なぜ夏休みを延長しない、死者が出てからでは・・・

これまで、子どもはコロナに感染しにくく、感染しても重症にならないと言われてきました。しかし、デルタ株など変異株ではそういう見解は過去のものとして、認識を改めなくてはなりません。。

ロイター　2021年8/18(水) 14:22配信 「米、1日当たり新型コロナ死者が1000人超え　子どもの入院増加」によると、過去１カ月にコロナ関連の死者が急増しており、ロイターの集計によると、１日当たりで平均７６９人と、４月中旬以来の高水準となっている。入院患者は過去２週間で約７０％増加。ロイターの集計によると、過去１２日間の新規感染者数は１日平均で１０万人以上と、過去６カ月で最多となっている。子どもの入院も増えており、米厚生省によると、１７日午前時点で１８３４人が入院している。専門家はアルファ株よりデルタ株のほうが子供に感染しやすいと指摘している。

テレ朝ニュース　2021年8/19(木) 15:21配信　「米で子どもの感染が急増　7日間で12万人以上感染」によると、(アメリカでは) 子どもの感染者数は6月中旬に比べ、14倍以上に急増しています。 子どもが重症化することは稀なものの、夏休み以降、感染者が急増していて先月から1カ月余りで40人以上が亡くなりました。

Business Insider 2021年5月18日 07:00 PM 配信『専門家は｢信じられないほど多い｣と指摘、ブラジルでは新型コロナで多くの子どもが死亡している』　によると、ブラジルではこれまでに6歳以下の子ども832人の死亡が報告されている。アメリカでは ｢子ども｣ 全体で241人が死亡した。(米国小児科学会（AAP）および小児病院協会、｢子ども｣とされる年齢層は州によって異なる。)  米疾病予防管理センター（CDC）では、2020年3月～12月にCOVID-19で死亡したことが分かっている4歳以下の子どもの数を52人と報告している。

FNNプライムオンライン　8/23(月) 17:57配信 「10代以下は1カ月で6倍以上に…急増する“子どもの感染”」に掲載のグラフによると、10代以下の新規感染者 (1週間合計) は7月15－21日の3450人から、8月12-18日の22960人へと6倍以上に増加した。(筆者注:  6.6倍ですから、7倍近くです)

関テレ　8/24(火) 19:06配信 「大阪府で新たに2368人の感染確認　子どもの施設でクラスター多発」によると、府内では子どもに関係する施設などでのクラスターが目立っています。 泉大津市の児童施設で11人、岸和田市の児童施設で6人、堺市の高校の部活動で生徒5人の感染が確認されるなど、学校や児童施設関連で新たに６つのクラスターが発生しています。

とのことです。学校が夏休みだったのに児童施設や部活でクラスターが多発しているのですから、2学期が普通に始まったら目も当てられないことになるでしょう。子ども同士、そして子どもから保護者家族への感染が当然多発するでしょう。

政府は一律休校を考えず、抗体検査を学校で、などという「迷案」 を出してヒンシュクを買っています。それでバラバラに市町村単位で夏休みの延長を決めたところが出てきています。橋下徹氏は 「自己責任で、保護者が各自で判断すれは良い」 などと無責任に放言していますが、全国一斉でなく、緊急事態宣言や重点措置対象地域で特に感染状況が悪い所では臨時休校を勧めるのは、為政者として当然の責任ではないでしょうか。

外国の事例で見るように、子どもは絶対に重症化しない、死亡しないというわけではありません。考えたくないことですが、やはり何人か死者が出ないとダメなのでしょうか。対策を講じてから効果が出るのに2-3週間もかかるのです。大阪の吉村知事のように 「状況を見て」 いるのでは間に合いませんよ。