長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

節電してますか? 第9使徒マトリエル涙のどさくさ戦 ~もう殲滅!?~

2011年08月31日 22時48分37秒 | エヴァンゲリオン使徒大行進
 ぅぅわっしょ~い! どうもこんばんは、そうだいでございます。みなさま、今日も一日お疲れさまでした。なんかいいことありました? 私は、特にねぇ!!
 ひぇ~もう今月もおしまいっすか。夏が過ぎてゆきますなぁ!

 夏が、夏が終わらないうちにはやく、第9使徒マトリエルの供養を済ませてあげなければぁ! あわれな「忘れさられた使徒」の引導は、この『長岡京エイリアン』めに渡させていただきます。


 その日。正午過ぎに第3新東京市地下・ジオフロントで未曽有の大停電が発生してから約1時間半が経過した、午後2時。
 市街地の中心部のジオフロント直上地点を確定した第9使徒マトリエルは、得意のオレンジ色の溶解液をダ~ラダラたらして地表の浸食を開始しました。
 この、「第3新東京市とジオフロントとのあいだにある22層・厚さ約400メートルの特殊装甲(『長岡京エイリアン』調べ)をなんらかの形で破壊してネルフ本部を襲撃する」というパターンは、マトリエルの襲来からみて4ヶ月前に初めてやってきた第3使徒サキエル以来の常套パターンであります。第3使徒サキエルは「目からビーム」、第5使徒ラミエルは「掘削ドリル」という手段で果敢にチャレンジしていました。
 ちなみに、第4使徒シャムシエルと第7使徒イスラフェルは(一瞬だけ)第3新東京市の土は踏んではいたもののあっという間に殲滅されており、第6使徒ガギエルと第8使徒サンダルフォンにいたっては第3新東京市の「だ」の字も見ないまま天に召されています。合掌。

 つまりね、「大停電に乗じる」という超ラッキーはあったものの、マトリエルはそれまでの使徒の半分もできなかった「ジオフロント襲撃」にこぎつけていたってことなんすよ! ま、使徒にとっての「あがり」、人類にとっての「ゲームオーバー」となるサードインパクトに最も近かったのは実はガギエルさんなのでは……という話は前にもしたわけなんですが、そこはそれとしても「敵キャラの防衛組織本部殴り込み」は特撮の華ですからねぇ! 初代ゼットン以来の伝統でございますよ~。

 よっしゃ、さいさきいいぞマトリエル~! このままズンズンいこうやぁ。

 さぁさぁ、前回に続きまして、午後2時のマトリエル浸食開始からのタイムスケジュールをおっていきましょ~。


午後2時
・マトリエル、市街地の中心にあたるジオフロント直上地点を確定して停止し、特殊装甲の浸食を開始

午後2時20分
・エヴァンゲリオン0、初、2号機専属パイロット、起動作業中のエヴァンゲリオン格納ケージに到着

午後2時50分
・エヴァンゲリオン3機起動、ほふく前進や徒歩で地上に出撃

午後2時55分
・エヴァンゲリオン3機、地上付近のマトリエル直下地点で溶解液と接触しアンビリカルケーブル断線

午後2時58分
・マトリエル、エヴァンゲリオン初号機のパレットライフル連射により殲滅


 ……え? 戦闘時間、こんだけ?
 いやいや、こんだけでさえないんですよ。アニメ本編から類推してもっと詳細にすると、


午後2時55分
・エヴァンゲリオン3機、マトリエルが浸食している特殊装甲内の縦穴から地表をめざすが、マトリエルの溶解液を浴びて落下
・エヴァンゲリオン初号機が他の2機の落下を食い止めて横穴に退避
・しかし、この時の落下によって3機のアンビリカルケーブルは断線し、起動時間は内蔵電池による「残り5分」のみとなる
・しかも、退避の際に初号機が携行していたパレットライフルをマトリエルの浸食穴に落としている

午後2時57分
・横穴で退避しているエヴァンゲリオン2号機の専属パイロットが、3機による連携殲滅作戦を提案する

午後2時58分
1、合図とともに3機が同時に横穴から出撃
2、2号機が縦穴を身体でふさいでマトリエルの溶解液を食い止め、同時にマトリエルのATフィールドを自分のATフィールドで中和させる
3、初号機が2号機のやや下に身体をひっかけて射撃体勢をとる
4、0号機が縦穴の底まで降下して、落ちているパレットライフルを拾って初号機にパスする
5、ライフルを受け取った初号機を確認して2号機がよける
6、初号機が地表にいるマトリエルの溶解液射出口(目玉)に向けてライフルを5秒間連射
7、マトリエル、胴体のコアを見事に撃ち抜かれて「くたっ……」と絶命


 ……以上です。
 つまりその、本当にエヴァンゲリオンとマトリエルが戦闘を繰りひろげたといえる時間は「5秒間」だったんですね。
 もしかしたら、マトリエルは戦っているという自覚もないまま逝ってしまったのかもしれません。

「ビエ~ンえんえん! もう1時間くらい泣いてるんだぜ? もうそろそろ来てもいいだろ、誰か!
 あぁ~もう、早くハデな戦闘がしたいなぁ。あいつらが来たらさぁ、ああやってこうやって(バババババ)……うっ。」

 ある意味、あらゆる使徒の中でもいちばん幸せな死に方だったのかも知れませんが……あわれよのう!

 前回の第8使徒サンダルフォンも「幼生の段階での戦闘」ということでとても万全のコンディションとは言えない状態だったのですが、実は今回のマトリエルも、あまりにも早すぎる決着だったためにさまざまな能力を明らかにしないままの退場とあいなってしまいました。
 とにかくねぇ、マトリエルについてはよくわからない点が多いんですよ。

 まずはなんといっても、「あの巨体でどうやってジオフロントに潜入するつもりだったのか?」という点ですね。
 とにかく自分の涙でとかした穴ですからね、せまいですよ。
 少なくとも、開始だいたい1時間後くらいの時点では深さはけっこういっていたようなのですが、穴の幅自体はマトリエルの胴体さえも満足に入らないような感じでしたよね。

 ここからわかることはただひとつ。
 ジオフロントまで穴が貫通した時点で、マトリエルがよりスリムなスタイルの「第2形態」に変身して落下していく、というものだったんじゃないのでしょうか!? コレだろ~。
 おそらくは、エヴァンゲリオンのような「人間」に近いものになってたんじゃないかなぁ。
 ひょっとすると、我々が「第9使徒マトリエル」と認識しているあのザトウムシみたいなものは本当はマトリエルの単なる「乗り物」であって、真のマトリエルは中でほくそえみながら操縦レバーを握っていたのではなかろうか……夢は広がりますねぇ。

 あと気になるのは、「マトリエルは自分の周囲からの攻撃があったとしたらどう応戦していたのか?」ね。
 まさか、ノーガードということはないでしょうよ。おそらくは、あの「ヤシマ作戦」のラミエルなみのズビズバビームを出すことができていた……はず。

 たぶんね、あの胴体に9つあった「眼の紋様」も、「目玉の部分がコアだと予測するネルフ」を見越してのデコイ(ダミー)だったはずなんですよ。そういう意味では、マトリエルは約10年後の『新劇場版』シリーズに登場する使徒たちにさきがけて知的な戦法をこころみていたということになるのです! あったまいい~。

 まぁ……結局、その紋様を見て混乱するはずの敵はどこにもいなかったんですけどね……
 しかも、初号機がまず撃ってみた胴体下の目玉がモロ大当たりのコアだったというわけで……初号機も別にその目玉を選んで撃ったんじゃなくて、穴から狙える部分がそこしかなかったから撃ったわけで……デコイ、見事なまでに役に立たず。嗚呼、不運!!

