長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

彷徨する美神 Berryz工房・菅谷梨沙子  美の変遷史ちょっとだけメモ

2012年11月29日 23時25分22秒 | すきなひとたち
 ハイど~も~、こんばんは! そうだいでございます~。みなさま、今日も一日お疲れさまでした!

 ちょっとみなさん、今年の11月10日から始まっている、Berryz工房の「ももち」こと嗣永桃子さんの公式ブログ、もうご覧になられましたか!? いんや~、ものすごいやねぇ。

 現在、多少は落ち着きを見せる動きになりつつも、依然として乱立ぎみの感のある日本の女性アイドルグループのうち、今や実力派のベテランという雰囲気さえもかもし出すようになってきた、ハロー!プロジェクトのBerryz工房(結成8年)。それでも最高年齢が「21歳」で、2人も「10代」が残ってるんですよ!?
 その7名のメンバーのうち、すでに昨年2011年の2月からブログを開始していた清水佐紀キャプテンをのぞいた6名が、今年の2012年10月28日からいっせいに各自のブログを始めるという大事件があったのですが、その中で唯一、嗣永さんだけがその約2週間後に開始という「謎の空白期間」があったのです。

 これについては、この『長岡京エイリアン』でもいろいろといじくった、今年7月に発売されたBerryz工房と℃-uteによるハロー!プロジェクト・キッズのデビュー10周年記念クロストークブック『RIVAL 12少女の10年物語』の中での℃-uteの中島早貴さんとの対談において、

「ある程度の距離感も大切だなって思うから。でも一番は私のブログが炎上しちゃう前にファンの方のハートが炎上しちゃうと思って、それは危険だなってことでことでやってないだけなんですけどね。」

 という重要な発言をして、アイドルのブログ開設に慎重な意見を述べていた嗣永さんのことですから、他ならぬ自分自身がブログを始めるにあたっては、ちょっと他人の想像の域を超える葛藤があったのではないのでしょうか。

 そんな嗣永さんが始めたブログってのが、そういう仕上がりになってるってわけよ!

 いやはや、感服つかまつりました……すばらしいブログだと思います。大好きだなぁ、こういうブログ。
 だって、比べるのも不遜きわまる話なんですが、我が『長岡京エイリアン』とはまったく対極に位置するかたちだと思うんですよ、嗣永さんのブログ! もちろん、人気もアクセス数もね☆ これでどっちも同じ「ブログ」なんだそうですから、日本語ってのはおもしろいもんですねぇ。

 おそらくは、日本の女性アイドルの誰よりも「アイドルの距離感」というものを真剣に考え続けている嗣永桃子さん。
 そんな彼女の、ある意味では1996~98年に執拗に「究極の笑い」を求道し続けていた松本人志の姿をもほうふつとさせる試みの連続を、わたくしめも固唾をのんで見守らせていただきたいと思います。

 そういえば実はわたくし、性別も容姿も嗣永さんとはまるで似ても似つかないオッサンなわけなんですが、彼女とはたったひとつだけ「ある共通点」があるんですよね……たったひとつのそのポイントだけで、なんだか無視できない存在になってしまうんですから人間ってのはおかしなもんなんですが、これからも陰ながら応援させていただきます! なぜ表立って応援しない……


 さてさて今回のお題は、そんな嗣永さんと同じBerryz工房に所属している「美しすぎる戦友」について、であります。

 私がしょっちゅう会っていて、いっしょにカラオケに行かせていただいたりもしている貴重な同志こと、丸ノ内伯爵(仮)。
 そんな伯爵とハロプロ談義が白熱するたびに必ず1回は触れてしまうのが、

現在のBerryz工房の菅谷梨沙子さんは……なんとか、ならんもんだろうか。

 という話題なんですな。

 もちのろんで私も伯爵も、菅谷さんのBerryz工房における圧倒的な貢献度と、ますます磨きがかかっているそのアイドルらしからぬパワフルな低音ヴォイスには称賛の声こそあげるもののケチのつけようがないという態度ではあるのですが……その容姿の変化に関してはぶつぶつ言ってしまわざるをえない問題が出来していると考えているのです。

 当然、菅谷さんは今も美人です! 美人なんですが……いかんせん、過去の「神がかっている」としか言いようのない少女時代がいまだに鮮烈に人々の記憶に残っているからこそ、その時代と比較する視線を一身に浴びてしまうことも無理からぬ話なのではなかろうかと思うのです。
 これこそ、並みのレベルではない「究極美人」なればこそのいばらの花道なのではないのでしょうか。菅谷さん、がんばれ……

