長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

暑いから勝手に決めてやる!! NHK大河ドラマ主題曲ベストテン

2011年08月15日 22時39分39秒 | 日本史みたいな
 キビシ~ッ!! どうもこんばんは、そうだいでございます。あびゃびゃびゃ、今日も暑かったですね~!

 もうひでぇよ……毎日こんな感じなんじゃないのぉ。
 私の家であるぼろアパートの一室は、ご多分にもれず日中は殺人的な暑さにみまわれます。ほんとに、私がいるかぎりは扇風機フル回転という状況ですね。
 いや~、去年の夏もそんなことを言っていたかと思うのですが、勤労意欲がわくよねぇ~! 正確に言うのなら、「クーラーのきいた仕事場にい続けていたい」意欲がわくよねぇ~!!
 ほんとに、家にいるあいだは扇風機と水風呂さまさまでございます。なんだかんだいっても今日は終戦記念日。8月も後半戦に入るわけなんですから、のりきってまいりましょう!


 と、いうことでねぇ。
 元気に生きていくためには、陽気に口ずさんでいきたい心の名曲が必要不可欠であります。

 今回は『長岡京エイリアン』夏休みジャンボ企画といたしまして、

「勝手に決定!! NHK大河ドラマ主題曲・名曲ベストテン」

 を繰り広げていきたいと思いま~す。
 Oh,イッツ・強引グマイウェイ!! Yes,イッツ個人ブログクリニック。ヘリコプターで出勤。

 やっちゃうよ~。内容は読んで字の如く。1963年の『花の生涯』(主演・二世尾上松緑)以来、およそ半世紀の長きにわたり全50作品の歴史ドラマを提供している伝統のNHK大河ドラマ。
 これらの冒頭をかざり、作品そのものの重要な「顔」となる主題曲の数々を、私そうだいの独断にもほどがある独断とヘンケン=ベッケナー艦長も驚きの偏見でランクづけしてしまおうという厚顔無恥なくわだてです。アメイズィン!

 まぁ……太陽がまぶしいからやっちゃったんだよ。どうかあたたか~い目でお身守りください。

 前にも何回かNHK大河ドラマの話題はしていたかと思うのですが、私自身に観た記憶が残っている最古の作品は1983年の第21作『徳川家康』(主演・滝田栄)で、それ以来、全回観ることができたものはそう多くはないものの、本腰を入れてなるべく観ようとしていたのは1991年の第29作『太平記』(主演・真田広之)から2007年の第46作『風林火山』(主演・内野聖陽)くらいまでの間でした。去年の第49作『龍馬伝』(主演・タージマサハール福山 本人発信のネタよ!?)も、夏にTVがぶっこわれるまでにはほぼ全回観ていましたね。

 そんな感じなので、私自身の記憶だけでNHK大河ドラマの主題曲すべてをフォローするわけにはいかないのですが、さいわいなことに、私は多感な高校生時代に1996年の第35作『秀吉』(主演・竹中直人)までの全曲をまとめたサウンドトラックCDを購入していたため、だいたいの曲は耳に入れることができていました。これにはお世話になりましたね……今は実家にあるか、もしくは紛失しちゃったんだよなぁ~。残念。
 まぁ、大河ファンとしてはめぐまれてるんだろうけど、青春を謳歌する若者としてはなにかを失ってるよね。

 それに加えて昨今は大河ドラマファンにとっても非常に便利な時代となりまして、パソコンをチョチョイとクリックすれば、それこそ昔はビデオかサントラCDを購入しなければ聴くことのできなかった珠玉の名曲の数々も、いとも簡単に聴き直すことができるようになっているんですねぇ。ありがたいこってす。

 ランキングを発表する前に言っておきたいのですが、今回の順位づけの評価基準は、あくまでも「NHK大河ドラマの主題曲としていいかどうか」という1点にしぼっているつもりです。したがって、大河ドラマの「作品としての出来不出来」や、主題曲の「音楽としての完成度の高さ」はあまりかんがみていません。

