私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

コガタノゲンゴロウ Cybister tripunctatus orientalis:動物園の飼育水槽で

2022-09-02 17:26:46 | ゲンゴロウ・ガムシ・シデムシ・ハネカクシの仲間
2022年9月2日(金)

コガタノゲンゴロウ Cybister tripunctatus orientalis

20220901  30mm弱

昨日、小雨だったけれど、地域の動物園へと出かけた。
地域の宝物『スイゲンゼニタナゴ』特別展示の様子を見ておきたかったのと
9月になれば来客も減り、ご迷惑をかけることもないからと。

案の定、誰もいなかった。
おかげで、飼育員さんと動物たちのいろんな話もできたりして、大満足。

ただ、スイゲンゼニタナゴはすっかり婚姻色も消え、地味で小さくて・・・
夏休み、多くの人たちが目を向けてくれていればいいなあ・・・と思いつつ
その裏側に置いてあった水槽へ。

そこで飼われていたのが、コガタノゲンゴロウ


ゲンゴロウによく似ているが、より小さく、腹部が黒っぽいことが特徴みたい。
幼い頃、「ゲンゴロウだ! ゲンゴロウだ!」と何度か採った記憶があるけれど
はたしてゲンゴロウだったのか?コガタノゲンゴロウだったのか?

いずれにしても、すっかり姿を消してしまった環境省指定の絶滅危惧種


絶滅危惧種といえば、つい最近大手新聞の一面に大きく取り上げられていた。
それは「ヤフージャパンは自主的にショッピングとオークションで、販売と出品を禁止」するというもの。
確かに、やたらめったら採集して販売する状況に一定の歯止めは必要だから、前進だと思うな。
いろんなサイトを見てみたら、平均1匹1000円弱で売られてたりしてる。

ただ、自力で繁殖させた絶滅危惧種は今まで通りということらしいから
出品時に、自然個体と繁殖個体をどうやって見極めるんだろう?なんて思ったりもしてる。

ゲンゴロウの仲間は、水中で産卵、ふ化後さまざまな水生生物を摂りながら成長し、終齢幼虫は陸地へ上がって穴を掘り蛹となる。
そして、羽化後、もとの水辺か新たな水辺を求めて飛んでいく。
水・陸・空という世界を縦横に利用しているわけだ。
コイツらカエルなどの両生類よりもすごいよね!いわば「三生類」だもの。

その人工飼育・繁殖の様子は、たまにネット上でも目にするけれど、そこには片手間ではとてもできない愛情や苦労を感じたりもする。
そこら辺から採ってきて「繁殖物です」って売られたりしたら、たまらないだろうなあ。

一方で、「珍しい・美しい・可愛い」とか買う側の意識もいろいろだろうし・・・

ま、私は基本「野生生物の売買反対派」だから
地元の野生生物を採ってきて数匹飼うとか、犬・猫のようなペットとして定着している生き物とかを
看取るまで責任もって飼うのが、一番穏やかでいいと思うんだけどなあ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする