長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

節電してますか? 第9使徒マトリエル涙のどさくさ戦 ~もう殲滅!?~

2011年08月31日 22時48分37秒 | エヴァンゲリオン使徒大行進
 ぅぅわっしょ~い! どうもこんばんは、そうだいでございます。みなさま、今日も一日お疲れさまでした。なんかいいことありました? 私は、特にねぇ!!
 ひぇ~もう今月もおしまいっすか。夏が過ぎてゆきますなぁ!

 夏が、夏が終わらないうちにはやく、第9使徒マトリエルの供養を済ませてあげなければぁ! あわれな「忘れさられた使徒」の引導は、この『長岡京エイリアン』めに渡させていただきます。


 その日。正午過ぎに第3新東京市地下・ジオフロントで未曽有の大停電が発生してから約1時間半が経過した、午後2時。
 市街地の中心部のジオフロント直上地点を確定した第9使徒マトリエルは、得意のオレンジ色の溶解液をダ~ラダラたらして地表の浸食を開始しました。
 この、「第3新東京市とジオフロントとのあいだにある22層・厚さ約400メートルの特殊装甲(『長岡京エイリアン』調べ)をなんらかの形で破壊してネルフ本部を襲撃する」というパターンは、マトリエルの襲来からみて4ヶ月前に初めてやってきた第3使徒サキエル以来の常套パターンであります。第3使徒サキエルは「目からビーム」、第5使徒ラミエルは「掘削ドリル」という手段で果敢にチャレンジしていました。
 ちなみに、第4使徒シャムシエルと第7使徒イスラフェルは(一瞬だけ)第3新東京市の土は踏んではいたもののあっという間に殲滅されており、第6使徒ガギエルと第8使徒サンダルフォンにいたっては第3新東京市の「だ」の字も見ないまま天に召されています。合掌。

 つまりね、「大停電に乗じる」という超ラッキーはあったものの、マトリエルはそれまでの使徒の半分もできなかった「ジオフロント襲撃」にこぎつけていたってことなんすよ! ま、使徒にとっての「あがり」、人類にとっての「ゲームオーバー」となるサードインパクトに最も近かったのは実はガギエルさんなのでは……という話は前にもしたわけなんですが、そこはそれとしても「敵キャラの防衛組織本部殴り込み」は特撮の華ですからねぇ! 初代ゼットン以来の伝統でございますよ~。

 よっしゃ、さいさきいいぞマトリエル~! このままズンズンいこうやぁ。

 さぁさぁ、前回に続きまして、午後2時のマトリエル浸食開始からのタイムスケジュールをおっていきましょ~。


午後2時
・マトリエル、市街地の中心にあたるジオフロント直上地点を確定して停止し、特殊装甲の浸食を開始

午後2時20分
・エヴァンゲリオン0、初、2号機専属パイロット、起動作業中のエヴァンゲリオン格納ケージに到着

午後2時50分
・エヴァンゲリオン3機起動、ほふく前進や徒歩で地上に出撃

午後2時55分
・エヴァンゲリオン3機、地上付近のマトリエル直下地点で溶解液と接触しアンビリカルケーブル断線

午後2時58分
・マトリエル、エヴァンゲリオン初号機のパレットライフル連射により殲滅


 ……え? 戦闘時間、こんだけ?
 いやいや、こんだけでさえないんですよ。アニメ本編から類推してもっと詳細にすると、


午後2時55分
・エヴァンゲリオン3機、マトリエルが浸食している特殊装甲内の縦穴から地表をめざすが、マトリエルの溶解液を浴びて落下
・エヴァンゲリオン初号機が他の2機の落下を食い止めて横穴に退避
・しかし、この時の落下によって3機のアンビリカルケーブルは断線し、起動時間は内蔵電池による「残り5分」のみとなる
・しかも、退避の際に初号機が携行していたパレットライフルをマトリエルの浸食穴に落としている

午後2時57分
・横穴で退避しているエヴァンゲリオン2号機の専属パイロットが、3機による連携殲滅作戦を提案する

午後2時58分
1、合図とともに3機が同時に横穴から出撃
2、2号機が縦穴を身体でふさいでマトリエルの溶解液を食い止め、同時にマトリエルのATフィールドを自分のATフィールドで中和させる
3、初号機が2号機のやや下に身体をひっかけて射撃体勢をとる
4、0号機が縦穴の底まで降下して、落ちているパレットライフルを拾って初号機にパスする
5、ライフルを受け取った初号機を確認して2号機がよける
6、初号機が地表にいるマトリエルの溶解液射出口(目玉)に向けてライフルを5秒間連射
7、マトリエル、胴体のコアを見事に撃ち抜かれて「くたっ……」と絶命


 ……以上です。
 つまりその、本当にエヴァンゲリオンとマトリエルが戦闘を繰りひろげたといえる時間は「5秒間」だったんですね。
 もしかしたら、マトリエルは戦っているという自覚もないまま逝ってしまったのかもしれません。

「ビエ~ンえんえん! もう1時間くらい泣いてるんだぜ? もうそろそろ来てもいいだろ、誰か!
 あぁ~もう、早くハデな戦闘がしたいなぁ。あいつらが来たらさぁ、ああやってこうやって(バババババ)……うっ。」

 ある意味、あらゆる使徒の中でもいちばん幸せな死に方だったのかも知れませんが……あわれよのう!

