長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

わたくし、実家に帰らせて……いただいてました!!

2014年02月28日 10時27分51秒 | 日記
 ヘヘイヘ~イ、どうもこんにちは! そうだいでございます。みなさま、週末の金曜日いかにお過ごしでしょうか?

 私はねぇ、実は今週、かなりの~んびりと長いお休みをいただいてるんでございます! ほんとにありがたいことでございまして、いやはや……

 わたくし、今週の火曜日の夜から本日金曜日にかけて、山形県の実家に帰省してたんですね。そして、今晩の新幹線で千葉に戻り、明日からはまたふつうの激闘の日々が始まるという、こげな感じ。

 ゆっくり休ませていただきました……来年にその実家に本格的に帰ることは、自分としては決定事項にしているんですが、実際にどうなるかはわかんないにしても、いちおう客として何日間か帰省するのは今回が最後、という考えでの帰省なんですが。そういって秋ごろにまた帰省するかも知れませんが。

 いや~、食べ物はおいしいし、雪はまだざんざか残ってるけど天気はあったかめだし、近所のファミマの店員さんは「ポイントお使いになりますか?」という、私のサイフの中を見透かしたかのような気くばりを見せてくれるしねぇ! 最高だねぇ、数日間だけの実家滞在は……
 そして、これが近いうちに数日間どころじゃないスパンの生活になるわけなのですが、根拠のない「まぁ大丈夫でしょ、平和なんだから!」という確信はいただきました。来年から、よろしくお願いいたします。

 でもまぁ、食生活も違えば交通手段も違うし、なによりも時間感覚がまったく違う! 我が実家は「日が出たら起き、日が沈んだら眠る」といったおもむきの強い、えらく健康的なリズムであります。そりゃそうです、住んでる人たちが健康第一を旨としてるんだから。
 そりゃまぁ、山形だって朝まで呑み食いして日中ぐったりしているヤングもいるにはいるのでしょうが、まぁ~暗くて静かだもんね、山形の夜は。実に生物らしい無理の無い生活です。すばらしいですね。

 ただ、なにはなくとも車社会なんでね……もはや『死海文書』なみに復元が困難になっている私の運転技術が、どのくらいの期間で復活するのかはまったく不明なのですが、まずはその前に、実家に持っていくための資格免状を取得する試験に向けての勉強をしっかりやりたいと思います。今年こそは! どっせ~い。

 はぁ、やっぱり、明日からまたお仕事なんでしょうかねぇ、そらそうよねぇ。でも、働かなきゃいかんわけよね。サボったってなにができるってわけでもないんですから、どうせなら人生勉強して時間を積み上げていきまっしょいっとぉ。

 ぐおお、夕べのもちつきのおかげで、背筋がピシピシと痛む!! 休みに来てるっていうのに、なぜにこのタイミングでもち料理を作るというのか……背筋はとにかく、息するだけで痛いから始末が悪いですよね。う~ん、まいっか。みんなで楽しかったし、もちおいしかったし、山形なんだし。


 とまぁ、こんな感じで今月2月はおだやかに過ぎていきそうです。いや、正確には重い荷物とかさばる土産物をひっさげてヒーヒー言いながら千葉のぼろアパートにたどり着いたところで2月は終わるんですが。
 なんてったって28日間しかないもんで、今月は特にあっという間でした。おおむね、平和で有意義な月だったんじゃないっすかね?
 気温も確実に暖かくなってまいりました。春は近いなぁ!


 今月はそういえば、我が『長岡京エイリアン』に関していえば、2月21日金曜日の午後10時ごろに、まさしく爆発的にアクセス数と閲覧者数がギュギュギュンと急増するという珍事がありました。その日、夜10時台から11時台というたった2時間のあいだに、なんと1000人近い方々がご来館! こはいったいなにごとぞ!?

 ちょうどおりよく「アクセス分析」の無料サービスを受けていたところだったので、ビックラこきながら解析してみたところ、いちばん多くアクセスされていたキーワードは、

「ツナグ 橋本愛」

 でした。金曜日の夜に『ツナグ』……あぁ~、なるほど、日テレの『金曜ロードショー』で映画の『ツナグ』をやってたのね。それで私の読みにくい感想文にも行き着いた方々がいらっしゃったんだ。

 いやぁ、なんだかんだいってみなさん、TV 観てるんですねぇ。そして、午後10時台から検索にかけてるってことはあなた、放送してる橋本愛さんのパートが終わった直後か、ひょっとしたら放送してる最中からインターネットで調べだしてる人が多かったってことなのね!
 せわしないなぁ~。みなさん、知りたい情報にはホントに敏感かつ貪欲に反応するんですね。もっとコタツにみかんでのんびり観てるのかと思ってました!