 作品の出来不出来を評価に入れるのならば、それは全作品を公平に全話ちゃんと観てみないと判定はできないと思うのですが、みなさまもご存じの通り、初期のNHK大河ドラマが制作されていた時代は映像を記録するツールだった放送局用のビデオテープが非常に高価なものだったため、次々と新しい番組の収録映像に上書きされてしまって、いかに大河ドラマといえども全話保存されるという措置はとられていなかったというのが現状でした(さすがに「忠臣蔵の討ち入り」や「本能寺の変」といった、作品中最大の見せ場となった回のみは保存されている)。しかも当時は一般視聴者の家庭に簡易なビデオ録画技術が広まっていなかったため、現在NHKも「NHKアーカイブ」企画の一環として視聴者に「初期大河ドラマ録画映像」の提供を呼びかけてはいるものの、1974年の第12作『勝海舟』(主演・松方弘樹)までは、全話映像のコンプリート視聴は実質不可能となっている状態です。
 ちなみに、実は『勝海舟』の次作にあたる第13作の『元禄太平記』(主演・石坂浩二)もNHKには本放送1回分と総集編前後編しか保管されていなかったのですが、今年2011年になって、作中で大石内蔵助を熱演していた江守徹さんがプライベートで録画していた本放送全話が提供されたようです。やっるぅ~。
 他にも、1970年の第8作『樅ノ木は残った』(主演・平幹二朗)や79年の第17作『草燃える』(主演・また石坂浩二)も最近になって一般視聴者から本放送の録画映像が提供されているそうです。

 とにかくこんな感じなので、大河ドラマ全作品の「公平な作品比較」は不可能なのね。ましてや私の個人的な思い入れや趣向もあったりするわけですからね~。作品を語る上で大事になってくる回も意外とけっこう見逃してたりしてますし、小学生だったのでいまひとつ作品の良さがわからなかったということもあったろうし。

 「作品の出来不出来」といっしょにならべた、「曲としての完成度はあまり参考にしない」というところの真意は、ランキング発表後にくわしくふれたいと思いま~す。

 それじゃあいってみよう! ランキングちぇけら~。


そうだい独断のNHK大河ドラマ主題曲ベストテン ~ご当地のみなさまもあたたかい目で見てください~

第11~34位

11位 第49作『龍馬伝』 佐藤 直紀

12位 第13作『元禄太平記』 湯浅 譲二(大河担当1作目)

13位 第2作『赤穂浪士』 芥川 也寸志

14位 第28作『翔ぶが如く』 一柳 慧(とし)

15位 第9作『春の坂道』 間宮 芳生(大河担当2作目)

16位 第15作『花神』 林 光(大河担当2作目)

17位 第43作『新選組!』 服部 隆之

18位 第16作『黄金の日々』 池辺 晋一郎(大河担当1作目)

19位 第11作『国盗り物語』 林 光(大河担当1作目)

20位 第5作『三姉妹』 佐藤 勝(大河担当1作目)

21位 第10作『新・平家物語』 冨田 勲(大河担当3作目)

22位 NHK新大型時代劇第1作『宮本武蔵』 三枝 成彰(番外)

23位 第6作『竜馬がゆく』 間宮 芳生(大河担当1作目)

24位 第45作『功名が辻』 小六 禮次郎(大河担当2作目)

25位 第1作『花の生涯』 冨田 勲(大河担当1作目)

26位 第27作『春日局』 坂田 晃一(大河担当3作目)

27位 第46作『風林火山』 千住 明

28位 第17作『草燃える』 湯浅 譲二(大河担当2作目)

29位 第12作『勝海舟』 冨田 勲(大河担当4作目)

30位 第24作『いのち』 坂田 晃一(大河担当2作目)

31位 第7作『天と地と』 冨田 勲(大河担当2作目)

32位 第14作『風と雲と虹と』 山本 直純(大河担当1作目)

33位 第3作『太閤記』 入野 義朗(大河担当1作目)

34位 第8作『樅ノ木は残った』 依田 光正


ランキングに入れられなかった選外

・第18作『獅子の時代』 宇崎 竜童
 ※理由……冒険しすぎ! あとオープニング映像が動物くさすぎる

・第19作『おんな太平記』   坂田 晃一(大河担当1作目)
・第20作『峠の群像』      池辺 晋一郎(大河担当2作目)
・第21作『徳川家康』      冨田 勲(大河担当5作目)
・第23作『春の波涛』      佐藤 勝(大河担当2作目)
・第33作『花の乱』       三枝 成彰(大河担当2作目)
・第39作『葵 徳川三代』   岩代 太郎(大河担当1作目)
・第42作『武蔵』         エンリオ=モリコーネ
・第44作『義経』         岩代 太郎(大河担当2作目)
・第47作『篤姫』         吉俣 良(大河担当1作目)
・第50作『江 姫たちの戦国』 吉俣 良(大河担当2作目)
 ※理由……静かすぎてインパクトに欠ける、おぼえられない

・NHK新大型時代劇第3(最終)作『武蔵坊弁慶』
 ※理由……すみません、楽曲を探し出せませんでした!