 やっぱり、攻撃は最大の防御とか言いますが、攻撃という行為は確かにそうであっても、攻撃のための準備をしているスキを狙われるというのはほんとにあぶないんですよね。

 その見方からもうひとつ言わせていただきますと、マトリエルの最終防御ラインともいえるATフィールドも、それ以外の周囲の攻撃からはどうだったのかはいざ知らず、下からの攻撃だけにかぎっては「ほぼ無いに近いうすさ」だったようです。
 だって、「ATフィールドを中和する」って申し訳程度に2号機パイロットが言ってただけで、本編を観るだけではマトリエルのATフィールドなんかどこにも見あたりません。ただ2号機が溶解液を身体で受け止めているだけ。

 そういえば、「使徒がATフィールドを展開して外部からの攻撃を防御している。」という情報は人類側にとっての基本知識となっているのですが、実際に肉眼で確認できるほどに強力なATフィールドを展開していた使徒は、マトリエルまでの段階では第3使徒サキエルと第5使徒ラミエルの2体しかいません。
 つまりは、使徒もちゃんと「ATフィールドはるぞっ。おりゃー!」と準備をしなければいけないわけで、そういう点では結果的に「気をはっていない状態」のマトリエルを狙い撃ちした今回の作戦はかなり的確であり、かつラッキーなものだったと言えるのではないでしょうか。


 要するになにが言いたいのかといいますと、

 第9使徒マトリエルは「歴代最弱の使徒」では断じてない!!

 ということなのよねェ。これをわが『長岡京エイリアン』は声を大にして叫びたいのです。歴代最弱は第4使徒シャムシエル!

 今回の対マトリエル戦はねぇ、なんと言っても「エヴァンゲリオン0、初、2号機が初めてそろい踏みした」記念すべき一戦だったんですよ。
 作戦はまさに、3機のうちのどれがいなくても成立しえないものだったのです。これに失敗したら時間切れにより3機とも機動停止。地味にギリギリ危機一髪のミッションでもありました。
 余談ですが、停電中のネルフは旧回線の電力をエヴァンゲリオン3機のアンビリカルケーブルにまわしたということになるので、「3機を動かすことのできる電力はネルフ本部全体の総電力の1.2%」という事実がみちびきだされます。まぁ……死ぬほど役に立たない情報ですけど。


 あぁ、マトリエル。
 登場したのはTV本編だけで、マンガ原作にも『新劇場版』シリーズにもお呼びのかからなかったマトリエル。
 マンガ原作では「ネルフ本部大停電」のエピソードはちゃーんと組み込まれていたので、結果的に「停電よりもいらない存在」になってしまったマトリエル。

 冥福を祈ります。お前のかたきは、同じ「気持ち悪い目ん玉」つながりの使徒が、必ずうつ!!

 ということで、史上初、脅威の「宇宙使徒」の登場は、また1ヶ月後ぐらいにやりま~す。
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節電してますか? 第9使徒マトリエル涙のどさくさ戦 ~まあ、出現!~

2011年08月29日 14時15分30秒 | エヴァンゲリオン使徒大行進
 ハイどーうもこんにちは! そうだいでーっす。
 秋とは言いませんが、今日も過ごしやすい夏の日となっておりますねェ。
 昨日は久しぶりに風呂そうじをシマシータ。こういうのは天気のいい日に鼻歌でも唄いながらやらないとねぇ。カビはや~ね。

 ささ! さっそく本題にはいるけぇ!


 その日。いつもの晴天のある日、正午過ぎにネルフ本部で全電力回線の98.8%が一気に停電するという大事故が発生してしまいました。
 そしてその直後、伊豆半島東沖20キロに謎の巨大物体が出現!
 停電の影響でネルフ本部は新しい使徒の出現を察知できなかったのですが、代わりに旧東京都・府中の自衛隊基地がレーダーで確認することとなりました。しかし、この時点では府中基地はネルフ本部の異常事態を知りません。ありゃま!

 第9使徒マトリエルの形態は、伊豆半島の熱海付近に上陸してはじめて明らかとなるのですが、そりゃーもう気色の悪いものでした。
 まぁ簡単に言ってしまうと、「クモ」。クモの中でも「ザトウムシ」に近い形状です。あの、豆粒みたいな胴体にハリガネのような長~い脚が8本ついてるやつですね。生物学上はクモの一種なのですが、どちらかというと「脚が異常に長いダニ」といったおもむきです。
 ただし、対するマトリエルは胴体が厚み20メートルに幅50メートル! 4本の脚っぽい移動器官は全長200メートルで、折れ曲がる関節部分は上空100メートルに達しようかという超ビッグサイズ!
 しかも、それだけでも充分に気持ち悪いのに、胴体部分は全体に9つの「眼のような紋様」があしらってあるというアメイズィングなデザイン。それ以外には頭部らしいものもついていないポーカーフェイスぶりです。レディーガガもビックリよ。

「ちわーっす……あれ、迎撃なし? オレもなめられたもんだなぁ……じゃあ、行くか。お邪魔しま~っす。」

 上陸したマトリエルは、巨体らしいゆったりした歩調で一路、西の第3新東京市をめざします。
 映像から推定するしかないわけなのですが、マトリエルはだいたい普通自動車で追い越せる程度のスピードで移動しているようです。時速60キロってとこでしょうか。
 ていうか、マトリエルみたいな「ザトウムシ」体型には、脚4本はちょっと少ないんじゃない? 1本ずつ脚を動かさないとバランスがとれないので、かなり歩行に時間のかかる使徒のようです。

 それだけを材料に考えてみると、海中20キロ、熱海~第3新東京市(箱根)間の距離およそ20キロ、ただしそれぞれ海およぎに山のぼりというバイアスロン的な障害をへていたことをかんがみて、マトリエルは出現からおよそ約1時間をかけて第3新東京市に到達したのではないかと私は推測するんですが、どうかしら。

 その間、地上の第3新東京市には地下のネルフ本部の停電被害はどのくらい波及していたのでしょうか。
 どうにも断片的な判断材料しかないのがヤな感じなのですが、他のネルフ主要スタッフに遅れて出勤することになったオペレーターの1人(メガネ)が、停電発生時に地上の市街地の信号灯が消えてしまった瞬間を確認していますし、ネルフ本部に向かっていた3人のエヴァンゲリオン専属パイロットのやり取りのシーンで、車道の信号灯が消えている描写も見受けられます。つまり、全体かどうかはわからないにしても、地上の交通機関は少なくない支障をきたしていたということになります。
 ただし、当日に市街地を走行していた市議選の選挙カーが停電後もふつうに選挙活動を行っていたことから見ると、街ぜんたいが機能を停止したわけではなかったらしいこともわかります。いくらなんでも、信号が点灯していなかったら選挙活動なんかやってる場合じゃないって気づくでしょ!?