 TV でやってたなんて、まったく知るよしもなかったわ。辻村先生、大人気ねぇ……単行本の最新刊が待ち遠しいですねぇ。

 それにしても、「ツナグ 橋本愛」で検索かけてそんなにすぐにたどり着けるのか? ここって。畏れ多いことでございますが、うれしいねぇ~。もっとちゃんとした文章にせんといかんわね。

 ぜんぜん関係ないですけど、最近、橋本さんがふくよかになったとかなんとかでぐじゃぐじゃぬかしてる声が多いようですが。


いいじゃねぇか、太ったって美人なんだから!!


 むしろ我が『長岡京エイリアン』においては、歓迎すべき傾向であるとお見受けいたした! 菅谷梨沙子さんしかり、成海璃子さんしかり。ふくよかな女性は豊饒なる大地の化身なりィ。

 「痩せなきゃ美人でいられない」なんてのはね、所詮はねじまき式のゾイド(イグアンとかガリウス)だってことなんですよ。「太っても美人」というのはもう、乗組員のちっさい人形が5~6コついてるレベルの電池式ゾイド! ウルトラザウルスとかキングゴジュラスなんですからね!! なにが起きたってそのヒエラルキ~ア~は変わりようがない! しもじもがいかように怨嗟の声を上げたところで、その輝きにかげりは微塵もあらはれないのだ。

 ということでありまして、我が『長岡京エイリアン』は、スナック菓子やみそラーメンをこよなく愛するふくよかな美女を全面的に応援いたします。

 こういったキモい宣言を高らかにかかげつつ、来月につづく~。あ~、千葉に戻るの、ほんとにめんどくさい。
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『軍師官兵衛』  視聴メモ 第8回『秀吉という男』

2014年02月26日 14時17分37秒 | 日本史みたいな
『軍師官兵衛』第8回『秀吉という男』(2014年2月23日 演出・田中健二)


登場する武将の『信長の野望』シリーズでのだいたいの能力評価(テロップ順)

小寺 官兵衛 孝高 …… 知力84、統率力67
 (演・岡田准一)

竹中 半兵衛 重治 …… 知力59、統率力91
 (演・谷原章介)

明智 光秀     …… 知力93、統率力95
 (演・春風亭小朝)

母里 太兵衛 友信 …… 知力44、統率力80
 (演・速水もこみち)

石田 佐吉 三成  …… 知力92、統率力60
 羽柴秀吉の小姓(演・田中圭)

柴田 勝家     …… 知力51、統率力87
 (演・近藤芳正)

丹羽 長秀     …… 知力82、統率力73
 (演・勝野洋)

織田 信長     …… 知力115、統率力108
 (演・江口洋介)

瀧川 一益     …… 知力66、統率力78
 (演・川野太郎)

佐久間 信盛    …… 知力57、統率力51
 (演・立川三貴)

吉川 元春     …… 知力58、統率力85
 (演・吉見一豊)

蜂須賀 小六 正勝 …… 知力74、統率力90
 (演・ピエール瀧)

羽柴 小一郎 秀長 …… 知力83、統率力75
 (演・嘉島典俊)

毛利 輝元     …… 知力85、統率力80
 (演・三浦孝太)

小寺 政職     …… 知力44、統率力49
 (演・片岡鶴太郎)

小早川 隆景    …… 知力83、統率力77
 (演・鶴見辰吾)

羽柴 藤吉郎 秀吉 …… 知力95、統率力94
 (演・竹中直人)

小寺 職隆     …… 知力72、統率力55
 (演・柴田恭平)


ざっとの感想

●ぜんぜん迫力のないプリティ勝家、イヤミなことしか言わないタッキー一益と丹羽長秀、ビックリするリアクションしかとれない明智のみっちゃんこん……今回も、信長家臣団は冒頭から知能指数&好感度が下がりまくりだぜぇ!!

○熱弁をふるう官兵衛をにらんだりハナをかんだりして、ためにためた末に出た信長の発言が、「うん、わしもそう思ってたとこなの。刀あげちゃう。」だけとは!! さすがは江口信長! ほんと、織田信長という人物の本質を突いておられる名演だ。「同時代の天才を集結させる、大いなる真空」。この周囲を注目させる魅力、そして空虚さ=バカっぽさ! 信長だねェ、どうにも。
 余談ですが、たぶん江口信長は、前回に裸になって相撲をやりすぎたか、お濃の方にうつされたかして風邪をひいたんでしょうねぇ。いかにも江口信長らしい!

