日-12月13日:国立国際美術館, 2010年1月9日-3月22日:神奈川県立近代美術館
   葉山, 2010年7月3日-8月29日:長崎県美術館
   主催: 川越市立美術館, 埼玉県立近代美術館, 長澤英俊展埼玉川越実行委員会 [ほか]
   年譜: p136-147
   参考文献: p148-162
   出品リスト: p163
   一部英語表記あり
内容:

ごあいさつ
謝辞
「イデアとポエジー」建畠晢(国立国際美術館館長)
「長澤英俊:見えない力の空間」ブルーノ・コラ(美術評論家、ルガノ美術館館長)
「長澤英俊の見えない庭への旅――答えることの使命、そして彼の芸術のエコー」パブロ・J・リコ(美術史家、インディペンデント・キュレーター)
カタログ|Catalogue
長澤英俊インタビュー
「宇宙の琴線の響き――インタビューを終えて」是枝開
長澤英俊作品目録 1997-2009
NAGASAWA / The Catalogue Raisonne of the Works: 1997-2009
「《オフィールの金》」中井康之
「繰り返されるモティーフの変遷」濱田千里
「重力の心理に触れるために」平野到
年譜
参考文献|Bibliography
出品リスト
List of Works
Ideas and Poetry [Akira Tatehata]
Hidetoshi Nagasawa: the Space of Invisible Energies [Bruno Cora]
A Walk through the Invisible Gardens of Hidetoshi Nagasawa...The Task of Responding and Other Echoes of His Art [Pablo J. Rico]
Reverberation of the Harp Strings of the Universe: After the Interview [Hiraku Kore-eda]
Oro di Ofir[Yasuyuki Nakai]
Variations of Repeated Motifs in the Work of Hidetoshi Nagasawa [Chisato Hamada]
Touching the Truth of Gravity [Itaru Hirano]

頂いた日:2012年3月30日
 職場にて頂いた1冊。うれし過ぎ。


memorandum 054 人と関わる時

2012-03-29 23:33:00 | ことば
 人と関わる時に僕がどんな気持ちでいるかというと、相手を尊敬しているんです。それがなかったら相手の言葉は僕の耳に入ってきませんから。常に尊敬する。それと自分が表現したいこと、生きたいということの接点を、毎瞬毎瞬こう探している感じです。
加藤晴之(蕎麦屋・黒森庵)インタビュー、西村佳哲『自分をいかして生きる (ちくま文庫)』筑摩書房、2011年、112ページ。

尊敬しています。

未読日記590 「NOISELESS」

2012-03-27 23:03:53 | 書物
タイトル:ノイズレス 鈴木昭男+ロルフ・ユリウス
編集:藤島寛(京都国際現代音楽フォーラム)、河本信治、牧口千夏(京都国立近代美術館
翻訳:菅原景子、青山勝、山下秋子(京都ドイツ文化センター)、永田絵里(京都国立近代美術館)
デザイン:西岡勉
発行:京都国際現代音楽フォーラム
形態:63p : 挿図 ; 26cm
注記:展覧会カタログ
   会期・会場: 2007年4月3日-15日:京都国立近代美術館
   主催: 京都国立近代美術館, 京都新聞社, 京都ドイツ文化センター
発行日:2007年
内容:

謝辞
「あいさつ」岩城晃一(京都国立近代美術館長)
"Greeting" Ken'ichi Iwaki
「あいさつ」ビョルン・ルライ(ドイツ文化センター(京都)館長)
"Grusswort fur die Ausstellung "NOISELESS" im Nationalmuseum fur Moderne Kunst Kyoto" Bjorn Luly
「ノイズレス」藤島寛
"Noiseless" Yutaka Fujishima
「共に在ること」カトリーヌ・グルー
"Co-presence" Catherine Grout
鈴木昭男
ロルフ・ユリウス
作家略歴
関連イベント

頂いた日:2012年3月27日
 シンポジウム「small music - ロルフ・ユリウスのアートの世界」(2012年4月7日、京都国立近代美術館)の予習のため職場で頂いた1冊。

未読日記589 「重力と恩寵」

2012-03-26 23:53:04 | 書物
タイトル:重力と恩寵―シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄 (ちくま学芸文庫)
著者:シモーヌ・ヴェイユ
訳:田辺 保
カバーデザイン:渡辺千尋
発行:筑摩書房
発行日:2008年5月25日第10刷(1995年12月7日第1刷)
内容:
「重力」に似たものから、どうして免れればよいのか。―ただ「愚寵」によって、である。「恩寵は満たすものである。だが、恩寵をむかえ入れる真空のあるところにしかはいって行けない」「そのまえに、すべてをもぎ取られることが必要である。何かしら絶望的なことが生じなければならない」。真空状態にまで、すべてをはぎ取られて神を待つ。苛烈な自己無化への意志に貫かれた独自の思索と、自らに妥協をゆるさぬ実践行為で知られる著者が、1940年から42年、大戦下に流浪の地マルセイユで書きとめた断想集。死後、ノート(カイエ)の形で残されていた思索群を、G・ティボンが編集して世に問い、大反響を巻き起こしたヴェイユの処女作品集。
(カバー裏解説より)

