A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記1194 『増補 シミュレーショニズム』

2016-06-29 20:50:56 | 書物
タイトル:シミュレーショニズム (ちくま学芸文庫)
タイトル別名:シミュレーショニズム : ハウス・ミュージックと盗用芸術
       増補シミュレーショニズム
       Simulationism
シリーズ名:ちくま学芸文庫
著者:椹木野衣著
カバーデザイン:岩瀬聡
装画:笠原恵実子《Untitled 90-13》1990
発行:東京 : 筑摩書房
発行日:2005.4第4刷(2001.5第1刷)
形態:400p ; 20cm
注記:『シミュレーショニズム : ハウス・ミュージックと盗用芸術』(洋泉社 1991年刊)を基にし, 「講義篇」を加筆したもの.
   その他のタイトルはカバージャケットによる
内容:
恐れることはない、とにかく「盗め!」世界はそれを手当たり次第にサンプリングし、ずたずたにカットアップし、飽くことなくリミックスするために転がっている素材のようなものだ——「作家」と「作品」という概念およびその成立の正当な基盤とされる歴史性と美学、ひいては「近代」の起源そのものの捏造性を看破、無限に加速される批評言語の徹底的実践とともに、まったく新たな世界認識のセオリーを呈示し、その後のアート、カルチャーシーンに圧倒的な影響を与えた名著。「講義篇」増補を含む。

目次

−01 シミュレーショニズム 講義篇
00 シミュラクルの戦略
01 シミュレーション・アート
02 ハウスミュージック
03 ポスト・ヤルタ体制下の反美学
あとがき
解説

購入日:2016年6月29日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
 成安造形大学【キャンパスが美術館】ギャラリーアートサイトにて開催される「Reproduction」展(2016年7月18日〜8月6日)のための予習・参考文献として購入。実家には、河出文庫版を持っていた気がするが、増補版のちくま学芸文庫版を新たに買い直す。ちなみに、本書も京都府・市の図書館に所蔵がない。
 Reproductionは、複製、模写、模造、コピーなどを意味する言葉である。シミュレーショニズムではないが、類似する点もある。そこで、学生時代に読んだ本書を久しぶりに再読しようと思った次第。
 なお、私は7/30(土)に開催されるアーティストトークでモデレーターを務めさせていただきます。会期後に刊行予定の記録集ではレビューも執筆予定です。どうぞよろしくお願いいたします。みなさまと会場でお会いできるのを楽しみにいています。ぜひお話ししましょう。