○国宝刀「圧切(へしきり)長谷部」の官兵衛拝領エピソードが映像化された! そして、ご存じ竹中秀吉の入魂の「心配御無用」が、満を持してついに炸裂!! 官兵衛の織田家説得演説も含めて、なんとも気合いの入った初謁見シーンになりました。竹中節のスパークに思わず身をのけぞらせる近藤勝家のリアクションも、お約束だったね~。やっぱりかわいい勝家くん。のちの悲劇が今から惜しまれます。

○官兵衛の主君・小寺政職の優柔不断にもほどのあるスタンスが、いよいよドラマにからんできておもしろくなってまいりました。政職の、「体面を守るために滅んでどうする?」という、いかにも小者ながらも生命力にあふれた哲学が実にいい感じ。鶴太郎さんの演技もだんだんナチュラルになってきました。
 余談ですが、まさしく政職とは対極の生きざまを見せた『太平記』(1991年)における鶴太郎さんの北条高時は、気になったのでちょっと調べてみたら、本編に放送第22回まで登場していました。あら、思ったよりもけっこう長生きしてたんですね……今回の政職は、どのくらいまでお話に喰らいついてくれるかナ~?

●なぎなた VS ふつうの刀って、そりゃなぎたなが勝つに決まってるんじゃないっすか! なんてったって「長刀」なんですから。リーチがまるで違うわけですから。お光の方、ずるいぞ! やるなら木刀 VS 木刀でやった上で勝ってくれや。でも、ガキンチョとはいえ後藤基次が相手じゃあムリか……

○天衣無縫、酒好き、恐妻家、そして天才的人身掌握術。ついに竹中秀吉が本領発揮してきたという感じのエピソードのつるべ打ちでしたが、官兵衛といい正妻おねといい、今回から実に地味な顔つきで登場してきた石田佐吉といい、とにかく「人的環境にめぐまれた秀吉」というポイントが強調された、にぎやかな第8回になりました。いいね!

○しゅうと小寺職隆の意を受けて、小寺政職の正室お紺の方を説得するお光の方。このときの、中谷さん VS 高岡さんという画面がものすごい迫力! 別にお2人とも、そんなに好きな女優さんというわけでもないのですが、とにかくものすごいおばさんが一騎打ちしてるということだけは、よく伝わってきました。なんだかわかんないけど、こわいよう!!
 余談ですが、お紺の方から「なんらかの圧力を受けた」と思われる夫・政職は、またたく間に小寺家の意向を官兵衛よりの親織田家路線に切り替えました。お紺の方は、「何」を使って「どんな圧力」をダンナにかけたのであろうか……なんてったって高岡さんなんだから、それは絶対に「夜の説得工作」でしょ! エロい、エロいよ~!!

○酒の席でとはいえ、「母里友信 VS 蜂須賀正勝」という、戦国時代を代表する「筋肉キャラ」の頂上対決が実現! これに熱くならない『信長の野望』ファンなど、いない!!
 史実によれば、官兵衛が信長に謁見した天正三(1575)年の時点では、友信が20歳で正勝が50歳。父子ほどの年齢ハンデがあったわけなのよねぇ。そら友信が勝つわな。

○秀吉の「下積み時代の思い出の味」として登場したのは、「ミミズとムカデのつくだ煮」! きあ~。
 食う物に困っていた時期に食べていたそうなんですけど、なんで無難な山菜系じゃなくて、わざわざそういうのを捕まえようとするんだろうか……そいつら、簡単に捕まったり数が多いとかいうイメージはあんまりないんですけど。
 秀吉に勧められて躊躇しつつも、結局はしっかりと食べて笑ってさえいた官兵衛の度胸もなかなかのものです……これだったら、丸1年間拘禁されていても大丈夫だネ☆

○本気なのか冗談なのかがまったくわからない表情で「(有能な家臣を)くれ!」を連発する秀吉。カタブツな官兵衛にとってはホントに困る上司になりそうな予感が……こういう日常的なしぐさで底の知れない狂気をにじみ出させる竹中秀吉の晩年がどうなるのか、今から実に楽しみでなりません。
 こいうふうに「くれ!」を連発するキャラクターを、竹中さんは20年も前のコントビデオ『普通の人々』(1993年)のころから演じ続けているわけでして……本当にこのお方は、あきれ返るほどにしつこい!! そこがいい、のかなぁ?

