長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

最近ハマってます  ビタミンさんの『ソウトーーク』シリーズにドイツ名優たちの魂を見た  宣戦布告

2012年06月29日 14時55分00秒 | ふつうじゃない映画
 HEY! どうもこんにちは、そうだいでございます~。
 いや~なんか、バランスはあやういですが、いいお天気が続いておりますな。千葉はそんなにひどい雨はしばらく降ってませんね。
 このまま夏になってくれればうれしいんですけど、そうもいかないだろうね! やっぱ梅雨だから。

 あっ、そういえば、この前に足利義昭公の話題をやったかと思ったら、その後タイムリーなことにこんな大ニュースが。


旧二条城西の堀跡発見……規模解明につながる
 (読売新聞 YOMIURI ONLINE 2012年6月28日の記事より)


 戦国大名・織田信長が室町幕府15代将軍・足利義昭のために1569年に築いた旧二条城の一部とみられる堀跡が京都市上京区で見つかり、民間調査会社「古代文化調査会」(神戸市)が28日、発表した。二重に巡らされた堀のうち、内堀の西側にあたる場所という。旧二条城跡は1970年代の別の調査で、北側と南側の外堀と内堀各1か所が見つかっており、同調査会は「旧二条城の規模解明につながる成果」としている。
 調査は、マンション建設に伴い5月から実施。今回発見された堀跡は長さ8メートル、深さ2.4メートルで、最大幅が6.5メートル。西側の堀としては初の出土で、周辺から16世紀後半のものとみられる土師器(はじき)も見つかった。

 旧二条城は足利義昭の居所として建てられ、城郭造りの邸宅だったとされる。その周りを囲む堀は、城郭に多い正方形に近いものとすれば、外堀は約380メートル四方、内堀が約160メートル四方で、約1キロ南西の世界遺産・二条城より一回り小さいサイズだったと推定される。

 当時、宣教師ルイス・フロイスは旧二条城について「内部に狭い堀があり、後ろには甚だ完全に作られた非常に美しく、広い中庭があった。」と記録した。旧二条城は義昭が信長と対立して敗戦した後の1576年に壊され、堀も埋められたと伝わる。現地説明会は30日午前10時から。


 すばらしいですね~。現在ある、徳川将軍家が築城した天下御免の「国宝&世界遺産」二条城ももちろんいいんですけど、できればこっちの足利義昭公の「烏丸(からすま)二条御所」もぜひ再建して……ムリかなぁ~!?
 でも、外堀と内堀の間の距離をずいぶんとしっかりとってありますね。やっぱり、「城郭」というよりは「政庁」として多くの機能をそなえた場所だったんですかねぇ。
 ちなみに、足利将軍家の住んでいる「二条御所」のネーミングは、初代将軍の足利尊氏が住んでいた御所が「二条高倉」にあったことから始まった慣例で、当時は御所が二条通りになかったのだとしても、足利家が住んでいる邸宅は「二条御所」と呼ばれていたんですって。へ~。


 まぁ、そうこうしているうちに6月もおしまいになろうとしているんですが……

 なんか最近、この『長岡京エイリアン』、暑苦しいね。
 なんとなく、やたら熱っぽく語ってるのが続いてるような気もするし、だいいち長い!! 1万字オーバー、アタリマエ~。


 っつうことなんで、今回はできれば気軽にトークできるお題にしたいなぁ、なんて思いました。
 それで選んだのが、最近私がハマりにハマっている、某動画サイトでのあるシリーズだったんですけど……

 ンギャ~!! こっちはこっちで、説明しておきたい情報が多すぎ! チクショウメ~イ☆

 そんなこんなで、結局は今回も資料の説明だけでご勘弁のほどを。
 このシリーズがどうしてそんなにおもしろいのか、その考察は月をまたいで次回に持ち越しで~い。

 そんじゃま、資料をどうぞ!!



総統閣下シリーズ
 (ニコニコ大百科より)

 「総統閣下シリーズ」とは、映画『ヒトラー 最期の12日間』(2004年 監督・オリヴァー=ヒルシュビーゲル)における、ナチス・ドイツ総統アドルフ=ヒトラーを中心とした登場人物たちのセリフに嘘字幕をつけたMAD動画シリーズである。
 ネタ元となっている『ヒトラー 最期の12日間』は、ヒトラーの秘書であったユンゲ女史の証言をもとに、第2次世界大戦末期の1945年4月、ソ連軍の圧倒的物量の前に敗北を待つだけとなったナチス政権首脳陣の真実の姿を鮮烈に描き出したとされる傑作映画である。総統閣下はスイス出身の世界的名優ブルーノ=ガンツ(当時63歳)が演じている。なお、この「総統閣下シリーズ」という名前は、一説によると、「総統閣下が相当かっかしている」さまから名付けられたとか。


総統閣下×けいおん!(そうとう!)
 「総統閣下×けいおん!」(「そうとう!」)とは、アニメ『けいおん!』『けいおん!!』を題材にした総統閣下シリーズである。

概要
 総統閣下シリーズで初めて『けいおん!』がネタにされたのは、登場人物・秋山澪の登場する18禁同人誌に怒った総統がそれらを焼き払うものだった。第1期『けいおん!』が放送された当時、まだそれほど数は多くなかったが、第2期『けいおん!!』が放送されるやいなや多くの動画がUpされた。中には、毎回意趣を凝らした非常にレベルの高い傑作も多く登場し、それまでブチキレる総統閣下ばかりネタにされていた総統閣下シリーズにおいて、閣下の愉快な部下たちやスターリンなど、他の登場人物も注目を集めるようになった。

※特定の動画に他うp主が投稿した動画の話題などを持ち込むことは、控えてください
 たとえば、多くの動画ではスターリンは「あずにゃんペロペロ(^ω^)」だが、下記のわぐさんのシリーズのみ「唯が好き」という設定になっている。このため、「スターリンが好きなのが梓じゃないのはおかしい」などのコメントなど徐々にエスカレートし、一時問題となってしまった(わぐさんの設定の方が先に作られている)。スターリンのみならず、各シリーズによって好みのキャラクターが異なっているので、あくまでパラレルワールドとして考えていただきたい。


人気シリーズの動画

『いつも怒る人のトーク番組 ソウトーーク』
 ビタミンさんのシリーズ。閣下やハゲのみならず、愉快な部下達全員の暴走に定評があるのがこちら。第1作では第2期『けいおん!!』第7話『お茶会!』を見るのに失敗して閣下が怒りだしたため、実質上は第8話『進路!』からが本編になっている。他のシリーズに比べ、『ヒトラー 最期の12日間』の映像はあまり使われていないが、アニメ本編の視聴中ずっと部下達がワイワイ騒いでおり、そのうるささに閣下は総統お怒りになられている。おまけに閣下は、部下達から「アドルフ」「チョビ髭」などと散々な言われようで、はっきり言って総統の威厳はどこにもない。部下の主な特徴としては、大のムギ(琴吹紬)好きのあまり閣下を差し置いて番組を乗っ取るゲッベルス、すぐ下ネタに走るハゲ、口喧嘩になると「ダサいし!」と発言するブルクドルフ、「オンオン!」という空耳でインパクトを与えるクレープス、いつも「夜店のタンメン」を食べたがる律ちゃん隊員のフェーゲラインSS中将、なぜか御坂妹口調のモーンケSS少将などアクの強い連中ばかり。好評につき、現在は少し時間を遡って第1期『けいおん!』の実況シリーズを制作している。
 制作当初は10~15分程度の内容となっていたが、しだいに登場人物それぞれのキャラクターができあがって論争が激化していくにつれて『ヒトラー 最期の12日間』と『けいおん!』『けいおん!!』以外の映像資料も積極的に加えられていくようになり、最長で「33分」という大作(『けいおん!』第5話の鑑賞会)も UPされるようになった。

UP のあゆみ
・第2期『けいおん!!』の第7話から、「日本での本放送の2週間後にベルリンで放送される本編を総統地下壕で鑑賞する閣下たち」という設定でシリーズが開始された。2012年6月時点では、第11話の鑑賞会(2010年6月 UP)からが視聴可能となっている
・2010年9月の第2期『けいおん!!』の放送終了とともに『ソウトーーク』もいったん終了したが、すかさず2010年11月からは、第1期『けいおん!』を鑑賞していた時期の閣下たちを振り返るという内容で UPが再開されている。
・2012年4月まで不定期にシリーズが更新されていて、次回に UPされる予定の第1期『けいおん!』の第11・12(最終回)話の鑑賞会をもって『ソウトーーク』も終了するという予告がアナウンスされている。
・2012年6月時点では、第1期『けいおん!』の第3・11・12(最終回)・14(番外編)話と、第2期『けいおん!!』の第2~6・21話ぶん、そして映画版『けいおん!』の『ソウトーーク』が制作されておらず、『けいおん!!』第7~10話ぶんの『ソウトーーク』は視聴不可能となっている。


その他の人気動画シリーズ
『真鍋和スキー』&『ベルリンオフ会演説』
 わぐさんのシリーズ
『とある総統のけいおん!!』
 antecn さんのシリーズ
『ホメント会議』シリーズ
 うp主のハンドルネームは不明
『50分大長編ランキング』
 奈良両津さん(通称・50分の人)のシリーズ


総統閣下と愉快な部下たち

アドルフ=ヒトラー(1889~1945 演・ブルーノ=ガンツ)
 言わずと知れた総統閣下。真面目な政治ネタから、アニメや日常の些細な出来事に至るまで、いつも何かしらに怒っていなければ気が済まない。
 『ソウトーーク』シリーズでは『けいおん!』の第2話から登場人物・秋山澪(黒髪ストレート・つり目)のファンになっている。
 ベルリンで放送された『けいおん!』第8話と『けいおん!!』第15話で主人公・平沢唯の声優に挑戦して部下たちの不評を買った。
 『けいおん!』『けいおん!!』以外では、『涼宮ハルヒ』シリーズの鶴屋さんと『侵略!イカ娘』のイカ娘が好きらしい。

ハンス=クレープス(1898~1945 演・ロルフ=カニース)
 陸軍大将。いつも閣下から居残りを命じられる4人組の1人で、通称カルピス。総統閣下シリーズの大まかな流れでは、まず彼が話題を提供し、それに閣下が質問を求めると、オロオロと動揺している所を、欠かさず上司のヨードルがフォロー、居残り組以外が退出して閣下がブチキレるという筋書きになっている。動画の大まかな内容の説明役であるため、普段は丁寧口調だが、時々閣下にタメ口で話す事もある。
 『ソウトーーク』シリーズでは『けいおん!』の第1話から登場人物・平沢唯(茶髪セミロングにヘアピン・主人公)のファンになっている。

アルフレート=ヨードル(1890~1946 演・クリスチャン=レドル)
 陸軍上級大将。いつもの4人組の1人で、通称ハゲ。先述の通り、クレープスの説明に補足し、閣下の期待を裏切る真相を伝えて怒りに火をつける役回り。その容貌からたびたび変態キャラにされ、自重しない下ネタコメをすることもしばしば。
 『ソウトーーク』シリーズでは『けいおん!』のキャラクター全員に下ネタをかっとばす万能選手だが、第13話(特別編)あたりから登場人物・中野梓(黒髪ツインテール・軽音部の後輩)のファンになっている。

ヴィルヘルム=ブルクドルフ(1895~1945 演・ユストゥス=フォン=ドホナーニ)
 陸軍大将。いつもの4人組の1人で、通称アンポンタン。居残りを命じられた時に画面からはみ出てしまうため時々その存在を忘れられるが、閣下の八つ当たりにただひとり反論するなどなかなか肝の据わったやつ。クレープスとは仲が良く、酒を飲む時も死ぬ時も一緒。
 『ソウトーーク』シリーズでは『けいおん!』の第7話から登場人物・平沢憂(茶髪ポニーテール・唯の妹)のファンになっている。

ヴィルヘルム=カイテル (1882~1946 演・ディーター=マン)
 陸軍元帥。いつもの4人組の1人で、最年長格。階級が最も高く、立派な口ひげをたくわえた外見とは裏腹に、大人しい性格のため全く目立たない。史実でもお飾りのようなポジションだったらしい。
 『ソウトーーク』シリーズでは『けいおん!』の第2話から登場人物・真鍋和(メガネ・生徒会長)のファンになっている。

ヨーゼフ=ゲッベルス(1897~1945 演・ウルリッヒ=マテス)
 宣伝大臣。「プロパガンダの天才」と呼ばれた、閣下の側近中の側近。いつも閣下に付いている。ドヤ顔で将軍たちをにらみつけ、鉤十字腕章を付けている方の人。閣下が激高するシーンでは喋らないため出番は無いが、それ以外のシーンでは宣伝相の本領発揮とばかりに、閣下に劣らぬ演説を披露。同僚と口喧嘩したり、閣下の秘書のユンゲに愚痴をこぼして泣き出すなど、なかなかネタが豊富。ボケにもツッコミにも使える、総統閣下シリーズきっての逸材である。
 『ソウトーーク』シリーズでは『けいおん!』の第2話から登場人物・琴吹紬(明るい色の髪・タクアンみたいな眉毛)のファンになっている。

ヘルマン=フェーゲライン(1906~1945 演・トーマス=クレッチマン)
 親衛隊中将。キザでイヤミなリア充のくせに、よそで作った愛人と一緒に逃げようとしたため粛清される。総統閣下シリーズでは余計な事を言って始末されるケースが多いが、未遂に終わって助かる事も。
 『ソウトーーク』シリーズでは『けいおん!』の第2話から登場人物・田井中律(茶髪カチューシャ・軽音部長)のファンになっている。

