ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

マティス&若杉弘 R・シュトラウス:「4つの最後の歌」ほか @サントリーホール

2010-02-12 | BS、CS、DVDの視聴記
あー、さむいさむい。
花粉大魔神も、そろそろ暴れ出した。
外勤には一番いやなコンディションだ。
そしてこんな日の外勤に限って、とびきり手強いミッションが待っている。
しかし、今日は何故かいやな予感がなかった。
理由はいたって単純。
某日本テレビ系の「あかさたな占い」で、私の「は」行が最高の運勢だったのだから・・・
「信ずる者は救われる」じゃないけど、果たして手強いミッションとやらも難なくクリア。
今日はなかなかに良き日でありました。

さて、良き日と言えば、今日2月12日はエディット・マティスさんのお誕生日。
何回目かって?
そんな野暮なことを言ってはいけません。
ただただ、いつまでもお元気でいてくださいと願うばかりでございます。
これって、ひとりの熱狂的ファンの本心ですよ(汗)
今日のタイトルだって、本当は「エディット・マティス3」としたかったのだけど、3回も続けて同じ女性歌手のことをエントリーしていると思われるのが恥ずかしくて、みえみえの小細工をしたくらいなのだから。

そのマティスさんが歌った貴重な録画映像を引っ張り出してきた。
1989年に若杉弘さんに率いられて来日したドレスデンシュターツカペレのコンサートだ。
彼女が歌っているのは、R・シュトラウスの「4つの最後の歌」。
中でも第3曲の「眠りの前に」と第4曲「夕映えのなかで」が、とびきり美しい。
マティスさんの知的で深い情感を中に秘めたアプローチが、この音楽の本質を見事に言い当てていると思う。
また絶妙の節回しで絡みつくソロ・ヴァイオリン、ホルンの見事さは、まさにシュターツカペレの独壇場。
この曲の正規録音を彼女は多分残していないと思うので、その意味でもこの映像はますます貴重だ。

マティスさんのことばかり書いたけど、冒頭の躍動感に満ちた「ドン・ファン」、全編しっとりと歌わせながら格調高さがとりわけ印象に残るメインの「ブラ4」、そして究極の美しさと評したいアンコールの「月光の音楽」。
いずれも、昨年惜しくも亡くなられた若杉さんの素晴らしい偉業だ。
こんな素晴らしい映像こそ、是非是非また「思い出の名演奏」でとりあげてください。
NHKのプロデューサー・ディレクターの皆様、どうかよろしくお願いします。

<日時>1989年4月5日
<会場>サントリーホール
<曲目>
■R・シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
■R・シュトラウス:「4つの最後の歌」
■ブラームス:交響曲第4番ホ短調
(アンコール)
■R・シュトラウス:歌劇「カプリチョ」から「月光の音楽」
<演奏>
■エディット・マティス(ソプラノ)
■若杉弘(指揮)
■ドレスデン・シュターツカペレ
コメント (2)
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