 ということで今回は、ちょっと菅谷梨沙子さんという稀有なる存在についての基本情報を、私なりに客観的に整理してみたいと思います。
 とにかく重要なのは、「いつから菅谷さんがアレな雰囲気になってきたのか」という大問題なのですが、そこはさまざまなお説があるのでしょうが、ここでは私の判断を通させていただきたいと思います。

 言っときますけど、私そうだいは今現在の菅谷さんも大好きですからね!! あんなオンリーワンな存在はいませんよ、ホント。
 でもまぁ、Berryz工房はそんな「オンリーワン」ばっかしか集まってない奇跡の集団なんですけどね。


菅谷梨沙子(すがや りさこ 1994年4月4日~)は、神奈川県出身のアイドル、歌手。Berryz工房メンバー。アップフロントプロモーション所属。身長161cm。血液型 A型。愛称は、りしゃこ、りーちゃんなど。
 Berryz工房の最年少メンバーである(最年長の清水佐紀キャプテンとは2歳5ヶ月差)が、楽曲ではセンターやメインヴォーカルをつとめるなどBerryz工房の中心メンバーとして活躍している。メンバーカラーはレッド。
 2012年10月28日から、他のBerryz工房メンバーと同時に公式ブログの掲載を開始している。

・趣味は映画を観ること、空の星座や雲を見ること、本を読むこと。
・特技は絵を描くこと。得意科目は美術。
・好きな色はブラウン、ブラック、ピンク、ホワイト、レッド。
・好きな食べ物は味噌ラーメン。


菅谷梨沙子、その美の変遷

第Ⅰ期「神童期」

2002年3~6月
 『ハロー!プロジェクト・キッズ オーディション』が開催され、その結果、約2万8千名の応募者の中から合格した15名のひとりとして、菅谷梨沙子(8歳)も芸能界の荒波に身を投じることとなる。
 ※オーディション当時、菅谷はローラースケートで遊んでいて転倒し右手を骨折していた。「神に近い存在は身体のどこかに障害を持っている」という、人類共通の世界的摂理の動かぬ証拠である。

同年9~12月
 テレビ東京系列で放送されたハロー!プロジェクト出演の深夜バラエティ番組『美少女日記3』(2002年9月~03年3月 毎週月から金曜日24時50分~25時放送)内のミニドラマ『湘南瓦屋根物語』(全60回)で菅谷梨沙子(8歳)が主演の「菅谷詩子(しいこ)」役をつとめる。
 ※演技力もへったくれもない純然たる幼女を物語の中心に強引にすえたシュールドラマである本作は、現在3巻の DVDになってリリースされている。

同年11月
 ハロー!プロジェクト内のスペシャルユニットである「ミニモニ。」の通算6枚目のシングルとなる『げんき印の大盛りソング』で、「ミニモニ。と高橋愛+4KIDS 」として、ハロー!プロジェクト・キッズから選出された須藤茉麻、菅谷梨沙子、鈴木愛理、萩原舞の4名がコーラス&バックダンサーとして参加する。

2003年1月
 「ハロー!プロジェクト・キッズ」15名のひとりとして本格的に芸能活動を開始することとなり、「モーニング娘。とハロー!プロジェクト・キッズ+後藤真希」名義で初のオリジナル歌唱曲『がんばっちゃえ!』をリリースし、藤本美貴らのコンサートでのバックダンサーを積極的につとめていくようになる。

2004年1月
 東京・中野サンプラザで開催されたファンクラブイベントでハロー!プロジェクト・キッズの中から選抜された8名が新グループ「Berryz工房」を結成することが発表され、その最年少メンバーとして菅谷梨沙子(9歳)も選ばれる。

同年3月3日
 新グループ「Berryz工房」の1stシングル『あなたなしでは生きてゆけない』がリリースされ、菅谷梨沙子(9歳)はのっけから「センター&メインヴォーカル」という大役を任されることとなる。

同年3月13日
 菅谷梨沙子がヒロイン格として出演する角川映画『ほたるの星』(原作・宗田理、監督・菅原浩志、主演・小沢征悦)が公開される。

同年11月
 Berryz工房5thシングル『恋の呪縛』がリリースされ、菅谷梨沙子がセンター&メインヴォーカルをつとめる

2005年3月
 Berryz工房6thシングル『スッペシャル ジェネレ~ション』がリリースされ、菅谷梨沙子(10歳)がメインヴォーカルをつとめた本作がグループ初のオリコンウィークリーチャート10位以内入りを果たす(7位)

