飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

3年生 道徳科「同じなかまだから」

2023年10月22日 08時28分03秒 | 道徳科
3年生 道徳科 「同じなかまだから」  

1 通読する。
・登場人物の言動に気をつけて聞く。

2 設定を確認する。
① 登場人物  とも子(中心人物)
      ひろし(台風の目の同じグループ)
      光夫(指のけが)
② 場所    二組の教室 運動場
③ 時期    運動会が近づいた台風の目練習

3 運動会の台風の目で勝ちたいと思うことは悪いことですか?
 ・悪いことではない。
 ・誰でも思うこと

4 運動会で勝つことが悪くないのなら、光夫君が休んでほしいと思うことは悪いことではないと思いますが、どうですか。
 【悪い】
 ・誰かをなかまはずれにして勝っても意味はない。
 ・なかまはずれはよくない。
 ・仲間はずれにして勝っても全員喜べない。

5 運動会で台風の目に取り組む目的は何ですか。
・クラス全員が協力することの大切さを学ぶこと。
・練習を繰り返して、体力をつけること。
・力を合わせれば願いは叶うことを経験すること。
・1つの目標に向かって努力することによって学級全体が成長すること。
・練習への取り組みを通してひとりひとりが成長すること。

6 運動会で台風の目で優勝することにどんな意味があるのですか。
・嬉しい気持ちになる。
・喜びをわかちあえる。

7 優勝しなければ、5で答えた目的は達成できないのですか。
・できる……結果ではなく経過で学ぶから
・できない……勝ったという経験がなければ努力は報われたと思えないから
       負けると悔しくて、学んだことなど飛んでしまう

8 負けたとしても目的は達成できるのなら、勝つことでなく何が自分たちを成長させてくれるのですか。
・努力すること
・メンバー全員が参加すること
・力をあわせて練習すること
・困難があっても諦めずに、話し合いをして頑張ること

9 説明
 目標と目的と言う言葉を皆さんは知っていますか。
 目標とは、目的を実現するためにめざすはっきりとした方法のことを指しています。
つまり、漠然とした夢やビジョンという曖昧なカタチになっている目的を実現するために、具体的に何をすればいいのかを明確にした達成するべき手立てが目標です。
今回のお話では、台風の目で優勝するが目標です。
富士登山に例えると、富士山頂に到達すること。
これが目標になります。
 
目的とは、最終的に実現する物事であり、目指すべきゴールを指しています。
「的」という漢字が使われているように、最終的に到達したいと考える終点が目的です。
台風の目で優勝してクラスがどうなりたいか、1人1人がどんな風になっていたいかということが目的です。
登山に例えるなら目指しているのは山頂になるため、登山の目標は山頂に到達することになります。
山頂に到達して、どんなことを経験したいか、どんな気持ちを味わいたいかが目的です。
例えば、素晴らしい朝日をみたい、やり遂げた満足感を味わいたいなどです。
ブルドーザーで富士山頂に達したとして、朝日をみても同じ感動は味わえませんね。

目標に集中することは大切ですが、いつも、その目標を通して自分はどうなりたいのかということをかんがえないと間違った考え方や間違った方法を選んでしまうことになると思います。

saitani