飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

説明文の読解1 必ずとらえること

2023年10月20日 16時25分32秒 | 国語科
説明文指導は小学校教育の中で6年間一貫して統一性をもって指導すべきことだ。
その内容も学年に応じて繰り返し指導する。
指導すべきことは同じだが、ときに広く教えたり、深く教えたりすることが必要になってくる。

説明文指導の第一は、まずは問の文と答えをみつけること。
これも、学年によって文章構成が異なる。
低学年 問い+答え
中学年 問い+実験・観察・調査・事例+答え
高学年 問い+実験・観察・調査・事例+答え+要旨
というような構成になっていることが多い。

問いの文末表現は「〜ですか」また、「〜でしょうか」などのようになっている。
なっていないこともあるが。
答えの文末表現は。「〜だからです」のように「から」がついていることが多い。
低学年、中学年の説明文は比較的セオリー通りに論旨が展開されることが多いが、高学年になると多少のアレンジ加わり、頭括型・尾括方・双括型のように文型も複数になってくる。

説明文の授業でまず行う作業は、形式段落に番号をふるという作業である。
これをやっておかないと討論の場面や根拠を指摘する際にも効率が悪い。
「何ページの何行目と言わなくても、◯段落の…」といった方が全員がよりはやく指摘している文を見つけることができる。
たとえ1年生であっても、形式段落を教える。
文の最初が一文字下がっているのが目印だよと伝えれば、入学当初の子供でも理解できる。
学校教育に中で、勝手に大人や教師がこれは子供にも難しいと思ってなかなか教えようとしないことがある。
自分はそんな多くのことに疑問をもつ。
必要であるならば、学年に関係なくもっと多くのことを教えるべきだと考えている。
「それは◯年になってから学習することだから。使ってはいけません。」
なんて言葉をよく教室で耳にする。
本当につまらない形式主題だ。
子どもたちが知りたいとおもっていることはどんどん教えるべきだ。
無用な横並び主義は害があるとさえ思う。

説明文の指導の骨格である「要約する力」の育成とも関係するが、段落とともに子どもたちに注目させるのは主語である。
この主語に注目することにより、論理の展開の主体がなんであり、何を中心に注意して読んでいくべきかが明確になる。

はじめ・なか・終わりの中の部分の読解ときに教師が発する発問のセオリーがある。
これは、一言で言えば、概念の抽象レベルを子どもたちに理解させ、検討させる発問になる。

典型的な発問。
「何が書かれていますか。」
「いくつ書かれていますか。」
「何のためですか」
「◯◯はどうなりましたか。」

これらの発問をすることにより、文章の構造と内容を理解させる。

saitani


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