同年10月2日
 Berryz工房メンバーの石村舞波(12歳)がグループを卒業して芸能界を引退したため、現在にいたる7名体制がここで確立される。

同年11月
 Berryz工房9thシングル『ギャグ100回分愛してください』がリリースされ、菅谷梨沙子(11歳)がセンター&メインヴォーカルをつとめる。

2006年8月
 Berryz工房11stシングル『笑っちゃおうよ BOYFRIEND』がリリースされ、菅谷梨沙子(12歳)がセンター&メインヴォーカルをつとめる。
 ※菅谷さんはこの曲の PV撮影の直後に歯の矯正をおこなったらしく、八重歯の目立つ初期の特徴を残した彼女は本作の PVが見納めとなる。


第Ⅱ期「女神期」

2006年10月
 菅谷梨沙子(12歳)の1stソロ写真集『Risako 』(撮影・西田幸樹 ワニブックス)が刊行される。

同年12月
 Berryz工房12thシングル『胸騒ぎスカーレット』がリリースされ、菅谷梨沙子がメインヴォーカルをつとめる。

2007年3月
 Berryz工房13thシングル『VERY BEAUTY 』がリリースされ、菅谷梨沙子がセンター&メインヴォーカルをつとめる。

同年6月
 Berryz工房14thシングル『告白の噴水広場』がリリースされ、菅谷梨沙子(13歳)がセンター&メインヴォーカルをつとめる。

同年7月
 菅谷梨沙子の2ndソロ写真集『 pure+』(撮影・熊谷貫 ワニブックス)が刊行される。

同年11月
 Berryz工房15thシングル『付き合ってるのに片思い』がリリースされ、菅谷梨沙子がセンター&メインヴォーカルをつとめる。

2008年2月
 菅谷梨沙子の3rdソロ写真集『 Ring3 リンリンリンッ!』(撮影・川田洋司 角川グループパブリッシング)が刊行される。


第Ⅲ期「危うし乙女!色気もあるけど食い気もネ期」

2008年7月
 Berryz工房17thシングル『行け行け モンキーダンス』がリリースされ、菅谷梨沙子(14歳)がセンター&メインヴォーカルをつとめる。

同年9月
 Berryz工房の6thアルバム『FIVE 』がリリースされ、収録曲『バカにしないで』や『REAL LOVE 』(菅谷梨沙子ソロ曲)などで、現在にいたる菅谷の低音を活かしたパワフルな歌唱法がじょじょに確立されるようになる。

同年11月
 Berryz工房18thシングル『 MADAYADE』がリリースされ、菅谷梨沙子がセンターをつとめる。

2009年3月
 Berryz工房19thシングル『抱きしめて 抱きしめて』がリリースされ、菅谷梨沙子がセンター&メインヴォーカルをつとめる。

同年5月
 TVアニメ『しゅごキャラ!!どきっ』『しゅごキャラ!パーティー!』(2008年10月~10年3月放送 テレビ東京)のタイアップユニットとして結成された「ガーディアンズ4」のメンバーに菅谷梨沙子(15歳)もエントリーされ、1stシングル『おまかせ♪ ガーディアン』がリリースされる。
 ※ガーディアンズ4のメンバー構成は、当時のモーニング娘。から光井愛佳(リーダー)、Berryz工房から熊井友理奈と菅谷、℃-uteから中島早貴という4名の布陣。
 ※ガーディアンズ4は4枚のシングルをリリースしてアニメ『しゅごキャラ!パーティー!』の放送終了まで活動していた。

同年6月
 Berryz工房20thシングル『青春バスガイド/ライバル』(両A面)がリリースされ、菅谷梨沙子が『青春バスガイド』のセンター&メインヴォーカル、『ライバル』のメインヴォーカルをつとめる。

同年7月
 ハロー!プロジェクトの先輩グループ「美勇伝」(2004~08年)の後継ユニットとして結成された「続・美勇伝」のメンバーに菅谷梨沙子もエントリーされ、美勇伝の楽曲や BOOWYの『 ONLY YOU』のカヴァーを披露している。
 ※続・美勇伝のメンバー構成は、当時のモーニング娘。から道重さゆみとジュンジュン、Berryz工房から菅谷の3名。
 ※2010年12月のジュンジュンのモーニング娘。卒業後は道重・菅谷によるペア形式になったが、2011年1月のコンサート出演以後は活動がとだえている(かといって正式な解散宣言も発表されていない)。
 ※ちなみに、道重とジュンジュンの所属元であるモーニング娘。にも『Only you 』というタイトルの楽曲が存在するが、こちらは2011年6月に発表された完全オリジナル曲であり、続・美勇伝がカヴァーした『 ONLY YOU』とは関係がない。