○時は流れ、ついには官兵衛に「若気の至り」みたいなエピソードとして語られるようになってしまった初恋のひと・おたつ……別に官兵衛がひどいとか、そんな甘っちょろいことを言うつもりはないのですが、歳をとるって、そういうものなんでしょうねぇ。


結論、「第9回がとてもたのしみです。」

 ついこの前までは、まるで木偶人形のようにつまんない状況説明をパクパクしゃべるだけで天下人になりそうな気配さえ感じさせなかった秀吉が、ついに本格始動! やっぱり、俄然おもしろくなってきましたねぇ。ここ最近の推移の中では、ちょっとだけ視聴率も回復したようなのですが、それでも「16% 台」なんでしょ? 不当に低いなぁ~! もっと盛り上がっていきましょうよ。

 秀吉はもう大丈夫みたいなんですが、明智のみっちゃんこんはま~だまだ「家臣その1」のまんまなんですよねぇ。たのむよホント~、もう残り時間だって、そんなに多くはないんでしょうからね! さっさとブーストオンしてくだされ~。

 次回あたりから将軍・足利義昭が復帰しそうなフラグが立ちましたが……小早川辰吾もいい加減に、エヴァンゲリオンのゼーレみたいなテキトー演出から脱して動き出してほしいとこですね!
 あと、地味~に宇喜多直家の本格映像化にも大いに期待してたりして。

 片岡鶴太郎に陣内孝則ときたらも~、気になる徳川家康役は、やっぱり「高嶋政伸」かな!? ぐを~『太平記』きたぁああ。
 『秀吉』の最強兄弟が、『軍師官兵衛』でまさかの宿命対決!? そうなったら個人的には最高なんですけど、さ~てどうなりますやらね。

 今回に限ってミョ~にシュッとした黒装束を着ていた谷原章介さん、なんか杉田智和さんみたいだったな……
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わたくし、休みがほしいんですが、まじで……  ~いろいろ忙しい日曜日~

2014年02月23日 23時40分41秒 | 日記
 いやぱやぴんとも、ぽぽろぽ~。どうもこんばんは、そうだいでございます。みなさま、日曜日の本日もお疲れさまでした~。

 そうなのよ、日曜日なのよ! ホントならゆっくり家でゴロゴロしててもバチは当たんないような日なワケなのよ!!
 それなのに、なぜにわたくしは只今、これほどまでに疲労しているのであろうか……そして、また明日も朝6時起きのスケジュールで一日中の勤務があるのであろうか。んま、社会人ならばそんな星のめぐりもありまするかそうですか。

 たまってきたよ~、いい感じで疲れがたまってきたアルよ~。
 昨日は心身ともに疲労して、おかげさまで本日は久しぶりの上半身筋肉痛ですよ。先日の10キロ雪中行軍でも足がそんなに痛まなかったのでいい気になってりゃあ、まぁこのザマです。階段を下りるときの振動だけで背筋がビンビン痛い! 寄る年ウェーブがザザーンと打ちよせます。
 そういえば、昨日そうとう珍しく、仕事場に忘れ物もして帰っちゃったみたいだし……ダミだなぁ~、ゆるんどるな。

 んでもって本日は、お仕事こそは確かに久しぶりのお休みだったのですが、またしても早朝から昼下がりまでのボランティア活動で、そこそこの寒風の空のもと、約5時間の立ちっぱで駐車場の車両整理!
 いや、たしかにそれほど疲れる肉体労働でもなかったわけなのですが……このおれが、車両整理!! 今ではほぼ偽造文書に近い内実のともなわなさになり下がっている、「いつわりのゴールド運転免許」を持っている、このおれが!? 今世紀になってから1秒も運転してないんだぜ!?
 いやぁ……よくよく、なんの事故もいざこざも起きなくてよかった。 Mr.ビーンが駐車場で采配してるのと同じくらいの危険性だったと思いますよ、ほんと……私のことをちょっとでも知ってる人が聞いたら、たぶん全員血の気が引きますよ、この人選は。

 それからさらに私の日曜日スケジュールは進みまして、場所は大東京のギロッポン。午後5時から、知り合いの出演している演劇を拝見することに。
 そして、開演直前の係員による前口上を聴いて大いに驚愕。

「上演時間は、10分間の休憩を含めまして3時間15分を予定しております。」

 ……うん。ええよ、べつに。ほな、はよ始めよっか。


私立桐朋学園芸術短期大学・芸術科演劇専攻ストレートプレイコース卒業公演 『ブルーストッキングの女たち』(作・宮本研、演出・越光照文 六本木・俳優座劇場)





《♪いつものよぉ~に ちかぁ~らつぅ~きぃ 途中です》
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急速チャージ! おしゃれ成分  舞台『 CAVA's BARBER その床屋を待たせた客』

2014年02月21日 23時54分02秒 | 日記
 どうもどうも、おばんでございます。そうだいです~。みなさま、今日も一日お疲れさまでございました!

