2019年7月3日(水)
オオスジイシモチ
180cmタナゴ竿・仕掛けでの222種目は、姉貴の大手柄。
何せ後にも先にもこの1尾しか釣れてない。
まさに『一魚一会』なのだ。
しかも、なんとお魚200種類目なのだ!パチパチパチ
「そんな魚、磯釣りの外道じゃん。しょっちゅう釣れるよ」と言われる方。
一度、タナゴ竿と仕掛けで釣ってみてから言ってね。
水は透き通り魚の姿がよく見える。
エサを何度も同じポイントに落としてるとワラワラ魚たちが集まってくる。
黄土色っぽいスズメダイや見たことのないフグ類もポツポツやってくる。
そいつらを、メジナ・ニシキベラ・ヒガンフグたちを避けながら狙ってた頃
姉貴は一人、少し離れた波止の角っこの浅い岩場でじっと黙々とベタ底近くに糸を垂らしてた。
「あ~、何か釣れたよ~」おだやかな姉貴の声に近づく。
「わっ! オオスジイシモチやんかっ! なんでこんな浅いとこで? すぐバケツ、バケツ!」
私のあいまいな記憶と浅い経験から言うと
コイツはネンブツダイやクロホシイシモチよりも深い磯場にいるハズなのだ。
帰宅後調べた。
合っていた。
しかも、群れをつくらず単独でいることが多いとも書いていた。
夜行性であるとも書いていた。
なるほど、姑息な私が同じポイントで同じ釣り方で何度試すも釣れないわけだ。
小さな漁港の浅い岩場にたまたま住みついてた1尾だったんだ。
無欲で人徳のある姉貴だからこその授かりものだったんだ。
撮影は念入りに慎重に。
第1背ビレを広げてくれない。
兄貴にメガネで脅してもらって広げた瞬間に
あかんっ! メガネも写ってしもた!
何が釣れるか分からない。
何が釣れてもおもしろい。
同じ命に外道もエサ取りもあるものか。
その呼び方は人間の傲慢さの表れだと私は思う。
流石は私魚人さん、しっかりと、近縁種と区別されていますね。
昨年の旅行で、福山駅で買って食べたネブトのから揚げを思い出しました。
この仲間、富山湾では釣ったことが無いですが、生息してないようですね。
ええ、かなり種類多いみたいです。
ただ、若い頃のダイビング経験で言うとタナゴ竿で届くような浅い範囲にはネンブツダイ・クロホシイシモチくらいしか生息してないような気がしました。
だからかなり幸運な出会いだったと思ってます。
オオスジイシモチは確かに北陸地方には生息してないようです。
この仲間は、マウスブリーダーだし磯場の岩陰で一生過ごすために、温暖化や潮流に影響されて生息地を広げることはなかなか難しいのかもしれません。