怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

待降節第一主日にクリスマス料理を決める、義母の意見しか通らないのだが。

2017年12月03日 | カテゴリー分けするのに飽き
用意した四本のろうそくの一本に火を点す第一主日。
私が用意したのは星型皿にろうそくを置いただけの簡単なもの。しかも、この皿はボランティア団体でもらった品。

多くの人たちは下のようなものを使っている。


上から撮影したシーンが無いなぁ。クリスマスリースに四つろうそくを立てたような感じのものだ。

これは知人のドイツ人旦那さんが作った簡単な木工作品。天使がモチーフのろうそく立てだ。なぜか2本しか使えないのはどういうわけだ。そういうのもありなのだろうな。ここは何でも例外があって、決まりきった範囲でしか許されないとうことがあまり無いのが楽だ。

面白いな、と思って見つめていたら「いかがですか、持って行ってください」と言われたんだ。

義母は私が二年ほど前に作った紙の星型飾りを出してきた。そろそろ接着剤がダメになってばらばらになるんじゃあないか。
  
かなりしっかり作ったようで、まだまだ使用可能。

どういうわけか、まだクリスマススイッチが入らない義母も、ふらりと台所に立ってレープクーヘンを焼き始めた。

「ほら、手伝いなさい」と台所に水を飲みに来た私に命令した。

まずはこれだけ。
今年も凄まじい数を焼くのだろうか。恐ろしい。

昼食時に義母が私たち夫婦に尋ねた。
「今年のクリスマスは何を食べたいですか」
りす「アメリカみたいな七面鳥を丸ごと焼いたのを食べてみたいです」
義母「だめです。4~5キロあるんですよ。ウチでは全部食べきるのに一ヶ月かかりますっ」
夫「魚」
義母「クリスマスに魚なんて、絶対ダメです」
我々の提案を次々と否定する義母。
夫は少し折れて「カモは絶対嫌です」と言った。
義母「子牛はどうかしら」
夫「子牛もカモも嫌いだっ」
義母「じゃあ、七面鳥のミートロールにしましょう」
・・・と、やっぱり義母の意見になった。
なんだか釈然としない夫と私だが、夫は子供の頃から、私は10年ほどこのように鍛えられているのでもう、何も言わない。
こうした何気ないちょいとイラつく会話も、平和で平凡な毎日を彩る幸せの一部なのかもしれない。