 しかし、ここが第3新東京市のすごい、というか不思議なところで、市街地で停電による大パニックを起きたような空気はいっさいなく、発生1時間後のマトリエル到達時には一般市民のシェルター非難はなんのトラブルもなく無事に完了していたようです。
 これはおそらく、過去4度にわたる使徒の襲来と、それに向けて幾度となく実施されていた市をあげての大規模な緊急避難訓練によって、第3新東京市民が他の自治体とは比較にならないレベルの冷静沈着な危機対応ができるようになっていたことが大きかったんじゃないでしょうか。特に、大停電の日からみて約3ヶ月前にあった第5使徒ラミエル殲滅戦はとてつもない被害をともない、市街地は回復に1ヶ月半を要するという苦い経験を味わっています。

 あとはですね、なんでそんな場所にわざわざ住んでなきゃいけないんだということで、まぁ~市人口の激減もすでに始まっていたのではないのでしょうか。
 「次期首都候補」という名目で建造された第3新東京市なのですが、少なくとも映像で見る限りは、とてもじゃないですがにぎわっている印象はありません。やたら建造物はキレイなんですが、冒頭の子どもと路上の車以外は見事にフレームインしてこないですね。
 だいたい、一般市民が避難を始めているのにまったくそれに気つかずに活動を続けている選挙カーって、ふだんからどんだけ人が少ないんだ第3新東京市って話ですよね。過疎しすぎじゃね!?

 余談ですが、この回で「選挙カーのウグイス嬢」役としてゲスト出演しておられたのは、声優の矢島晶子さん。矢島さんの演じる代表的なアニメキャラクターといえば……もう言うまでもありませんね。
 ぅぉお? オラにこんなちっちゃい役やらせるなんて、いい根性してんじゃんじょ~ん。

 ともあれ、ネルフ本部の大停電は発生時に地上に公表されたわけではなかったのですが、なんらかの異変を感じた一般市民はただちに気づいた人から正しい対応を始めていたようです。
 ただ、問題はその異変と別に進行していた使徒接近のニュースを、第3新東京市の誰も把握していなかったということです。特に、使徒を迎撃するはずの地下のネルフのみなさんが! これはてぇへんだ~。

 そして今回、地味ながらもっとも役に立つ対応をしてくれたのが、府中の自衛隊「総括総隊司令部」のみなさま! ギリギリではありましたが、使徒の接近を航空自衛隊のプロペラ機で上空から伝えるという手段をとっていなければ、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』レギュラーメンバーのみなさんが「停電どうしよっかぁ~。」とウチワをあおいでいるうちに使徒がジオフロントに落下、まっ暗な中でめでたくサードインパクトという、情けないことはなはだしいバッドエンディングになっていたのかもしれないのです。


 ここで、私のつたない推測にもとづく具体的な使徒侵攻のタイムスケジュールを見てみますと(具体的な時刻は便宜上仮定しただけのものです)、

午後0時30分
・ネルフ本部で大停電発生

午後0時35分
・エヴァンゲリオン初、0、2号機パイロットの3人、ネルフ本部の地上施設に到着して本部からの連絡を待つ

午後0時40分
・自衛隊府中基地、伊豆半島沖20キロ地点海中に第9使徒マトリエルを確認

午後1時
・マトリエル、伊豆半島熱海付近に上陸、引き続き第3新東京市へ移動
・府中基地、ネルフの使徒への迎撃行動がまったくないことを不審に思い、防衛省統合幕僚監部に連絡をとる
 ※劇中でのセリフは「統幕会議」と聴こえるのですが、現実の世界では統幕会議は『新世紀エヴァンゲリオン』TV放映終了後の2006年に統幕監部に発展・改称されています。まぁ、近未来SFではよくあることよね……

午後1時5分
・エヴァンゲリオン初、0、2号機パイロットの3人、非常通路を使いジオフロントのネルフ本部発令所をめざす

午後1時10分
・府中基地、ネルフ本部で大停電が発生しているとの情報を確認し、プロペラ機で第3新東京市に使徒接近の報を伝える対応を決定、実行

午後1時25分
・自衛隊のプロペラ機が第3新東京市上空に飛来し、ここではじめて地上に使徒接近の情報がもたらされる
・地上を移動中だったネルフ本部オペレーター(メガネ)が使徒接近の情報を知る

午後1時30分
・マトリエル、第3新東京市に到達しジオフロントの直上地点をめざしてさまよう

午後1時35分
・メガネ、市議選の選挙カーをジャックする機転を効かせて車両口からネルフ本部発令所に急行する

午後1時40分
・ネルフ本部非常通路を迷走中のパイロット3人、メガネの拡声器からの呼びかけを聞いて使徒接近の情報を知る

午後1時55分
・ネルフ本部非常通路を迷走中のパイロット3人、あやまって地上に出た際に移動するマトリエルを肉眼で確認する
・メガネの選挙カー、発令所に到着しネルフ本部職員に使徒の第3新東京市侵攻を報告する
・あやしい総司令、ただちに手動と緊急用ディーゼルエンジンでのエヴァンゲリオン0、初、2号機の起動を指令する

午後2時
・マトリエル、市街地の中心にあたるジオフロント直上地点を確定して停止する


 こんな感じでしょうか!? 超テキトーな時間割ですみません……でも、アニメ本編のカット割りをバカ正直に出た順番でならべると、こんな流れがいちばんしっくりくるわけですよ。
 ところで、0時30分から停電復旧の3時すぎまで2~3時間エレベーターに閉じこめられていた作戦指揮官は今回まったく使徒殲滅にかかわっていないのですが、1時30分ごろの段階ではそんなそぶりは見せなかったものの、3時すぎの復旧時には膀胱が爆発寸前の状態に陥っていたようです。1~2時間のガマン、君には耐えられるかな!?