 今日もまぁ、なんだかんだ言って寒かったですね……とはいえ、さすがに雪は確実にとけ去りつつあるわけでして、いよいよ春とおからじという空気がただよってまいりました。いつからジャケットに切り替えましょうかねぇ。

 さて、本日わたくしめは、いつもよりも早めに仕事場をドロンさせていただきまして、なんとこともあろうに「渋谷・青山」という恐るべきソフィスティケイテッドゾ~ンに潜入するはこびとなりました。おしゃれ! おしゃれぇええ!!
 言うまでもなく、例によって目的は観劇オンリーであるわけなのですが、その観劇自体も、いつもとはちょっと毛色の違うおしゃれフレーバーが濃厚なものだったりして!?

 週末、華の金曜日にこんなにおしゃれ連発な行路を歩んだところで、我がかたはらにはつれあいなど、いるよしもなし!!
 これで、明日はいつもと変わりようのない仕事日だしよう……ちゃんと仕事できるかな? 明日。


パントマイムチーム CAVA(サヴァ)日本凱旋公演 『 CAVA's BARBER その床屋を待たせた客』(作&演出&振付・丸山和彰 渋谷・青山円形劇場)


 うをを、パントマイムだって! そうだいの分際で、渋谷の青山でパントマイムぅ!? おしゃれさん気取りもたいがいにいたせ! そこになおれ、斬ってつかはす!!

 そういった、羽前国のご先祖さま代々のお声が聞こえてきそうなうわっついた予定なのですが、それでも観るんですよ、この公演はかねてより観たかったんですよ!


 この CAVAさんは、今回の作品の作&演出&振付、そして主演も担当した丸山さんをはじめとするパントマイム師(あえて古くさく)3名と、演劇出身の男優1名とダンサー出身の女優1名で構成された、5人組のグループです。

 そんでもって、その5名のうちの「演劇出身の男優」である細身慎之介さんが、私も懇意にさせていただいている「劇団上田」の団員だったこともあるし、そもそも、所属サークルは違っていたものの大学の後輩に当たる方だったということもあって、今回、細身さんからじきじきに強いお誘いをいただいて、青山円形劇場まで足を運ぶこととなったわけなのです。逆に私が劇団員だった時代には、けっこう足しげく細身さんに舞台を観に来ていただくことも多かったしねぇ。まさに「実直」をヒューマノイドチックに立体化したような好青年です。まぁ、好青年っつっても、おたがい三十路に入っちゃったけどね! ガハハ!!

 今回の『 CAVA's BARBER その床屋を待たせた客』という演目は、2011年に東京・浅草のアサヒ・アートスクエアで初演されたものを、昨年2013年にフランス南部の「城塞都市」カルカソンヌで開催されたカルカソンヌフェスティバルに出品するに当たって改訂し、その「凱旋公演」と銘打って、あらためて日本で上演するというものなのだそうです。
 ぎゃああ、カルカソンヌ! カルカソンヌ!! 古代ローマ帝国いらいの歴史情緒あふれる、城壁と尖塔の「総構え」のまちぃいいい。

 なんだか、パントマイムとはまるで関係のないポイントで興奮してしまいましたが、やっぱり青山でパントマイム公演ときましたらね、やぁ~っぱからんでくるわけですよ、「おしゃれ総本山」おフランスのかほりが!! まぁ、グループ名が「 CAVA」なんですから当たり前ですか。

 さらなるダメ押しとして、この公演にはパントマイムと同等に重要なパフォーマンスとして、国際的に活躍するフランス人舞台音楽家のパトリス=ペリエラスの作曲による、ピアノ(ペリエラスさん本人の演奏)、アコーディオン、バンドネオン、コントラバスの生演奏が展開されるという、「おしゃれ」の上に「おしゃれ」をコーティングした、死角なしのアルティメットおしゃれ仕様!! う~ん、もうおなかいっぱい。しばらくはマカロンとかクレームブリュレとかは食べたくないですね。三角シベリアとべったら漬けでいいや。


