A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

レポート<東京6区 vol.7 a year-end music party 2009>

2009-12-30 22:24:17 | Weblog
12月26日(土)に行いました<東京6区 vol.7 a year – end music party 2009>に師走のお忙しいところ、お越し頂いた皆さま、誠にありがとうございました。
来場された方に1曲かけて頂くという新企画でしたが、ご協力・ご参加して頂いた方に心から感謝申し上げます。例によって少ない来場者数ではありましたが、自分は楽しかったです。要するに、もう呆れられてますね。

さて、当日のセットリストです。
18:45~20:00

オープニング:スチャダラパー/Nobel Naughty Beats

01. Chet Baker/That Old Feeling【*ゲストDJ】
02. 54-71/(sorry, unknown)【*ゲストDJ】
03. 小沢健二/今夜はブギー・バック(nice vocal)
04. 坂本九/悲しき60才
05. Genghis Khan/Dschinghis Khan
06. Sonny J/Enfant Terrible [Album Version]
07. We Shot The Moon/Miracle【*ゲストDJ】
08. Jonas Game/Nothing To Lose
09. Pizzicato Five × Handsomeboy Technique/Yikes! Peach Cut 5'24!
10. Fantastic Plastic Machine/Electric Ladyland [English Version]
11. Nouvelle Vague/Ca Plane Pour Moi
12. The Pipettes/Pull Shapes
13. Lacrosse/My Plan
14. The Ramones/Baby, I Love You
15. 少年ナイフ/Cookie Day
16. Iggy Pop/Lust for Life
17. Green Day/Know Your Enemy
18. The Clash/Police On My Back
19. The Blue Hearts/終わらない歌

エンディング:Sid Vicious/My Way

まずお詫びですが、若干選曲の順番が違うかもしれません。要するに、思い出せません・・。駆け足にコメントを。

オープニング.アルバム『5th wheel 2 the coach』のアナログ盤にボーナストラックとして収められている1曲より。「始まりますよ~」「始まりますね~」のライムが開演前にピッタリ。
1.言わずもがな最高です。
2.曲名を聞くのを忘れてしまいました。
3.「その頃のぼくらと言ったら/いつもこんな調子だった/心のベスト10 第一位はこんな曲だった」
4.音楽家・大友良英のドキュメンタリー映画『kIKOE』で、大友氏が音楽体験の原点にこの曲を上げていて、もう一度聞いてみたいと思いました。
5.秋ぐらいに古本屋で本を物色していたら、店の主人がかけているラジオか有線から突然この曲が流れてきて、その違和感にめまいがして不思議な音楽体験でした。
7.自分も知らなかったバンドなのですが、とてもよかったです。こんな出会いと発見があるからDJイベントはおもしろいです。ちなみに最近、ジュール・ヴェルヌの『月世界へ行く』を読んだせいか、「We Shot The Moon」というバンド名にニヤリとしました。
9.京都の恵文社一乗寺店でたまたま試聴した1曲。携帯電話のメモ機能でメモっていたことを選曲するまで忘れていました。
10.Fantastic Plastic Machineの2ndアルバム『Luxury』収録曲。ジャケットデザインは、つい先日まで東京オペラシティアートギャラリーで展覧会が開催されていたヴェルナー・パントンが手掛けていることでも有名なアルバムです。
11.Plastic Bertrandのカバー曲。邦題は「恋のパトカー」という意味不明なタイトル。
14.ロネッツのカバー曲。
19.「終わらない歌を歌おう」
エンディング.原曲はフランスの曲らしいですが、フランク・シナトラやエルヴィス・プレスリーが歌ったことで有名な曲をカバー。
皆さんが自身の信じたMY WAYを来年も歩まれますことを心よりお祈り致します。
「すべては心の決めたままに」

どうぞよい新年をお迎えください。


未読日記362 「現代絵画の展望―12人の地平線―」

2009-12-29 22:31:03 | 書物
タイトル:「現代絵画の展望―12人の地平線―」図録
編集・執筆:田中晴子(東京ステーションギャラリー・学芸課長)
制作:美術出版社(石塚肇+川野直樹)
発行:財団法人東日本鉄道文化財団(東京ステーションギャラリー)
発行日:2009年
内容:
旧新橋停車場・鉄道歴史展示室にて開催の「現代絵画の展望―12人の地平線―」(前期〝あの頃″2009年12月8日―2010年2月7日、後期〝この頃″2010年2月9日―3月22日)のための図録。

ごあいさつ
図版
宮崎進
堂本尚郎
中村宏
郭徳俊
吉村芳生
イケムラレイコ
中村一美
小林正人
藤浪理恵子
夏目麻麦
元田久治
山田純嗣
「「現代作家絵画の展望」展 12名と出品作について」田中晴子
出品リスト