 まぁこんなタイムスケジュールだったわけなのですが、人類側でこういったドラマチックな群像が展開されていたそのころ、地上では完全にカヤの外にされていた第9使徒マトリエルがひとり号泣していました。

「ぐおお~。ぢ、ぢぐじょ~!! だれも相手にしてくれないし、街にも人っこひとりいねぇ! せっかく海の底からやって来たっていうのに、いくらなんでもあんまりじゃねぇか! さびしいから、こっちからネルフ本部に行ってやる! うおおぉ~いオイオイ!!」

 ジオフロントの直上地点を確定したマトリエルは、胴体の真下にある眼の紋様部分からオレンジ色の強力な溶解液を『探偵!ナイトスクープ』の西田敏行所長ばりに大量に分泌させ、地上とジオフロントのあいだに存在している装甲版の溶解に取りかかりました。これは危険だ!

 さぁ~どうなるかしら?
 「実質戦闘時間5秒」の急転直下の展開はまた次回。

 うひょお~、マトリエルの話題でブログ4回も使っちゃうよぉ。もうサイコー!! イ~ヒッヒ。
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節電してますか? 第9使徒マトリエル涙のどさくさ戦 ~あら、停電!~

2011年08月27日 23時29分27秒 | エヴァンゲリオン使徒大行進
 どうむォ~い! そうだいでございまーっす。
 だいぶ過ごしやすくなってまいりましたねぇ。日中は天気がよくてもそんなに酷暑という感じでもなくなってきたし、夜はもう扇風機もいらないってくらいですし。
 やっぱり、今年の夏はそんなに暑くなかったのかなぁ。死ぬほど暑いって日もあるにはあったんですけど、その期間が短かったということなんすかねぇ。さすがにこれからあんな真夏日が戻ってくることもなさそうにない……かな?

 気がつきゃもう8月もおしまいでございますよ~。今年の夏もそろそろって流れですが、まぁまぁ楽しむことができました。体感はあっと言う間でしたけど味わった味わった。

 え? 悔い? そりゃもう、ありまくりでございますよォ~!! あれもやりたかったしこれもやりたかった。
 そりゃあそうです。人間は悔いが残るからこそ明日も生きていける。少なくとも私の人生は悔いの積み重ねだけがエネルギーの源になっとります。
 そもそも「後悔」っていう言葉が文字通り「後ろめたい」感じがするだけであってね、わざわざ「後」って言葉をたしてるくらいなんですから、人間は基本スタイルは「前むき」なんですよ。
 いいじゃないですかぁ、後悔。生きてるから後悔できるんですからね。それで後悔してることに後悔してくるっと前に向きなおったらまた前進開始! この動きによって自分の周囲360°を確認することができるわけなのです。これは便利だわ!

 ……ま、要するにですね、今、私の嗅覚は確実に「秋のかおり」をかぎとっておりまして、これがも~んのすごくセンチメンタルを誘発するにおいなんですよ。それだけ!

なァ~つゥの おォ~わぁーりィ~
なァ~つゥの おォ~わぁーりィ~ぃにはァ

 って感じ。あーさみしい。

 あの、森山直太朗さんって、この部分を唄う時に「なァ~つゥの フゥ~わぁーりィ~」って唄ってるように聴こえません? そこのあなた。
 私、いっつもそういうふうに聴こえるんで、ここで必ず、真夏に汗だくで腑割り(遺体解剖)をやっている杉田玄白先生の姿が頭に浮かぶんですよ。
 そういう私って、ヘンでしょうか。「ふわり」と「腑割り」って、音がおんなじなのに字ヅラの印象が天と地ほど違いますよね。


 はいっ、こういった正気を疑う独り言はここまでにしておきまして、今回も15年以上前のアニメの忘れられかけたキャラクター「使徒」を検証する本題に入ってまいりましょう。はたして、こっちも正気なのかナ~!?

 その日。浅間山での第8使徒殲滅から2週間がたったある晴天の午前中。

 久しぶりの自宅休暇があけてエヴァンゲリオン0号機の稼働延長試験のために第3新東京市・地下ジオフロントのネルフ本部に向かうネルフ主要スタッフ3名の出勤風景から物語は始まります。
 とはいえ、画面にうつる限りの市内の風景は早朝らしい雰囲気もなく、ただでさえ人口の少なそうな市内も特に人通りがない印象になっていて、彼ら彼女ら(エヴァンゲリオン計画の開発主任とオペレーター)の出勤がサラリーマンの常識でいうほどの「朝」でないことは見てとれます。

 また、ネルフ本部に向かうまでの「どこかの地下鉄」の中で、一行は同じく出勤途中のネルフ副司令とハチ合わせするのですが、いろんな状況から見て「ネルフ職員専用の地下鉄」らしいこの車両でも、彼ら以外の乗車客の姿はいっさい見えないガラガラ状態なので、彼らはそれ以外のネルフ職員から見てもイレギュラーな時間帯に出勤しているという見方ができます。
 こまかくなりますが、私がその地下鉄をネルフ専用と見るポイントは、

1、軽率な印象のない副司令が声をひそめず「第3新東京市の政治はネルフのスーパーコンピュータが司っている」と語っている
 (その時、それを聞いたオペレーターが明確に驚いているため、少なくともこの事実は一般市民は知らないはず)
2、車両に乗っている副指令に会っただけで、開発主任が「出勤ですか。」と声をかけている
3、副司令がすでに制服に着替えている

 こんな感じ。どうかな~?
 全然関係ないのですが、ガラガラの車両なのに、開発主任(妙齢の女性)は副指令にたいして「2人ぶんあけた」隣の座席にすわっています。
 大人な距離感なのだろうが……私が副司令だったらその日は1日ヘコみますね。

 ついでなんで付け足しますが、もし私のもくろみ通りにこの地下鉄がネルフ専用なのだとしたら、車両内には普通の電車とまったく同じように「中吊り広告」などの企業広告が所狭しと貼ってあるので、そういった宣伝効果が期待できるほどの相当な大人数がネルフ関係者として従事しているということになります。
 また、これから出勤するというオペレーターの1人が趣味のベースギターを肩からしょっているので、ジオフロントにはネルフ職員が休憩・寝起きできる個人用の居住施設が存在していることが読みとれますね。
 ネルフ本部はそれだけでひとつの都市といってもいいような空間になっている。こういったことが、直接描写されなくてもいろんな背景や小道具からわかってくるんですから、エヴァンゲリオンの世界はホントに興味深いね~!

 さて、時間はちょっととびまして、出勤して0号機の稼働延長試験に取り組んでいる開発チームと、ちょっと遅めの出勤のためにネルフ本部のエレベーターに乗った作戦指揮官とそこに乗り合わせた2号機パイロット教育係のおじさん、そして地上から公衆電話でネルフ本部の総司令に連絡を取っている初号機パイロットの中学生男子の姿が並行して描写されます。この第9使徒登場エピソードはこういった「複数の場所でのやりとり」のバトンタッチがめまぐるしいのですが、テンポよく切り替わるので飽きのこないおもしろさがあります。

 ここで、初号機パイロットが父親であるあやしい総司令に電話をかけている最中に突然、通話がとぎれると。
 明確な描写はないのですが、これを、その日の最大の事件となる「ネルフ本部大停電」の始まりを告げる出来事であると見るのが自然な読みとり方でありましょう。大停電とはまったく関係がなくて、ただ総司令が早めに電話を切っただけ、っていう意地悪なフェイクととるのはやめておきましょうね~? そんな邪推をしたら『新世紀エヴァンゲリオン』なんかまともに観てられなくなりますから、ホント!