ヴィルヘルム=モーンケ(1911~2001 演・アンドレ=ヘンニッケ)
 親衛隊少将。他の映画では横暴な悪役にされたりもするが、本編『ヒトラー 最期の12日間』では良心的で真面目な軍人として描かれている。礼儀正しく、淡々としたツッコミに定評がある。
 『ソウトーーク』シリーズではなぜか口調がアニメ『とある魔術の禁書目録(インデックス)』の登場人物・御坂妹ふうになっていて、『けいおん!』『けいおん!!』を独自のセンスで再編集するという特異な才能を発揮する。

ヘルムート=ヴァイトリング(1891~1955 演・ミヒャエル=メンドル)
 陸軍大将兼ベルリン防衛軍司令官。無口であまり目立たない老将軍だが、たまに閣僚たちの熱論に参加してヒートアップする。
 『ソウトーーク』シリーズでは『けいおん!』の第2話から登場人物・田井中律のファンになっている。

トラウドゥル=ユンゲ(1920~2002 演・アレクサンドラ=マリア=ララ)
 閣下の秘書。『ヒトラー 最期の12日間』の原作者で、ナチス・ドイツ滅亡の証言者となった。才色兼備の美女だが、閣下とその部下たちに対してはかなり辛辣な毒舌家。特技はタイプライターの早打ち。
 『ソウトーーク』シリーズでは『けいおん!』の第13話で登場人物・田井中聡(中学生男子・律の弟)のファンであることが判明している。

ゲルダ=クリスティアン(1913~1997 演・ビルギット=ミニヒマイアー)
 閣下の秘書。閣下の暴走に呆れ果て、後輩のユンゲに慰められながらいつも泣いてばかりいる人。
 『ソウトーーク』シリーズでは『けいおん!』の第13話に登場する田井中聡のイケメンな友達(中学生男子・名前がない)のファンであることが判明している。

エヴァ=ブラウン(1912~1945 演・ユリアーネ=ケーラー)
 閣下の愛人……とは名ばかりで、当の閣下は2次元のアニメキャラを嫁にしたがっているため、身も蓋もない立場に追いやられている。それでも閣下を見捨てぬ健気な女性。それもあってか、怒ってばかりの閣下も彼女だけには思わずにやけた顔を見せる事もある。
 『ソウトーーク』シリーズでは『けいおん!』の第13話で登場人物・田井中聡のファンであることが判明している。

マグダ=ゲッベルス(1901~1945 演・コリンナ=ハルフォーフ)
 ゲッベルス夫人。閣下にすがりついて号泣するおばさん。腐女子にされるケースが多い。
 『ソウトーーク』シリーズでは、『けいおん!』『けいおん!!』のために家族を一切かえりみない夫に悩み、シュペーア大臣と不倫関係になったことがある。

カール=コラー(1898~1951 演・ハンス=シュタインベルク)
 空軍参謀長。シリーズ全般で閣下の抗議電話に対応するのがこの人。閣下の怒りを華麗にスルーするスキルの持ち主で、時々、逆に閣下を挑発しているのでは?と思える発言が見受けられる。
 『ソウトーーク』シリーズでは『けいおん!』の第13話で登場人物・鈴木純(クセっ毛ツインテール・憂のクラスメイト)のファンであることが判明している。

マルティン=ボルマン(1900~1945 演・トーマス=ティーメ)
 ナチス党官房長。ゲッベルスと共に、後方で待機して閣下の話を聞いている太った方の人。末期のナチスの牛耳った大物だが、総統閣下シリーズではこれといった活躍もなく、ただいるだけの存在。

ヘルマン=ゲーリング(1893~1946 演・マティアス=グネーディンガー)
 帝国元帥。会議中、閣僚達の言い争いを聞きながら腕時計の時間を気にしているが何もしゃべらない。見るも無惨な肥満体。
 『ソウトーーク』シリーズでは『けいおん!』の登場人物・山中さわ子(ロングヘアにメガネ・軽音部顧問教師)のファンらしい。

アルベルト=シュペーア(1905~1981 演・ハイノ=フェルヒ)
 軍需大臣。数少ない常識人で、ユンゲから閣下の状況を聞いて呆れかえっている。

ハインリヒ=ヒムラー(1900~1945 演・ウルリッヒ=ネーテン)
 親衛隊長官。ユダヤ人大虐殺「ホロコースト」を行った元凶であり、ある意味閣下以上の戦犯。フェーゲラインに後始末を全て押しつけて逃亡、閣下の怒りを買う。
 『ソウトーーク』シリーズでは『けいおん!』『けいおん!!』にはさほどの興味はなく、『涼宮ハルヒ』シリーズの朝比奈みくるのファンらしい。ドッキリ企画でアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の主人公・鹿目(かなめ)まどかのコスプレをしたことがある。

フェリックス=シュタイナー(1896~1966)
 親衛隊大将。閣下がマジギレした本当の理由は、彼が率いる兵力がほとんど残っておらず、ベルリン市街を援護する力を失っていた(つまり孤立無援になった)事を知ったため。実は映画本編に全く登場していないのだが、以上の理由から総統閣下シリーズではかなりの重要人物。とは言え、閣下からCDやDVDなどのアニメグッズの買い物を押しつけられたり、嘘字幕ではロクな扱いを受けていない。

ヨシフ=スターリン(1878~1953)
 ソビエト連邦の第2代最高指導者にして、閣下最大の宿敵。物語の舞台がベルリン市内だけなので基本的に直接は登場しないが、嘘字幕では欠かせないキーパーソン。嫁論争など、くだらない理由で閣下率いるナチスと戦争しているネタも数多くあり、本当はお前ら仲が良いんじゃないか?と思いたくなる節もある。
 『ソウトーーク』シリーズでは『けいおん!』の第9話から登場人物・中野梓のファンになっていて、『けいおん!』『けいおん!!』の話題に限ってはモスクワで閣下と一晩中語り明かしたほどの友好関係を築いている。


主な空耳一覧
 閣下以外の空耳は、()内にその人物名を記した。

「アンポンタン」「ボルシチ」「あ痛たたたたた!はふん!」「大嫌いだ!」「バーカ!」「ちくしょーめ!」「ガンバレ」「HEY!」「運、足らんかった」「おっぱいぷるんぷるん!」「うんたん♪」「コラッ」「青二才」「日村」「アーッ!嫌イヤイヤイヤイヤーッ」「ドーン!」「ちょー!エロいかも」「待ってってば!」

「パン食う?」「おんおん!」(クレープス)
「やめて!」「夜店のタンメン」(フェーゲライン)
「ダサいし!」(ブルクドルフ)
「煮ます!」(カイテル)


動画の削除について

 このようにニコニコ動画で大変人気のある総統閣下シリーズは、日本だけの現象ではない。ヒトラーがいろんなものにマジギレするという意外性から世界的で流行しており、YouTubeではさまざまな言語の嘘字幕の付いた動画を数多く見ることができる。しかし著作権者の目に余ったのか、YouTubeでは2010年4月頃から目立つ動画が次々と消されていった。しかし、削除される動画とされない動画の基準は不明で、総統閣下シリーズは今もYouTubeに多数残っている。

 その削除の波は、約1年遅れの2011年4月頃になってようやくニコニコ動画にも押し寄せてきたようである。この「第1次削除大戦」では約1ヶ月に渡り、実に800近くの動画が削除され、総統閣下シリーズの衰退を予感させた。
 そして2011年8月に再び「第2次削除大戦」が開戦し、まだまだ戦争は続くと思われるので注意が必要である。



『けいおん!』『けいおん!!』について

 『けいおん!』とは、男性マンガ家・かきふらいによりマンガ雑誌『月刊まんがタイムきらら』(芳文社)などで2007年4月~2010年9月および2011年4月~2012年7月に連載されていた、女子学生のガールズバンドを題材とした「空気系」ストーリー4コママンガと、それを原作としてメディアミックスで製作されている作品の総称。2003年からマンガ家として活動しているかきふらいにとっては初の連載作品となる。

 マンガ『けいおん!』を原作としたアニメ作品は、2009年4~6月に TBS系列の深夜時間帯で放映された第1期(全12話+番外編2話)が『けいおん!』で、2010年4~9月に同局で放映された第2期(全24話+番外編3話)が『けいおん!!』となっており、タイトルの「!」の数が変わっている。ともに監督は山田尚子、制作は京都アニメーション(通称・京アニ)。
 第2期『けいおん!!』の続編となる内容の映画『けいおん!』(監督・山田尚子)も2011年12月に公開された(興行収入19億円)。

 廃部寸前の私立・桜が丘女子高校軽音楽部で4人の生徒たちがバンドを組み、ゼロから部活動を始めていくストーリー。途中から新入生が加わり5人となった。軽音楽部の結成からメンバー4人の大学進学までの3年間の部活動を描く。『まんがタイムきらら』2010年10月号への掲載をもっていったん連載を終了。
 その後、『まんがタイムきらら』2011年5月号より唯・澪・律・紬の卒業生4人の大学進学後を描いた「大学編」となって連載を再開し、同時に『まんがタイムきららキャラット』2011年6月号より梓・憂・純の在校生3人を描いた「高校編」の連載が開始された。大学編は『まんがタイムきらら』2012年7月号(唯・澪・律・紬の大学1年での大学祭ライヴ)で、高校編は『まんがタイムきららキャラット』2012年8月号(梓・憂・純の学園祭ライヴ終了後の軽音部卒業)でそれぞれ連載終了した。単行本は現在4巻まで発売されている。
 本格的なバンド活動の描写よりも、メンバーたちののんびりとした日常を描写することに視点が置かれている「空気系」作品。
 2009年4月から TVアニメの放送が開始されると、作中に登場する楽器や関連楽曲にも注目が集まるなどの大きな反響が起こり、第2期の放映や映画化などを含めて社会現象ともいえる大ブームとなった。

主なキャスティング
平沢 唯   …… 豊崎 愛生(あき 『めだかボックス』黒神めだか役など)
秋山 澪   …… 日笠 陽子(『妖狐×僕SS 』雪小路野ばら役など)
田井中 律  …… 佐藤 聡美(『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』田村麻奈実役など)
琴吹 紬   …… 寿 美菜子(『夏色キセキ』逢沢夏海役など)
中野 梓   …… 竹達 彩奈(『この中に1人、妹がいる!』国立凜香役など)
山中 さわ子 …… 真田 アサミ(『さよなら絶望先生』常月まとい役など)
平沢 憂   …… 米澤 円(まどか 『Another 』赤沢泉美役など)
真鍋 和   …… 藤東 知夏(ふじとう ちか)
鈴木 純   …… 永田 依子
田井中 聡  …… 伊藤 実華



 ひえ~、今回も長い、長い、長すぎよ~!

 詳しいお話はまた次回にしますが、ハッキリ言って、私は『けいおん!』ブームにはまったくのれなかった人間でした。したがいまして、この『ソウトーーク』をもって初めて『けいおん!』にふれたくらいだったのです。

 だからこそ断言しましょう。
 『ソウトーーク』はもう、独立したひとつの作品としておもしろい!! これを『けいおん!』ファンだけに独り占めさせるのは余りにももったいなさすぎる。

 そしてその魅力の根底には、『けいおん!』への愛もさることながら、『ヒトラー 最期の12日間』の数々の名シーンをいろどるドイツ最高峰の名優たちのハイレベルな演技合戦。そこへの作者・ビタミンさんの限りない敬意を込めた愛も、欠かせない要素として厳然と存在していたのであります。

 そんなこんなで、具体的なあれこれは、まったじっかい~。今年の7月もアツくなりそうです……


 こんなに代替不能なオリジナリティにあふれている『ソウトーーク』を、ただのオタクしろうとのパロディ作品だとかたづけて観ようとしないなんて、DA ☆ SA ☆ I ☆ SHI !!!
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ん~……いろいろあるのネ  ~「おないどし」30代を考える~

2012年06月26日 22時55分19秒 | 日記
 もがでぃしお~!! どうもこんばんは、そうだいでございます~。みなさま、今日も一日お疲れさまでございました!