・第31作『琉球の風』 谷村 新司
 ※理由……谷村新司はすばらしい歌手だが大河じゃない

・第32作『炎立つ』 菅野 由弘
・第48作『天地人』 大島 ミチル
 ※理由……盛り上がりも適度にあるのだが全体的にスケールが小さい

・第35作『秀吉』   小六 禮次郎(大河担当1作目)
・第36作『毛利元就』 渡辺 俊幸(大河担当1作目)
 ※理由……主人公のイメージに対してさわやかすぎてウソくさい

・第38作『元禄繚乱』 池辺 晋一郎(大河担当5作目)
 ※理由……前作『八代将軍吉宗』と印象が似すぎ

・第41作『利家とまつ 加賀百万石物語』 渡辺 俊幸(大河担当2作目)
 ※理由……曲の起伏がはげしすぎておぼえられない


 そしていよいよベストテ~ン。

10位。
第26作『武田信玄』 山本 直純(大河担当2作目)
 とにかく「迫力」の一言ですね。オープニング映像がまんま「風」「林」「火」「山」なのが高校球児的にいさぎよい。
 火薬がドカドカ爆発している中を走らされた馬たちは大変だったろうなぁ……

9位。
NHK新大型時代劇第2作『真田太平記』 林 光(番外)
 この「新大型時代劇」というのは、1984~86年に放送された大河ドラマ第22~24作が近現代史をあつかった「時代劇っぽくない大河」だったために、そのかわりみたいなあつかいで毎週水曜夜8時から放送されていた1年放送ものの本格的時代劇でした。今日に至るまで評価されている3部作であるため、今回のランキングに加えさせていただきました。
 最近、一部の女子から異常なまでの圧倒的支持を得ている真田信繁(幸村)とその周辺を取りあげた作品なのですが、ストイックに男らしく、それでいて豊かな情緒も同時に持ちあわせているこの主題曲は、後年の「萌え」の片鱗すら感じさせない骨太な信濃武士の生きざまを見事に活写しています。

8位。
第34作『八代将軍吉宗』 池辺 晋一郎(大河担当4作目)
 太平の世であるものの権謀術数はあいかわらず渦巻いているという江戸中期をダイナミックにノリよくあらわしていると思います。
 オープニング映像のCGは、ハデに導入するとしてもここまでにしておくのがベストなのかな、と思います。『元禄繚乱』はやりすぎ。

7位。
第4作『源義経』 武満 徹
 これはいいです。歴史的敗者である源義経や平家の悲劇と、勝者であるはずの兄・頼朝の「生き残ってしまった孤独」のどちらにもとることができる哀感あふれた曲調が素晴らしい。
 最終回で、義経が自害したお堂の焼け跡を検分した頼朝(演・芥川比呂志)が、遠い眼をしながら、
 「九郎(義経)は31であったな。」
 とつぶやいたタイミングでこの主題曲が流れ出してきた演出には涙腺が崩壊してしまいました。無常。

6位。
第29作『太平記』 三枝 成彰(大河担当1作目)
 これもいですねェ~! なんてったって私が最初にマジメになって見入った作品ですから。
 ある意味で戦国時代以上に混乱して秩序の崩壊していた鎌倉末期~南北朝時代のキナ臭さと戦乱のはげしさ、恐ろしさをかなりカッコ良く音楽化しているこの曲には毎週しびれていました。
 このドラマの柄本明さん(高師直の役)は神がかってたねぇ! 真田さんもカッコよかったし。

5位!
第25作『独眼竜政宗』 池辺 晋一郎(大河担当3作目)
 もはや説明不要。大河といえば独眼竜。
 今となっては少々手狭に見えるスタジオ撮影のオープニング映像も、馬に乗って近づいてくる「鉄黒漆五枚胴具足」姿の政宗の、異常にでかい月形前立が暗闇でギラッと輝く一瞬ですべてがチャラになってしまいます。
 いささか伊達政宗の印象を上向きに誇張しすぎてしまった感さえあるこの作品なのですが、主題曲が果たした役割も実に大きいですね。

4位ぃ!
第30作『信長 KING OF ZIPANGU』 毛利 蔵人
 大好き。作品の内容に関する評価はどうであろうと、この曲のすばらしさは文句のつけようがない……んじゃないかしら?
 シンプルに「太陽」と「月」の映像しか使っていないオープニングもいいです。
 とにかくはじまりの唐突さが信長っぽくていいですね! 観ている側の都合なんか気にしな~い。
 最初にまっ黒に赤のふちどりで「信長」という太字がドンと出てくるのを見て、濃い味のしょうゆせんべいかかりんとうを食べたくなるのは私だけではないはずです。

3位だッ!
第37作『徳川慶喜』 湯浅 譲二(大河担当3作目)
 ギャーこれも大好きぃ。
 江戸幕末の不安感とある時代の終焉をここまで美しくかなでる曲が他にあ~るでありましょうか?
 落ち着いた曲調と悠久を感じさせる控えめなオープニング映像のマッチングが最高です。
 まぁ、ドラマ本編がオープニング以上に落ち着きすぎだったために私は良くいねむりしてたんですが……未熟者!