 で、だとすればなんですが、初号機パイロットが電話をかけていた時間が具体的にいつなのかというところが大停電発生時刻の確定の決め手となるわけなのですが、私は、これは「正午ちょっと過ぎ」なんじゃなかろうかと推測しています。
 根拠はまたしても状況証拠だけなんですけどねー。

1、初号機パイロットが「今日の学校で先生に言われたこと」を語っているため、放課後である
2、電話をかけている地上は変わらずの晴天で、特に夕方近い雰囲気はない
3、電話をかけている最中、初号機パイロットの周辺に同行しているような人物はいない
4、電話シーンの直後、学校からネルフ本部に向かう初号機パイロットは同級生の0・2号機パイロットと一緒に行動している
5、「3、」の時に、同じ学校を出発して同じネルフ本部に行くはずの0・2号機パイロットが離れて何をしていたのかを類推するのならば、「各自で食事をとっていた」と考えるのが比較的もっとも自然
 (「2人とも先生の呼び出しをくらっていた」や「連れトイレをしていた」は、2人の知性や仲から見てちょっと……)
6、したがってその日、3人の通った学校は食事をとる時間の前の午前中に授業が終わっている。つまり、初号機パイロットが電話をかけていたのは昼食どきの正午付近

 どぉ~かな~? なんかすぐにこわれそうなあぶなっかしい論理なんすけどね、証拠ねぇんだもの。
 とにかく、「0号機の試験中」という状況にもあっているので、大停電、ならびにその直後に起きた「第9使徒マトリエルの出現」という2大事件は正午過ぎに立て続けに発生したとみて特に無理はないでしょう。

 その日に発生したネルフ本部の大停電は、旧回線の電源(本部全体の電力のわずか1.2%!)を残してすべて、「正・副・予備」の3系統がそろって同時に停電するという異常な規模のもので、総司令・副司令・開発主任といったネルフ上層部の面々はかなり早い段階でこれが単なる事故でなく「人為的に引き起こされたテロ」であると予想しています。確かに2015年じゃない2011年現在でも、こんなムチャクチャな停電が大災害以外のアクシデントで発生することはちょっと考えられませんね。
 それに続けて、彼らはテロの目的を「停電の復旧ルートからネルフ本部の電気系統を把握するため」とし、犯人を「ネルフに悪意をいだいている組織が本部に潜入させたスパイ」だとも想定しました。
 「ネルフに悪意をいだいている組織」といえば、まっさきに浮かぶのは、ネルフの治外法権的な実力行使や飛び抜けた科学力にたびたび先を越され、約2ヶ月前に発生した「ジェット・アローン暴走事件」で顔に泥を塗られるかたちになってしまった日本政府(当時の首都は長野・松代の第2新東京市)ですよね。

 ついでにその話を続けていくと、最終的に総司令・副司令・開発主任の3人はなにかと行動の怪しい2号機パイロット教育係のおじさんがスパイなんじゃないかと目星をつけるのですが、そのおじさんは大停電の時間にはエレベーターの中で作戦指揮官と一緒にいたためにいちおうのアリバイはあることになります。
 このへんの経緯は実におもしろい伏線となりかけていたのですが、後半にいくにつれて物語が他の謎でゴッチャゴチャになってしまい、犯人と目された当のおじさんがああいった形での退場となってしまったため、「ネルフ大停電事件」の真相は実にモヤッとした感じで闇に葬り去られてしまいました。
 まぁ、ネルフ本部は最後にあんな末路をたどっているので、大停電の犯人はやっぱりネルフ上層部の読み通りだったということになるのですが、もうちょっと気持ちよく大停電のエピソードがきいてくるつながり方もあったんじゃないかと。それが実に残念!

 残念といえば、総司令以下の3人がはなっから大停電を「使徒のしわざ」と考えていないことも残念ですね。使徒もみくびられたもんだ……

 ただ、副司令は「大停電の最中に使徒が襲撃してきたら大変だ。」とボヤいていたのですが、その不安はまさに的中することになってしまいます。

 大停電発生の直後、旧東京都・府中の自衛隊「総括総隊司令部」は基地レーダーにより、伊豆半島東沖20キロの海中から熱海方面をめざして潜航してくる謎の巨大物体の存在を確認することとなります。

 これは……使徒!? だとすれば、第7使徒イスラフェル以来およそ1ヶ月ぶりに第3新東京市が危機に!

 どうなる、どうなる~?

 ということで! 地下のネルフ本部はまっくらのまんま、次回につ・づ・く~。
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節電してますか? 第9使徒マトリエル涙のどさくさ戦 ~停電前~

2011年08月26日 22時23分28秒 | エヴァンゲリオン使徒大行進
 イエーイ、ザンザン降りだぜ~!! どうもこんばんは、そうだいでございます。
 いやぁ、私の町は日が暮れるあたりから空が泣き出してきたんですが、もうとてつもない大号泣! 一時は仕事場の浸水さえもおそれてしまう勢いでした。「バケツをひっくり返したような」とはこのことよ。
 さすがにそういった雨量は1時間くらいしたらおさまったのですが、雨はそこからず~っとやまずにしとしと、たまにザーザーとしつっこく続いております。
 今日も午前中はいつもの炎天で、雨が降るなんて想像もつかない様子だったんですけどねェ~。じめじめはイヤですけど涼しいのはありがたいですね。

 昨日ね、また「桜木町恨道中」やってきたんですよ。ただ、まぁ今回は普通に歩いてきただけ。
 出発地点はJR川崎駅。1日平均利用者数およそ18万人! 神奈川県内では横浜駅に続いて2番目の規模を誇るビッグステーションであります。
 川崎駅から桜木町までの道のりは14キロということで、先月までの真夏っぷりを考えると、今回もそうとうな消耗戦が予想されたのですが、昨日はそんなにしんどくなかった!
 結果としては、いつもの国道15号線を14キロ、2時間半かけて歩いたのですが、けっこう涼しい風も吹いて雨も降らず、散歩に最適なひとときでしたね~。汗だくにはなりましたけど。
 もう、夏も終わりなのかしら……身をもって季節の移り変わりを感じるのはすばらしいことです。
 桜木町の映画館では今回はなにも観ず、クッキー入りジェラートだけ食べてさっさと帰ってしまいました。ホントに毎月毎月、桜木町になにしに来てんだろうか……楽しいんだから、いっか!!