 今日の関東はめずらしく丸一日の晴天でしたねぇ。しかも、そんなに暑くなかった。とっても過ごしやすい日になりましたよぉ。

 だもんで、また東京に出て散歩しちゃったよ……いちおう、今は試験勉強に全力をかたむけるべき時なのですが、だからこそ! 全力をかけて「だっる~ん」と休む日も必要なのだと……信じたい。信じさせてちょ~だい。

 だいたい最近東京に行く目的は、「散歩」と「映画・演劇鑑賞」、そして「友だちに会いに行く」。この3本柱で決まってきています。
 んで、今日もやっぱりこの流れ。

 お昼くらいに東急東横線の多摩川駅(東京都大田区田園調布)を出て渋谷へ歩いていき、2時過ぎから「ヒューマントラスト・シネマ渋谷」(ものすごい名前だ……)で上演されていたスペイン映画の『ブラック・ブラッド』(2010年 監督・アグスティー=ビジャロンガ)を鑑賞。そのあとまたちょっと歩いて、夕方から夜にかけては友だちの引越ししたての新居にお邪魔して楽しい話に花を咲かせました。

 う~ん、われながら充実。天気が良くて散歩が最高(しかも、日本有数のおしゃれ地帯)、映画も大いにおもしろくて最高、友だちとの語らいも楽しくて得るところもどっさりあって最高ときたもんだ。それらの幸せのぶりかえしをなるべく最小限におさえるためにも、明日からはつつましやかに勉強していきましょう。

 そう、良かったんですよ、『ブラック・ブレッド』!
 もともとこれ、先々週の15日に遊びに行った知り合い(私がアイリッシュコーヒーを誤飲した直後に会った方)にすすめられて、その存在を初めて知った映画だったんですけどね。本当に良かったぁ~、教えてもらって。

 この映画は第二次世界大戦直前のスペインのカタルーニャ地方が舞台になっている、なかなかジャンルをはっきりと言いづらい内容の作品になっています。しいて言うのならば……やっぱり「家族ドラマ めっちゃビター」かなぁ。

 第二次世界大戦の直前ではあるのですが、ご存知の通り、当時のスペインはすでに1936~39年に「スペイン内戦」というれっきとした戦争を経験しており、その結果、ファシズムを絵に書いたようなフランコ政権が樹立していました。なので、その暗黒時代を舞台にした『ブラック・ブレッド』も、戦闘描写こそどこにもないものの、「人間性のおさえつけられた世界」という意味では充分すぎるほどの戦争映画になっていると思います。
 また、この作品は冒頭からものすごい迫力の殺人事件が発生し(残酷というよりは……大迫力!)、物語の時間も「殺人事件の真犯人はだれなのか?」という関心をひきつつ進んでいくのですが、作品自体の魅力はそこらへんの「ミステリー」にはありません。そこもそこでいいんですけど、もっと重くて見ごたえのあるテーマがあるんです。

 それは、「親と子の複雑すぎる関係」!!

 ここ! ここが非常に緻密に、丁寧に描かれているんです。これがもんのすごいんだわ。

 タイトルに「ブラック」とあるとおり、この映画のビジュアルイメージは確かに「黒い」、「暗い」、「重苦しい」! そこはそうなんです。
 そうなんですが、そこのあなた、それで躊躇することなく、ぜひっともこの『ブラック・ブレッド』を観ていただきたい。

 この映画は明らかに、主人公であるアンドレウという名前の少年(演・フランセスク=クルメ 13歳)の成長の物語なのですが、冒頭にあんなに子どもっぽかった彼が、映画のラストシーンであんなに大人になるというか、複雑な表情をうかべる男になってしまうのかと、本当にしみじみ感じ入ってしまう「リアルに人が生きている映画」になっているんです。

 もちろん、それをメインで形作ったのはフランセスクくんの演技であるわけなのですが、どうしてあの子がこんな感じになっちゃったのか? というところにかかわっているのが、少年をとりまく世間と世情、そして両親の生き方なのだという「ごくごくまっとうな日常の真実」。これを他の役者さんがたや各スタッフが精巧に作り上げ、それを最終的にビジャロンガ監督がまるごとフィクションの世界にすくいあげているという見事な連係プレーが、この映画の最大の「すごみ」なのです。
 行ってみれば、これは「思春期」という人生の中で最も「めんどくせー」時期を、文化・性別・年代・環境をこえた世界中の人々にわかるように、でも単純化せずに映像化したということになるのです。とてつもないテクニックです。

 もちろん、おそらく2012年現在の日本では、親が思想犯として警察にマークされていたり、近所で凄惨な殺人事件が発生して友だちが殺されたり、貧しくて雑穀の混じった「黒いパン(タイトルの意味です)」しか食べられないという経験をしている子どもはそう多くはいないでしょう。
 しかし、スケールはだいぶ小さかったのだとしても、思春期の人間ならば、この映画の少年のように甚大なショックを受けてしまう出来事は必ずなにかあったはずで、それさえあるのならば、この映画のラストで、ただ両親を愛して尊敬するするだけではいられなくなってしまった主人公の姿や、そんな主人公のもとを去っていく母親の老いた後ろ姿に激しい感動をおぼえることは間違いないのです。

 この『ブラック・ブレッド』は、そりゃあ暗いです。結末もハッピーエンドとはいえないかもしれません。
 でも、最後の最後に主人公の少年がボソッとつぶやいたセリフには、おりゃあもうシビれちゃったねぇ。ものすごくきれいに「オチている」んですよ。単なる「重い映画」にも「感動のドラマ」にも落ちつけず、それでいて明確にこの作品をしめくくる素晴らしい一言なんです。

 いや~まさか、現代のスペインの映画監督が撮影した作品から、日本の『瞼の母』や『父帰る』に匹敵する感動をいただいちゃうとはねぇ。世界は広い! 試験勉強を休んで観に行ったんですが、これまた勉強になりました。

 そういえば、そのあと会った友だちにこの『ブラック・ブレッド』の話を興奮気味にしたら、この『ブラック・ブレッド』と「2012アカデミー賞・外国語部門」のスペイン代表の座をめぐってあらそったという(結果は『ブラック・ブレッド』が選ばれた)、あの巨匠ペドロ=アルモドバル監督の『私が、生きる肌』のほうを、その友だちにすすめられました。

「そうだいだったら、ぜったい好きだと思う。観てみてよ!」

 だもんで、家に帰ってからパソコンでいそいそと『私が、生きる肌』の予告編を観てみたら……

変態映画じゃねぇかァ!!!

 でも、確かに大好き♡  さすがマイフレンド、よくわかっていらっしゃる。なんかアレね。フランスのスリラー映画の古典『顔のない眼』(1959年)を江戸川乱歩ベースで作りなおして、アントニオ=バンデラスのあぶらで炒めたみたいな感じですね。必ず観に行きます。


 さてさて、例によって本題に行く前の話が長くなってしまったのですが、今回の題名は、以下にあげた2つのニュースから感じたことなんであります。

 それぞれ、性質も大きさも異なるまったく関係のない話題なんですが、どちらも私のどこかに火をつけてしまったものだったので、まとめて並べさせていただきました。
 まぁ、「怒る」ってほどのことでもないんですけど……呆れちゃったんですね。



鬼束ちひろ 問題発言を謝罪「和田さん、紳助さん本当にすみません」
 (サーチナ 2012年6月25日の記事より)

 歌手の鬼束ちひろ(31歳)がツイッターで問題発言し、波紋を呼んでいる。
 今月22日に開設したばかりのツイッタ―で鬼束が、大物芸能人の和田アキ子(62歳)と芸能界を引退した島田紳助さん(56歳)の両名を名指しして「殺してえ」と発言した。

 事態を重く見た所属事務所は翌23日に公式ホームページで「鬼束ちひろのTwitterでの発言につきまして、本人の大人げないいたずらな書き込みで波紋が広がり、問題の箇所は弊社にて即時削除致しましたが、関係各位に大変ご迷惑をおかけした事、世間をお騒がせした事に対し、深くお詫びを申し上げます。」と謝罪文を掲載。

 更に、鬼束本人が直筆で「皆様にご迷惑をかける発言をして本当にすみません。アーティストとして、若いFanのお手本となるよう言葉を頂きました。今後二度としないよう気を付けます。和田アキ子さん、紳助さん本当にすみませんでした。深く反省しています。」と謝罪した。



NHK が講談社を提訴 辻村深月さんの小説ドラマ化でトラブル 東京地裁
 (産経 Biz 2012年6月21日の記事より)

 テレビドラマ化を予定していた小説の使用許諾を一方的に撤回され、損害を受けたとして、NHK は21日、出版元の講談社を相手取り、既に支出した制作費など約6千万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

 問題となったのは、辻村深月さん(32歳)の小説で直木賞候補作となった『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』(2009年)。
 訴状によると、NHK は2011年8月以降、BSプレミアムチャンネルで同作品のドラマ化を企画し、講談社と交渉。出演者も決定し、撮影準備が進められていた。
 しかし、脚本内容について辻村さんの同意を得られず、講談社は今年2月、撮影開始予定日の当日にドラマ化許諾の撤回をNHK に伝えたという。

 両社間で契約書は作成されていなかったが、テレビドラマの制作では番組完成後に契約書を作成する慣行があると指摘し、「担当者間の口頭の了承があり、契約は成立している。」と主張。「撮影開始直前の制作中止は過去になく、NHK のドラマ制作の信用は確実に低下した。」と訴えている。

 講談社広報室は「原作の改変が著者の意向に大きく反し、話し合いを続けたが合意に至らなかった。このような事態になり、大変残念。」とコメントした。



 まずは一言。辻村先生、くだらない話題といっしょに並べちゃってすみません!!

 最初の話題は、もうホンットにしょうもないことなので、ちゃっちゃとすませちゃいましょう。
 この『長岡京エイリアン』も、幸せなことに多くの方々に読んでいただいているブログなので、誤解を招くようなことは言いたくないのですが、それでもあえて言わせていただきます。

あやまんな!! 殺したいなら殺せばいいじゃねぇか、あんたの「歌」で!!

 鬼束ちひろという人物は、毀誉褒貶はあっても「プロの歌手」であるはずなんです。しかも、「プロの作詞家」でもあります。
 そんな彼女が、商売道具である「言葉」をふるって、同業の「プロの歌手」を名指しで殺すと宣言しているんです。これに興奮しない音楽ファンはいないでしょう。

 しかし、実態はまるでふにゃちんなもので、「頭のおかしなふりをするのが大好きな30すぎの女性」がツイッターを「他人に迷惑がかかる無責任なことでも言い放題な場所」だとナメてかかって、しかもたちの悪いことに「あたしが頭のおかしなことを言うことを世間が期待している」と勝手に思い込んだ末に、「とりあえず TVに出てて多めの人に嫌われてる有名人をディスっちゃえ。」という思いつきでつぶやいたというだけのことだったのです。和田さんと島田紳助さんの名前がならんでいるあたりに、「歌手としての和田アキ子」を相手にしているわけではないらしい、彼女の小者っぷりが見て取れます。

 こんな人の書く日本語でかたちづくられた歌を聴いて、だれが感動したりお金を払ったりするのでしょうか。

 「ツイッターはツイッターで、公式発言のつもりで言わないところがいいんだからいいじゃないか。」という方もおられるかもしれませんが、小説家でも歌手でも俳優でもお笑い芸人でも、少なくとも自分の仕事でプロフェッショナルとしての責任を持って日本語を使っている人ならば、「完全に仕事 OFF」の状態になってツイッターやブログを公開している人は1人もいないはずです。自分以外に読む人がいたのだとしたらそれはもう、喜んだり元気をもらったりする人も、心を傷つけられたり迷惑する人もいるかもしれないということなのです。

 私はもう本当に鬼束ちひろさんのことが大好きで、カラオケに行くときには彼女の『Sign 』という歌を必ず唄うことにしています。曲もいいし歌詞もいいし、何よりも本人映像の中から観る人に訴えかけてくる彼女の表情やたたずまいに、鬼束ちひろ以外の誰にもできない「闘い方」があるようで、いつもそれを観ては、自分にそんな闘い方ができる勇気はあるのかと、想いをあらためることにしているんです。私はしがない無名のオッサンですけど、鬼束さんとはほぼ同い年ですし。

 だからこそはっきりと言わせていただきますが、ことここにいたって、鬼束ちひろの自己プロデュースは、「歌手・鬼束ちひろ」という根幹さえをも蝕む最低最悪の事態にいたったと解釈いたしました。
 ということで、もちろんそれまでの彼女の作品はこれからもずっと愛していきますが、「リアルタイムに活動している歌手」としての鬼束ちひろさんの魂はいったん「亡くなったもの」として、私はいっさい興味を持たないことにします。

 ど~せさぁ、私みたいなオッサンが1人いなくなっても、そういう「頭のおかしいふりをする女」が大好きな方々はいくらでもいらっしゃるんでしょ? 殺せもしない相手に「殺してえ」とほえるのを見ておもしろがってくれるような人を相手に生きていけばいいんじゃないですか。私はそんな極寒ショーにつきあうのは真っ平御免です。そんな彼女を心配してさらに応援するような人なんて、いるんですかね? いるとしたら、そんな人たちにこう言いたいです。「それ、やさしさじゃないよ~!!」
 
 鬼束ちひろさん、今まで本当にありがとう。そして、さようなら。


 さぁさぁ、そんなことはどうでもいいんだ、私が今回、いちばん話したいことはこっちのほう! 2番目の、NHK が講談社を訴えたっていうニュースの方なんでございますよ。

 これは腹が立ちますねぇ! なにがそんなに腹が立つのかといいますと、

勝てるわけがない訴訟を起こして「わが社は毅然とした態度で訴えました。」という体裁だけつくろおうとしてるNHK

 ここ! ここがおかしいんだ!!

 はなっから勝つ気もねぇ戦いに忙しい講談社を引きずり込んで、もっと大事な案件が山ほどある裁判所の貴重な時間をうばってバカな三文芝居うって、おまけに裁判費用は大切な視聴者様の受信料から出すんだってんだ、この会社! もう6千万円もムダにしてるっていうのに! こんなもん会社じゃねぇよ!! 高校の文化祭の焼きそば屋台の方が、明朗会計で人に迷惑かけないぶん1億倍優良企業じゃ! まずいけど安いし。

 勝てるわけありませんよね? だって「口約束」。だって「『過去にない』だけが根拠」。そしてなによりも「原作者の了解を得ていない」。

 もしよ、もしかりにこの裁判で NHKが勝つようなことがあったのだとしたら、「『映像化して良し。』という口約束をした瞬間から、どんな作品になろうが映像化する側のやることに原作者は口出しができない。」ってことになっちゃうでしょ。
 どんだけ~!? NHK、どんだけ上から目線!? 原作者は涙をのんで「天下のNHK 様がお作りなすったおドラマ様」をつつしんで拝領しなきゃいけないっていうのが、現代の日本社会なの? 封建制は時代劇だけにしろィ!!

