巧みに描かなければ美しくならないというような絵は、充分に美しくないはずである。たかだか拙くないというまでに過ぎまい。美しくしなければ美しくならないのは不自由な証拠である。たとえ拙くとも拙いままに美しくなるような作であってこそよい。不完全を厭う美しさよりも、不完全をも容れる美しさの方が深い。つまり美しいとか醜いとかいうことに頓着なく、自由に美しくなる道があるはずなのである。美しさとは無礙である時に極まる。
柳宗悦『新編美の法門 (岩波文庫)』岩波書店、1995年、96-97頁。
何事にも言える。「〜しなければ」と考えるほどに、不自由になるばかり。
無礙であること。自然体を心がけること。
柳宗悦『新編美の法門 (岩波文庫)』岩波書店、1995年、96-97頁。
何事にも言える。「〜しなければ」と考えるほどに、不自由になるばかり。
無礙であること。自然体を心がけること。