 そのハイキングの途上での話なんですけどね、横浜に近づくにつれて、道沿いにあるコンビニの種類が変わってくるのがおもしろいんですよ。
 あくまで昨日歩いた国道15号線~みなとみらいのルートにかぎった話なんですが、川崎近辺はセブンイレブンやサンクスなどの看板の色が「赤系」のコンビニが多いのに、横浜圏内になるとだんだんと「青系」が多くなるのね。
 「青系」の中でもしょっちゅう出会ったのがローソンだったんですけど、ローソンは今フェアをやっているらしく、前を通るたびにオレンジ色ののぼりが目に入ってきまして。

「エヴァンゲリオン・キャンペーン 実施中」

 え? なんで今!?

 ちゃんとお店に入って内容を確認したわけじゃあないんですけど、たぶんいつもの、いっぱい買い物をしてポイントを集めて応募したらオリジナルエヴァグッズをプレゼント!みたいなものなんでしょうが。
 なぜ今なんだろうか……最初にのぼりを見たときに、

「すわ、劇場版『Q』の公開決定か!?」

 と私は勝手に色めきたったのですが、よく見たら劇場版の表記の「エ(旧字体)ヴァンゲリヲン」じゃなくって、ただの「エヴァンゲリオン」ですからね。特に映画の進行状況とは関係がないようです。
 あぁ、あれか、TV放映15周年? いや、それは去年だし、劇場版初公開15周年は来年ですからねぇ。
 まったく意味がわからない……意地悪な見方をすれば、本来今年の夏に『Q』が公開されるスケジュールだったものがのびの~びサロンシップになってしまい、仕方なくローソンと契約していたタイアップの件だけ見切り発車になってしまった、とか?
 テキトーなことを推測してますけど、まぁとにかく不可解に感じた2011年夏のエヴァンゲリオン・キャンペーンというわけでございます。

~数分後~

 えー、今ちょっとローソンのホームページを調べてみたんですが。

 今日、ついさっっきまで金曜ロードショーでやってたのね、『劇場版・破』……
 そういうことね。TVがないことをそうとう久しぶりに実感いたしました。まぁいいけどよう。

 でもさぁでもさぁ! TV放映よりももっと驚いたことがあったんですよ、キャンペーンの内容を見てみて。

 女子ばっかりじゃねぇかァ!!

 なんだよもう、フィギュアとかクリアファイルとか、なにからなにまで綾波式波イラストリアス綾波式波イラストリアスって! もっとオヤジも出せ、使徒も出せ!! そっちのニーズにも応えられる展開をしてよ~!
 「エヴァンゲリオン」って言っておきながら、TV本編に1秒も登場しない式波さんとイラストリアスを前面に押し出すのもおかしくない? いや、式波さんのように見えるグッズのようでいて実は惣流さんという驚愕のトリックがしかけられているのかも知れませんが、あの髪の毛の色は間違いなく式波さんだ。

 ダミだなぁ~。美少女キャラの人気だけで成し遂げられた偉業じゃないでしょうが。原点に戻ってみましょうよ~。
 そう、「意味ありげなあやしいオヤジたち」や「17の使徒たち」や「ジェット・アローン」のいた、あのオリジンへ!


 ということで、約4ヶ月ぶりの再始動となります、『長岡京エイリアン』老舗コーナーのひとつ、「エヴァンゲリオンに登場した使徒のすばらしさを全員もらさず検証」シリーズをやらかしちゃいま~っす。
 いやぁもう、なんてったって『新世紀エヴァンゲリオン』の物語は、地軸がズレたせいで1年中が「真夏」になってしまっている2015年の日本が舞台なんですからね。この企画を夏にやらないでどんすんのって話なんですよ。

 ずいぶんと時間があいてしまったのですが、今回はみんな大好き! 第9使徒マトリエルでございます~。
 ……おぼえてらっしゃる?


 時に、2015年。

 この第9使徒の登場は、当然ながら第8使徒サンダルフォン(の幼生)の長野県・浅間山火口内での捕獲作戦失敗~殲滅戦の次の出来事となるのですが、この2件のあいだにいかほどの時間的スパンがあいているのかは、物語の中では明らかにされていません。

 ただ、いろいろな状況証拠から類推するに、第9使徒の登板はおそらく浅間山の一件が無事落着してからだいたい「2週間後」に発生したのではないかと私は踏んでるんですね。

 まずその根拠となるのは人類側の決戦兵器たるエヴァンゲリオンの整備状況なのですが、浅間山の作戦でマグマ潜航用の「D型装備」のほどこされた2号機は、第8使徒の巻き添えをくらってマグマのもくずとなる危険があったものの、機体としての損傷はほぼない状態でネルフ本部に生還できたようなので、2号機からは特に時間の経過は読みとることができません。
 ここでポイントとなるのは0・初号機のほうで、浅間山作戦の時はまだ「改修中」で起動に問題があったために出撃を差し控えられていた0号機が、第9使徒襲来時には他の初・2号機とほぼ遜色のないコンディションで元気に出撃できていました。
 ということは、浅間山作戦と第9使徒登場とのあいだには2~3日ではきかないタイムラグがあったことになります。

 0号機のそれまでの唯一の対使徒出撃は、第5使徒ラミエルを迎えての「第3次直上会戦」でのことだったのですが、この時の0号機は機体カラーも試験色のイエローで、ただ楯を持ってつっ立ってラミエルの渾身の加粒子砲を1発長めにくらっただけで長期療養を余儀なくされてしまうという頼りなさ。
 実際、この時に改修状態に入って第9使徒の時にやっと実戦再投入が可能になったということは、わが『長岡京エイリアン』調べから推定された物語の時間軸によれば改修に「まる2ヶ月」かかったということになります。

 しかも第9使徒がやって来たちょうどその時、第3新東京市地下・ジオフロントのネルフ本部ではその0号機の「稼働延長試験」が行われている最中でした。
 要するに、結果として起動に問題はなかったものの、この時点でのネルフ上層部は、まだまだ0号機の兵器としての運用に改善の余地があると見ていたようなんですね。

 0号機……手間がかかる子ねぇ。
 ここまで時間をかけて実績たっぷりの初号機や2号機にならべる必要があるのかどうか皆目見当がつかないのですが、まぁそこはそれ、総司令やネルフ本部にとっては思い入れの強い「最初のエヴァンゲリオン」なんでねぇ、そうむげに廃棄するわけにもいきませんやね。あたたかい目で見守ることにいたしましょう。

 いっぽう、もうひとつのポイントとなるのが残る初号機の状態で、実は前回、浅間山作戦で死にかけた2号機を「D型装備なし、すっぱだか」でマグマに飛び込んで救出した初号機が、TV本編ではきれいさっぱり省略されていたものの、2号機以上に尋常じゃない機体損傷をくらったことは間違いありません。
 行動は確かに専属パイロットらしからぬ男っぷりを見せつけてくれた初号機だったのですが、この「全身ヤケド」をまったく思わせない大活躍をしてくれた第9使徒との決戦を見るにつけて、初号機の大きな損害を完全に回復させることのできる充分な時間がこの2件のあいだには存在していた、ということになります。
 これにはやっぱり、最低1週間はかかるんじゃないっすかねぇ。

