京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

河井寛次郎記念館

2010-12-10 23:25:10 | 
「土と炎の詩人」と称された 河井寛次郎の住まいが記念館として公開されている。

         
         東山五条の路地の京町屋、昭和12年に寛次郎が自ら設計。
         昭和41年に76歳で亡くなるまで過ごした工房と住まいであった。
         
              
              家の中に足を踏み入れた途端、そのどっしりとした
              頑丈さに圧倒される。それはまさに寛次郎の作品の
              イメージそのもの。

                        
         浜田庄治やバーナードリーチ、柳宗悦などがこの囲炉裏を
         囲んで、芸術論に花咲かせていたのかもしれない。
         隅の火壷に残り炭を入れて語らいの火も消してお開きに…
                 

工房から中庭を挟んで住居を望む。

         
         調度品も寛次郎自身の設計。


形がさまざまな椅子やテーブルがあちこちに並べられている。
あの椅子、この椅子と座ってみる…

         
         こののぼり窯は昔に築かれたものを寛次郎が譲り受けた。
         二昼夜にわたって1350℃程度の火で、前の室から後の室へと
         燃やされていたので、約2000束の松割木を必要としたそうだ。
         寛次郎の作品の多くはこの窯の前から2番目の室で生み出された。

         重厚で頑丈な作品にもこの家にも、ぬくもりが感じられて、
         不思議に落ち着いてしまう。でも、この家で暮すとしたら
         相当なエネルギーが必要のではないかと思った。
                  

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4 コメント

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河井寛次郎記念館 (スターアニス)
2010-12-11 13:11:48
河井寛次郎さんのこと、全く存じませんでした。大正・昭和にかけての著名な陶工だったのですね。佇まい・・・さすがに趣があって、日本家屋の良さが際立ちますね。
記念館のHP見ました。
「カレンダー・いのちの窓」に興味を持ちました。欲しくなりました。でも、掛けるところが・・・。
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Unknown (すぴか)
2010-12-11 18:01:33
こんにちは。
素晴らしいお写真で、私もそれこそ20年以上も前に行ったのを、はっきりと思い出しました。どっしりとした木にかこまれた、そして寛次郎の作品も堂々として、今もいろんな作品があったのでしょうね。登り窯も遺されている様子、なつかしいです。
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スターアニスさんへ ()
2010-12-12 01:58:52
住み手が自ら設計出来たら、さぞかし想いのこもった住みやすい家になることでしょうね。
重厚で美しい家です。

スターアニスさんならすぐに行ける地、人の少ない時期に
ゆっくりご覧になるといいですよ
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すぴかさんへ ()
2010-12-12 02:05:27
私は昔、夏に行ったのですが、木がヒンヤリと気持よかった記憶があります。

作品は入れ替えるそうですが、
轆轤の部屋の展示ケースにもたくさんの作品がありました。
なんだかゆったりとしてしまう、ぬくもりがあって、いいですよね。
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