頂いた日:2009年12月10日
頂いた場所:旧新橋停車場・鉄道歴史展示室
某ギャラリーで頂いたカタログ引換券を持参して頂いた1冊。ありがとうございます(会場では700円で販売されていた・・)。
1999年の「現代日本絵画の展望」展(東京ステーションギャラリー)、2007年の「現代美術の展望―それぞれの地平線」展(旧新橋停車場・鉄道歴史展示室、上野駅正面玄関口「ガレリア」2階Breakステーションギャラリー)に続く東京ステーションギャラリー企画の現代美術展。
内容はといえば、これといって目新しさのないコマーシャルギャラリー所属のベテラン・中堅・若手アーティスト参加のグループ展である。強いて言えば、1人1作品を前期「あの頃」、後期「この頃」として2期に分けて展示することが目新しいぐらいである。
年間通してよく見る機会のある作家たちばかりなので、わざわざ足を運ぶ価値があるのかと問わざるを得ないが、中村宏作品に隣接して小林正人作品が展示されるというのもそうそうないだろうから、何かのついでに足を運んでご覧になるのもいいかもしれない。展示室も小さいので、待ち合わせ時間のついでに見るにはうってつけの好展示だろう。

Recording Words 055 芸術

2009-12-28 22:06:13 | ことば
最も困難な芸術は自由に人生を送ることである。尤も「自由に」という意味は必しも厚顔にという意味ではない。
(芥川竜之介『朱儒の言葉/文芸的な、余りに文芸的な』岩波文庫、2003年、p.98)

何事も素直に謙虚に生きたいものです。


未読日記361 「六代目春風亭柳橋/柳家金語楼/十代目桂文治」

2009-12-27 22:04:40 | 書物
タイトル:隔週刊CDつきマガジン 落語 昭和の名人 決定版24 六代目春風亭柳橋/柳家金語楼/十代目桂文治
監修:保田武宏
寄席文字:橘左近
CDリマスタリング:草柳俊一
アート・ディレクション:渡辺行雄
デザイン:片岡良子、姥谷英子
編集:三浦一夫(小学館)、内田清子
制作企画:速水健司
資材:星一枝
制作:田中敏隆、南幸代
宣伝:山田卓司
販売:竹中敏雄
広告:林祐一
発行:株式会社小学館
発行日:2009年11月24日
価格:1,190円
内容:
芸術協会、代々の重鎮
六代目春風亭柳橋【しゅんぷうてい・りゅうきょう】1899~1979
柳家金語楼【やなぎや・きんごろう】1901~1972
十代目桂文治【かつら・ぶんじ】1924~2004

CD(63分)
六代目春風亭柳橋
粗忽の釘・・・うっかりの極めつき
柳家金語楼
きゃいのう・・・せりふはひと言
十代目桂文治
源平盛衰記・・・くすぐりがいっぱい【初出し音源】
 
○芸術協会を支えた 個性派の三名人 
○CD鑑賞ガイド 通底する笑いの伝統
落語をもっと面白くする連載3本立て
田中優子○軍記物の流布
五街道雲助○独演会を開く
山本進○志ん朝、枝雀の世界

購入日:2009年12月7日
購入店:恭文堂書店 学芸大学駅前店
購入理由:
落語芸術協会に配慮したかのような1冊だが、地味ながらも三者三様の噺を聞かせてくれる。特に春風亭柳橋は1冊メインに扱っていいような噺家なのに、カップリングとはもったいない。彫が深くてダンディな風貌が渋さを感じさせる人だ。
金語楼の『きゃいのう』は歌舞伎における一つの台詞を複数の役者が分割して言う「渡り台詞」という技法をネタにしたもの。ここでは「むさくるしい、とっとと外へ行きゃいのう」という台詞を分けて言うことから「きゃいのう」なのだが、実際の芝居ではこのような意味の通じない台詞はない。発想が落語らしくておもしろい。
桂文治の『源平盛衰記』は初代林家三平、立川談志の得意ネタとしても有名だが、この噺を十八番にした文治の噺ももっと長く聞きたくなる。早く『平家物語』を読まなくては・・。