 そういった兵器としてのエヴァンゲリオンの状態に加えて、ネルフ本部のスタッフさんそれぞれのコンディションも、浅間山作戦からけっこうな時間が経過していたことを裏づける点が多いです。

 まず、会話から察するに「自宅に帰っての休暇」がそうとう久しぶりだったらしいネルフ主要職員3名の出勤前のやりとりから物語が始まるわけなのですが、ネルフ本部オペレーターの2人はまぁいいとして、「エヴァンゲリオン計画」の開発主任である博士(金髪染め)までもがネルフ本部を離れる許可を得ていたということは、第8使徒による直近の「使徒襲来」の危険性が回避されてからけっこうな時間がたっていた、ということになります。その休暇明けの出勤初日に第9使徒がやって来たわけなんですね。

 どうせだったら主要スタッフの休暇中に出現すれば良かったのでは……いや、それじゃああの「停電」に乗じることはできなかったわけでね。タイミングって難しいですね!

 最後に、浅間山作戦であやうく死ぬところだった自分を助けてくれた初号機パイロットに2号機パイロットが語った発言からも、ある程度の時間の経過は感じとることができます。

「アンタにこの前の借りを返しとかないと、気持ち悪いからね!」

 今となってみると、言ったことの内容よりも、さりげにここで2号機パイロットが「気持ち悪い」というフレーズを口走っていたということがミョ~に気になります。

 まさか、その1年半後にあんな形で「気持ち悪い」を言い直すことになろうとはねぇ……言った本人はおろか、オシャカ様も庵野総監督もこの時には予想だにしていなかったのではないでしょうか。


 長くなりましたが、こんな諸条件からかんがみまして、私は第9使徒の襲撃を浅間山作戦の「2週間後」と設定したわけなのでありました~。

 さぁ、いよいよ「その日」!
 第3新東京市では、使徒と人類とのあいだにどんな死闘が繰り広げられたのでありましょうか?

 まぁ、具体的な「死闘タイム」は5秒だったんですけどね……


 めげるなめげるな、テンションあげてこ~。つっづく~!!
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全国城めぐり宣言 第8回「下総国 佐倉城」 フィーチャリング トマソン階段

2011年08月25日 13時53分21秒 | 全国城めぐり宣言
 やったぜ当選!! どうもこんにちは、そうだいでございます~。みなさんお元気ですか?

 やりましたね~。先日に「ただいま、祈願中」と言っていた「あるコンサートの先行予約」で合格の返信をいただきました!
 まぁ、合格だとかなんとか言っても、ただチケットを購入するのが普通よりも早くなったってだけなんですけどね。でもでも~、うれしいものはうれしいですよ~。

 コンサート当日は来月後半。
 コンサート名は~。

「モーニング娘。コンサートツアー2011秋『愛 BELIEVE ~高橋愛 卒業記念スペシャル~』」

 だッッ! ロードローラーだッッッッ!!

 言っておきますけど、私そうだいは本当に生まれてこのかた、アイドルはおろか歌手のコンサートというものに行ったことがありません。正直なところ、去年まではまさか自分がこういった場に行くだろうとは夢にも思っていませんでした。
 でもまぁ、今年に入ってからああいった形で春をまるごと投入してあんな企画をやらかして以来、どうにかしてアイドルグループの本物の熱みたいなものを体感しなくてはならぬ、という気持ちに駆られていたのです。そして、特に「モーニング娘。リーダーにしてエース」という姿での高橋愛さんだけはこの眼に直接焼きつけておかなくては、愛さんと同じ平成時代にいる人間として、彼女の「10年間トップアイドル!」という偉業を子孫代々に語り伝える義務をみずから捨てることになってしまうのではないかと確信していました。ホントにギリギリになっちゃったけど……

 しかし、コンサート経験のしょっぱながモーニング娘。というところでまず緊張するのですが、しかも東京・日本武道館すか!

 大丈夫かな……不安です。
 年が年なんで、あんまりサイリウムとかブンブン振り回してはしゃぐつもりはないのですが、「貴様! ちゃんと踊らんかァ!! 歯を食いしばれぃ!」とかなんとか言われて熱烈なファンに鉄拳制裁をくらったりするのではないでしょうか。
 それとか、入り口で持ち物検査をされて、

「あっ、軍曹! こやつ、カゴメの『野菜一日これ一本』を携行しております!」
「なにぃ!? 秋葉原からのこのことよく来おったな! このスパイを独房13号にたたき込めぃ!」
「ええっ、あ、あの『ジャバ・ザ・ハットの宴会場の地下にいたあいつ』がいるらしい、あの13号へ……ガタガタブルブル、シャー(失禁の音)」

 みたいな上官と部下とのやりとりが展開されるのでは!?
 とまぁいろんな危険事態が想定されるのですが、なるべく体調を万全にしてのぞみたいものです。最低限、当日までにおっちぬようなことのないように精進していきましょう。
 いやぁ~しかし、日本武道館って場所がとてつもないなぁ。よく考えてみると、1万人がおんなじ空間に集まってるところになんか、野球観戦ぐらいしか行った経験がねぇからなぁ。どんな雰囲気なんだろうか?
 ましてや女性アイドルグループのコンサートで、その上リーダーにしてエースの引退公演なんですからね……こちらも気を引き締めてその場にのぞまないと。

 できれば、武道館ほどの規模とは言わないまでも、まずモーニング娘。のコンサートの前にどなたかの別グループのライヴに行って勉強しておきたいのですが……ヒマがあればいいんですけどねぇ。
 いんや~、たのしみだ。間にあって良かったです、ほんと。


 ということで。
 今回も佐倉城リポート、いってみましょうか。もういい加減におしまいにしましょうね~。

 私が炎天下の中ようよう佐倉城址公園にたどり着いたのは午後3時半ごろということで、本来ならば佐倉城に来たら最大のお楽しみスポットである国立歴史民俗博物館、通称「歴博」に行くべきなのですが、ちょっとそこに行くと佐倉城をまわる時間がなくなってしまうと予想されたため、今回は遠慮することにしました。
 今まで私は歴博に2~3回行ったことがあるのですが、旧石器時代から21世紀現代までの数万年におよぶ日本列島の歴史が一挙大公開! 歴史好きにはたまらないひとときを提供してくれる博物館であることは間違いありません。

 特に今はねぇ、来月9月のはじめまで特集展示の「モノから見た近世」をやってるんですよ!
 「モノ」とはつまり、「もののけ」のことですよ~。江戸幕末に九州に現れたという予言妖怪「ひめうお」の図版が公開されているとのこと。ひめうおといえばあなた、かの「くだん」や「あまびえ」の親類ですよ!
 行きたかったなぁ~。夏休みということで、歴博に入っていく家族連れの姿もいっぱい見られましたね。