 つまり今回の提訴は、「まさか、いっつも儲けさせてやってる出版社にこんなに食い下がられるとは思わなかったからビックリしてさぁ……こっちがわざわざドラマにしてやるって言ってんのに、なにが気にいらないんだかさっぱりわかんねぇわ。まぁ、世間体もあるからいちおう怒っとくか。」って、こんなくっだらねぇ理由から始めてることなんですよ。

 しかもこの態度の裏には、NHK がなるべく目立たせないようにわざと隠していることが2つあります。

 ひとつは、「講談社が食い下がったそもそもの理由は NHKの方がまっとうな台本を用意してくれなかったからだ」ってこと。別に講談社はわざとドラマ撮影のクランクイン直前にドタキャンをふっかけていやがらせしたんじゃありません。むしろこれは、NHK の「まっとうな大人としての対応」として、原作者の意図をくんだ修正台本が必ず提出されるものだと信じて、ギリギリまで待っていたということなんです。これは誰がどう見ても、相手の要求にこたえるという当たり前のことさえやらなかった NHKの自業自得ですよね。
 それに加えて、私はここに「なんだかんだゴネても、『もう撮影始まっちゃうんですよ!』って言ったら黙るだろ。」というおごりの感情しかくみとれません。
 人のものを拝借しておきながら、貸す人のお願いには聞く耳を持たない。大長編のときに優しくなるだけ、ジャイアンのほうが1億倍おとなじゃ!

 ここは本件の全体イメージにかかわることなので、繰り返し確認します。
 講談社と辻村先生がいじわるをしたんじゃ決してありません。相手の要求にみあう答えを提出するつもりのなかったNHK がすべての元凶なんです。提出しなくても時間が解決してくれるとナメてかかっていたのです。

 そして、もうひとつの隠しているポイントは、「ちゃんとした台本もできてない企画に6千万つかいこんでる」ってこと。
 えっ、 BSプレミアムって、そんなどんぶり勘定がまかり通ってる枠だったんだ……そんな金銭感覚で『ハゲタカ』とかやってたんだ……こんなもん、ハゲタカどころかハイエナでも食欲をなくすド腐れっぷりですよね。

 おそらく6千万円のうち、そうとう高い割合は「スケジュールを押さえたのに話がフイになった俳優の芸能事務所へのキャンセル料」ってことなんじゃないかとは思います。
 でも、それは契約した時点でのNHK の想定内の出費なんですよ。それを回避するために、NHK はもう一方の講談社側との折衝に全力をそそがなければいけなかったんです。それが、話が最もスムースに進む当たり前の第一歩だったのに……

 段取りがおかしすぎるんです。まず最初にやらなければならない「まっとうな台本を提出する」というおおもとをぜんぜん押さえていないくせに、撮影スケジュールやキャスティングだけはしっかり大金はたいて押さえてるんです。は? 俳優さんの準備期間をふまえれば、撮影初日に使う台本は「原作者の許可していないバージョン」でいくつもりだったとしか考えられませんよね。見切り発車もいいところですよ。

 もうおわかりですよね。これはつまり、「原作者の代理人である出版社とドラマ脚本家とのあいだを行き来して調整する部門」と「ドラマの撮影を直接担当する現場部門」とか完っ全に分断されているから発生するズレなんですよ。「台本作りはよそに任せてるから知りません。」というバカみたいな分業体制のために準備がぜんぶムダになったんです。

 こんなことさぁ、自分の身銭と信用とプロ根性をかけて作品を作っている集団だったら、できないことなんじゃないかと思うんだけどな……だって、最終的には関わった人たちみんなの食い扶持に影響する作品なんですよ。その作品の大事な大事な脚本なんですよ。
 それってつまりは「ぶっちゃけ台本とか原作はどうでもいいよ。人気のある役者が1~2時間くらい、それらしく日本語しゃべってればオッケー♪」ってことになんねぇか。
 映画やドラマの制作に取り組む他の会社がそんなことになってるとは私は信じたくないです。NHK の BSプレミアムだけのプレミアムなバカっぷりであってほしい。

 だから、NHK があつかましくも公言している「6千万円の損害をこうむった」という言葉じたいが真っ赤なウソなんです。
 だって、事務所へのキャンセル料を含めた6千万円はぜ~んぶ、「原作者の意向をくみ取らないアホンダラが、その代わりに支払わなければならない当然の代価」なんですから。
 こんなものを他人からむしりとろうとして司法に訴えでてるんですよ? とんだ「どのつらボーイ」だぜ、コンチクショウメーイ!!

 とどのつまり、訴状にあった「NHK のドラマ制作の信用は確実に低下した。」という文言は、正確には「NHK のドラマ制作の信用はそれ相応の低さで良いということが確認されることになった。」ということなんです。どんどん低下していいんですよ~、その程度の最低さなんですから。まずは身のほどを知りましょう。

 とにかく、今回のことでいちばん可哀想なのは訴えられた講談社であり、「意に沿わないことに疑義を呈する」というプロとして当たり前すぎることをしただけなのに渦中の人のようにされてしまった辻村先生であるとは思うのですが……
 おんなじとは言わないけど、それまで数多くの良作ドラマを制作してきたNHK の歴代のスタッフさんや、ドラマじゃない教養番組や全国の地方局、ラジオ局の運営にたずさわっている圧倒的多数のまじめに働いている方々。そんな方面に関する信用にさえ影響する可能性があるわけなんですから、こちらも哀れといえば哀れですよね。「NHK 」という大看板は、そういうふうに極端に一蓮托生なものなんだと思います。

 っていうか、NHK って辻村先生の『本日は大安なり』のドラマ化をまず今年の初めにやってたでしょ?
 それ自体はちゃんと完成して放送されたのに、なんか今回の一件で「いわくつき」みたいなヘンな感じになっちゃいましたね。そこらへんNHK は、『本日は大安なり』をがんばって制作したスタッフさんや、出演した俳優さんがたの立場をどう思ってるんでしょうか。どうせなんにも思っちゃいねぇんだろうけど。

 でも、「鎖は最も弱い輪の部分がその鎖全体の実力になる」と言います。
 そこをひた隠しにせずに自分から提訴というかたちでさらけ出し、昨今の「誰も得しない映像化」という風潮に一石を投じることになったのは、「原作と映像化作品」との正しい関係を確認する上でも、NHK に「お金の大事さを知り他人に敬意を払う当たり前の会社」になってもらう上でも、起こるべくして起こった必然なのかもしれません。

 にしても、辻村先生はえらいとばっちりを食っちゃいましたね……

 私はもちろん、具体的に辻村先生が『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』のドラマ化台本のどの部分に難色を示したのかはわかりません。
 でも、私は今回の辻村先生の「当たり前のプロ意識」を全面的に信頼して、今回のドラマ化が実現しなかったことを大いにうれしく思います。

 原作者が納得しない出来のドラマが世に出ることを期待する原作ファンなんてファンじゃねぇし、「NHK がドラマにするって言ってんだからゴネずにさせてやれよぉ~。」って言う人がもしいるのだとしたら、その人はいったいそのドラマ化に何を期待してるんですかね? え? NHK のドラマクオリティ? じゃあ別に辻村先生の原作じゃなくてもいいじゃねぇか。ドラマだったらなんでもいいなんて、ずいぶんとお気楽な審美眼ですなぁ~。

 話を戻します。

 作家・辻村深月は、つまり私とほぼ同い年の彼女は、「私も本当は嫌だったんだけど、もう遅いって言われたからしかたなく許しちゃった。」という日本語は絶対に使わないプロフェッショナルだということがわかったのです。こんなに頼もしい事実があるでしょうか。

 同じ年代の人が時代の第一線に立ち、ゆるぎない信念を持って理不尽なものと対峙している。

 まぁ、今回は辻村先生ご本人が果敢に巨悪に立ち向かっているということではなく、あくまでも通りすがったおかしな人が勝手に足をもつらせてすっころび、「おまえのせいで骨折したぁ~。」とわめきちらすといういいがかりの現場近くにいたというだけのことなので、特に「辻村先生、ガンバレ!」と言うのは的外れかと思います。訴えられてるのは講談社なんですからね。辻村先生は別に一社の専属作家じゃないし。

 いろいろ言いましたけど、私の年代、「30代前半」についてのつれづれを考えてみると、まだ大人になれてない人もいれば、充分すぎるほどに大人として自立している人もいるということがわかった今日このごろでした。

 それと同時に、「上の年代にだって、私たち以上に始末のおえない人や腐りきった慣習はある」ということも見えたわけですね。

 私だって、この日本で生きてきたからには、NHK に大いにお世話になって育ってきたし、多くのことを学ばせてもらってきたわけです。NHK だけではなく、先にこの日本社会に飛び込んでいった年上の方々全員に恩があると言っても大げさではないのかも知れません。
 でも、悪いことは悪い、おかしいことはおかしいと言わなければならない。変えることは変えなければならない。そういう年代になってきたということなんですな。

 そのために私も、まずは自分の芯をつくる勉強、勉強っと!


 ……今回も長くなっちゃったなぁ。

 うむむ、つい先月に言ったのに、またしてもこの言葉を吐くことになろうとは……それでも、あえてこの一言でシメさせていただきます。

いや~、NHK の受信契約を解除してて、ホンッッッットに!! よかったわぁ~。
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ついに観た 梅雨どきだから この一品  映画『星砂の島、私の島 アイランド・ドリーミン』 本題!!

2012年06月23日 22時19分32秒 | 日記
 ハイサーイ!! どうもこんばんは、そうだいでございます~。今日も一日お疲れさまでした!


 さぁ、まえふりは前回にさんざんやりましたからね! とっとと本題に入ることにいたしましょうやぁ。
 いや、「まえふり」さえもやってませんでしたけどね、八重山諸島の話がしたかったのにじぇんじぇん関係ない瀬戸内海の鞆の浦で盛り上がっちゃって……

 ということで今回は、2012年現在の名門モーニング娘。をそれぞれ「リーダー」と「エース」という超重要な両輪でになっておられる第6期メンバーのお2人が、デビュー直後、っつうか、ハッキリいって「デビュー直前」に出演していた映画についてのつれづれを語ってみたいと思います~。

 ういういしい。ういういしすぎです。しかし、作品を観てみると、そこには「アイドルのなつかしい映画デビュー作」とかたづけるだけではあまりにももったいない不思議な輝きが!?

 誰も要求してないのに私はこの世界いっぱいに聞こえる声で叫びたい。

「丸一年前、第一印象から亀井絵里さんに魂を奪われてしまった私の眼は狂っていなかった!! 頭は狂ってるかもしれないけど、眼は狂ってなかったのだぁあ!! えりりんに幸あれ、あ~さひぃ~よ のぉぼれェエ~イ☆」



映画『星砂の島、私の島 アイランド・ドリーミン』(2004年2月公開 114分)

あらすじ(DVDパッケージの解説文などより)

小さな島で、でっかい幸せ見つけた!! 観る人すべてに幸せを運ぶ感動ストーリー!

 沖縄本島から南西に約500km。そこに、人口約300の小さな島、竹富島(たけとみじま)がある。
 そこはサンゴ礁に囲まれたエメラルドグリーンの海! どこまでも続く広い空! 古い琉球の町並みが広がる集落! 伝統と文化を守る人たちが暮らしている。
 その竹富島に、ひょんなことから臨時の体育教員として赴任した主人公が、そこで働く教師たちや島の人々、そして教え子とふれあい、美しい自然がそのまま残る竹富島にいやされ成長していく。

 競技中のケガによってオリンピック出場の夢を断たれ、何事にも投げやりになっていた大学生・北条早苗は、体操部の監督だった小山内に石垣島での体育の臨時教員の仕事を紹介される。卒業を間近に控えながらも就職が決まっていなかった早苗は南国でのリゾート気分で即座に勤務を決意するが、実際に採用されたのは石垣島から高速船で10分程の距離にある小さな島の竹富島だった。早苗は自分の思い描いていたイメージとの大きな違いに落胆するが……


企画・監督 …… 喜多 一郎(47歳)
 ※本作は、TVプロデューサーとして活動していた喜多一郎の第1回監督作品となった
脚本 …… 喜多 一郎・堀江 慶

主題歌 …… BEGIN 『ユガフ島』

キャスト
主人公・北条早苗 …… 大多 月乃(22歳)
 ※大多月乃は本作が映画初主演で、以降は2007年まで女優として活動していた

竹富島の教師・前田聡 …… 津田 寛治(38歳)

竹富島の中学生・豊見丸(とみまる)美紀子 …… 亀井 絵里(モーニング娘。第6期 15歳)

竹富島の中学生・渡久地(とぐち)サト …… 道重 さゆみ(モーニング娘。第6期 14歳)

日本内地からの転校生・宮村真紀 …… 横山 可奈子(16歳)

竹富島の住民・多恵 …… 麻宮 美果(24歳)

多恵の夫・雄太 …… 榊 英雄(33歳)

竹富島の住民・春男 …… 堀江 慶(25歳)

竹富島の住民・米蔵 …… 谷 啓(72歳)

竹富島の地区長・金城 …… 塩屋 俊(「しゅん」の方じゃなくて「とし」!! 47歳)

竹富島の校長・山盛 …… 菅野 達也(49歳)

竹富島の教師・政田 …… 山田 幸伸(42歳)

竹富島の妖精たち …… BEGIN
 ※BEGIN のメンバーは竹富島に近い石垣島の出身で、当時は夏川りみによる『涙そうそう』カヴァーの大ヒットを契機とした再ブレイクのただなかにあった

