怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

クリスマスはやっぱりケーキがなければならない日本人

2017年12月27日 | カテゴリー分けするのに飽き
クリスマス祝日二日目26日の午後にケーキを食べた。
 
いつもの義母ケーキ。スポンジ台を二つに切って、間にヨーグルトとイチゴなどを混ぜた柔らかいゼリーをはさんだもの。
クリスマス時期にケーキを食べるのは珍しいことだと思った。
膨大な量のクッキーがあるから、例年はケーキをクリスマスに食べることはない。
まず、それが片付いてから義母は再び週末ケーキを焼き始めると記憶している。

今に始まったことではない食卓での義両親たちのちょっとした言い争い。
お互いの皿に料理をとってやる彼らだ。
「そんなに要らない」「それは嫌いだ」
などと、盛られたほうが必ず言う。
しばし、それについて激しいやり取りがあり、すぐに収まる。
喧嘩になることをわかっていて、どうして再び相手の皿に盛りつけるのかさっぱりわからない。
長年の食卓での食前儀式なのかもしれない。

「もっと食べなさい」と義母は毎回、毎食のように言う。
このケーキのときもそうだった。
夫にはもちろんこうした母親の干渉は非常に不快で、いつも不機嫌な表情をますます不機嫌にする。
義父は「強制するべきではない」と義母が勧めるたびに言う。
これも、一種の儀式めいた我家の食卓の習慣なのだろう。
だんだん激しくなっていると感じるのは私だけか。義母は年をとってますます若い頃の習慣に拍車をかけて強力に食べることを強要する様になったのか。
獲物を担いで戻ってきた男の妻が料理して、洞窟の子供たちや親族に食え食え攻撃をかける様子が目に浮かぶ。
明日は獲物があるかどうかわからない原始時代の記憶が義母にはまだ残っているのだろう。