A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記681 『窓の観察』

2012-12-31 23:22:02 | 書物
タイトル:窓の観察 : 『建築と日常』別冊
編集・発行:長島明夫
表紙デザイン:大橋修(thumb M
表紙写真:qp
印刷・製本:ユアプレス
発行日:2012.9
形態:64p ; 18cm
定価:900円+税
内容:
写真:qp
小説:「見えない」柴崎友香
建築:「窓のあっちとこっち」中山英之
著者紹介

購入日:2012年12月31日
購入店:NADiff modern
購入理由:
 たまたま店内を物色してたら見つけた1冊。「窓の観察」の名の通り、窓の写真ばかり載っているのに魅かれた。加えて、柴崎友香の小説も収録されているというので購入。
 『建築と日常』なる雑誌は初めて知ったが、とてもおもしろい雑誌だ。京都でも取り扱っている書店があるようなので、今後もチェックしてみよう。

未読日記680 『野生の思考』

2012-12-25 23:35:29 | 書物
タイトル:野生の思考
別書名:La Pensée sauvage
著者:クロード・レヴィ=ストロース
訳者:大橋保夫
発行:東京 : みすず書房
発行日:1989.8第16刷(1976.3第1刷)
形態:vii, 366, 30p ; 22cm
内容:
 野生の思考La Pensee sauvageは、1960年代に始まったいわゆる構造主義ブームの発火点となり、フランスにおける戦後思想史最大の転換をひきおこした著作である。
 Sauvage(野蛮人)は、西欧文化の偏見の凝集ともいえる用語である。しかし植物に使えば「野生の」という意味になり、悪条件に屈せぬたくましさを暗示する。著者は、人類学のデータの広い渉猟とその科学的検討をつうじて未開人観にコペルニクス的転換を与えsauvageの両義性を利用してそれを表現する。
 野生の思考とは未開野蛮の思考ではない。野生状態の思考は古今遠近を問わずすべての人間の精神のうちに花咲いている。文字のない社会、機械を用いぬ社会のうちにとくに、その実例を豊かに見出すことができる。しかしそれはいわゆる文明社会にも見出され、とりわけ日常思考の分野に重要な役割を果たす。
 野生の思考には無秩序も混乱もないのである。しばしば人を驚嘆させるほどの微細さ・精密さをもった観察に始まって、それが分析・区別・分類・連結・対比……とつづく。自然のつくり出した動植鉱物の無数の形態と同じように、人間のつくった神話・儀礼・親族組織などの文化現象は、野生の思考のはたらきとして特徴的なのである。
 この新しい人類学Anthropologieへの寄与が同時に、人間学Anthropologieの革命である点に本書の独創的意味があり、また著者の神話論序説をなすものである。
 著者は1959年以来、コレージュ・ド・フランス社会人類学の教授である。
(カバー見返し解説より)


第一章 具体の科学
第二章 トーテム的分類の論理
第三章 変換の体系
第四章 トーテムとカースト
第五章 範疇、元素、種、数
第六章 普遍化と特殊化
第七章 種としての個体
第八章 再び見出された時
第九章 歴史と弁証法
付録
訳注 訳者あとがき 文献 人名・書名索引 事項索引

購入日:2012年12月24日
購入店:高原書店
購入理由:
 講義で本書のブリコラージュの記述を聞いたのを機に、詳しく読んでみたく思い日本の古本屋経由で購入。ブリコラージュという観点から現代美術を見てみると、自分が今年関わったHANARART、来年参加予定の「宇宙民藝」展も共通しているのではないか。

未読日記679 『POWERS OF TEN』

2012-12-24 23:18:40 | 書物
タイトル:Powers of ten : 宇宙・人間・素粒子をめぐる大きさの旅
タイトル別名:Powers of ten : about the relative size of things in the universe
著者:フィリップおよびフィリス・モリソン、チャールズおよびレイ・イームズ事務所
翻訳:村上陽一郎・村上公子
発行:[東京] : 日経サイエンス
発売:東京 : 日本経済新聞社
印刷・製本:大日本印刷
ブックデザイン:森啓デザイン研究室
発行日:2005.1第13刷(1983.10第1刷)
形態:169p ; 26cm
内容:
世界を見つめる

注釈
心と目のための旅の手引き
大きな数と小さな数をどう表すか
長さの単位
虹を読む
道具を使ってものを見る
科学の年表
資料とノート
参考文献
人名索引
図版索引
訳者あとがき

購入日:2012年12月23日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 こちらも「宇宙民藝」展予習として購入。先に『宇宙の地図』を買ったら、イームズのパワーズ・オブ・テンを思い出し、書籍版を見たくなった。
 初版は1983年だが、基本的な科学解説、図版構成はまったく古くなっていない。何度見ても見飽きない名著。