早苗の後輩・五十嵐 …… 三船 美佳(21歳)

早苗の恩師・小山内 …… 筧 利夫(41歳)

早苗の父・北条重俊 …… 勝野 洋(54歳)

早苗の姉・北条美由紀 …… 桜井 淳子(31歳)

早苗の妹・北条良枝 …… 田中 れいな(モーニング娘。第6期 14歳)


撮影期間
2003年6~7月の約2週間
 ※DVD の特典にあったメイキング映像によると、東京での撮影と竹富島での撮影が1週間ずつというスケジュールだったが、他の2名に比べて役の重要度が高かった亀井絵里は稽古も含めて2週間、竹富島に滞在していたという(道重さゆみは滞在1週間で、東京シーンの出演しかない田中れいなは竹富島入りすることはなかった)

竹富島について
・沖縄本島から南西に500km に位置する八重山諸島のひとつで、沖縄県の主要都市である石垣島と、大自然豊かな西表島(いりおもてじま)にはさまれた位置にある(石垣島との距離は6kmで船で10分ほど)
・面積5.5平方km、外周9.1km、人口約300名の小さな島
・映画に登場する「竹富町立竹富小・中学校」は全校生徒20名ほどの規模
・竹富島が映像メディアで取り上げられるようになったのは2000年放送の TBSドラマ『真夏のメリークリスマス』(主演・中谷美紀)が最初で、同年にはBEGIN も竹富島を唄った楽曲『竹富島で会いましょう』を発表している
・竹富島をあつかった映画は本作の他に2005年の『ニライカナイからの手紙』(監督・熊沢尚人、主演・蒼井優)と、物語上のつながりはないものの、喜多監督が再び竹富島を舞台にメガホンを取った2010年の『星砂の島のちいさな天使 マーメイドスマイル』(主演・飯田里穂)がある

当時のモーニング娘。第6期メンバーについて
・第6期メンバーの3名は2002年12月~03年1月に開催された「LOVE オーディション2002」の結果、1万4千名の候補者の中から選ばれ合格していた
 ※正確には、モーニング娘。第6期メンバーはこの3名に、ソロアイドルからグループに加入した藤本美貴(18歳)をあわせた「4名」
・オーディション合格ののち、第6期メンバーが本格的にグループ活動に参加したのは2003年7月の19thシングル『シャボン玉』から
 ※同期の藤本美貴のみは、ひとあし先に同年6月のモーニング娘。出演のミュージカル『江戸っ娘。忠臣蔵』から参加している
・2003年7月の本格的な活動開始と同時に、第6期メンバーの3名がモデルとなった写真集も発売されている
 ※この写真集の撮影場所は竹富島に近い石垣島だったが、田中れいなは映画本編では竹富島ロケに参加していない
 ※モデルの3名、特に亀井絵里の日焼けの進行状況から見て、この写真集の撮影は映画クランクインの前におこなわれたとみられる
・2003年当時、第6期の参加によってモーニング娘。メンバーは史上最多の15名に拡大しており、「おとめ組」と「さくら組」に分かれて活動していた(リーダーは第2代の飯田圭織)
 ※映画が公開された翌2004年2月の段階ではエース・安倍なつみ(24歳)が卒業したため14名になっている
・「現役のモーニング娘。メンバーが出演している映画」としては、2002年12月公開の『仔犬ダンの物語』に続く6作目となるが、本作のような「新人メンバーしか出演していない作品」は他に類を見ない


 我が『長岡京エイリアン』恒例の展開で、説明資料だけでそうとうな文量になってしまいました。毎回毎回、ホントにすみません……
 なんで、さっさと結論から言っちゃいましょう。


この映画、おもしろかったよ!!


 ハッキリ申しますとこの映画は、監督もお初だったし、予算もスケジュールもそれほど余裕のある状況ではなかったように見受けられるので、「監督の計算によって完成された作品世界」だとか「豪華スターによる最高峰の演技の競演!」といったハデハデしいものではありません。
 お話の流れも、「都会で自分の生きがいを見失っていた主人公が、離島の大自然や現地の住民たちのあたたかさにふれて再起していく」という非常にオーソドックスなものとなっているので、「まぁ、映画じゃなくても……地方制作の TVドラマだったとしたらそうとうな傑作だけど。」といったかわいらしい規模のものとなっています。

 でもねぇ……私にとっては、芸術作品としての映画なんか、かぎられた監督さんの作品だけで充分なんです。
 私がこの『星砂の島、私の島』でいたく気にいったのは、「舞台となった竹富島と出演者との相性の良さ」! これだけ!!
 これだけなんですが、ここがともかくすばらしかったんですね。観ていてなんとなく幸せになれる映画。そこが保証されているのなら、それ以上にいったい何が必要だというのでしょうか。

 竹富島現地での撮影スケジュールも1週間ということで相当にタイトで、それ以外の土地からやってきたプロの俳優さんが竹富島に長く住んでいる島民の役を演じるのは至難のわざだったかと思うのですが、そこは「技術でうまくなりきる」というのではなく、「どうせ短い間なんだから楽しく島といっしょになる」というかたちで、実にいい感じの空気を生み出しているんですよ。この「お祭り感」ね!

 正直言って、この作品で監督の喜多さんが演出家としてどれほどの力量を持った方なのかはわからなかったのですが、とにかく「昔っから撮りたかったんだよぉ、こういう南国の映画!」というはじめてのウキウキ感だけは画面いっぱいに満ち満ちていて、今回の場合はその多幸感が非常にいい方向にいっていたんじゃなかろうかと感じたんですね。
 こういうテンションは、ちょっと間違えば観客を置いてきぼりにした「オレ様映画」になりがちなんですけど、この作品に関してそこをそうさせなかったのは、なんといってもやっぱり、青い空、白い雲、碧の海の竹富島のかけがえのない風景と、画面のはしばしに登場する現地の人々の底なしの明るさだったんですねぇ~。このあたりがとにかく観る者をひきこむひきこむ。

 私、思うんですけど、よくあるつまんない「ご当地映画」というものは、大都市、大体の場合は東京から「仕事のひとつ。」という割り切り方でやってきたプロの俳優さんがたと、それを待ち受けて「町おこしの一大イベント!」という切迫感でガッチガチに緊張している現地の方々との、ど~しようもないスタンスの差が致命的な目ざわりになってしまっているんです。具体的に「どれ」とは言いませんが、この『長岡京エイリアン』でもそ~いう映画はとりあげたこと、ありますよね。おたかさんには申し訳ないですけど!

 でも、そういう温度の違いは、つまるところは「仕事」と「町おこし」とで、肝心の映画の撮影が始まっているのにそれぞれの陣地を抜け出せないままでなぁなぁになってしまっている両者がどっちも悪いんです。理想のヴィジョンを共有していない人たちが集まって無理に作っている作品なんて、監督さんにそれを力づくで統括するよっぽどの才覚がなければ、とうていお金を払って観るものにはなりません。

 その点、『星砂の島、私の島』にはものすごい一体感があります。そして、プロとしろうととが絶妙にマッチしたこのひとときを作りあげていたのは、もうなんと言っても監督……じゃあなくて!! 竹富島の空気なんですなぁ!

 画面から伝わってくる竹富島の風景は、俳優さんがたに「さっさと仕事を終わらせて東京に帰ろう。」という気分をいだかせることは微塵もなかったはずです。と同時に、「都会からわざわざやってくる映画のみなさんを最高のサービスで歓待しなければ、わが島の未来もない!」という、現代の地方都市にありがちな焦燥感なんてものも1ミクロンも存在していないのです。

 これですよ……緊張感をまったく見せることなく自然体でやってきた人々をむかえ、「なんだか楽しそうだから!」という気分で、劣等感も目立ちたがり感もなくナチュラルに映画の中にうつりこむ。これ以上にすてきなエキストラがいるでしょうか。
 まぁ場面によっては、画面の中心にいて大事なセリフのやり取りをしている主人公たちよりも、その奥でお酒の勢いにまかせてはしゃぎまくっている島民のみなさんのほうがおもしろくて、ついついそっちに見入ってしまうという難点もあったのですが。そんな映画、ある!?

 俳優さんのほうは、とにかく主演の大多月乃さんと津田寛治さんの2人がいいです。現在ではモーニング娘。の6期の出ている映画だとしか話題にならないかもしれない本作なのですが、その内容は思った以上にしっかりした「若者が自分の生き方を模索するロードムービー」になっているんですよ。
 特に、東京シーンから出ずっぱりで主人公をつとめている大多さんの、元気いっぱいにぶちあたって竹富島に順応していく存在感なくして、この映画は成立しえなかったでしょう。

 もうひとつだけ言うと、この映画は非常に単純なストーリーでありながらも、大多さん演じる主人公が、自分の中で逃げたがっている過去に真正面から向き合い、「スポーツ振興」という、それまでの竹富島にはなかった要素の旗手になることによって、自分のこれからの人生に活路を見いだすという流れをしっかりとふまえています。
 つまり、ただ単に「主人公が楽しい理想郷に行って勝手に癒されて元気になった。」という自己完結なお話になっているのではなく、その土地とのギブアンドテイクを成功させることによって自分も進歩するという、この上なくまっとうな交流の物語になっているのです。
 ここにこういう形で、主人公と土地との血のかよったやりとりがあるのも大事なんですよねぇ。これがなければ、主人公なんかそこらへんの「自分探しの旅人」とおんなじで、どうにも好きになれないハナたれガキンチョになっちゃいますから。


 でもね。いろいろありますけれども、私が注目したいのはやっぱり、ここなんですわ。


亀井絵里の堂々たる女優っぷり!! キャ~、エリック~♡


 すごいんですよ。カメさんすごいんですよ! この映画、「モーニング娘。第6期の3人が出ている作品」じゃないんですよ、「亀井絵里が出ている作品に、ほかの2人もサポートで出てる」って感じなくらいに役柄の重要度が違うんです。
 そしてその重責を、当時15歳で「半年前まで正真正銘のドしろうと」だったカメさんがなんなく背負いきっている! とてつもねェ~ポテンシャルをもった娘ッコだ!!

 いや、いや、みなさん。私はあくまでも公平にこの作品を観てそう断言しておるのです。私はつとめて冷静です。頭はおかしいですが冷静です。
 私は決して、私の大好きなカメさんだけをひいき目でみて持ち上げているのではありません。

 作中、モーニング娘。第6期メンバーの3人はそれぞれ、田中さんが「東京にいる主人公の妹」、道重さんとカメさんが「竹富島の中学生」を演じています。3人そろったショットが観られないのがちょっと残念。

 ところが、作品を観ていただければおわかりの通り、田中さんと道重さんは主人公の周囲にいる人間として応援に徹しているだけのキャラクターであるのにたいして、カメさんだけは天性の優れた運動神経を秘めているおてんば娘として主人公の前にあらわれ、大多さん演じる主人公・早苗を「ケガによって体操の選手生命を絶たれた過去にとらわれる苦悩」から開放し、「自分にかわる未来の体操選手を育てあげる教育者としての道」に目覚めさせるといった、非常に重要なキーマンとなっているのです。

 しかもこの、カメさん演じる「マルミ」という愛称の娘さんは、自分の感情を素直におもてに出していく性格であるがゆえに、竹富島になじめない、横山可奈子さん演じる転校生・真紀と衝突したり和解したり、はたまた親の都合で島を去ることになった真紀との別れに涙したり、そうかと思えば、早苗先生とともに取り組む体操選手になるための猛練習と、家業(竹富島名物の水牛の遊覧車)の手伝いのどちらをとるかに苦慮したりと非常に多彩な表情を見せてくれる「生きている」キャラクターになっているのです。

 さきほども言ったとおり、この『星砂の島、私の島』はあくまでも、年齢は大人なのに大人になりきれないでいる男女が主人公のヒューマンドラマです。しかし、それだけでなく少女マルミの物語がちゃんと独り立ちしてまわりに付随していくことによって、より見どころ満載で豊かな作品になっているところがいいんですね。
 もちろん、体操に特別な想いを持った主人公が赴任先で偶然に天性の素質のある教え子に出会うというのは、いかにもフィクションらしい都合のいい展開ですし、自身の不慮の大ケガといった中盤のハプニングを乗り越えてマルミをオリンピック強化選手予選に送り出すというクライマックスは、まぁ予想のつくハッピーエンドとなっています。

 でも、それはどうでもいいんです。展開がベタか新鮮かなどという問題は本当にどうでもいいことで、要は、その画面に映っている人々がどのくらい真剣にその瞬間ひとつひとつの中で「生きているか」なんじゃないかと思うんだなぁ。

 たとえば、「親友が転校していくことに涙を流す」という行動は、家族が事故で突然に亡くなってしまったり、恋人がはるか遠くの地で巻き起こっている戦争に従軍して死んだりすることについて泣くことに比べたら、圧倒的に「軽いこと」なのかもしれません。おそらく、泣いた本人も5年や10年たったあとに元気な親友と再会したりしたら、「なんであんなことで泣いたんだろうねぇ?」と笑いとばすかもしれないほどのささいな思い出にしているでしょう。

 でも、親友が転校していくそのときその瞬間に流れた涙の美しさというか、「いつわりのなさ」は本物だと思うんです。それが未来にどのくらい小さなワンエピソードになるのだとしても、当時の本人にとっては世界が変わるほどのスケールを持った一大事件なんですね。

 そこなんです。ストーリーはどんなにベタでも、いろいろな瞬間のマルミ、つまりは亀井絵里という「アイドル直前」の少女の多くの表情が克明におさめられているという意味において、この『星砂の島、私の島』は非常に奇跡的な記録映画になっているんですね。

 そして、この作品をそうしたのは間違いなく、スタッフの多くの要求に驚くほどの対応力でこたえていったカメさんの「女優としての実力」だったのではないかと!

