新型コロナウイルスで子どもや若い人たちの感染者・死者が少ないことは中国で早くからしられていました。毎日新聞2020年4月18日朝刊によると、中国の武漢市政府は2020年4月17日、コロナによる死者数を1290人増やし、3869人だと訂正しました。従来発表の1.5倍になるそうです。
もっとも、無症状感染者を感染者数に数えていなかったこともあり、致死率はあまり変わらないでしょう。
しかし中国のデータはあまり信頼できないという人がいるので、アメリカのデータを調べてみました。
米シアトルの日本語サイト junglecity.com. 2020年4月16日掲載によると、
■ 新型コロナウイルス ワシントン州の感染者は11,152人、死者は583人 の見出しで、年齢別のデータを掲載しています。
「ワシントン州保健局が4月15日午後11時59分集計の新型コロナウイルスの感染状況を発表しました。感染者は369人増えて11,152人に、死者は583人となっています。10日から感染者と死者の人種と割合が発表されています。感染者に占める割合が人口に占める割合を大きく上回っているのはヒスパニック(人口13%/感染者25%)。
感染者累計 11,152人(369人増)
死者累計 583人(16人増)
検査数累計 128,900件
陽性の割合 8.7%
【感染者 年齢別】
80歳以上 10%
60~79 25%
40~59 34%
20~39 28%
19歳以下 3%
不明 0%
【死者 年齢別】
80歳以上 54%
60~79 38%
40~59 8%
20~39 0%
19歳以下 0% 」
これによると、感染者累計 11,152人、死者数 583人 に対して、19歳以下感染者 3% (推計 334人)、死者数は 0で致死率は 0%です。20~39歳でも感染者 3123 人 (推計) に対して死者数は 0で、致死率は 0%です。サンプル数は十分大きく、参考になります。これは韓国のデータでも同様です。
なぜ子供や10代の致死率が極端に低く、つまり重症化しないのか、原因は不明ですが、学校休校の意味を再考してもいいのではないかと思います。何度も書いていますが、長期の学校休校は弊害が大きすぎます。子どもの勉学や精神衛生面、経済的影響、保育所への集中など、数え切れません。先日は市役所に、子どもが道路でボールで遊んでいて、停まっている車にぶつけられるのが心配だ、という通報があったそうです。交通量のごく少ないところでもこんな話が出てくる。むしろ危険性が大きい60歳以上の人 (私もですが) を隔離するほうが効果が高いと思います。
4月6日に大分県の高校生が休校延長の署名運動を始めたというニュースがありましたが、彼らも事実をよく知らないのでしょう。日本はいま集団ヒステリー状態で、冷静な議論は困難かもしれません。
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