ロイス ジャズ タンノイ

タンノイによるホイジンガ的ジャズの考察でございます。

ピアノソナタ『月光』

2012年04月17日 | 巡礼者の記帳
ベートーヴェンが30歳のときジュリエッタによせて作曲されたという作品14番『月光』は、はじめに緩徐楽章が弾かれる変わった曲である。
これまでの印象では、右手の三連符と左手のオクターヴのバランスが無限の難曲であり、とうとうめったにタンノイで聴くレコードがない。
テンポがゆっくりすぎると「気のきかないひと」であり早すぎては「せっかち」と思われるところが明白で、いまだめぐりあえないレコードベストワンである。
月光ソナタをせっかくなのでイラストにすると、月夜を走る蒸気機関車のようなおごそかにロマンなベートーヴェンが浮かぶ。
第二楽章になり、晴れやかなメロデイにジュリエッタの登場を思うと良いのであろうか、この楽章は女性ピアニストの演奏が良いかもしれない。
最後の三楽章は、隔てる障害の出没を曲にしているように、ウラディミール・ホロビッツの真っ直ぐな指と、あるいは直角に曲げられた強打の自在に入り組んだ表現に感心するばかりである。
やはり第一楽章は、モラベッツも良いとは思うが、グルダでもケンプでもルービンシュタインでもグールドでも、まだ先があるのではなかろうか。
先日、久しぶりに343街道を走ると、高田の海と平行のメインストリートにガソリンスタンドが開いてアッと思ったが、この343号線の山沿いの区域は、道路をときどき鹿が散歩しているのでスピードを出すものではない。
昨晩見たのは以前会ったニホンジカと違い、カモシカだった。
崖に身を寄せて車を避けている姿がなんとも賢い。





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