1 発問 人に親切にすることはよいことですか。
良いと思う人は手を上げます。
・おそらくほぼ全員が手を上げるだろう。
※もし上げない子がいたら指名して理由をきく。
時と場合によるという子がいるかもしれない。
このあとの展開の親切にすることはよいこととわかっているのに行動できない心情の伏線の発問。
2 通読する。
※私の心情や行動に注意しながら聞きます。
私の気持ちが表れている部分に線を引きます。
3 設定を確認する。
(1) 登場人物 わたし(中心人物)
・おばあさん
・高校生らしい女の人
・後ろの女の人
(2) 場所 バスの中
(3) 時間 土曜日の午後
4 発問 106 ページの四行目に「心の中で、二人のわたしがあらそいはじめた。」と書かれています。
この「二人のわたし」とはどんな二人ですか。
・席を譲るか、譲らないかを迷う二人。
・勇気を出すか出さないか迷う二人。
・親切にするか、しないか迷う二人。
5 おばあさんに気づいても、見て見ぬふりをしている「高校生」と「女の人」がいます。この人たちは悪い人ですか。
悪いと思う人は〇、悪くないと思う人は×とノートに書いて、理由も書きます。
【〇】 悪い人たち
・おばあさんが、困っているのに席を譲らないのは冷たいから。
・お年寄りに席をゆずるのは当たり前で、当たり前のことをしていないから。
・おばあさんの存在に気が付きながら知らん顔はひどい。
・ころんでけがをしたらおばあさんがかわいそう。
【×】悪くない
・ほかにもバスの中にはたくさん人が乗っていて、この人たちだけに責任があるわけではない。
・おばあさんは座りたいと思っていないかもしれない。
・すぐに降りるから立っていた方がいいかもしれない。
・若くても体の具合の悪い人もいるかもしれない。
・外見は健康そうにみえても障害をもっているひともいるかもしれない。
6 発問 授業の最初にみなさんに聞きました。「人に親切にすることはよいことですか?」と。
全員が「よいこと」と答えました。
では、なぜ、ほとんどの人がお年寄りに席を譲ることは「よいこと」と知っていながら、行動する人と行動できない人がいるのでしょか。
理由をノートに書けた人から見せにきてください。
・席を譲っても断れると気分が悪い。
・席を譲ることが当たり前のように座られたら腹がたつ。
・見ず知らずの人に声をかけるのは勇気がいる。
・いいこととわかっていても、相手のことを考えると言いづらい。
7 発問 親切にするとはどういうことかを考えます。
「わたし」の行動を細かく見ていきます。
次のうち、親切とはどこまでを言うのでしょうか。
ここだと思う場所に名札をはります。
1 満員のバスの中でおばあさんを見つける。
2 席につかまって立っているおばさんをみつける。
3 席を譲る気持ちでいっぱいになる。
4 心の中の二人のわたしがあらそう。
5 バスが大きくゆれる。
6 おばあさんに声をかける。
7 おばあさんにお礼を言われる。
8 おばあさんが席にすわる。
8 発問 なぜ、そこにはったのかを理由を説明しなさい。
・4心の中で心配しているだけでも親切だと思う。
・6行動に出て初めて、親切な気持ちが伝わるから。
・7相手からお礼を言われると親切をしたと感じるから。
・8相手が自分の親切を受け入れ、人の役に立ったことを実感できるから。
9 発問 親切は誰のためにするのですか。
・困っている人のため。
・他人のため。
・お年寄りや体の不自由な人のため。
・自分自身のため。
10 説明 なぜ、席を譲ることを躊躇するのか、次のようなことが考えられると思います。
(1)譲ろうとする相手が座りたいかどうか確信が持てない
(2)自分以外の誰かが譲るであろうと思う
(3)拒否されることを連想してしまう
親切は自分のためにするという人がいましたね。
私もそう思います。
たとえ、席を譲り、断られたとしても「どうぞお座りください」と言えた時点で親切な行為は終わっています。
たとえ、誰かが譲ると一瞬考えたとしても、行動に移した時点で、それは価値のあることで自分の人生を豊かにしてくれます。
これで 100 点満点です。
最後に席を譲るためにコツを教えます。
1 考えより、まず行動する。
考えるより「自分が立って譲ると考えて立ってしまいましょう」。
そうすれば言葉はあとから出てきます。
2 「お座りになりますか?」と疑問形で言わず、「どうぞお座りください」というと断られにくい。
3 「そろそろ自分はおりますので」という。
4 譲って断れたときには、「そうですか。それではいつもで座るときにはいつでも言ってください。」と付け加えると不思議と自分が傷つくことが少ない。
※時間があればロールプレイをしてもよい。
11 最後に授業の感想を書いて終える。
