2021年4月4日(日)
昨年4月初旬に知ったカタログハウス「通販生活」の『よ句もわる句も』俳句投稿コーナー。
月1回、俳人夏井いつきさんが『天』『地』『人』『佳作』と没句に選句してくれて無料。
今回で11回目
初投句から10ヶ月続けて『人』に選ばれてるから、人間どうしても欲が出てくるもんよ。
今年2月の兼題は『野焼』
投句数は今回掲載されてなかったけど、とんでもない数だったんだろうなあ。
とうとうこの4月から「一人3句まで」に限定されるというリニューアル。
やたらと何十句も投句する人もいたり、そのことをSNS上に臆面もなく書く人もいるから
夏井いつきさんとしても選句が大変になっていったんだろうなあ。
「多作多捨をしてください」と、口に出さざるを得なくなったんだろうなあ。
さておき、結果発表の前に要らん一言を。
「野焼」は、『廃棄物処理法』によって、例外を除き『違法』なのである。
産廃業者の不法行為や、教育現場の焼却炉などから発生する猛毒ダイオキシンが大きな社会問題となったからね。
だから、かつて当たり前だった『野焼』という生活習慣や文化や伝統も、今となっては違和感を感じる。
阿蘇や若草山といった山野の『野焼き』ならば、歴史的な背景や伝統やカーボンニュートラルという観点からも納得できる例外なのだけど・・・
例外を除き「法律違反」で、すでに日常から消えるべきものとされてるならば、『野焼』は明らかに『絶滅危惧季語』なんだよなあ。
では、結果発表。
今回は1句減らして3句ほど投句。
まずは、お気に入りの落選句から
野焼なる生と死を炭素廻りて
のやきなるせいとしをたんそめぐりて

石炭石油など化石燃料という貯金さえ使わなければ、地球上の炭素循環は
大気中の二酸化炭素 → 植物による光合成 → 動物による捕食・呼吸 →
と、形をかえながら平衡状態を保つ。
そんなことを言いたかった。
本来、野焼は環境に影響を与えることもなく、植物の遷移を食い止めつつ、塩基性の肥料を産みだし、農畜産業を再生産させる優れものだからね。
次の落選句
繊弱やかに墨液滲むかに野焼き
ひわやかにぼくえきにじむかにのやき

これ、説明要らんわなあ。
のやきがじわじわひろがってるようすは墨汁が紙ににじんでるみたいだねと、そのまんま。
当たり前すぎたんかな?
かに、かにとリズム整えたつもりなんだけどな。
で、『佳作』入選句は
野焼き消ゆ天狗の夜尿漏りぬらむ
のやききゆてんぐのやにょうもりぬらむ