未読日記678 『中ザワヒデキ展』

2012-12-23 23:04:43 | 書物
タイトル:中ザワヒデキ展 脳で視るアート
デザイン・編集:有限会社アロアロインターナショナル
印刷・製本:有限会社遠藤印刷
発行:武蔵野市立吉祥寺美術館
発行年:c2012
形態:47p ; 26cm
注記:展覧会カタログ
   会期・会場:2012年12月8日―2013年2月17日、武蔵野市立吉祥寺美術館
   3Dメガネ付き
内容:
ごあいさつ
謝辞
「脳で視るアート」中ザワヒデキ
「素人の、素人による、素人のための中ザワヒデキ」菅沼万里絵
図版
作品シリーズ解説
中ザワヒデキ年譜
出品目録

頂いた日:2012年12月22日
場所:武蔵野市立吉祥寺美術館
 受付にて頂いた1冊。どうもありがとうございます。

未読日記677 『depositors meeting - 2003-2011』

2012-12-22 23:42:20 | 書物
タイトル:depositors meeting - 2003-2011
制作:特定非営利活動法人 art & river bank
編集:杉田里佳
テキスト:杉田敦
撮影:杉田敦、増本泰斗、安井香織、原田晋、杉田里佳
デザイン:北村孝子
協力:女子美術大学 学生支援GP
印刷:有限会社MID・クリエイト
発行日:2012.3
発行:特定非営利活動法人 art & river bank
形態:31p ; 21cm
内容:
depositors meeting
「ファイル、プロセス、コミュニケーション」杉田敦
2008年の第6回から始めた新たな企画"speak alone"と"post-it-ing"。


頂いた日:2012年12月22日
場所:art & river bank
 東京・art & river bankにて開催されたファイルイヴェント「depositors meeting #10」に行った際に頂いた1冊。どうもありがとうございます。

 本書は、art & river bankの年末イヴェント"almanac"の一企画として始まった「depositors meeting」の第1回から9回目までの活動記録をまとめたもの。

 「depositors meeting」とは、「作品ファイルを介した関係性の構築を目的としたファイル閲覧イヴェント」。2003年よりart & river bankの恒例年末イヴェントalmanacの企画としてスタートした。私はセレクタとして2006, 2011, 2012に参加している。いつもおもしろいファイルを見ることができる企画で毎年楽しみしている。

未読日記676 『宇宙の地図』

2012-12-18 23:18:16 | 書物
タイトル:宇宙の地図
タイトル別名:Cosmic atlas
著者:観山正見、小久保英一郎
装丁・ブックデザイン・地図製作:寄藤文平+吉田考宏(文平銀座)
編集:齋藤太郎
発行:東京 : 朝日新聞出版
発行日:2012.4第4刷(2011.12第1刷)
形態:109p ; 27cm
注記:折り込図1枚
内容:
NASA、国立天文台、JAXA、ESA、最新の天文学の成果でひも解く、見たことのない宇宙の全体像。
究極の時空突入体験!!
(本書帯より)

誰も見たことがない「宇宙の地図」を天文学の成果を結集して制作しました。おそらく世界初方式の地球から宇宙の果てまで一挙に見渡せる「宇宙の地図」です。息を飲むほどに美しい宇宙のスターメンバーが勢ぞろい。地球からの距離の対数と赤径を基に配置しました。地図を眺めて全体像のイメージができたら、宇宙の果てに向かって飛び立ちましょう。三鷹の森の国立天文台から時空を自在に飛行する、宇宙旅行に出発です。すべての天体画像には、簡潔にして深い解説がついています。ページを繰るうちに、本質的な宇宙の知識が身につきます。(カバー見返し解説より)

購入日:2012年12月18日
購入店:古書 楽人館
購入理由:
 「宇宙民藝」展に合わせて宇宙の予習をしようと思い、日本の古本屋経由で購入した1冊。宇宙関連の本は数あれど、宇宙と地図好きにはこの書名はやはり気になった。
 本書の元ネタはイームズのパワーズ・オブ・テンなのだが、最新の宇宙画像が見れる点で価値あり。それにしても、宇宙はほとんど抽象画のようでとんでもなく美しい。

未読日記675 『宇宙御絵図』

2012-12-17 23:03:22 | 書物
タイトル:宇宙御絵図
別書名:Uchu-miezu
編集:青木正弘
デザイン・制作:平野湟太郎、西岡真弓、村上香
印刷・製本:印象社光村印刷株式会社
発行:[豊田] : 豊田市美術館
発行日:c2007
形態:120p ; 26cm
注記:展覧会カタログ
   会期・会場: 2007年6月19日(火)-9月24日(月): 豊田市美術館
   主催: 豊田市美術館
   作家解説・略歴: p[95]-112
   出品作品リスト: p[115]-119
内容:
「宇宙と風雅モダニズム」篠原資明
「「宇宙御絵図」を思考する」青木正弘
図版
 安齊重男
 金山明
 河原温
 北山善夫
 佐倉密
 鷲見和紀郎
 田中信行
 長沼宏昌
 野村仁
 松澤宥
 毛利武士郎
 Zappa
作家解説・略歴
出品作品リスト

購入日:2012年12月17日
購入店:YUY BOOKS
購入理由:
 来年岐阜で開催される「宇宙民藝展」の予習として購入。ずっと探していたがたまたま見つかってうれしい。