同年11月
 菅谷梨沙子の4thソロ写真集『梨想』(撮影・沢渡朔 ワニブックス)が刊行される(2012年11月現在では最後のソロ写真集)。


第Ⅳ期~現在「菅谷さんは菅谷さんなんだ!! 味ごのみ期」

2010年3月
 Berryz工房22ndシングル『雄叫びボーイ WAO!/友達は友達なんだ!』(両A面)がリリースされ、本作が2012年11月現在におけるBerryz工房のオリコンウィークリーチャート最高順位である「3位」を記録する。

同年4月
 TVアニメ『極上!!めちゃモテ委員長 セカンドコレクション』(翌2011年4月まで放送 テレビ東京)のライバルキャラクター・氷室衣舞(いぶ)役として、菅谷梨沙子(16歳)が初の本格的声優をつとめる。
 ※このTVアニメ『極上!!めちゃモテ委員長』シリーズ(2009年4月~11年4月)のオープニング&エンディングテーマのプロデュースは全面的につんく♂が手がけていた。
 ※菅谷はアニメ本編の声優のほかにも、月1回同じ放送枠で放送されていた関連バラエティ番組『 MMTV(めちゃモテティーヴィー)』や声優陣の出演するライヴコンサートに同役として出演している。
 ※特に『 MMTV』内では、菅谷が自身の演じる氷室衣舞のキャラクターにあわせて冷たい一言をいい放つという、『板尾課長』のような非常にレベルの高いミニコーナー『イブズルーム イブ様・至極の名言集』があった。明らかに子ども向けじゃねぇ!!
 ※放送時間は違うが、この『極上!!めちゃモテ委員長』シリーズは「テレビ東京で放送される小学館の幼年女子向けマンガ雑誌『ちゃお』原作のアニメ枠」という意味では、あの久住小春の『きらりん☆レボリューション』シリーズ(2006年4月~09年3月)の後継番組にあたる。

同年10月
 TVアニメ『極上!!めちゃモテ委員長 セカンドコレクション』のエンディングテーマとなっていた氷室衣舞役の菅谷梨沙子のソロ歌唱曲『エレガントガール』が、アニメの主人公・北神未海(みみ)役を演じるアイドルで声優の小川真奈のオープニングテーマ『おしゃれ マイドリーム』との両A面扱いでリリースされる。

2011年6月
 Berryz工房26thシングル『愛の弾丸』がリリースされ、菅谷梨沙子(17歳)がセンター&メインヴォーカルをつとめる。

同年8月
 Berryz工房27thシングル『ああ、夜が明ける』がリリースされ、菅谷梨沙子がセンター&メインヴォーカルをつとめる。



 とまぁ、菅谷さんに関する基本情報はだいたい以上なんですが、いちおうことわっておきますと、Berryz工房のシングルA面曲に関しましては、「メインヴォーカル」という存在は「1曲についてだいたい3名前後のメンバー」が担当しているととらえていただきたいと思います。つまり、これはアイドルグループをプロデュースしたときのつんく♂楽曲の全般に言えることなのですが、「比較的ソロパートの担当時間が長いメンバー」が「メインヴォーカル」に相当するのであって、バンドのヴォーカルのように誰か1名が1曲ぶんの歌詞をまるまる全部歌唱するという形式はシングルA面曲の場合は今のところまったくないのです。
 したがいまして、もしかしたら上の略歴を見た時点で、Berryz工房の中でもことさらに菅谷梨沙子さんだけの存在感がきわだって目立ってしまう可能性もあるのですが、実際には菅谷さんと一緒にメンバーの誰か(嗣永桃子さんや夏焼雅さんあたりが多い)がメインヴォーカルをつとめているケースが常態なのだ、ということは再確認しておきたいと思います。

 ただね!? 今回のテーマをやるにあたってBerryz工房の29のシングル曲を聴きなおしてみたのですが、やっぱりなんだかんだ言っても、菅谷さんの「センター担当回数」ならびに「メインヴォーカル参加回数」は他のメンバーよりも頭ひとつズ抜けているんですよね! まさしくグループのデビュー当初から現在にいたるまでコンスタントに楽曲の中枢に位置しているといった塩梅です。センターとメインヴォーカルに関しては、そんな菅谷さんに続いて嗣永さんと夏焼さんがほぼ同数でならんでおり、そこからちょっと差がつきつつも、最近のさらなる躍進がめざましい熊井友理奈さんが4番目につけているという様子になっています。
 まぁとにかく、誰ひとりが欠けても現在の完璧なバランスが崩壊してしまうBerryz工房の中でも、こと「楽曲」について言えば最も高い重要度を占めているのが菅谷梨沙子さんその人、ということになるのです。

