私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

チビコケカニムシ Microbisium pygmaeum かな?:陸のプランクトンたち

2024-01-19 10:28:00 | 昆虫以外の節足動物
2024年1月19日(金)

チビコケカニムシ Microbisium pygmaeum かな?

20240104   1.5mmほど(腕長を除く)

体のわりに大きく長いハサミ、まるでサソリの尾を切ったようなスタイルがかっこいい!
サイズが小さすぎて老眼で見つけにくいことを除けば・・・
公園で見つけたことやサイズから、全国に生息する普通種のチビコケカニムシと思った。
ただ、きちんと同定したものではないあやふやな記録だとお断りしておく。

庭の腐葉土の生き物調べが一段落した後、近くの里山や公園の落ち葉の下に暮らす生き物に興味が広がった。
昨年末に、たまたま渓流沿いの山道の岩の裏で大きなカニムシを見つけたことも影響した。
図書館で『カニムシ』(著:佐藤英文)を借りて読んだ。
詳しいし面白いだけでなく、途中、長いつきあいである知人の名が突然出てきたりして驚いた。
知らなかった、こんなとこにも手を広げてるとはっ!
ネット上では「チビコケムシやミツマタカギカニムシは近くの公園や里山でよく見かけられる」とも書かれていた。

ならば出かけぬ手はない。
地元で当てずっぽうだが「何となく適している」と考えてた6か所で100均の金ザルをバットの上でふった。
それぞれ1時間ほどかけ、カニムシ類は2か所で2種類を1匹ずつ見つけた。
コイツはそのうちの1匹だ。
ど素人の私に、簡単に見つかる生き物ではない。
それが正直な感想だ。

中古デジカメを顕微鏡モードにしてモニター観察してると、3mmほどの白いトビムシが近づいてきた。

画面の右端は2mmほどのゴマガイという陸生巻貝。

カニムシの餌はトビムシなどと書かれていたから、闘いが始まると思いきや・・・

コイツ、ハサミをたたみ、腹部を縮め、アメリカザリガニのようにすばやく後ずさりした。

別名で「アトビサリ」などと呼ばれる理由でもある。
それにしても昔の人々は、カニムシのような小さな土壌(または樹上)生物にまで名前をつけてるのだから
よほど自然との関りが深かったんだろう。
現代人が失いつつある大切な感覚なんだろうとも思う。

ともあれ、『トビムシVSカニムシ』という『ガメラVSゴジラ』に劣るとも勝らない闘いは

カニムシの「どうぞ通ってください」という道をゆずる後ずさりと
トビムシの「ほなら遠慮なく通りまっせ」という迅速な動きによって、防がれたのであった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« モンクチビルテントウ Platyn... | トップ | アカツノカニムシ Pararoncus... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

昆虫以外の節足動物」カテゴリの最新記事