重力と恩寵
真空と補償作用
真空を受け入れること
執着から離れること
充たすものとしての想像力
時間を捨て去ること
対象なしに望むこと
<われ>
脱創造
消え去ること
必然と服従
幻想
偶像礼拝


不幸
暴力
十字架
秤と梃子
不可能なもの
矛盾
必然的なものと善とのへだたり
偶然
愛すべき者は不在である
清めるものとしての無神論
注意と意志
訓練
知性と恩寵
読み
ギュゲスの指環
宇宙の意味
中間的なもの

代数
社会的烙印を……
大怪獣
イスラエル
社会の調和
労働の神秘

解題 ギュスターブ・ティボン
訳者あとがき
ちくま学芸文庫版訳者あとがき
年譜
参考文献

購入日:2012年3月26日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 木下長宏氏の『美を生きるための26章』でシモーヌ・ヴェイユが取り上げられていて、その透徹とした思索に触れてみたいと思い購入。


Collection 02 《Resonance》

2012-03-26 23:43:41 | 美術
タイトル:Resonance
アーティスト:.es+藤本由紀夫
Producer:林聡
Art work:Nomart, Inc.
Recording & Remixing:藤本由紀夫
発売日:2012年3月24日
発行:Nomart Editions
購入日:2012年3月24日
購入店:Gallery Nomart
注記:
 年末年始にかけてGallery Nomartで開催されたグループ展「BOX」の会期中(2012年1月14日)に行われた、即興音楽ユニット.es(ドットエス)によるライブパフォーマンスの模様を、現代美術作家・藤本由紀夫が録音し、自身の作品音源を追加してリミックスしたCD作品。

 

未読日記588 「空間の経験」

2012-03-25 23:00:36 | 書物
タイトル:空間の経験―身体から都市へ (ちくま学芸文庫)
著者:イーフー・トゥアン
訳:山本浩
カバーデザイン:大久保晃
カバー作品:AQUIRA-OKUN
発行:筑摩書房
発行日:1993年11月4日
形態:432p ; 文庫判
内容:
Yi-Fu Tuan, Space and Place: The Perspective of Experience (Minneapolis: University of Minnesota Press, 1977)の全訳。

人間にとって空間とは何か? それはどんな経験なのだろうか? また我々は場所にどのような特別の意味を与え、どのようにして空間と場所を組織だてていくのだろうか? 幼児の身体から建築・都市にいたる空間の諸相を経験というキータームによって一貫して探究した本書は、空間と場所を考えるための必読図書である。 解説 A. ベルク 小松和彦

まえがき
1 序論
2 経験のパースペクティブ
3 空間・場所・子供
4 身体・人間関係・空間の価値
5 広がりと密集
6 空間の能力・空間の知識・場所
7 神話的な空間と場所
8 建築的な空間と認識
9 経験的空間のなかの時間
10 場所の親密な経験
11 母国への愛着
12 可視性―場所の創造
13 時間と場所
14 エピローグ


訳者あとがき
日本語版解説(オギュスタン・ベルク)
文庫版への訳者あとがき
文庫版解説(小松和彦)

購入日:2012年3月24日
購入店:伏見屋書林
購入理由:
空間と場所を再考するために。

未読日記587 「風土の日本」

2012-03-24 23:25:34 | 書物
タイトル:風土の日本―自然と文化の通態 (ちくま学芸文庫)
著者:オギュスタン・ベルク
訳:篠田勝英
カバーデザイン:渡辺千尋
カバー装画:B.T.
発行:筑摩書房
発行日:2000年11月15日第5刷(1992年9月7日第1刷)
形態:432p, 文庫判
内容:
Augustin Berque, Le sauvage et l'artifice――Les Japonais devant la nature, Gallimard, 1986の全訳。

自然を神の高みに置くかと思えば、無謀な自然破壊を平気でやってのける日本人。この自己矛盾をささえている日本の風土とはいったい何だろうか? 和辻哲郎『風土』をその方法において乗り越え、新たな〈自然〉概念を提唱する本書は、卓抜の哲学的思考の書物であると同時に、最高級の日本論である。【解説: 坂部恵 】

出発点
あいまいな場所、ある日曜日
Ⅰ 基本要素の生気
 第一章 気象
 第二章 山水
 第三章 草木
Ⅱ 風土の理
 第四章 野生の自然、構築された自然
Ⅲ 現実の構築
 第五章 自然の現われ出る裂け目
 第六章 住まう(habiter)、景化する(payser)
 第七章 もうひとつの自然、もうひとつの存在
帰還

訳者あとがき
文庫版解説(坂部恵)

購入日:2012年3月24日
購入店:伏見屋書林
購入理由:
 日本における自然や風景概念の再検討として。


memorandum 053 〈自分〉

2012-03-23 22:52:25 | ことば
 わたしたちは美容師になりたいわけでも野球選手になりたいわけでもなくて、〈自分〉になりたい。より〈自分〉になれる仕事をさがしている。
 働くことを通じて「これが私です」と示せるような、そんな媒体になる仕事を求めているんじゃないか。
 なにがしたいということより、それを通じてどんな自分でいたいとか、どう在りたいかといったことの方が、本人の願いの中心に近いんじゃないかと思う。

西村佳哲『自分をいかして生きる (ちくま文庫)』筑摩書房、2011年、53ページ。

 「これが私です」と示せるような仕事はひとつとは限らない。