A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1195 『絵画について』

2016-06-30 23:12:42 | 書物
タイトル:ディドロ 絵画について (岩波文庫)
タイトル別名:Traité de peinture
       Essais sur la peinture
シリーズ名:岩波文庫, 青(33)-624-7
著者:ディドロ
訳者:佐々木健一
カバー:中野達彦
カバー図版:サロン会場図(部分)ガブリエル・ド・サントーバン画(1767年)
発行:東京 : 岩波書店
発行日:2005.12
形態:279p ; 15cm
注記:ディドロの『絵画論』 (Traité de peinture) と関連の幾つかのテクストの翻訳
   底本: Essais sur la peinture, édité par Gita May in : Œuvres complètes, vol. 14, Hermann, 1980
   原著は挿図なし
   「明暗法の検討」は、ネジョン版(1798年)から『絵画論』に組み込まれたが、ディドロが執筆した当初は『絵画論』に含まれていなかった。
内容;
18世紀パリの新風俗となったサロン展。その批評活動に立脚して書かれた『絵画論』関連の4篇を収録。模倣に自然哲学と芸術の接点を見出し、趣味を論じて美の判定の根拠を問う。デッサン・色彩・明暗法・構成等を論じ、シャルダンらの仕事を踏破する、独創的な美学論考。

目次

訳者まえがき
絵画論
第1章 デッサンに関するわたしの奇想
第2章 色彩に関する愚考
第3章 わたしが生まれてこのかた明暗法について理解したことのすべて
第4章 表情に関して誰もが知っていること、誰もが知っているわけではないこと
第5章 構成に関する章、構成について話そうと思っている章
第6章 建築に関するわたしの意見
第7章 全体に関する小さな補論
付 明暗法の検討
一七六五年のサロン 序文
ソフィー・ヴォランへの書翰(一七六二年九月二日)
マニエールについて
訳注
解説

購入日:2016年6月30日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 明楽和記展のキュレーション、テキストの参考文献として購入。明楽作品はともするとコンセプチュアルアート、今展ではシミュレーショニズムの側面が強く出てしまうが、基本は絵画なのである。そこはブレていない。まずは、「絵画について」理解を深めるべく、本書でおさらい。