京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

しあわせのパン

2012-01-31 21:42:37 | ちょっと立ち話
パン、好きだし、北海道、懐かしいし、きっと共感できるだろうな、と観にいきました。

                   
              北海道の湖のほとりにあるカフェ・マーニーの一年の物語。
              いろんな人がそれぞれのストーリーの途中、ここで一休みしては
              心を再生して、またそれぞれのストーリーの続きを紡ぎ始めるのです。
              余談ながら、おしゃべりでない大泉洋さん、なかなかいい味でした。


ガリガリとコーヒー豆を挽く音、ジュワジュワジュジュジュ…コーヒーをカップにつぐ音、カガリッカリッと
焼きたてのパンを切る音、言葉はなくて朝の光と美味しいそうな音がするだけ。
ああ~、コーヒーの香り、焼きたてのパンの匂い、それだけでしあわせな気分。

              
              このパンは「カンパーニュ」といいます。
              「カンパーニュ」のそもそもの意味はパンを分け合う仲間なんだそうです。
              「しあわせのパン」のテーマです。一つのパンをわ分け合って食べる、
              分け合うたびに分かり合える、パンが結ぶ絆ということでしょうね。
              蛇足ながら、これ、プログラム。A5版の小さいノートサイズです。
              ハンディでいいのですが、字が余りにちっちゃい
         
         
         さすがに全編いたるシーンでいろんなパンが次々と焼きあがります。
         これは「林檎のはちみつパン」、登場したパンの中で一番食べてみたいと
         思ったパンです。

         
         最後の春のシーン、二人が向かい合って食事をしています。パンは豆の
         パンですが、テーブルに乗っているサラダ、おしゃれなレストランで
         出されるような。どうなっているのかなあ、と目を凝らしました。
         プログラムのメニューによると、薄紅色と黄色の揚げジャガイモの
         ミルフィーユ仕立てだそうです。レシピ、欲しいな…。

         毎日の暮らしを丁寧に生きて、そして支えあう人々がいて、そんな      
         優しい場所があったら誰でも癒されにいきたくなるでしょうね。

         月浦という北海道なればこその厳しさがあって、だから温かさが生まれて
         真剣に生きているのだと思うけれど、好きなことをして好きなものだけを
         身の回りに置いて暮らすというのは、どんな生活形態でも認められる現代
         だからできるのだろうなあ、なんて現実的なことを考えてしまいました。

         美味しいものを食べる、しかも丁寧に作られたものを食べるって幸せ
         になれるんだなあ、って思いました。
         丁寧に作って丁寧に暮らすって、時もゆったり流れてないとだめなのよね。
         俗にまみれている私には、憧れはあってもやっぱり無理だわ、ってまた
         現実に。

         でも、景色も雄大で、きれいで、私はこの映画、好きです。