怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

イタリアレストランでピザをごちそうになる

2017年06月07日 | カテゴリー分けするのに飽き
街中でばったり逢うたびに違う男性と歩いている華やかな容貌のS子さん(ドイツ国籍取得の台湾人。在独推定30年)とはそんなに親しくないが、彼女は私が日本人ということで私を気に入っている。(ドイツ人になったが台湾人的嗜好はやめられないらしい)
「近所においしいイタリア料理レストランがあります。ご馳走しますので一緒に行きましょう」
と誘われた。
休日の午前11時に彼女の家に到着すると、食卓の上にはケーキが揃っていた。
おいおい、食事前にデザートかよ・・・私と同じく、彼女に招かれたドイツ人男性が付近のパン屋で買ってきたらしい。そうか、それは仕方がない。いただくことにしよう。

端っこの数センチを切って自分の皿に盛りつけた。食事前にこの一切れは大きすぎるもの。
人見知りする猫たち。私のかばんや服の匂いを嗅いで安全確認をしたのか、しばらくすると擦り寄って「遊べ、腹を撫でろ」とうるさかった。
 
ケーキで腹が四分の一ほど満たされた状態で、レストランへ行った。
私が頼んだのは野菜ピザだったのだが、出盛り期のアスパラガスピザもあると聞き、急遽変更。
でも、ハムが載っているのは残念だった。いや、私は菜食主義者ではないのでちゃんと食べるけど。
 
サラダやパンも食べてしまったので、このドイツ一人分サイズのピザは当然残ってしまった。
ちゃんと持ち帰ることにした。
招待したS子さんも腹が空いていないらしく、自分のパスタをどんどん私の皿に勝手に盛り付けるので参った。
招かれた立場だ、強く「やめてくれっ」と言えない。断りもなく勝手に自分の食べかけの料理を自分で舐めたフォークを使って移動させるのは気持ち悪いぞ。
 
ピザの生地には大量の油を混ぜ込んであるのが明らかで、それが早く腹をいっぱいにしたようだ。自分で作るピザ生地には油分など加えない。ああ、自分で料理はなんて安全なんだろう。
レストランなどで食べるのはいろいろな意味で危険に満ちていると思う瞬間だ。
私には外食はお付き合いのためのものなので、受け入れなければならない。

ウチに戻ると、義母が早速ケーキを食え食えとうるさく迫った。
ああ、家の中でも付き合い食いをしなくてはならない。

一切れの半分だけを食べた。
丸いケーキの中心のほうに、庭で採取した今年初めてのイチゴが載っていた。
私は外側に並べられたバナナの部分を食べた。

できるだけ質素に食事しようと心がけているのだが、油分・糖分摂取を避けるのが非常に難しいドイツ生活。
家族、知人友人の付き合いを絶つのは食べ物を避けるより人生に面白みをなくす行為だ。
精神と身体の健康を保つために、程よく付き合いと食べ物を受け入れたり断ったりしなくてはならない。