ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




テーラー堀屋。中央区日本橋本町3-2(現3-6)
左:1987(昭和62)年9月13日、右:2008(平成20)年1月1日

昭和通りの東、江戸通りの南の街区で、まだところどころに戦前に建てられた木造の家が残っている。ただし消滅するのも時間の問題という感じだ。テーラー堀屋は小津和紙店(小津本館ビル)の裏にあって、今ストリートビューを見たら江戸切子の「華硝」という店に替わっていた。華硝は亀戸に本店があり、ここ「日本橋店」は2016年6月のオープンという。
三井嶺建築設計事務所>日本橋旧テーラー堀屋改修』によると昭和2年の建築。建物は二軒が入った長屋式のようなアパート式のような家で、正面から見ると総三階建てに見えるが、屋根は腰折屋根で、3階は屋根裏部屋である。今は裏が駐車場で、この家の裏側がSVでも見ることができる。3階は前の半分だけで、後ろは物干し台だったようだ。校倉造りのような模様や水平垂直線で構成されたデザインはアールデコの範疇だろうか? 



スエヒロ理容店。日本橋本町3-4(現3-7)。2007(平成19)年3月26日

テーラー堀屋の前を左(東)行くとすぐ四つ角で、その角にある元床屋だった建物。建物はまだ残っているが、写真右、隣の島ビルは2016年頃に取り壊されている。スエヒロ(末広)は昭和7年の火保図に「床ヤ」とある店と思われる。建物は戦後になって建て直されているようにも見える。

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