飛耳長目 「一灯照隅」「行雲流水」「万里一空」「雲外蒼天」

「一隅を照らすもので 私はありたい」
「雲が行くが如く、水が流れる如く」

計算間違い

2023年10月15日 12時14分52秒 | 学級経営
ある日、先生が黒板に次のように書いた。

1×9=9
2×9=18
3×9=27
4×9=36
5×9=45
6×9=54
7×9=63
8×9=72
9×9=81
10×9=91

初めに静かな笑い声が聞こえはじめ、数人が顔を見合わせて笑い、最後にはクラス全体が大笑いした。

そうです。
先生は計算を間違えたのです。
先生はみんなが静かになるのを待ってこう言いました。

笑ってください。
理由はわかっています。

実は皆さんにあることを伝えたくてわざと間違えたのです。

私は10問中9問正解して間違えたのは1問だけ。

みなさんは10問中9問正解した私を褒めるかわりに1問のミスを笑っています。
それはとても悲しいことですが、私達が暮らしている社会を映し出しています。

私達は間違いで人を評価する文化の中で生きているんです。
そのため、人はひとつ間違えただけで傷つき、時にははずかしめを受けることさえあります。
それがあるべき姿なのでしょうか?

私達は小さなミスを指摘することよりもその人の功績を誉めることを学ぶべきなのです。
ほとんどの人は間違えることよりも正しいことの方がはるかに多いのです。

それなのに、わずかなミスで判断されるというのは変だと思いませんか?

その人が自分の間違いに気づいているのであれば、批判はしなくていいのです。

そうではなく、その人の良いところに目を向けて褒めましょう。
そうすることで思いやりは増し、憎しみは減るのです。
どうぞ考えてみてください。

saitani


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