未読日記360 「もの派とポストもの派の展開」

2009-12-25 23:35:06 | 書物
タイトル:もの派とポストもの派の展開 1969年以降の日本の美術
監修:峯村敏明
編集:多摩美術大学―峯村敏明、東野芳明、森司
   西武美術館―森口陽、清水哲朗、荻原佐和子、岡しげみ、小林等
翻訳:アルフレッド・バーンバウム
制作:緑箱社
表紙デザイン:松永真
レイアウト:田淵裕一
発行:多摩美術大学、西武美術館
印刷:凸版印刷
発行日:1987年
内容:
東京・西武美術館において1987年6月26日(金)―7月19日(日)に開催された<もの派とポストもの派の展開 1969年以降の日本の美術>の図録。

「もの派とポストもの派の展開―関係者の随想」東野芳明
「もの派はどこまで越えられたか」峯村敏明
図版
関根伸夫
李禹煥
菅木志雄
小清水漸
吉田克朗
成田克彦
山中信夫
北辻良央
田窪恭治
諏訪直樹
戸谷成雄
海老塚耕一
川俣正
岡崎乾二郎
吉澤美香
平林薫
加茂博
深井隆
矢野美智子
遠藤利克
黒川弘毅
前本彰子
作品リスト
「もの派・再制作手控え」森口陽
主要参考文献
作家別文献
一般的文献
年表
同時代の発言
MONA-HA AND POST-MONO-HA DEVELOPMENTS: An On-The-Scene Commentary by Yoshiaki Tono
MEASURING UP TO THE MONO-HA―AND BEYOND by Toshiaki Minemura
MONO-HA: Insights on Re-production by Akira Moriguchi
(本書目次より)

頂いた日:2009年12月6日
頂いた場所:カタチカフェ
よく行くカフェのマスターよりお祝いに頂いた1冊。以前から欲しかった1冊だけに頂くことに恐縮してしまうが、たいへんうれしい。心よりありがとうございます。

まず本展はリアルタイムでは見ていない(当時8歳だから当たり前だ)。だが、学生の頃に授業で本展の話が出るたびに伝説的に語られる賛否両論の話から、カタログをずっと探し続けていた。峯村氏の文章及びもの派関連の展覧会図録としても本展図録は外せないという認識があった。
以前一度、三軒茶屋の古本屋に在庫があることをネットで確認して行ったところ、もう売れてしまったという答えが返ってきて、がく然としたこともある。なぜ、20年以上も前の展覧会図録がすぐ売れるんだよ!と居酒屋で叫んだこともしばしばである(嘘)。
そして、00年代も終わる12月。図録をあらためて見ると、まったく古びていない展覧会だということが分かる。それは作家の名前を見れば一目瞭然だろう。もし展覧会図録の復刻シリーズというのをやったら、確実に本展は入るに違いない。さらに本書の資料の充実さは特質に値する。

ところで、本展図録の図版ページ最後に位置する前本彰子以降の1987年~2007年までの作家を取り上げて展覧会を企画したらどんな内容の展覧会ができるだろうか。タイトルは「ポストもの派はどこまで越えられたか」。本展へのオマージュ展か続編ということになるが、20年という時間軸は物事を整理し、分析するにはいい時間だろう。

未読日記359 「aica JAPAN NEWS LETTER 第10号」

2009-12-24 23:00:05 | 書物
タイトル:aica JAPAN NEWS LETTER 第10号 美術評論家連盟会報
編集長:市川政憲
編集委員:天野一夫、谷新、樋口昌樹
協力:小林季記子(事務局)
発行:美術評論家連盟(AICA JAPAN)
発行日:2009年11月8日
定価:500円
内容:
特集「いま、あえて絵画を問う」
座談会:「いま、あえて絵画を問う」戸谷成雄(彫刻家)+市川政憲+松浦寿夫 天野一夫(司会)
「絵画を問う―座談会の後で」谷新
「絵画はいまどこに」水沢勉
「絵画棒論―絵画的知性の擁護のために」峯村敏明
「ケントリッジ展(京近美)を見て」本江邦夫

「実践は手法に」平井亮一
「「アート」の「文明批判」を確かめたい」吉村良夫
追悼:
「視線の先に―田中日佐夫氏の逝去を悼む」竹山博彦
「ユニークで貴重な変わり種―内田園生氏急逝(85歳)」富山秀男
会員短信欄(50音順)
青木正弘、井出洋一郎、尾野正晴、篠原資明、鷹見明彦、松井みどり、森口まどか
(本書目次より)

購入日:2009年12月6日
購入場所:東京国立近代美術館
購入理由:
とある画廊で美術評論家連盟会報に峯村敏明氏が寄稿していることを知り、読んだみたく取扱いがある東京国立近代美術館で購入。
特集が「いま、あえて絵画を問う」なのに、本江邦夫氏だけやや特集に見合わない文章なのが不思議だ。
相変わらず驚くのが、本書の体裁である。美術評論家連盟の会報がコピーしたような紙に表紙もデザインもへったくれもない愛想のなさである。それが潔いのか、資金がないのかわからないが、豪華執筆陣にして、自費出版誌かZINEのような雰囲気は、これが今の「美術批評」の現状かと思いを新たにする。こういう冊子に自分の文章を載せなければならない批評家って何なんだろう・・。

