ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

タンノイの音【6】

2006年10月06日 | タンノイのお話
分類学(taxonomy)でヒトを分けるとき、その端緒は『♂と♀』で、「スピーカー」の項目なら、『スイングとシンク』である。

古池や 蛙飛び込む 水の音
閑さや 岩に浸み入る 蝉の声
秋深し となりは何を する人ぞ

芭蕉の句を、JBLの音でイメージしますか、タンノイの音にしますか。そして人は音楽を意識の深層で、スタンリー・キューブリック的かジャンリュック・ゴダール風か、好きに重ねて聴くこともできる。
『スイングがなけりゃ、意味ないね』という有名なジャズ・ナンバーのごとく、ジャズに『スイング』が絶対と思われてきたことは正しい。のか?それはたんに迂闊なノリのゆえかもしれない。
タンノイサウンドによれば、そこは『シンクがなけりゃ、意味ないね』と聴こえるのである。
『SOMETHIN’ELSE』のA面に入っている有名なジャズの名曲。この曲がひとたび静々と鳴り出せば、つい誰しも居ずまいを正すキャノンボール・アダレイ『枯葉』を聴くとしよう。マイルスもタンノイで武者震い。ハンク・ジョーンズもアート・ブレイキーも、ここではタンノイの陰影に考え、また考え、間合いを計って完全燃焼している。
タンノイならではのサウンド、ジャズナンバーを、珈琲を喫しつつ数える秋の暮れ。

☆新潟からと申される2組のカップルは、晩秋のみちのくの旅の途中にROYCEに立ち寄られて、なんとタンノイ・ロイヤルをオーディオ・ルームに備えていると、うれしいお言葉。
どのようにロイスの音を聴かれたか、さだかではないが、地酒の銘酒を購入されて、車に持参のケースがあると手回しの良さは『うわばみ』と拝察しました。

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