 仕事を早めに抜けて電車に揺られ、最後には地下鉄の銀座線に乗ることになるのですが、あの地下鉄の車両内の熱気たるや! なんとかなんないもんですかねぇ。疲れてるから速攻で眠くなる、眠くなるのに窮屈だから気持ちよく眠れない、おまけに表参道駅はすぐにやってくるから、なおさら眠ってなんかいられないと! も~ひどいもんですよ。

 地上に出ると、まぁまぁそこそこ寒い風が吹き、おしゃれなスーツにコート姿の大人な方々が多く行き交う日暮れどき。
 もう、ここまでおしゃれな場所に来ちゃったんだから、開演までまだ時間もあることだし、たいしておなかもすいてないんだけど食べ物でも食べちゃえ! と珍しく奮発した末に選んだのは、おしゃれな地下のマクドナルド。マックかよ……おしゃれじゃない選択だ!

 そこでいただいたのは、期間限定新作の「アメリカンファンキーバーベキューバーガー・ビーフ」。単品価格390円(東京での価格らしいです)。
 ……おしゃれじゃない味だ……たっけぇ……私にとってはマックなんて「旅行気分ついで」以外の何者でもないんで、別に高くてもおいしくなくてもいいんですが、これだったら、普通は別のものにお金つかっちゃいますよね。

 その後、これまたおしゃれな青山ブックセンターに顔を出して、「う~ん、確かにおしゃれだけど、買いたい本は置いてないね!」と勝手に納得して、いよいよ青山円形劇場へと向かいました。

 くだんの青山円形劇場はビルの3階に位置しているのですが、チケット受付は1階ロビーにあったということで、そうとう久しぶりの青山円形劇場だったために、そのことをすっかり忘れていた私は、受付を完全に素通りして3階にのぼり、また1階におりてチケットを入手するという二度手間をやらかしてしまいました。つくづくおしゃれじゃない!! 自分で自分が嫌になる「お約束」の大失態ですな。

 会場は、円形を半分に切って舞台と客席を対面式にするオーソドックスな形式だったのですが、すでに200名くらいのお客さんで座席は満員になり、予約客の到着待ちと思われる15分程度の遅れをへて、公演はついに始まりました。多少待たされても、ざわざわひとつしないで泰然自若とする客席! お客さんも、やっぱりおしゃれだ……


 そんでま、本編は始まったわけなのですが……おしゃれ、だったねぇ。
 生演奏とパントマイムなんだもんねぇ。日本凱旋公演なんだもんねぇ。

 内容も、演奏とパントマイムが生で展開されるわけなので、上演時間70分という非常に濃密な枠に、タイトな真剣勝負がぎっしりとつまったものになっていました。演者の体力的な限界もあってのことなのでしょうが、観る側にしても、このくらいがちょうどいいですよね。

 ある床屋を訪れる、いわくありげな女性がひとり。彼女は床屋の若主人とのあいだになにがしかの「過去」があるらしいのだが、今はなぜか婚約者に追われる身となっており……といったストーリーラインなのですが、とにかくお話は、それだけ! シンプルきわまりないロマンスコメディ、といった感じですね。

 いやはやともかく、この公演はセリフによって物語がつむがれていく演劇ではないものですから、パントマイムと音楽の味わいをここで文字にしてあらわせない以上、細かい内容うんぬんについて字数を弄してもいたしかたなし!

 なにはなくとも「おしゃれだった」。これだけは確かに、記憶しておきたい事実として厳に存在していました。

 おしゃれだったなぁ……もう、お話についてうんぬん言うのが野暮なくらいにあっさりしたあらすじなのですが、それを一分の隙も無い洗練された身体と音楽が舞台化すれば、70分なんてホントにもう、あっという間。

 笑いのとり方も、さすがは海外公演の洗礼を受けてきた凱旋公演って感じで、間違いなく大多数の人にウケるしぐさがいちいちヒットするわけなんですよね。当然ながら、意味のつかみかねる動作なんてものはひとっつもありません。見えないドアは確かにそこにあり、見えないロマンスの思い出は確かにそこに再現されるのです。