未読日記358 「現代の眼410」

2009-12-23 21:58:11 | 書物
タイトル:現代の眼 東京国立近代美術館ニュース 1月号 1989/410
編集人:東京国立近代美術館
表紙:アンガス・サティ《水指し》1988年
印刷:株式会社アイメックス
発行所:東京国立近代美術館
発行日:1989年1月1日
内容:
特集/東京国立近代美術館35年の歩み―「現代の眼」記事
「年頭にあたって」大崎仁
「「現代イギリスの工芸」」展」中ノ堂一信
東京国立近代美術館35年の歩み―「現代の眼」記事 その2
「私の好きな一点〝胴長にまつわる一点〟」渡辺豊重

頂いた日:2009年12月6日
頂いた場所:東京国立近代美術館
東京国立近代美術館ミュージアムショップの方より頂いた1冊。どうもありがとうございます(どうやら在庫があまっているらしい・・)。

かつて私はこの美術館で2年ほど看視のアルバイトをしていたことがあるのだが、その日、何より驚いたのは、ショップの方が名前を憶えていてくださったことだった。辞めてもう何年もたつのに何者でもない私ごときの名前を記憶されているとは。感謝(驚)。

東京6区 vol.7 a year-end music party 2009

2009-12-21 22:44:58 | お知らせ
忘年会イベントのご案内です。

<東京6区 vol.7 a year-end music party 2009>
あなたが聴きたい1曲をDJプレイしてください。
2009.12.26(sat)17:00-22:00
at Loop-line
charge:¥1,000(1 drink付き)
DJ's:いなりずし、ちんかーべる、PIЯATA、ペコ and you!


内容・お願い:
・お好きなCD、レコード等をお持ち頂き、お好きな時にDJブースにいるスタッフにご申告ください。
・「DJプレイしてください」などと書いてありますが、〝ターンテーブルの魔術師″ジェフ・ミルズのようなことをしろとは言ってません。「曲をかけてください」ぐらいに理解してくださるとうれしいです。

2009年、終わり。
人と音楽をつないでいくDJイベントです。
あなたが今聴きたい1曲は何ですか?


未読日記357 「現代の眼 409」

2009-12-20 22:46:33 | 書物
タイトル:現代の眼 東京国立近代美術館ニュース 12月号 1988/409
編集人:東京国立近代美術館
表紙:青木繁《エステルとハマン》1906年
印刷:株式会社アイメックス
発行所:東京国立近代美術館
発行日:1988年12月1日
内容:
特集/「写実の系譜Ⅲ―明治中期の洋画」展Ⅱ
「生成と制度」北澤憲昭
「明治中期の洋画」三輪英夫
「青木繁作品の図柄の源ふたつ」鐸木道剛
東京国立近代美術館35年の歩み―「現代の眼」記事 その1

頂いた日:2009年12月6日
頂いた場所:東京国立近代美術館
東京国立近代美術館に常設展を見に行き、見終わってミュージアムショップへ行ったところ、ショップの方より頂いた1冊。どうもありがとうございます。

偶然だが、鐸木道剛氏は先のキリスト新聞で牧島如鳩についてテキストを書かれていた方ではないか。なんと20年前の現代の眼で名前を「目」にすることになろうとは。

未読日記356 「夢をたべる獏が夢みる夢」

2009-12-19 23:45:56 | 書物
タイトル:夢をたべる獏が夢みる夢
編集・発行:土屋仁応
意匠:潟見陽
写真:竹之内祐幸
発行日:2009年11月
内容:
土屋仁応の作品集「夢をたべる獏が夢みる夢」
図版5点(拡大図4点)、作家略歴

頂いた日:2009年12月1日
頂いた場所:メグミオギタギャラリー
東京・銀座のメグミオギタギャラリーで開催された<土屋仁応:夢をたべる獏が夢みる夢>展(2009年11月10日―12月5日)に行った際、ギャラリーの方より頂いた1冊。ありがとうございます。
土屋氏は架空の動植物をモチーフに彩色木彫作品を制作している。それらは物語性が感じられ、高いテクニックもあって細部まで見どころが多い。だが、ユニコーンや人魚といった架空の生物というモチーフのせいか、ファンタジックな印象を受けてしまい、もう少し形態を崩してもいいのではないかと意地悪く思ってしまう。