怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

実家は金持ち、スーダン人難民男性の指輪

2017年12月31日 | カテゴリー分けするのに飽き
身長は2メートルあるというスーダン人難民のAさんはいつもたくさんの指輪をしている。

ドイツに入国して約2ヶ月だから、ここで購入したものではない。
「これはイランの、これはトルコの・・・」
と説明してくれた。
彼ら(三人のスーダン人難民)を住まわせているドイツ人女性によると「彼らはいいところの子息たちよ」なのだそう。

経済的に苦労していないのなら母国でも充分やっていけるのではないか、と本人たちにしかわからない現地事情を知らない私は思ってしまう。
近々英国へ移る可能性もあるのだとか。ドイツで難民として暮らすのが難しいからだろうか。

バスの中ではイラン人男性に声をかけられた。在独2年。まだまだ言葉の壁が高い様子でちょいと会話に苦心した。
「イランの独裁政権で生活できなくてね」
という内容を言っていた。イランに住む両親宅を訪問した近所のアフガニスタン人には「イランへ行ってみませんか」と誘われた。人によって情報は違う。
このイラン人にも尋ねられたのだが、難民の多くが私をベトナム人と思う傾向がある。昔、難民として各国に移住したベトナム人の例を知っているからだろうか。

在独7年のアフガニスタン人男性Sさんには何度も私のブログで顔写真とともに登場してもらった。
いまだにここでの滞在許可などに苦労しているようで、先日は役所の職員の嫌がらせの様子を語ってくれた。
「ドイツ人の家に間借りしてはいけません」
らしいが、これは本当なのだろうか。
スーダン人の3人は、ドイツ人が住んでいる比較的広いアパートの一室で暮している。
Aさん「難民、という前に、僕は人間なんだ!」
ひどいことを言われているに違いない。
就業した会社で半年ほど働いていた。具合が悪くなり、医者に行くと緊急で手術を受けることになった。
休んでいる2週間で、仕事を失った・・・ドイツは簡単に失職する可能性があることを知った。

語学学校や難民を支援するドイツ人との交流があるためか、私は好んでいなくても難民たちとの接触がある。
ドイツに入国すれば安泰ではない様子が彼らの様子から伺える。
ドイツの難民だけじゃあなくて、ドイツのドイツ人だって安泰じゃあないものね。
夫が休暇も週末もなく働いているのを見るとそう思う。

来年は、ウチの夫にも、親しくしている難民たちにも少しだけいい気分になる状況になって欲しいと願っている。