京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

能登二行(にぎょう)和紙

2017-06-21 23:27:49 | ちょっと立ち話
輪島の朝市通りにある古い商店で見つけました。能登の手すき和紙と聞き、
手紙をよく書く友人のお土産にしようと、はがきセットを買いました。

        
        能登半島で唯一の手漉き和紙で、二行(にぎょう)という、輪島市三井町の山里で
        この和紙は作られています。茅葺屋根の民家が残る三井の集落から、さらに川沿い
        の道を山に入った隠れ里のような所と教えられて、多分行き着けないだろうと尋ねる
        のを断念しました。紙漉きの体験ができるそうなので、見たいと思ったけれど…。

              
              絵手紙を書く友人に、真っ白なはがきセットをプレゼントした
              ところ、直ぐにお礼の絵手紙が届きました。能登和紙のはがき
              を使って。なんだか、かえって得した気分です。

              IMO-TO にも白いはがきセットを用意しています。23日に会う
              ので、手渡します。

              
              2~3年前、藍染めの手漉き和紙はがきをIMO-TO にあげた時
              のリターンはがき絵をついでに再UP。

              お土産を喜んで活用してもらえると、うれしいものです。

        さて、「真っ白な和紙」というと、清少納言を思いだします。
        今でいういじめにあって、清少納言が里に引き籠もっていた時、中宮定子様から
        すばらしい紙20枚が贈られてきた。追って高麗端の畳表も。それは、以前、
        清少納言が「生きていたくないと思ふほどむしゃくしゃするようなことがあっても
        真っ白な紙をもらったり、高麗端の真っ白な畳表(ござ)を眺めていると、気が晴れ
        るわ」と定子様に話したことがあったのを、覚えていてくれたのだった。清少納言
        がどれだけ感激したか、言わずもがなである。この段はもっと感動的な続きが
        あるのだが、あまりに長くなるので、紙の話だけ。平安時代、紙はとても貴重
        だったわけで、いい紙を20枚には定子さまの清少納言へ想いの深さも感じられる。
        今でも、手漉き和紙は貴重ですけど。能登で、思いがけずいいものに出会いました。