NHKニュースWeb 2020年3月8日 19時01分掲載によると、愛知県で新型コロナ感染者で初めての死者 (死後に感染判明のため死因が新型コロナかどうか不明) となった方が、名古屋市が7日夜までに発表した市内の感染者の中に含まれていなかったことについて、河村市長は (8日に) 記者団に対し、7日夜の段階で男性の遺族と連絡が取れず発表できなかったとし、「ご遺族の意思は大変重いものがある、8日昼すぎにようやく連絡がとれて、発表について『よいですよ』と言ってもらえた」と述べました。
ただ名古屋市は、男性が接触した感染者が市内で2つ発生しているとみられる「クラスター」と呼ばれる感染者の集団に含まれるかどうかなど、感染経路に関する情報を明らかにしませんでした。また、男性は、健康観察の対象だったものの、特に症状がなかったため、ウイルス検査は行われていなかったということです。(抄録)
河村市長は発表が遅くなったことについて、遺族の了解を得るのに時間がかかったと言っていますが、これは公衆衛生上重大な事案であり、発表に遺族の了解は必要ありません。市民を守るために公表することが優先でしょう。河村氏の理屈では、新コロナの死者についてはすべて遺族の了解がないと発表できないということになりますが、あり得ないことです。
また、男性は健康観察の対象だったということは何らかの接触があったはずです。それなのに検査していなかった。自覚症状が4日続かないと検査しない、というお国の方針では、感染の拡大を防ぐことができないのは明白です。感染経路に関する情報も行動記録も明らかにせず、不可解です。なにか隠しているのでは? と疑われますよ。すでに死亡しているから行動記録はわからない、というのかもしれませんが、介護関係や民生委員、町内会、自宅周辺などに聞き取り調査をすれば多少のことはわかるはずです。わからないなら、わからないと言えばよい。
名古屋市も河村市長も、ダメダメですね。
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