 一例をあげるのならば、カメさん演じるマルミは、物語の前半で竹富島の外からやってきた転校生・真紀と、観る者に非常に多くのことを考えさせてくれる、以下のような口論を繰り広げます。言うまでもなく、私がこの映画の中で最も好きなシーンです。


マル 「ねぇ、ちょっと! (竹富)島の悪口は言わんでよ。」

真紀 「島の悪口じゃない、あんたの悪口言ってんの。」

真紀の彼氏 「(マルミに)おい、なんだおまえは? サルみたいな顔して。女か?」

マル 「(真紀に)ねぇ、あんた。こんな男のどこがいいわけ?」

彼氏 「はぁ!? なんて?」

真紀 「(彼氏に)いいの。この子イナカモンだから相手にしないで。」

マル 「あんたみたいな生意気で気どった女は竹富にはいらん。竹富の女はもっとたくましいよ。早く石垣(島)の学校に行ってしまえ!」

真紀 「私だって好きで越境してんじゃないの。ママが『どうしてもここに』って推薦状書いたのよ、私は石垣でいいのに。」

マル 「竹富と石垣じゃ根性が違うよ、根性が!」

彼氏 「そういうのを『島根性』っていうんだよ。」

マル 「はァ!? どういう意味さ!」

真紀 「ホント、なによ、島、島って! また私のこと『内地の人間』とかって言うんでしょ? だいたいなによ、内地って。」

マル 「本州だって大きな『島』さ。」

真紀 「本州が島だったら日本全部、島でしょ? バーカ!」

マル 「……なによ、ウソツキのくせに。」

真紀 「は?」

マル 「あんた、喘息なんてウソだろ? ぜんぜんセキなんてしないさ。それにあんた、親が離婚して登校拒否するから、しかたなく八重山にあずけられたんだろ? みんな知ってんだから。」

真紀 「……」

マル 「どんなね? 弱虫。ちがうんか!?」

彼氏 「(マルミに)おまえ……言いすぎだぞ!」


 ちょっと引用が長くなりましたが、どうですか、みなさん! スゲくね!?

 おそらく、その後のモーニング娘。メンバーとしての亀井絵里さんを知っている人ほど、このマルミという少女の役を演じる彼女の姿は想像がつかないのではないでしょうか。でも、この役をカメさんが予想以上の気迫をもって堂々と演じきったことはまごうことなき歴史的事実なのです。

 このやり取りの中には、およそ中学生の娘どうしが口論するレベルとは思えない大問題がいくつも込められています。
 おそらく、『星砂の島、私の島』のこのシーンを観たあとで竹富島や石垣島をいっしょくたにして「沖縄」とひとまとめにできる人はいないんじゃないでしょうか。竹富にとっての石垣、そのふたつがある八重山諸島にとっての沖縄本島、そして、沖縄県にとっての本州……そこにはマトリョーシカのように果てのない「うちとそと」の関係が続いているのです。

 だいたい、最初にあげた資料の示すとおり、八重山と沖縄本島とのあいだにはおよそ500キロという、「東京~京都間」に匹敵する物理的へだたりがあるのです。それで八重山の西200キロにはもう外国の台湾があるんですから、そんな島々を「ひとつの県」として認識することの乱暴さといったらないのです。方言も通じないくらいに違うそうだし。

 映画では屈託のない笑顔を見せている竹富の人々の中にも、マルミの抱えているような一面はあるのかもしれない。でも、それが悪いのではなく、そういう感情の同居している存在が「人間」だし、その集積こそが「世の中」なんだと感じさせてくれる、この深さですね。
 作品のメインにある主人公の物語とはまったく関係のないこのやり取りだったのですが、私の心にいちばん大きな感慨を残してくれたシーンでした。

 とにかくこのシーンは、セリフの内容に輪をかけて、感情をあらわにするマルミと冷めきった真紀との激突がものすごい緊張感を生み出す名場面となっていて、私としてはあの映画『ロッキー』での、ロッキー=バルボア VS アポロ=クリードの対決にならぶ一戦になっていたと断言したいです。言いすぎ……じゃない! また、ツンとした真紀を演じる横山加奈子さんが年齢不相応にうまいんだよなぁ。

 そして、ここで堂々たる「竹富島の女」を演じきっていた亀井絵里さんが、実は「東京都出身」だという驚愕の事実ね……

 モーニング娘。第6期の3人で言ったら、道重さんが山口県出身で田中さんが福岡県出身なんですから、よりにもよっていちばん竹富島から遠い人間が最重要な役柄に抜擢されたことになるのですが、結果は奇跡的な大成功だったということになりますね。
 でも、これはおそらく当時、それぞれで実家から東京に引っ越してくる必要のあった2人にたいして、カメさんが演技の練習に時間をかける余裕が格段にあったからキャスティングされたということだったのではないでしょうか。
 それにしても亀井絵里、おそるべし。ほぼ初の演技経験だったにもかかわらず、これほどの難役をものにしてしまうとは……!

 セリフの中で真紀の彼氏が「サルみたいな顔」と指摘したとおり、この作品でのカメさんは、顔の肌とくちびるとで色のちがいがわからないくらいにワイルドに黒々と日焼けしてしまっており、見事なまでの「かりんとうガール」になっています。白目の部分以外はぜんぶ真っ黒!

 うおぉ、白目!! そうそう、この映画でのカメさんの白目は実になんちゅうかその……うつくしい。
 強い「マルミ」という自分がちゃんといる目をしているんですよね。それがあるんだったら、多少のセリフの硬さなんかはほんとにどうでもいいんです。ふつうにしゃべる発言の一字一句がハッキリ明瞭で、生まれてこのかた、言いなおしもカミもしたことがない人なんて、どこにもいないでしょ!? 真矢みきさんじゃないんだから。

 よく、この『星砂の島、私の島』を観た人のレビューの中に「あのモーニングなんちゃらの娘たちの演技が演技になってなくてヒドい。」とかいうものがチラッチラ見受けられますが、私は声を大にして言いたい。「おまえ、目、ついてる?」と。
 田中さんや道重さんはしょうがねぇよ。でも、あの亀井さんをさして「演技がヘタ」という人間は、先入観ばっかりで目がくらんでほんとに起こっている物事をまともに観ることもできないでいる、哀しきとっつぁんボーヤです。テクニックばっかでしか判断できないなんて、あわれねぇ~。自分の魂で相手の魂を感じてかないと、生きてても楽しくないよ!!


 あぁ、また文章が長くなってしまいました……
 この『星砂の島、私の島』は、私が触れたことのほかにも、島の老人を演じる谷啓さんがあまりにも自由すぎる、竹富シーンにくらべて冒頭の東京シーンに登場する面々があまりにもパッとしなさすぎ、特に筧利夫の演技が浅いにもほどがある最低さになっている、田中れいなさんが演技をしながらチラッチラ「カメラ目線」になっているなどという重大な諸問題をはらんではいるのですが、そのへんは涙をのんで割愛させていただきたいと思います。

 しかし、知らなかった。
 あの亀井絵里さんが、グループ参加当初には声も極端に小さくおどおどしていて、活動に慣れたと思ったとたんに「アホキャラ」だの「ぽけぽけぷう」だのと呼ばれて最もバラエティ向けの存在だとイジられることとなった彼女が、プロもはだしで逃げ出す鮮烈過ぎる「女優」の才覚を秘めていたとは……
 その後はちょっとした役でドラマや映画に出演したりアニメの声優にも挑戦していたこともあったカメさんでしたが、基本的にそういうお仕事はメインじゃなかったかと思ってました。大きな間違いでしたわ。


 不思議だ……知れば知るほど不思議な存在です。あるいはあれは、竹富島の妖精たち(まんまBEGIN)が見せてくれた、うたかたの幻だったのでありましょうか。

 思えば、この映画の中心にいた大多月乃さんと亀井絵里さんは、どちらも2012年現在、日本の芸能界には身をおいていないようです。

 むろんのこと、そのほかのみなさんの多くは今も現役で活躍されていて、特に道重さゆみさんと田中れいなさんは、あれから9年の時をへて、いまやモーニング娘。を先頭に立ってひっぱる立場になっています。


 時は流れる。ゆくものはゆき、あるものはあり続ける。


 そういうごく当たり前のことをしみじみ考えさせてくれるタイムカプセル。それがこの、映画『星砂の島、私の島 アイランド・ドリーミン』なんですねぇ。


 竹富島、いつか行ってみたいですねぇ。
 でも、突然行っても身体によくないから、まずは江ノ島くらいからおそるおそる始めてみましょうかね。その次は熱海かな。

 ……生きてるうちに行けるか、これ?
 まっ、長生きするか☆
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ついに観た 梅雨どきだから この一品  映画『星砂の島、私の島 アイランド・ドリーミン』 の、はずが

2012年06月21日 22時38分18秒 | ふつうじゃない映画
 はいど~も~、こんばんは! そうだいでございます~。みなさま、今日も一日お疲れさまでございました~。

 いんや~もう、ジメジメのきわみですなぁ~。梅雨ですなぁ~、台風ですなぁ~!!
 もうここ数日は暑い日と肌寒い日の、か~りぺったか~りぺった(『ドリフ大爆笑』より)でねぇ。いずれにせよ湿度が高いのは共通なんですが、それに台風の影響がまざってくると「ズドドドドド!!」と、とてつもない勢いの雨と風が。体調的にも気分的にもモヤモヤっとしてどうにもよろしくありません。

 最近ちょっと、個人的には非常に気になるこんなニュースがありました。


「ポニョの景観」保護、鞆の浦工事中止へ 広島県知事
 (時事通信社 6月22日の記事より)

 宮崎駿監督のアニメ映画『崖の上のポニョ』の舞台のモデルとして知られる、瀬戸内海に面した景勝地「鞆(とも)の浦」(広島県福山市)の埋め立て・架橋計画について、同県の湯崎英彦知事が中止の意向を固めたことが22日、分かった。鞆地区の景観に配慮し、山側にトンネルを掘って橋の代替となる道路を整備する。知事は25日にも同市の羽田皓市長と会談した上で正式に表明する。

 鞆の浦は、江戸時代の石造り灯台や港湾施設が数多く残る景勝地。一方で道路が狭く、新たな道路整備が地域振興の課題となっている。
 このため、県は1983年に海の一部を埋め立て橋を架ける計画を立案。藤田雄山前知事時代の2007年に、計画具体化に向け埋め立て免許の交付手続きに入った。

 これに対し、景観保護を求める住民グループなどが反対運動を展開。2009年10月には広島地裁が、鞆の浦の景観について「国民の財産というべき公益」と指摘し、事業差し止めを命じた。
 広島県は判決を不服として控訴したが、その後、湯崎知事が当選。同知事が改めて推進派と反対派を交えて鞆の浦の町づくりについて話し合う協議会を発足させるなどして、計画の是非を再考していた。



 うおぉ、鞆の浦!! 私は現地には一度も行ったことがないし、現在の地区の不便さや、それを解消するために計画されていた橋が具体的にどのくらい景観をそこねる規模のものになっていたのかをまったく把握していないので、賛成か反対かのどちらかに属して意見を言うつもりは特にありません。
 特にないんだけど、無責任に言わせていただければ、鞆の浦の風景がこれからも残っていくというのは非常にうれしい!! いつか必ず行って、港から見渡す瀬戸内海のながめをこの目にとどめておきたかったんですよね。私にとってはかなりの高ランクで「生きているうちになんとしても行きたい聖地」なのであります、かの鞆の浦は。

 え? 『ポニョ』がおもしろかったからそんなに好きなのかって? ノン、ノン、ノン!

 この鞆の浦は、おそれおおくも、かの室町幕府第15代征夷大将軍・霊陽院足利義昭公(1537~97年)がにっくき織田信長に京を追放されたのち、天正4(1576)年2月から天正16(1588)年1月まで12年の長きにわたって滞在されていた土地だったのだァ!! これを「聖地」と呼ばずしてなにを「聖地」と呼ぶのでしょうか。

 ステキ……義昭公はいったい、何を想いながら眼前に広がる海を観ていたのかしら。その当時の風景がほぼ変わりなく今でも拝めるっていうんですから、これを現代も変わらないかたちで守り続ける意味は、ただ単に景勝地であるということ以上に大きな価値を持っているのです。

 だって、将軍がいたのよ!? ということはアナタ、いちお~当時の日本の「首府」だったのよ!! ヒィヤッホウ~。

 とは言ってもね、ちゃんと現実は見なきゃいけないわけでして、客観的に見れば義昭公在世中の「日本の首都」はあくまでも京のみやこ。その次にあがるのは信長の近江国安土や、豊臣秀吉の摂津国大坂(大阪じゃなくて、おおざか!)といった感じで、それにたいする義昭公の備後国(びんごのくに・現在の広島県東部)鞆の浦はくらべるべくもない寂しさがあることは事実です。

 ちょっと昔は「本能寺の変を決行した明智光秀の背後には足利義昭の影が!!」なんていう刺激的な新説も出てきていましたが、多くの論説が示すように、それが「意図的な古文書の誤読」による義昭公のもちあげすぎであることは言うまでもありません。要するに、権力的・軍事的バックアップをもぎとられた鞆の浦時代の彼が完全に「過去のひと」になっていたことは、これはも~ファンでも認めざるを得ない事実なのであります。哀しいけど……

 でも! いや、だからこそ!! 毛利家、島津家といった西日本の有力大名たちの「精神的よりどころ」として、自身の「征夷大将軍職」をガンとして手ばなさなかった鞆の浦の義昭公の姿は美しく、りりしいのです。「権力」は失っても「権威」は失わない。信長との争いに敗れ、泥まみれの屈辱にまみれてもプライドだけはにぎりしめて都を去っていく、その誇り高き哲学!
 これが将軍だ。あの覇王信長でさえもがついに滅ぼすことのできなかった将軍の生きざまなのだァ!!