 お話の流れは、ある床屋に思わぬ闖入者が現れて、あれこれあった末にまた帰っていくというだけのものなのですが、目と目が合った瞬間だとか、古い写真を見た瞬間に、パッと過去のシーンに入っていき、思い出の回想がスッと始まるという感じも、いかにもフランス受けしそうな『失われた時を求めて』的といいますか、時間軸がインターネット上のウィンドウのようにパパッと増えたり減ったりするスピード感が、観る者を飽きさせないんですよねぇ。そして、それらの時間の転換をしっかりと曲調の変化というかたちでフォローしてくれる生演奏。
 もう、エンタテインメントとしてひとつの完成を見ているわけなんですよね。

 う~む、なんらひっかかることのない、おもしろくて当たり前のプロの仕事。

 良かった。良かったんですが、ふだん私が観たいと思っている「異様さとの出会い」や、「完璧さを犠牲にしてでもさらなる次元に挑戦する心意気」といったものとは全く別の世界で成立している作品なわけなんですよね。その堅固さは、もはや古典芸能に近いようなものがあると感じました。そこにあぐらをかいてラクしようとしていない、っていうかラクできないレベルのテクニックが出演者全員に課されていることは無論間違いないわけなんですが。パントマイムはやっぱりね~、段取りを間違えたとか、手がすべったとかいう些細なミスも許されない厳しさがありますからね! セリフをかむみたいに、お客さんが見逃してくれるようなミスが入り込む隙間はないんですよね。本当にストイック。

 全然おしゃれじゃない地道で汗まみれな努力に裏打ちされたおしゃれ、それこそが真のおしゃれ、「伊達」なりけり! 満場の大喝采でした。

 いつでも観たい、というわけでもないのですが、たま~にゃあ、こういった批評すること自体がバカらしくなるソフィスティケイテッドな空気を体感することも大事なんだなぁ、と思いながら、私はおしゃれな夜の青山をあとにしたのでありました~。

 でもやっぱ、バンドネオンの音色はいいねぇ。ミーハーまるだしでアストル=ピアソラにどハマリした高校生時代をしみじみ思い出してしまいました……なにを若造が。


 そして、千葉の幕張本郷駅で JR総武線から乗り換えた京成線で電車を待ち、けっこう味のある私鉄特有ののろのろ運転な車両に乗って座り、

「おしゃれ……じゃないほうが気楽でいいやね。」

 と再認識したのでありましたとさ。しばらくのあいだは、おしゃれはもう、おなかいっぱいですわいな~。
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『軍師官兵衛』  視聴メモ 第7回『決断のとき』

2014年02月18日 09時28分35秒 | 日本史みたいな
『軍師官兵衛』第7回『決断のとき』(2014年2月16日 演出・田中健二)


登場する武将の『信長の野望』シリーズでのだいたいの能力評価(テロップ順)

小寺 官兵衛 孝高  …… 知力84、統率力67
 (演・岡田准一)

明智 光秀      …… 知力93、統率力95
 (演・春風亭小朝)

荒木 村重      …… 知力52、統率力83
 (演・田中哲司)

母里 太兵衛 友信    …… 知力44、統率力80
 (演・速水もこみち)

安国寺 恵瓊(えけい)…… 知力80、統率力31
 安芸国安国寺不動院の住持で、毛利家の外交僧(演・山路和弘)

柴田 勝家      …… 知力51、統率力87
 (演・近藤芳正)

丹羽 長秀      …… 知力82、統率力73
 (演・勝野洋)

織田 信長      …… 知力115、統率力108
 (演・江口洋介)

瀧川 一益      …… 知力66、統率力78
 (演・川野太郎)

吉川 元春      …… 知力58、統率力85
 (演・吉見一豊)

蜂須賀 小六 正勝  …… 知力74、統率力90
 (演・ピエール瀧)

木下 小一郎     …… 知力83、統率力75
 (演・嘉島典俊)

佐久間 信盛     …… 知力57、統率力51
 (演・立川三貴)

毛利 輝元      …… 知力85、統率力80
 (演・三浦孝太)

小寺 兵庫助 利高  …… 知力78、統率力63
 小寺職隆の次男で、官兵衛孝高の8歳年下の弟(演・植木祥平)

小寺 政職      …… 知力44、統率力49
 (演・片岡鶴太郎)

小早川 隆景     …… 知力83、統率力77
 (演・鶴見辰吾)

木下 藤吉郎     …… 知力95、統率力94
 (演・竹中直人)

小寺 職隆      …… 知力72、統率力55
 (演・柴田恭平)


ざっとの感想

○元アナウンサーの広瀬修子さんの新ナレーションが今回から始まった。藤村志保さんのたった5歳年下とは思えない、非常に若々しく硬質な声でけっこういいと思うのだが、やっぱり人間離れした志保ヴォイスのまんまで最終回までいってほしかったような気もする。アナウンサー出身の方の語りは、クリアなのは当たり前だとしても、なんか奥行きがないような気がするんですよね……俳優や女優の自己主張がないぶん、味がうすいんだよなぁ。まさに一長一短ですよね。

○やっと秀吉らしくなってきた竹中秀吉だけど、まだまだテンションが低い~! もっといける、もっといけるぞ!!