2位ぴょ~ん。
第40作『北条時宗』 栗山 和樹
 これはもう……愛してます。
 後半なんか、オープニングを観るためにチャンネルを合わせてましたからね。本編の記憶がかなりまちまちです。
 個人的には元寇関連よりも京と鎌倉の陰謀合戦のほうが好きで観ていたのですが、時宗・時輔兄弟の愛憎のくだりは別にどうでもよかったです。
 主題曲のスケールは映像とあわせてまさに「世界規模」だったのですが、ドラマ本編のほとんどが「京都~鎌倉間の行ったり来たり」で成り立っているという、いわゆる「元寇くるくる詐欺」にひっかかりまくりの1年間でした。


そして……はえある第1位はァ!!

第22作『山河燃ゆ』 林 光(大河担当3作目)

 これですよ。
 この作品も、国際的にリアルタイムな問題の多い「太平洋戦争期」をあつかっていたということで、作品の内容に関する賛否両論は多いのですが、とにっかく主題曲だけは何度観ても素晴らしい。
 盛り上がりますね~。映像の異国の大地や、そこにインサートされる日本人移民の写真の数々が涙をさそいますね~。
 すさまじい緊迫感の曲調にあわせて、日蝕の映像に「山崎豊子作 『二つの祖国』より」という字幕がかさなり、今の時代ではちょっと考えられないようなスゴい字体の『山河燃ゆ』というメインタイトルがド~ンと登場、すかさずサブタイトルへ。
 しびれるわァ~。この水準に頭を使った映像が毎週観られるんだったら、そりゃあ私もあわててTVを買ってNHKさんに受信料を払いますよ。ほんとよ!?

 確かに、堂々たる戦乱時代劇である『独眼竜政宗』や『武田信玄』にくらべるとこぢんまりとしている感はいなめないのですが、「おぼえやすさ」と「波乱」と「気品」がバランス良く配された実に大河ドラマらしい名品だと思います。


 そこなんですね。要は「バランスのとれた美しさ」が好きなんですが、いろんな要素の中でも、しいてあげればいちばん重要なのは「おぼえやすさ」だと思うの、わたし!

 生意気にもランキング外にさせていただいた作品の多く、特に岩代太郎さんの2作品は「音楽作品」としては非常にきれいで筋が通っていて完成されているんです。
 ところが……おぼえられない! 曲調が複雑だったり逆に単調すぎだったりして、大衆的な「おぼえやすさ」に欠けているような気がするんですね。

「あぁ~、あれ、あれはおもしろかったねぇ。毎週観てたよ……ん? どんなオープニングだったっけ。思い出せないや。」
 これじゃあダメなんだよぉ!! 記憶に残ってナンボなの!

 まぁ、ランクインした一柳さんの『翔ぶが如く』だって超複雑なんですが、これはいいんです、やりすぎで耳に残るから!

 問題は最近の大河なのよねぇ。なんかわかりやすいメロディがほしいんだけどなぁ。
 「主人公が女性であること」は、「主題曲がインパクトに欠けること」の理由にはならないと思うんですけどねぇ。


 そんなこんなで、お楽しみいただけたでしょ~か。まぁ、こんな私の勝手なランキングを発表させていただきましたが、目くじら立てずに「自分だったら……」というマイベストテンを考えてみるのも一興かと。

 あの~実は、こんなランキングをポッと思い立ってやってしまったのには理由がありまして、

 な~んか最近、新しい大河ドラマを観る気が日に日に減退してきているような気がするのね、特に今年に入ってから。
 だいたい、あんなに「大河好き」だったはずの私が、毎週満足に観ることもできないのにこうやっておめおめと生きておられるはずがなかったんですよ、昔は!!
 しかしなぜか今、大河なんかどうでもよくなりつつある……

 この事態を憂慮したため、自分への奮起をうながす意味も込めておっぱじめた今回のくわだてだったわけなのですが……どうかしらねェ。
 ままま。順調に視聴率は低下しつつあるようなんですが、こうやって話題にして盛り上がることができるのも「大河ドラマ」の魅力なんですから! 続けていってもらいましょうよ~。


 ガンバレ!! 平清盛~! 大河ドラマの未来はキミにかかっているぞ!!

 ……あれ?
コメント (2)
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