 前回の第8使徒サンダルフォンも「幼生の段階での戦闘」ということでとても万全のコンディションとは言えない状態だったのですが、実は今回のマトリエルも、あまりにも早すぎる決着だったためにさまざまな能力を明らかにしないままの退場とあいなってしまいました。
 とにかくねぇ、マトリエルについてはよくわからない点が多いんですよ。

 まずはなんといっても、「あの巨体でどうやってジオフロントに潜入するつもりだったのか?」という点ですね。
 とにかく自分の涙でとかした穴ですからね、せまいですよ。
 少なくとも、開始だいたい1時間後くらいの時点では深さはけっこういっていたようなのですが、穴の幅自体はマトリエルの胴体さえも満足に入らないような感じでしたよね。

 ここからわかることはただひとつ。
 ジオフロントまで穴が貫通した時点で、マトリエルがよりスリムなスタイルの「第2形態」に変身して落下していく、というものだったんじゃないのでしょうか!? コレだろ~。
 おそらくは、エヴァンゲリオンのような「人間」に近いものになってたんじゃないかなぁ。
 ひょっとすると、我々が「第9使徒マトリエル」と認識しているあのザトウムシみたいなものは本当はマトリエルの単なる「乗り物」であって、真のマトリエルは中でほくそえみながら操縦レバーを握っていたのではなかろうか……夢は広がりますねぇ。

 あと気になるのは、「マトリエルは自分の周囲からの攻撃があったとしたらどう応戦していたのか?」ね。
 まさか、ノーガードということはないでしょうよ。おそらくは、あの「ヤシマ作戦」のラミエルなみのズビズバビームを出すことができていた……はず。

 たぶんね、あの胴体に9つあった「眼の紋様」も、「目玉の部分がコアだと予測するネルフ」を見越してのデコイ(ダミー)だったはずなんですよ。そういう意味では、マトリエルは約10年後の『新劇場版』シリーズに登場する使徒たちにさきがけて知的な戦法をこころみていたということになるのです! あったまいい~。

 まぁ……結局、その紋様を見て混乱するはずの敵はどこにもいなかったんですけどね……
 しかも、初号機がまず撃ってみた胴体下の目玉がモロ大当たりのコアだったというわけで……初号機も別にその目玉を選んで撃ったんじゃなくて、穴から狙える部分がそこしかなかったから撃ったわけで……デコイ、見事なまでに役に立たず。嗚呼、不運!!

 やっぱり、攻撃は最大の防御とか言いますが、攻撃という行為は確かにそうであっても、攻撃のための準備をしているスキを狙われるというのはほんとにあぶないんですよね。

 その見方からもうひとつ言わせていただきますと、マトリエルの最終防御ラインともいえるATフィールドも、それ以外の周囲の攻撃からはどうだったのかはいざ知らず、下からの攻撃だけにかぎっては「ほぼ無いに近いうすさ」だったようです。
 だって、「ATフィールドを中和する」って申し訳程度に2号機パイロットが言ってただけで、本編を観るだけではマトリエルのATフィールドなんかどこにも見あたりません。ただ2号機が溶解液を身体で受け止めているだけ。

 そういえば、「使徒がATフィールドを展開して外部からの攻撃を防御している。」という情報は人類側にとっての基本知識となっているのですが、実際に肉眼で確認できるほどに強力なATフィールドを展開していた使徒は、マトリエルまでの段階では第3使徒サキエルと第5使徒ラミエルの2体しかいません。
 つまりは、使徒もちゃんと「ATフィールドはるぞっ。おりゃー!」と準備をしなければいけないわけで、そういう点では結果的に「気をはっていない状態」のマトリエルを狙い撃ちした今回の作戦はかなり的確であり、かつラッキーなものだったと言えるのではないでしょうか。


 要するになにが言いたいのかといいますと、

 第9使徒マトリエルは「歴代最弱の使徒」では断じてない!!

 ということなのよねェ。これをわが『長岡京エイリアン』は声を大にして叫びたいのです。歴代最弱は第4使徒シャムシエル!

 今回の対マトリエル戦はねぇ、なんと言っても「エヴァンゲリオン0、初、2号機が初めてそろい踏みした」記念すべき一戦だったんですよ。
 作戦はまさに、3機のうちのどれがいなくても成立しえないものだったのです。これに失敗したら時間切れにより3機とも機動停止。地味にギリギリ危機一髪のミッションでもありました。
 余談ですが、停電中のネルフは旧回線の電力をエヴァンゲリオン3機のアンビリカルケーブルにまわしたということになるので、「3機を動かすことのできる電力はネルフ本部全体の総電力の1.2%」という事実がみちびきだされます。まぁ……死ぬほど役に立たない情報ですけど。


 あぁ、マトリエル。
 登場したのはTV本編だけで、マンガ原作にも『新劇場版』シリーズにもお呼びのかからなかったマトリエル。
 マンガ原作では「ネルフ本部大停電」のエピソードはちゃーんと組み込まれていたので、結果的に「停電よりもいらない存在」になってしまったマトリエル。

 冥福を祈ります。お前のかたきは、同じ「気持ち悪い目ん玉」つながりの使徒が、必ずうつ!!

 ということで、史上初、脅威の「宇宙使徒」の登場は、また1ヶ月後ぐらいにやりま~す。

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