京恋し

頑張った時のご褒美は京都。ずっと憧れ。

水無月

2006-06-01 22:56:01 | 季節のことば

  宝石のピンの
  君の黒髪に
  蛍のごとくひかる水無月よ

           「水無月」 田中冬二

今日から6月です。


          

「水無月」という和菓子です。

6月1日は「氷の節句」という宮中の年中行事だそうです。
氷室から氷を取り寄せて食べると、暑気あたりしないとされました。

しかし、夏の氷は超貴重品、庶民は口にすることはできませんでした。
そこで、氷をかたどったお菓子を作ったというわけです

白い部分は外郎(ういろう)で、三角に切って氷をあらわし、
上に乗せた小豆は邪気よけだそうです。

そもそもは6月30日、1年前半の邪気を払う「夏越(なごし)の祓え」に
食べたお菓子なのだそうです

6月になると、京都のお菓子屋さんの店頭には、「水無月あります」という
張り紙が出されるようになります。

私も、今日お菓子屋さんのガラス戸に「水無月」の張り紙を見つけました

和菓子も季節を語ります