京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

能登半島 No.2―変化に富む海岸線

2017-06-05 22:31:26 | 
絶景を辿りながら海岸線を走ります。

              
              旧福浦灯台に向かうも、住所も電話番号もなく、ナビも役に立たない。
              久々に地図と首っ引き、灯台なんだから岬の突端だろう…と行きつ
              戻りつ。やっと道路に書かれた案内絵を見つけた。そこに車をおいて
              細い道を歩いて下りてやっと灯台にたどり着いた。

              
              旧福浦灯台と言うのは、1608年に日野長兵衛が、夜に航行する
              舟の安全のために篝火を焚いたのが始まり。日本最古の西洋式
              木造灯台。何だかいじらしい、懐かしい風情だった。

        
        福浦漁港、黒々と光る瓦屋根が並ぶ家並みはどっしりと逞しい。能登の海岸沿いの家は
        どこもまっ黒な瓦屋根、能登瓦と言って、厚く釉薬を塗って高温で焼成した瓦なのだ
        そうです。そして、土壁を保護するために壁は板葺で覆われています。日本海の荒い
        塩風や豪雪から保護するためだそうです。

        
        奇岩や断崖が約30㎞ 続く海岸線は、能登金剛と呼ばれる景勝地。その中心地が
        「巌門(がんもん)」。荒波に浸食されてぽっかり穴の空いた大岩、そばまで下りて
        いけるので、その迫力をじかに感じられる。

        
        遊覧船で海から大小の奇岩を鑑賞するのもいいけれど…(私は船は嫌い!)
        大きな穴の向こうをゆらゆら横切って行く遊覧船も景観の一つ。

        
        「巌門」を過ぎて程なく見えてくるのが「機具岩(はたごいわ)」 高さ16mと12mの
        2つの岩が太い注連縄で結ばれている夫婦岩。ただし能登の夫婦岩は16mの大きい方が
        女岩。機織りの道具を海に投げ入れた伝説から、機具と名づけられた。

        
        続いては砂浜の増穂浦。鎌倉の由比ガ浜、紀州の和歌浦と共に日本海浜三名所。海岸
        沿いに世界一長いベンチが設置されている。「サンセット イン 増穂」と銘うっている
        夕日の名所。ベンチに座って茜色に染まる海と空を眺めていたらロマンチックでしょうね。
        
        
        また、崖の上を走ります。「義経の舟隠し」と呼ばれる入り組んだ断崖、看板が後ろ向き
        で、見逃してしまった。多分、駐車場がもっと先にあり、歩いて戻って舟隠しに行きな
        さいということに違いない。
        
              
              源義経が奥州に逃れる時に48隻の舟を隠したとか。のぞき込むと、
              足がすくむ!

        
        この看板の右側に駐車スペースがあり、崖の突端まで歩いて下りてゆく。

        
        「ヤセの断崖」は松本清張の「ゼロの焦点」の舞台となった、高さ35mの断崖。地震で
        海に突き出していた岩が崩落してしまったという。

        
        崖をおりて、また緩やかな砂浜に出た。「琴が浜鳴き砂海岸」という。歩くたびに砂が
        キュッキュッキュッと鳴る…意識してこすらないと聞こえないほどだけど。

        変化に富んだ海岸線を堪能しましたが、気が付けばオナカがすきました。食事をする所
        がず~と見つからなくて…。ファミレスもコンビニもないし、何かオナカに詰め込むもの
        を探さなくちゃ…!