●有力な説では、後藤又兵衛基次は1560年生まれだそうなので、1568年生まれで今回のエピソードが語られる1573年当時には数え年6歳だった黒田長政とチャンバラをしたり、ケンカをした後にカエルをプレゼントされて和解するような年齢ではないと思うのだが……この『軍師官兵衛』では、あえて又兵衛の年齢設定を若めにしているのだろう。いいんじゃないっすか!?

●長政に捕まえられ、又兵衛が受け取るカエルに、「逃げよう」という気概がまったく感じられない。もっとカエルらしく元気に飛び跳ねたり、おしっこひっかけて泣かしたれ! そんなボンボン相手になんという不甲斐なさか!! 照明機材の熱と繰り返しのリハーサルで瀕死だったんでしょうか……お肌カラッカラだったもんね。哀れなりィ。

○土ぼこりに鼻をこすりながら、膝立ちでよちよち歩きをするお濃の方と、近習に「水くれ。」と小声で呼びかける信長の1ショットが、なんかものすご~く良かった!! こういうのを間に差し挟まないと、最近めっきり歴史の教科書の棒読みみたいな状況説明ばっかりになってきた脚本のせいでねむたくなっちゃうもんね! 演出と、相変わらず絶妙に間の抜けている江口&うちゆき姫コンビによる、いいお仕事!

○家臣たちには到底できない、信長への「ツッコミ役」として機能しているお濃の方! 決して正史では語られることのない、いいキャラクターの活かし方だ!! まぁ、たぶん実際には別居してたんでしょうけど……

○口では「逆らう者は滅ぼす」とか「新しき世を創る」とか言っておきながらも、既存社会の強大さや、「仏罰がくだるかも知れない」というお濃の方の辣言にビビリを隠せない江口信長! やっぱり今回の信長、ちょっぴり威厳も足りなくてバカっぽいけど、キャラクターに血が通ってる体温が感じられて実にいいぞ!! 自分の運の強さに自分でもおののき、自分でも自分がどこに行くのか正直よくわかんないでいる、リアルタイムに生きている信長。すばらしい!

●武田信玄の死去(1573年)と長篠合戦(1575年)という、実際には「2年」もの間隔があいていた歴史上の大事件を、同じ回でさっさか語っちゃう脚本に、「信長の快進撃」という恣意的なイメージ操作を見たぞ。異議あり!!
 いやぁ、そりゃ歴史の年表ではほんの一瞬の差の2年ですよ? でもさぁ、武田勝頼が2年も王国の脅威を保ちえたっていうところは、もっと強調してもいいんじゃないの? しかも、勝頼の滅亡そのものはさらにその7年後なわけ! 官兵衛のいた西日本じゃあ、そんな簡単な情報のまとめかたになっちゃうんですかねぇ? いや、もっと濃密な「緊迫の2年間」だったはずなのだ!

○新興の織田家につくか、信頼の毛利家につくかという小寺家の大評定は、やっぱりドラマがあっておもしろい。戦国時代ならば全国どこでも、こういった多くの生命の生死の境となる選択がおこなわれていたわけで、脚本も演出もかなり力の入った見ごたえに満ちていた。地味だけど、ここはほんとに大事!

○母里友信役の速水もこみちから目が離せない! 非常に的確なバカっぽさ、そして、チートキャラ的な問答無用の頼り甲斐……いいなぁ~、こういう家臣!! 速水さんは実にセンスの良い俳優さんですね。


結論、「第8回がとてもたのしみです。」

 有名武将もだいたいオールスターっぽくなってきましたが、今回での初登場はボウズと弟の2人だけという地味さに!
 まぁ、視聴率なんていっこうに気にしなくていいですよ。今回みたいな、ハデさのない人間ドラマの集積が歴史なんですから。こういうのがおもしろいんですからね。

 でもでも、願わくば、また将軍・足利義昭公も出しちくり~!! 毛利家からもそうとうウザがられてますけど。
コメント
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