希望ヶ丘青春高校有頂天演劇部の鉄火場⑩
日曜日の由利鎌之です
二週つづけて、ボク由利鎌之がおとどけします。理由はありません。三好部長の指示です。
なんといっても昨日はAKBの総選挙でした。新人の進出ぶりとサッシーの返り咲き、小林よしのりの予想外れまくりが面白かったですね。
AKBは秋元康さんのアイデア賞ですね。おニャン子もなかなかだったそうですが、人気をお金出して調査するんじゃなくて、CDに投票券を付けて、CD一枚に投票券一つ。CDの売り上げは伸びるし、イベントとしても面白い。そしてメンバーの普段見られない緊張した生の姿が見られる。誰でも考えそうなアイデアですけど、なかなか思いつくものではありません。秋元康という人は、本当に名プロディユーサーだと感心することしきりです。
CDを買いさえすれば、誰でも何票でも投票できるので、一見不公平にも見えますが。何枚も買うことがオシメンへの肩入れの強さだと言えるので、ボクはありだと思います。
それに結果は、はっきりと数字で表れます。
この数字で表れるところが、高校演劇の審査と根本的、かつ重大な違いだと思います。
多くの部活の審査は数字で出てきます。数字による審査が担保されない限り、高校演劇の審査は信用できません。
だからボクたちは連盟には加盟していますが、コンクールには出ません。あ、三好部長も言ってますね。
で、何をするかというと、ボクたちは演劇の本道をいきます。
つまり、互いに技量を磨き、将来演劇人として立てるように努力します。
たとえエキストラであろうともオーディションを受け、演劇ごっこではなく演劇を目指します。
ボクたちは、高校演劇をこう定義します。
高校生がやる演劇。それだけです。
今年、講習会に来た演劇部の生徒が史上最高の700人を超えました。三好部長は認めないでしょうが、ボクは『幕が上がる』の影響だと思います。ここ二三年の資料を分析しても、例年よりも二百人も多い講習会が開けたことの説明がつかないからです。
数年前に『もしドラ』が流行し、野球部のマネージャー志望の女子高生が一時的に増えました。正直野球部ではアリガタ迷惑であったようです。野球部のマネージャーというのは、けしてもしドラに出てくるような存在ではないからです。野球部のモチベーションを上げるのは、あくまでも監督、コーチ、部長(キャプテン)だからです。マネージャーは、芝居で言えば黒子です。『もし黒』なんか出てたら、設定のアホラシサに、だれも飛びつかなかったでしょう。
ブームが過ぎれば全国の野球部は、元に戻りました。演劇部のちょっとしたブームは半年ともたないでしょう。なんせ、普段の練習と水準の低さ。兼業部員が多く、なかなか稽古が成立しないこと。小マシな学校は稽古時間が運動部よりもストイックで長く、女子部員も多いことから、保護者からのクレームは意外に多いので、コンクールの時期までには消えていく生徒が多いのではというのが、ボクたちの見通しです。
話題は変わりますが、うちの学校で制服化の動きがあります。
ちょっと理解しがたいでしょうが、学校からではなく、生徒や保護者からなのです。
話が長くなりそうなので、明日に譲ります。
それから、三好部長のオシメンは宮澤佐江です……ナイショですが。ボクは秋元康です。
日曜日の由利鎌之です
二週つづけて、ボク由利鎌之がおとどけします。理由はありません。三好部長の指示です。
なんといっても昨日はAKBの総選挙でした。新人の進出ぶりとサッシーの返り咲き、小林よしのりの予想外れまくりが面白かったですね。
AKBは秋元康さんのアイデア賞ですね。おニャン子もなかなかだったそうですが、人気をお金出して調査するんじゃなくて、CDに投票券を付けて、CD一枚に投票券一つ。CDの売り上げは伸びるし、イベントとしても面白い。そしてメンバーの普段見られない緊張した生の姿が見られる。誰でも考えそうなアイデアですけど、なかなか思いつくものではありません。秋元康という人は、本当に名プロディユーサーだと感心することしきりです。
CDを買いさえすれば、誰でも何票でも投票できるので、一見不公平にも見えますが。何枚も買うことがオシメンへの肩入れの強さだと言えるので、ボクはありだと思います。
それに結果は、はっきりと数字で表れます。
この数字で表れるところが、高校演劇の審査と根本的、かつ重大な違いだと思います。
多くの部活の審査は数字で出てきます。数字による審査が担保されない限り、高校演劇の審査は信用できません。
だからボクたちは連盟には加盟していますが、コンクールには出ません。あ、三好部長も言ってますね。
で、何をするかというと、ボクたちは演劇の本道をいきます。
つまり、互いに技量を磨き、将来演劇人として立てるように努力します。
たとえエキストラであろうともオーディションを受け、演劇ごっこではなく演劇を目指します。
ボクたちは、高校演劇をこう定義します。
高校生がやる演劇。それだけです。
今年、講習会に来た演劇部の生徒が史上最高の700人を超えました。三好部長は認めないでしょうが、ボクは『幕が上がる』の影響だと思います。ここ二三年の資料を分析しても、例年よりも二百人も多い講習会が開けたことの説明がつかないからです。
数年前に『もしドラ』が流行し、野球部のマネージャー志望の女子高生が一時的に増えました。正直野球部ではアリガタ迷惑であったようです。野球部のマネージャーというのは、けしてもしドラに出てくるような存在ではないからです。野球部のモチベーションを上げるのは、あくまでも監督、コーチ、部長(キャプテン)だからです。マネージャーは、芝居で言えば黒子です。『もし黒』なんか出てたら、設定のアホラシサに、だれも飛びつかなかったでしょう。
ブームが過ぎれば全国の野球部は、元に戻りました。演劇部のちょっとしたブームは半年ともたないでしょう。なんせ、普段の練習と水準の低さ。兼業部員が多く、なかなか稽古が成立しないこと。小マシな学校は稽古時間が運動部よりもストイックで長く、女子部員も多いことから、保護者からのクレームは意外に多いので、コンクールの時期までには消えていく生徒が多いのではというのが、ボクたちの見通しです。
話題は変わりますが、うちの学校で制服化の動きがあります。
ちょっと理解しがたいでしょうが、学校からではなく、生徒や保護者からなのです。
話が長くなりそうなので、明日に譲ります。
それから、三好部長のオシメンは宮澤佐江です……ナイショですが。ボクは秋元康です。