 さて前回にも言ったとおり、その歴博のあった敷地は佐倉城の家臣たちの武家屋敷などが建ちならぶ区画でした。本題の城郭部分は歴博の西側に位置しています。

 んで、その佐倉城址公園なんですけどね。
 いやぁ、「構造物」の保存状態がお見事! 構造物とはつまり、佐倉城の場合は「空堀」「土塁」ということになります。

 佐倉城にかぎったことではないのですが、実は戦国時代、関東地方を含めた東日本には現在「お城といえばコレだろ!」とイメージされる「石垣」の文化がありませんでした。
 つまり、東日本では石垣に使用できるような石材を採掘する文化が広まっておらず、敵軍の攻撃を遮断するなにかを築くとすれば、土を掘って深い外堀をつくったり、その掘った土をかたくつき固めて土塁をつくるほうが簡便だったわけなのです。

 関東地方に石垣づくりの城郭が建造された最初は、前にもふれた豊臣秀吉の北条家との戦争で、天下一の名城とうたわれた小田原城を包囲した豊臣軍の攻撃拠点「陣城(じんじろ)」として築城された、その名も「石垣山城」だったと言われています。
 石垣山城はまさに「それまでの武家社会の常識をくつがえす天才」秀吉の真骨頂ともいえる戦略で、それまでの陣城といえば敵の本城をおとすまでの仮設陣地というものだったのですが、そこで、まるで西日本ふうの石垣・白壁のバッチリきまった石垣山城をデ~ンと築いて小田原城の北条家を心理的にビビらせるという革命的手法。
 この作戦もあってか、最終的に北条家は小田原城籠城による徹底抗戦を断念し、本格的戦闘に入ることもなく豊臣軍に降伏を申し入れました。つまりは秀吉側の、お金と時間をいくらかけてもいいから全面戦争で小田原城を攻略するという「下策」はとりたくない、もっと天下人らしいやり方でハデ&クールに北条家をおとして東日本全体の大名諸侯に勢いをアピールしたいというもくろみがあった上での西日本直輸入、「異色の」石垣山城だったというわけなのです。

 そんな経緯からもわかるように、戦国時代の千葉家によって基礎がつくられた佐倉城は伝統的な「土づくり」「天然の水堀」フル活用の関東ならではの名城だったのです。
 江戸初期の土井利勝による再築城前にどこまで佐倉城の基本ができていたのかは記録に残ってはいないものの、建造物以外の部分は戦国時代の時点でそうとうできあがっていたのではないかと思われるくらい、佐倉城の空堀・土塁の構成は「実戦的」で「基本的」で「クラシック」なものとなっていました。とってもシンプル!
 ごく簡単に言ってしまうと、鹿島山の西端に築かれた佐倉城は、北を広大な印旛沼(今は開拓されて田園地帯)、西・南をそこからひいた川の水堀で守っており、残る東に向けて3重の空堀の守りを造っているというものでした。
 今はグラウンドのような広場となっている本丸部分には、天守閣の代用とされたささやかな3階建て櫓などの3つの櫓の土壇だけが残っています。そこの入り口となっている「一ノ門」の付近にはかなり深い空堀が現存しており、今は10メートルほどの窪地にうっそうとした薮がしげっている一種異様なゾーンに。整備はされていないようなので、空堀として現役だった時代にはもっと深いものだったのではないでしょうか。私はこういった空堀はかつて「生実城」跡に残るものも見ていたのですが、時期も地域も同じだし非常に似た形状となっています。興味深いですが降りてみる気にはまったくならないワイルドさがあります。
 「一ノ門」と空堀の関門のまっすぐ前には、また「二ノ門」と空堀の防衛ラインが築かれており、そこにも空堀が残っています。
 そして、ようやく歴博の建物も見えてきた最後の外郭は、やはり「三ノ門」と空堀、そして土塁をうまく構成したお城名物「馬出(うまだし)」が復元されています。
 「馬出」とは読んで字の如く、佐倉城側からの出撃ポイントとなる城門の前に、敵軍からの攻撃を避けながら開門・出撃するために土塁・空堀で築く防御構造のことです。こちらは安全のためか実際の規模よりも土塁は低く、空堀は浅く復元されているのですが、すべてを土からつくる戦国の城の雰囲気は十二分に味わえますね。

 こういった感じで、佐倉城は平和な時代につくられたとはとても思えないガチなお城となっており、「江戸城はオレが守る!」といった気概を今も色濃く残すものとなっています。
 特にガチなのが、こういった門と空堀の守りの反対側につくられた、水堀と本丸とのあいだにつくられた2つの「出丸(でまる 最前衛の陣地)」の存在で、本丸から傾斜の高い急な階段を30メートルほどおりた場所にあるこの空間はバリアフリーもどこ吹く風、おりてのぼっておりてのぼってを繰り返して2ヶ所とも見回りきったとき、私のヒザは『ドリフ大爆笑』のおばちゃん声なみにゲラゲラ笑っている惨状を呈していました……部活の走り込みトレーニングか!

 いや~佐倉城。さすがは日本100名城のひとつ。堪能いたしました。
 はっきりいってお城を思わせる建物はほとんどなかったわけなのですが、それを強く想像させてくれる地形をちゃんと保存してくれているのがありがたかったです。しかも、ただの江戸時代の役所としてなんじゃなくて、戦国時代の実戦城塞としてのお城を感じることができるのね。こういったものは、保存状態が良くても市街地から離れていたり高い山の中だったりすることが多いので、佐倉城のようにアクセスの良い場所に今もあるのは幸運ですよ。建物はなくとも、現場付近に櫓や城門などの明治時代の「古写真」つき解説ボードがあったのが親切でよかったですねぇ。要するに、なにからなにまで原寸大で復元する必要はないということです。まぁ、佐倉城の場合は天守閣だった3階櫓を復元しても、地味だし……

 あっ、あと、佐倉城址公園には知る人ぞしる「呪いの13階段」というものがありまして、そんな城跡からちょっとくだったところにある「菖蒲沼」近辺の広場わきに、一見なんの用途に使われていたのか理解に苦しむ「コンクリート製の階段だけ」が残されているのです。
 うおお、これぞ、のぼった先が存在しない超芸術トマソンでいう「純粋階段」か! わくわくするなぁ。
 私が見たあるホームページでは「兵営時代に処刑に使われていた13階段」だとされていたのですが……ちょっと広場に面しすぎじゃねぇか。

 解説ボードによると、ただの「歩兵の飛び降り訓練用のジャンプ台」でした! あと、数えてみたら12段しかなかったし。
 いや~しかし、最上段の上空3メートルからは飛び降りることができなかったね……そういう意味では充分にこわかった。

 そんな感じ! 下総国佐倉城、おすすめで~す。
 あ~……やっぱ城めぐりは体力勝負だわ。
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