ETUDE

~美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。~

ベルリンフィルの清水直子さんのこと(情熱大陸)

2006-01-30 | BS、CS、DVDの視聴記
つきさきほど、TBSの情熱大陸で清水直子さんのことをとりあげていました。
皆様ご承知の通り、清水さんはミュンヘンコンクールの一等賞にして日本人初のベルリンフィルの首席ヴィオラ奏者です。

昔、ミュンヘンコンクールで優勝したときの演奏を聴いて「凄い才能だな」と思っていたところ、何年かしてベルリンフィルの首席に就任というニュースを聞き、とても嬉しく感じたことを思い出しました。
今日もヒンデミットのソナタの一節を弾いていましたが、もの凄い緊張感と集中力。これが彼女の最大の特長だと思います。
ボスであるラトルもべた褒めでした。
面白かったのはそのときのラトルの言葉で、ヴィオラのことをワインに例えて次のように話していました。
・ヴァイオリンはラベル
・チェロはボトル
・ヴィオラは中身
まさに言い得て妙ですね。「ヴィオラのレベルを聴けば、オーケストラの水準が分かる」というのはちょっといい過ぎかもしれませんが、「内声部がリズムを作り、ハーモニーを作り、こくを作る」ことを考えると、私は真実だと思います。

また、番組では年末のジルベスターコンサートでとりあげた「フィガロの結婚」序曲を、清水さんのヴィオラの前にマイクを置いた録音で聴かせてくれましたが、ものすごく面白かった。あんなイメージで他のパートの音が聴こえていて、またあんなふうに弾いているんですね・・・。参考になりました。

ところで、清水さんは3年前にトルコ人のピアニストと結婚されていることも初めて知りましたが、とても素敵なご夫婦だと感じました。
清水さんはベルリンフィルの扇の要として今後ますます活躍して欲しい人材ですが、定期的に室内楽も聴かせて欲しいなあ。とくに夫妻で息のあった演奏を大いに期待したい。ただ、ヴィオラとピアノというのはちょっとレパートリーが少ないので、どんどん新しい曲も開拓していって欲しいと思います。

たった30分の放送でしたが、とっても素晴らしい番組でした。

コメント (6)
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