これ、昔火遊びしたら「夜中におねしょするよ!」となんて叱られてたからねえ。
野焼の火が消えたのは天狗のおしっこが漏れたからだろうね、という句意でもあるけど
暗に、天狗の長い鼻を幼い男の子のおちんちんに重ねてたつもり。
ま、ふざけてつくった下ネタ隠しの句なんだよなあ。
11ヶ月連続『人』は叶わなかったけど、ま、それはそれで・・・
これまでたまたまラッキーが続いてただけなんだと思うから。
いつも書くけど、『人』でも『佳作』でも、自分で言いたいことが言え、気にいった句がつくれ
その句が選ばれれば十分だ。
ちなみに、私の俳句グループでは
互いの感性も様々だし、グループ内に長年俳句に注力してきた手練れもいない。
だから、句会とか勉強会なんてすると、しろうと同士の意見や感想に陥って、むしろレベルを下げるので
互いの句を披露して句意の説明はしあうけど、「なるほど!」「いいね!」しか言わない。
ひと様の句にあれこれ注釈つけるほどの力量も傲慢さも誰も持ち得てはいないからねえ。
むしろ、自分の落選句から学べはいいと思ってる。
お気楽でいいよおっ。
昨年4月初旬に知ったカタログハウス「通販生活」の『よ句もわる句も』俳句投稿コーナー。
月1回、俳人夏井いつきさんが『天』『地』『人』『佳作』と没句に選句してくれて無料。
今回で11回目
初投句から10ヶ月続けて『人』に選ばれてるから、人間どうしても欲が出てくるもんよ。
今年2月の兼題は『野焼』
投句数は今回掲載されてなかったけど、とんでもない数だったんだろうなあ。
とうとうこの4月から「一人3句まで」に限定されるというリニューアル。
やたらと何十句も投句する人もいたり、そのことをSNS上に臆面もなく書く人もいるから
夏井いつきさんとしても選句が大変になっていったんだろうなあ。
「多作多捨をしてください」と、口に出さざるを得なくなったんだろうなあ。
さておき、結果発表の前に要らん一言を。
「野焼」は、『廃棄物処理法』によって、例外を除き『違法』なのである。
産廃業者の不法行為や、教育現場の焼却炉などから発生する猛毒ダイオキシンが大きな社会問題となったからね。
だから、かつて当たり前だった『野焼』という生活習慣や文化や伝統も、今となっては違和感を感じる。
阿蘇や若草山といった山野の『野焼き』ならば、歴史的な背景や伝統やカーボンニュートラルという観点からも納得できる例外なのだけど・・・
例外を除き「法律違反」で、すでに日常から消えるべきものとされてるならば、『野焼』は明らかに『絶滅危惧季語』なんだよなあ。
では、結果発表。
今回は1句減らして3句ほど投句。
まずは、お気に入りの落選句から
野焼なる生と死を炭素廻りて
のやきなるせいとしをたんそめぐりて

石炭石油など化石燃料という貯金さえ使わなければ、地球上の炭素循環は
大気中の二酸化炭素 → 植物による光合成 → 動物による捕食・呼吸 →
と、形をかえながら平衡状態を保つ。
そんなことを言いたかった。
本来、野焼は環境に影響を与えることもなく、植物の遷移を食い止めつつ、塩基性の肥料を産みだし、農畜産業を再生産させる優れものだからね。
次の落選句
繊弱やかに墨液滲むかに野焼き
ひわやかにぼくえきにじむかにのやき

これ、説明要らんわなあ。
のやきがじわじわひろがってるようすは墨汁が紙ににじんでるみたいだねと、そのまんま。
当たり前すぎたんかな?
かに、かにとリズム整えたつもりなんだけどな。
で、『佳作』入選句は
野焼き消ゆ天狗の夜尿漏りぬらむ
のやききゆてんぐのやにょうもりぬらむ

これ、昔火遊びしたら「夜中におねしょするよ!」となんて叱られてたからねえ。
野焼の火が消えたのは天狗のおしっこが漏れたからだろうね、という句意でもあるけど
暗に、天狗の長い鼻を幼い男の子のおちんちんに重ねてたつもり。
ま、ふざけてつくった下ネタ隠しの句なんだよなあ。
11ヶ月連続『人』は叶わなかったけど、ま、それはそれで・・・
これまでたまたまラッキーが続いてただけなんだと思うから。
いつも書くけど、『人』でも『佳作』でも、自分で言いたいことが言え、気にいった句がつくれ
その句が選ばれれば十分だ。
ちなみに、私の俳句グループでは
互いの感性も様々だし、グループ内に長年俳句に注力してきた手練れもいない。
だから、句会とか勉強会なんてすると、しろうと同士の意見や感想に陥って、むしろレベルを下げるので
互いの句を披露して句意の説明はしあうけど、「なるほど!」「いいね!」しか言わない。
ひと様の句にあれこれ注釈つけるほどの力量も傲慢さも誰も持ち得てはいないからねえ。
むしろ、自分の落選句から学べはいいと思ってる。
お気楽でいいよおっ。
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