ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

エディット・マティス ソプラノ・リサイタル (教育テレビ:思い出の名演奏)

2010-02-07 | BS、CS、DVDの視聴記
日曜日に不定期に放映されている教育テレビの「思い出の名演奏」。
今朝、新聞のテレビ欄をみて、私は小躍りした。
何、エディット・マティスの来日公演?
「嘘じゃないよね」と半信半疑でテレビをつけた。
電子番組表で確認すると、確かに「エディット・マティス ソプラノリサイタル」と記されている。
ブログでも何度か書いたことがあるが、私にとってマティスこそ最高にして最愛のソプラノ。
そのマティスのリサイタルが映像つきで見れるなんて・・・。
何と言う幸せ。
早速ブルーレイレコーダーで録画予約。

いよいよ放送の時間が来た。
どきどきしながら見た、聴いた。
そして目茶苦茶感動した。
1986年といえば、私はまだ大阪にいるときだ。
ステージに登場したエディット・マティスは当時48歳のはずだが、若い頃の美貌はいささかも衰えていない。
暖かく上品な人柄がそのまま滲み出てくるような歌唱に、私はすっかり魅了された。
そして、彼女の最大の美質だと信じて疑わない、しなやかさを決して失わない清潔な表現と発音の美しさも、今回あらためて実感させてくれた。

とくにR・シュトラウスの「あすの朝」の高貴なまでの美しさに至っては、もはや言葉が見つからない。
何回繰り返し見たことだろう。
もう、ため息しかでない。
こんな素晴らしい映像を放送してくれたNHKには、ただただ感謝するばかりだ。
エディット・マティス様、これからもずっとお元気でいてくださいね。

<日時>1986年6月12日
<会場>東京文化会館小ホール
<曲目>
ベートーヴェン作曲
■「追憶」
■「悲しみの喜び 作品83-1」
■「うずらの声」
ドイツ民謡集(ブラームス編)
■「一本のぼだい樹が」
■「静かな夜」
■「どうしたら戸が開けられるか」
■「深い谷間に」
■「騎士」
■「お母さん 欲しいものがあるの」
ブラームス作曲
■「舟の上で 作品97ー2」
■「嘆き 作品105-3」
■「月夜」
■「おとめの歌 作品107-5」
■「春の歌 作品85-5」
R・シュトラウス作曲
■「あすの朝 作品27-4」
■「冷たい空の星よ 作品19-3」
■「もの言わぬ花 作品10-6」
■「帰郷 作品15-5」
■「ときめく胸 作品29-2」
(アンコール)
■R・シュトラウス:「お父さんの言うことには 作品36-3」
■ブラームス:「おとめの歌 作品95-6」
■モーツァルト:「すみれ K.476」
■ブラームス:「こもり歌 作品49-4」
<演奏>
■エディット・マティス(ソプラノ)
■小林道夫(ピアノ)


コメント (6)
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