saitani
良いと思う人は手を上げます。
・おそらくほぼ全員が手を上げるだろう。
※もし上げない子がいたら指名して理由をきく。
時と場合によるという子がいるかもしれない。
このあとの展開の親切にすることはよいこととわかっているのに行動できない心情の伏線の発問。
2 通読する。
※私の心情や行動に注意しながら聞きます。
私の気持ちが表れている部分に線を引きます。
3 設定を確認する。
(1) 登場人物 わたし(中心人物)
・おばあさん
・高校生らしい女の人
・後ろの女の人
(2) 場所 バスの中
(3) 時間 土曜日の午後
4 発問 106 ページの四行目に「心の中で、二人のわたしがあらそいはじめた。」と書かれています。
この「二人のわたし」とはどんな二人ですか。
・席を譲るか、譲らないかを迷う二人。
・勇気を出すか出さないか迷う二人。
・親切にするか、しないか迷う二人。
5 おばあさんに気づいても、見て見ぬふりをしている「高校生」と「女の人」がいます。この人たちは悪い人ですか。
悪いと思う人は〇、悪くないと思う人は×とノートに書いて、理由も書きます。
【〇】 悪い人たち
・おばあさんが、困っているのに席を譲らないのは冷たいから。
・お年寄りに席をゆずるのは当たり前で、当たり前のことをしていないから。
・おばあさんの存在に気が付きながら知らん顔はひどい。
・ころんでけがをしたらおばあさんがかわいそう。
【×】悪くない
・ほかにもバスの中にはたくさん人が乗っていて、この人たちだけに責任があるわけではない。
・おばあさんは座りたいと思っていないかもしれない。
・すぐに降りるから立っていた方がいいかもしれない。
・若くても体の具合の悪い人もいるかもしれない。
・外見は健康そうにみえても障害をもっているひともいるかもしれない。
6 発問 授業の最初にみなさんに聞きました。「人に親切にすることはよいことですか?」と。
全員が「よいこと」と答えました。
では、なぜ、ほとんどの人がお年寄りに席を譲ることは「よいこと」と知っていながら、行動する人と行動できない人がいるのでしょか。
理由をノートに書けた人から見せにきてください。
・席を譲っても断れると気分が悪い。
・席を譲ることが当たり前のように座られたら腹がたつ。
・見ず知らずの人に声をかけるのは勇気がいる。
・いいこととわかっていても、相手のことを考えると言いづらい。
7 発問 親切にするとはどういうことかを考えます。
「わたし」の行動を細かく見ていきます。
次のうち、親切とはどこまでを言うのでしょうか。
ここだと思う場所に名札をはります。
1 満員のバスの中でおばあさんを見つける。
2 席につかまって立っているおばさんをみつける。
3 席を譲る気持ちでいっぱいになる。
4 心の中の二人のわたしがあらそう。
5 バスが大きくゆれる。
6 おばあさんに声をかける。
7 おばあさんにお礼を言われる。
8 おばあさんが席にすわる。
8 発問 なぜ、そこにはったのかを理由を説明しなさい。
・4心の中で心配しているだけでも親切だと思う。
・6行動に出て初めて、親切な気持ちが伝わるから。
・7相手からお礼を言われると親切をしたと感じるから。
・8相手が自分の親切を受け入れ、人の役に立ったことを実感できるから。
9 発問 親切は誰のためにするのですか。
・困っている人のため。
・他人のため。
・お年寄りや体の不自由な人のため。
・自分自身のため。
10 説明 なぜ、席を譲ることを躊躇するのか、次のようなことが考えられると思います。
(1)譲ろうとする相手が座りたいかどうか確信が持てない
(2)自分以外の誰かが譲るであろうと思う
(3)拒否されることを連想してしまう
親切は自分のためにするという人がいましたね。
私もそう思います。
たとえ、席を譲り、断られたとしても「どうぞお座りください」と言えた時点で親切な行為は終わっています。
たとえ、誰かが譲ると一瞬考えたとしても、行動に移した時点で、それは価値のあることで自分の人生を豊かにしてくれます。
これで 100 点満点です。
最後に席を譲るためにコツを教えます。
1 考えより、まず行動する。
考えるより「自分が立って譲ると考えて立ってしまいましょう」。
そうすれば言葉はあとから出てきます。
2 「お座りになりますか?」と疑問形で言わず、「どうぞお座りください」というと断られにくい。
3 「そろそろ自分はおりますので」という。
4 譲って断れたときには、「そうですか。それではいつもで座るときにはいつでも言ってください。」と付け加えると不思議と自分が傷つくことが少ない。
※時間があればロールプレイをしてもよい。
11 最後に授業の感想を書いて終える。
saitani