 ……とは言いますけど、実は史実の織田信長は義昭公の追放後にもけっこう熱心に「和解」を目的とした交渉を申し入れており、人質としてぶんどった義昭公の長男を「第16代将軍」にする目的で大切に養育していたフシもありました。

 つまり、「革命的な政治意識を持った織田信長が旧態依然の室町幕府を滅ぼした!!」という手あかのつきまくった現代の常識は、「ヘソをまげまくった義昭公が将軍職をぜんぜん辞任しようとしなかったから結果的にそうなっちゃった。」というだけのなりゆきの産物だったのです。もう、ぐだぐだ!!

 これは別に私のオリジナルな歴史観でもないし、ちょっと調べればすぐにわかる話なのですが、いわゆる「革命児・織田信長」の歴史的偉業は、よくよく当時の史料を検証してみれば江戸時代以降にかなりオーバーに拡大解釈された、もしくは捏造されたものがほとんどです。「鉄砲三段撃ち」とか「巨大鉄甲船による大海戦」とか。

 じゃあ信長のなにがすごいのかといいますと、これはもう、「異常な運のよさ」と「デキた部下にめぐまれる人望のあつさ」としか言いようがありません。とにかく信長さんはすげぇ、信長さんについていけばなんかおもしれぇという、論理を超えたお祭り的なカリスマ性が時代をリードしていったのです。このチーマーみたいな高揚感!

 「信長のスピーディな決断が時代を変えた!」というのもよく聞く話ですが、ちょ~っと待ってくださいよ。
 今川義元はミラクルに討ち取っても今川家そのものは滅ぼさない。設楽ヶ原合戦(長篠合戦)で大勝しても武田家そのものの滅亡にはそのあと7年もかけている。あんなに苦労した本願寺顕如との大戦争も最終的決着は和睦で済ませている。そして義昭公の件だって、はっきし言って殺そうと思えば殺せた勢いだったのに丁重に「京からおひきとり願う」という下からスタイル。
 こんな人が、果たしてほんとに「果断な革命児」なんでしょうか。な~んか真逆の「石橋をたたいても渡らない注意深さ」が目立ちますよね。

 要するに織田信長は、肝心のところで何もしてないのに武田信玄や上杉謙信がバタバタおっ死んでいくというあたりに代表される「ミラクルラッキーボーイっぷり」こそがその本質で、なにかが起こったときに何も言わずに内心ビックラこいているうちに、信長以上にかしこい部下たちが「わからんのか? これはすべて大殿の計算のうちのこと!」とうまくフォローして、それを受けて「う……うん。そうよ。」とこたえるお人だったのではないでしょうか。ぶっちゃけた話、長期的な政治プランなんか、ない!! まわりが敵だらけでそんなの作ってるヒマなんかなかったから。

 私はそういう見方から、織田信長は奇跡的な運のよさと人望のかたまりと言える「カンピュータ人間」、つまりは現代の長嶋茂雄のようなお人だったんじゃなかろうかと思うんだな。神経質という部分はあったでしょうが、間違っても「頭がよさそうなイメージ」が最優先する人ではないはずなんだ。
 だもんで、織田信長を演じた現代の俳優さんの中で私が一番好きなのは、これはもう文句なしに NHK大河ドラマ『利家とまつ』での反町隆史さんです。バカっぽいのについてきたくなっちゃう何かがあるのね!

 ついでに言うと、我らが足利義昭公を演じた俳優さんの中で、勝手ながら私が最も「義昭公らしい!」と思っているのは、ちょっと古くなりますが大河ドラマの『国盗り物語』で義昭公を演じきっていた伊丹十三さんです。次にくるのは10年前くらいにテレ東かどっかの大型時代劇版の『国盗り物語』で演じていた相島一之さんかなぁ。

 ここはハッキリ言っときますが、私は平成に入ってから義昭公を演じた俳優さんのほとんどに不服です。例外はさっきの相島さんと大河ドラマ『秀吉』の玉置浩二さんくらい。
 あとはそろいもそろってボンクラぞろい……いや、これは俳優さんの力量というよりも脚本の中でのキャラクター造形が浅すぎアホすぎというところが問題なのでしょうが、足利義昭という人物をただの「権力が大好きなバカ殿」としか描いていない時代劇は作る価値も見る価値もないといってよろしいでしょう。そんなドラマ観るんだったらカラオケで100回『田園』唄ってたほうがましです。

 特にアナタ、大河ドラマ『功名が辻』の三谷幸喜。
 そんなオファーことわれよ。役者じゃない人間がしゃしゃって演じられるほど足利将軍は軽いポジションじゃねぇんだ。こ・と・わ・れ・よ!!


 まぁ~ともかく、そんな足利義昭公が12年間住んでいらっしゃった鞆の浦の景観が残されるという今回のニュース、これはもうまことによろこばしいことなのであります。

 ところでそんな義昭公が、その61年の生涯の中で、戦国時代もたけなわの全国津々浦々を流浪したという遍歴は実にすさまじいものがあり、誕生~6歳は親父の第13代将軍・足利義晴に育てられながら京、6~29歳は出家して大和国の興福寺、29~30歳は近江国の大名・六角承禎の保護下、30~32歳は若狭国を経由して越前国の大名・朝倉義景の保護下、そして32歳のときに美濃国で織田信長と会見していっしょに京にのぼって将軍就任、そのまんま32~37歳は京にいて信長とハデにケンカしたすえに決別し、37~40歳は河内国を経由して紀伊国に滞在、40~52歳がくだんの鞆の浦で、52~61歳は将軍辞職と出家をひきかえに京に戻って、あの信長でさえ手に入れることがかなわなかった「おだやかな余生」をおくることとなったのでした。最終的には「勝ち」でしょ!
 ということなので、義昭公の少年~青年期をぜんぶカヴァーする「坊さん時代」をのぞけば、鞆の浦の12年間はなんと「義昭公が一番長くおちついて生活していた時代」だったのです。よっぽど住みやすかったんでしょうか。将軍として京にいたのはたったの5年間だったんだぁ。

 あっ、そう言えば、歴史の教科書では戦国時代の前の時代、つまりは義昭公を15代目とする歴代の足利将軍がいた時代のことを「室町時代」と呼んでいるのですが、この語源は「足利将軍の居館&執政所(御所)が京の室町地区(現在の京都市上京区)にあったこと」によります。

 ところが、実はちゃんと足利将軍の御所が「室町にあった」のは、正確に言うと「3代将軍・義満~12代将軍・義晴」のあいだだけで、初代・尊氏は二条高倉、2代・義詮(よしあきら)は三条坊門、13代・義輝(義昭公の兄貴)は二条で15代・義昭公は烏丸(からすま)に幕府をおいていたのです。めんどくせぇ! あ、ちなみに義昭公のいとこにあたる14代・義栄(よしひで)さんは基本的に和泉国の堺にいて、まともに京に入ることさえかないませんでした。残念!!

 そういうことなんで、あの足利将軍家が君臨していた時代ぜんたいを「室町時代」と呼ぶのは、私としてはちょっと……え……


 ……あれ。なんの話してんの、わたし。


 え? 足利義昭? いやいや、今回はアイドルの出ていた映画の話がしたかったんであって……
 そうそう、瀬戸内海じゃなくてもっと碧(あお)いエメラルドグリーンのさぁ、南国の海がはえる作品のことについて語りたくって……あの~、足利幕府第15代征夷大将軍じゃなくて、今現在、栄光ある名門・モーニング娘。第8代リーダーをつとめていらっしゃるお方のういういしい姿がおがめるやつを観たっていう話でして……ちなみに足利家の第8代将軍は義政というそ~と~ヤバいお人で、徳川家の第8代将軍は暴れん坊だったわけで。


 いや~、いけませんな。沖縄の離島を舞台にしたアイドルの話がしたかったのに、瀬戸内海の鞆の浦を舞台にした将軍の話題でお熱が上がってしまいました。でも、これこそが『長岡京エイリアン』のしごくナチュラルなありかたなのです。ゆがみまくり☆


 ここは、しきりなおすか。


 ということで! 満を持して DVDを購入、ついに目の当たりにすることとなった伝説の「モーニング娘。6期メンバーが正式加入するかしないかのうちにとっとと出演することになった映画」こと、


『星砂の島、私の島 アイランド・ドリーミン』(2004年2月公開 監督・喜多一郎 主演・大多月乃)


 の詳しい内容については、まったじっかい~。

 梅雨だからこそ、カラッとした沖縄の海が観られる作品をね!

 それにしても、ヘンな映画……
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もはや笑うしかねぇ  ~いろいろありすぎた一日~

2012年06月16日 23時47分11秒 | すきなひとたち
 ばお~ん!!と、どうもこんばんは、そうだいでございます。
 いやはや、今日は関東もほぼ一日中の雨になっちゃいましたねぇ。せっかくの週末なのに、明日もこんな感じなんでしょうか。

 それにひきかえ、昨日の金曜日はかなりいい感じの晴天だったんですけどねぇ、いや~、私は昨日いろんなことがありましたよ! 実に充実した休日になりましたねぇ。
 今アレなんですよ、腕も脚も筋肉痛で、ちょっと日焼けしてやんの! ずいぶんとまんべんなく身体を使ったねぇ~。

 っつうことで、今回は昨日あったことをふつうの日記としてつれづれ整理していきたいんですけれどもね。
 ちょっとその前に、実は昨日の金曜日まわりは世間でも、我が『長岡京エイリアン』としては看過することができない話題が相次いであったような気がしますので、まずはそっちのほうをおさらいしてみましょうか。


元モー娘。高橋愛、あべこうじと熱愛
 (デイリースポーツオンライン 6月14日の記事より)

 元モーニング娘。で女優の高橋愛(25歳)が、2010年にピン芸人No.1を決める R-1ぐらんぷりで優勝したお笑いタレント・あべこうじ(37歳)と交際していることが14日、分かった。きょう発売の写真週刊誌『フライデー』が報じている。同誌は、あべの自家用車でデートするツーショット写真を掲載。同じ都内のマンションからそれぞれ仕事に向かう様子も報じている。本紙の取材に対し、双方の所属事務所は「仲のいい友人」と恋愛関係を否定した。

 NHK大河ドラマ『平清盛』にも出演中の元モー娘。リーダーと、R-1王者に輝いた人気芸人の親密交際が発覚した。
 トップアイドルの高橋とウザい芸風で頭角を現したあべは、昨年5月に上演された舞台『ハムレット』での共演で知り合い、高橋が昨年9月に「恋愛禁止」のグループを卒業したタイミングで、交際に至ったという。高橋は、同作の上演中だった昨年5月20日のブログに、あべとのツーショットを掲載。「頼りないお兄様ですが、とても面白くって……素敵な!? お兄様です」とつづっていた。
 同誌は「高橋が頭の回転が速く包容力のあるあべにゾッコン」という知人のコメントも掲載。同じマンションから仕事に向かう様子も報じ、同棲中としている。
 本紙の取材に対し、高橋の所属事務所は「仲のいい友人と聞いています。同棲なんてしていません」と友人関係を強調。あべの事務所も「友人の1人と聞いています」と恋愛関係を否定した。2人の今後に注目が集まる。


指原莉乃が涙の HKT48電撃移籍、「元カレ」暴露報道を受け謝罪も
 (ナリナリドットコム 6月16日の記事より)

 アイドルグループ AKB48の指原莉乃(19歳)が、博多を拠点に活動する姉妹グループ HKT48に移籍することが、電撃発表された。これは6月15日深夜(16日午前)放送の『 AKB48のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)で総合プロデューサーの秋元康(56歳)から発表されたもので、移籍時期は「明日から」としている。

 この日の「AKB48のオールナイトニッポン」のパーソナリティーは、秋元氏がみずから担当。番組途中で指原が登場し、現在発売中の週刊誌『週刊文春』に元カレとされる人物による交際暴露記事出たことについて、釈明を行った。

 「皆さん、こんばんは。AKB48チームAの指原莉乃です……」と、冒頭から声を詰まらせながら登場した指原は、「皆さん、今回は本当にご心配をおかけして本当にごめんなさい。」と謝罪。そして「最初、その話を聞いたとき、なんのことだかわからなくて、記事を読んですごくビックリしました。中身に関しては事実じゃないこともたくさんありましたが、その人とお友だちだったことは本当です。」と、元カレだと報じられる人物と過去に友人としての関係があったことを認めた。
 記事を見たとき、指原の頭には「お父さんの悲しむ顔や、応援してくださっている皆さん一人一人の顔がそのとき思い浮かびました。」。それからは「お母さんの顔も見れず、ファンの方からのブログのコメントを読むのが怖くて、本当にたくさんの人にご心配と迷惑をかけたなと思っています。ブログのコメントをさっき読ませていただいて、皆さんからのコメントに、本当に心が苦しくなりました。皆さん本当にすみませんでした……」と、終始涙声で謝罪した。

 この謝罪に対し、秋元氏が「どうなの、本当のところは?」と核心に切り込むと、指原は「本当じゃないですし、本当ですし、本当じゃないというか……」とハッキリしない回答。秋元氏は「でもそれは、指原がそういうことが出てくるところまで来たんだよ。だって指原が無名だったら、そういう話も出てこないじゃん。だからそうなったら当然、昔のことも出てくるかもしれないし、それはしょうがないよな。指原が誤解されるような、かつて行動を取ったわけだからさ。」と語ると、指原は「そうですね……」と消え入るような声でうなずいた。
 さらに秋元氏は「で、いろいろ考えました。」とした上で、「指原がどういう形であれ、AKBを応援してくださるファンに対して、誤解を招くような行動を取ったことは間違いないわけだね、過去だけどね。そういうことがあるので、やっぱりちゃんとAKBのために、頑張ってもらわないといけないと思ったので、指原はできるだけ早く、明日だな、もうな。明日から指原莉乃は HKT48に移籍します。」と、電撃発表した。

 この通告を受けた指原は「え……」と困惑。もう一度秋元氏が「HKT48に移籍します。HKT48に移籍して、指原は博多のメンバー。まだ1期生しかいないし、まだどうして良いかわからない。その人たちと一緒に HKTを盛り上げて。指原は明日から……明日じゃなくても良いけど、できるだけ早く博多に引っ越して、博多に住んで、HKTの活動をしなさい。」と伝えると、指原は再び現実を受け入れられない様子で「え……」と声を漏らした。
 秋元氏は続けて「レギュラーで『笑っていいとも!』とかレギュラーで出していただいているわけだから、そのときに東京に帰ってきて出るのも構わないし、ほかの番組に出るのも構わない。だけど、籍は HKT48。これから番組に出るときも『 HKT48の指原莉乃です。』と。博多を盛り上げて、博多の1期生たちが指原と同じようにどこかで誤解をされるような行動を取る可能性があるじゃん。そういう子たちに『そうじゃないよ。』とか、『こういふうになると、そういうふうに見えちゃうよ。』ということも指導しつつ、AKBのために頑張ってもらうのが良いんじゃないかな」と、移籍の意図を語った。

これに指原は「はい。」。秋元氏は「大分が実家なわけだし、実家にもしょっちゅう帰れるだろうし、お母さんが博多のほうに来てくれることも多くなると思うので、だから君は明日から HKT48の指原莉乃です。」と親心ものぞかせた。


 ……と、いうことなんですけれども。

 まぁ、高橋さんは一人の女優さんであるわけでありまして、もはや恋人だなんだで人にとやかく言われる筋合いはない大人なんですけれど。
 でもなんだろうか、この言い知れぬモヤモヤは……仕事で共演がきっかけ……ブログで「お兄様です」って、そりゃあんた、高橋さんがオフィーリア役であべさんがレアティーズ役なんだからそう紹介するのは当たり前でしょ。
 進展するのかな……まぁそれはどうでもいいんですけど、雑誌の写真でもちゃんと「高橋さんといえばこれ!」というトレードマークのアラレちゃんメガネをかけていたところに、彼女としての筋の通し方を見た気がします。ブレがないなぁ。

 もう1コの指原さんの話題。こっちのほうも、ホントのところ私はそれほど興味がありません。
 ないんですが、とにかく気になるのは、天下の秋元大先生とニッポン放送とがタッグを組んで、ラジオ局の聴取率を調査する「スペシャルウィーク」である今週6月第3週の『オールナイトニッポン』に、この電撃移籍発表をブッこんできたという戦略です。

 お、おれはもう、恐ろしくてなんねぇ……この、「使えるものは身内の不祥事でも武器にする。」っていう冷酷の哲学! やっぱり秋元康という人物はタダモンじゃないですよ。プロデューサーでどうかは知りませんけど、とにかく放送作家としての才能の冴えわたり方はまったくもって元気ハツラツバリバリ健在だと言わざるをえません。参りました……

 しかも、実は私は今週のスペシャルウィークに関して、私の愛聴している TBSラジオにたいして強い不満を持っていまして……
 なんかねぇ、確かにニッポン放送の『オールナイトニッポン』の裏番組になっている TBSラジオの『JUNK(ジャンク)』枠でも豪華ゲストをまねいてはいるんですけど(月曜日の『伊集院光の深夜の馬鹿力』は例によって除く)、元気がねぇんだよなぁ、全体的に!!
 火曜日の『爆笑問題カウボーイ』はアズマックス、水曜日の『山里亮太の不毛な議論』は安田大サーカスのクロちゃん、木曜日の『おぎやはぎのメガネびいき』は金萬福で金曜日の『バナナマンのバナナムーンゴールド』は FUJIWARAのふじもん……

 別に文句はねぇけどさ。な~んかヘンな感じじゃない?
 どうにも TBSラジオは、現在ニッポン放送をおさえて10年間首都圏聴取率トップの王座にはあるものの、今年春に小島慶子女史を手放して以降、これといった手を打てないでいるような気がする。
 『 JUNK』にかぎって言えば、やはりどうしても金曜日のバナナマンの「失速」がイタすぎます……どこが失速しているのかと言うと、平日の帯番組の司会をやることになった設楽さんの疲れがいちじるしいんですよ。絶対値としてはおもしろい番組のままなんだけど、ちょっと去年のテンションがなつかしくなる静かさになっています、残念ながら。

 そのバナナマンの裏が『さしこ電撃移籍!』だったわけでして。 TBSラジオはいよいよ本腰いれなきゃダメなんじゃありませんこと!?
 そんなことを考えた今回のニュースだったのでありました~。


 とっとと!? あらタイヘン、ニュースの紹介だけでずいぶんと文量をとってしまいましたよ!
 こうなったらしょうがねぇ、昨日の私の日記部分はさくさくと簡潔にいくことに参りましょうかね~。

 どわったぁ~、ヴァージョンチェンジの「日記調」のこと!! んぱっ。


午前9時
 家を出て朝食をとり、JR総武線に乗って千葉から出発する。

午前11時
 JR横須賀線快速で向かい武蔵小杉駅(神奈川県川崎市中原区小杉町)で下車。
 綱島街道を南下して5キロ歩いた場所にある知人の仕事場を目指す。
 暑し、いわんかたなく暑し。

午後0時30分
 つまらない菓子を買いがてら知人の仕事場の近いJR綱島駅に到着するが、訪問する時間を「午後2時」と言っていたため、時間つぶしのために駅周辺の喫茶店をさがす。
 自分は酒がからっきし飲めないのだがコーヒーも苦手で、味はおいしいと思うのだが飲むと眠れなくなるので、一人だけで喫茶店に行くことは滅多にない。そうとう久しぶりに時間つぶしのために喫茶店を利用する、しかも平日の真昼に。ずいぶんといいご身分だなと思うが、暑いのだから仕方ない。
 非常にいい感じの昭和な喫茶店「サガン」を見つけて入店。入り口の看板の「ン」の部分が欠けて「サガ` 」になっているのが実に味わい深い。

 どうせ頼むのなら珍しいコーヒーを注文しようと思い、「ハワイコナ」とか「マンデリン」とか「キリマンジャロ」とかという名前を見ていき、見たこともない「アイリッシュコーヒー」というものを注文。これがいけなかった……
 妙齢の女主人がウェイトレスと小声で「あら、珍しいわね。」と会話しているのを見て内心やったと意味なく喜ぶ。

 数分後に出されたアイリッシュコーヒーを見て多少おどろく。見た目は普通のコーヒーの上にクリームがたっぷり。自分が大好きな「ウインナコーヒー」と違いがない。
 不思議に思い、注文しておきながらウェイトレスに「アイリッシュコーヒーってなんですか?」と聞くのもアホンダラなので、ケータイでアイリッシュコーヒーを検索しながら、上のクリームを食べてコーヒーをひとくちすする。
 コーヒーの味……甘くてとてもおいしいのだが、鼻に抜ける非常に危険なかおりがブレンドされていることに気づく。こ、これは。

 検索の結果、アイリッシュコーヒーが「コーヒーとウイスキーを割ったカクテル」だという衝撃の事実に直面する。アルコール度数、18。

 有名なものもあわせて30種類くらいあったメニュー表の中から、よりによって最も飲んではならないものを選んでしまった自分の「引きの悪さ」に、いまさらながら戦慄する。「お酒です」って表示……しないよねぇ、大人な喫茶店なんだから。

 これも経験だと腹をくくり、ネコが牛乳を飲むしぐさを18倍再生にしたようなペースで飲みきりにチャレンジする。
 アイリッシュコーヒー。名前の通り、寒い国で冬に飲むのなら身体も温まって最適なのだろうが、残念ながら今日は暑い陽気な日だった。

 おそらくはカクテルとして出していないので「18度」ではないようなのだが、確かにウイスキーを飲んでいるという実感とともになんとか飲みきる。喫茶店を出た直後にコンビニに走って買った「いろはす」が非常においしい。アイリッシュコーヒー……またひとつりこうになった。

午後2時
 ふらふらと陽気の街中を赤ら顔で歩いたすえに、知人の仕事場にお邪魔する。ふだん酒を飲まないあなたが、なぜ?と怪訝な顔をされるが、アイリッシュコーヒーの失敗がいい感じの導入になったのでよしとする。
 仕事中で忙しい中、3時間なつかしい話や近況に花を咲かせる。相変わらず元気でお若い。
 自分も最近挑戦していることを話せて良かった。こういうことは他人にどんどん話していかないと実感をもって努力できない性分なので……
 話をしている途中で、ケータイにメールで「そろそろ遊びに来てヨ。」という、東京に住んでいる別の友人からの知らせが来る。ちょうど今、東京に近い場所にいるので、都合が良かったら今日おしかけようかと算段する。

午後5時
 知人の仕事場を辞し、綱島街道を逆に歩いて北上、JR武蔵小杉駅の500メートル北にある東急東横線・新丸子駅を目指す。
 これは「東急東横線ぞいの各駅を利用して散歩する」という新たなる狂気の企画のためであり、意味などない。
 歩いているあいだに先ほどのメールの友人に「今晩行きたいのだが。」という返信を送り、びっくりされながらも訪問を快諾してもらう。やった!

午後7時
 距離としては近いのだが、武蔵小杉駅と新丸子駅との間で大規模な工事がおこなわれていたため、道に迷って電車に乗るのが遅れる。
 実は次の予定は「午後7時から JR東京駅の北口近くにある丸善書店で開催される小説家の道尾秀介の新刊本サイン会に行く」ことだったのだが、無理して新丸子駅に向かったために自業自得で遅れる。こんな自分がつくづくめんどくさい。

午後7時30分
 新丸子駅から東急東横線と JR横須賀線を利用して東京駅で下車し、丸善書店に向かう。
 道尾先生のサイン会は始まっていたのだが、すでに100人ほど並んでいる人の8割が女性だったことに驚く。モテモテだ。
 たいしたことではないのだが、整理券とサインしてもらう本を持って列の最後尾に移動するまでの途中で、サインしている道尾先生ご本人の横を思いっきり通ってしまうため、そんなにではないのだが、なんとなく本物に会うというドキドキがそがれてしまう。まぁ、男なんだからドキドキしなくてもいいんだけど。

午後8時30分
 1時間ほど並んでサインをもらう。ご本人に会えたことは当然うれしかったのだが、立って並んでいる間に脚の疲労がピークに達してしまったため、「ご刊行おめでとうございます。これからもがんばってください。」みたいなぼんやりした挨拶しかできずに丸善書店を出る。
 道尾秀介先生は思ったよりもガッチリした体格で非常に男前だった。物腰も紳士的で字も達筆。これは女性ファンも多いわと納得。

午後9時
 東京駅からまた電車に乗って友人のお宅に訪問する。
 基本的にお昼は食事をとっていなかったため、あつかましくも友人の夕食のハヤシライスをご馳走になる。おいしかったですよ~、どうもありがとう!!
 友人の、昨年末に誕生した長女とも、この日はじめて挨拶をさせてもらう。かぁ~わいぃ~ねぇ~!! イィィ~ッヒッヒッヒ☆
 寝起きだったはずなのにそうとう落ち着いていて、初対面の自分に出会っても物怖じもせずに笑うという傑物ぶり。こりゃあたいした娘ッコだ。

午後11時
 楽しい話に花を咲かせて、友人のお宅を辞す。
 帰りがけに撮ってもらったデジカメの画像を見て、自分が思いのほか真っ赤に日焼けしている事にいまさらながら気づく。天気良かったからね……
 ついでに、最寄の駅に向かっている途上で、自分の両腕が思いのほかダルンダルンになっている事にも気づく。けっこう長時間、赤ちゃんを抱かせてもらってたからね……

午後1時
 週末のビジネスマンの皆様といっしょに終電で千葉に帰る。
 家に帰ったころにはいい感じに全身が疲労していた。今日も非常に有意義な時間を過ごせた。



 ……まぁ、こんな感じの一日でしたわ。
 いや~、自作自演もはなはだしいね!! 勝手に自分で思い立って、勝手に自分で疲れてるんだから。

 でもホントに、会ってくれるみなさんがまわりにいるってことは幸せなことですよ。夕食までいただいちゃったしね……心の底から感謝であります。

 さっ、いっぱい元気もいただいたことですし、明日からもいろいろがんばっていきまっしょい~。

 日記で7千字……ここまで読んでくださったあなた! 感謝、感謝でございます。あんたも好きねぇ♡
コメント
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