 ところがそんな菅谷さんも、デビュー当初から現在のような圧倒的なカリスマ性を発揮していたのかといいますと、さにあらず。っていうか、8歳でデビューしてますから! 右も左もわからないお子さんのみぎりから、「かわいすぎる! 将来の成長した姿が楽しみ!」だの、「あのモーニング娘。に続く新アイドルグループの顔!」だのと周囲の巨大すぎる期待を浴びてしまったんですから、そりゃも~大変な重圧でしたでしょうよ……

 実際に、上の略歴でいう第Ⅰ期「神童期」の菅谷さんは、歌唱力や演技力よりも「ただそこにいてくれればいい」といった存在でいることが許されるかわいさがあったため、むしろ歌やダンスがたどたどしかったりセリフが棒読みであったほうが個性がきわだつから良いという戦略がとられていたフシがあります。確かに、アイドルとしてのプロ意識のようなものはすでにデビュー当時から嗣永さん、歌唱力については夏焼さん、ダンスについては清水キャプテンといった感じで近くにライバルがいたため、同じフィールドで戦うことを避けて新境地を模索するという考え方もあったのでしょうが、そんな彼女たちをぬいてセンターを維持できる美貌を兼ね備えていたからこそ、「Berryz工房の看板娘」のような位置に「立ってしまった」ことへの菅谷さん本人の忸怩たる思いは並々ならぬものがあったのではないのでしょうか。

 考えてみれば、『湘南瓦屋根物語』での主演抜擢だって、演技力は要求されてなくて、ただ指示された演出にしたがって笑ったりしゃべったりバナナを食べたりするだけでいいという作業の繰り返しだったわけで、それの羅列が価値のある商品になるってことがまずすごいんですけど、菅谷さん本人の意思や女優魂はいらない、っていう哀しい事実があるわけでね……それこそ、小学校低学年のデビュー間もない子どもに対してだからギリギリ許される非人道的な演出ですよね。

 こういったことを考えてみると、その後の第Ⅱ期「女神期」や第Ⅲ期「食い気期」を通過して、現在の第Ⅳ期「味ごのみ期」にいたっている菅谷さんは、その新たに獲得した低音の迫力ある歌唱力や大人びた艶っぽさのある表情の演技力、それに他のメンバーにはない落ち着きを持った、武士の剣舞に近い重厚さのあるダンスの身のこなしをもって、なにかしら第Ⅰ期の自分を「忘れよう」としているかのような決意というか、悲壮感といってもいい張りつめた空気を帯びているように見えることがある気がします。

 そう考えてみますと、単なる副業のアニメ声優であるはずの最近の『極上!!めちゃモテ委員長 セカンドコレクション』での氷室衣舞役に、あれほどの心血を注いだ菅谷さんの強い意志も納得できるのではないのでしょうか。つまり彼女は、自身のプランに基づいた「女優」というキャリアをもう一度はじめからやり直してみたかったんじゃあないかと。ひとりの人間、菅谷梨沙子の血のかよった作品を生み出そうとしたからこそ、あのように見事なキャラクターができあがったんですね。

 関係ないですが、あの「イブズルーム」でいちいち心をいためているようじゃあ、一人前の漢(おとこ)じゃあないやね! 喜んでそれにいい言葉を返してこそのゼントルメンですよ。「30点」? 高得点やったぜベイビィイイ。

 もちろん、菅谷さん本人が昔のキャリアを「なかったことにしたい」などと発言したことは一度もないと思いますし、8歳から現在と地続きの仕事を続けてきている彼女にそんなことはできるはずもないわけなのですが、そのアイドルらしからぬ「ぽちゃっ」とした容姿も含めて、嗣永さんとはちょっと方向性の違う、「アイドル」というよりは「アーティスト」に近い自分なりのプロ意識を18歳のみそらでガッチリと確立している彼女のたたずまいには、その美貌とはまったく違う「何か」で人々の視線を釘づけにする魅力がそなわっていると私は思うのです。

 過去のある女性、いいですよね……菅谷さんの最近のメイクは、眉毛が常に困ったように眉間のところでちょっとだけカーブを描いているように見えることがあると思うのですが、そこらへんも常に何かを追い求めている表情に見えてりりしいです。

 また菅谷さんは、笑ったときの声量が大きくて、その大爆笑とふだんのクールさとのギャップが最高なんですよね!

 結論から言いますと、今後、菅谷梨沙子さんがどんな体重になろうが、わたくしは一言も文句はありません。ただ、彼女が彼女の目指す方向に自由に突き進んでくれればそれでいいんです。ただ、休みたくなったら休んでもいただいてもいいんですが、できればBerryz工房の一員というお立場にはできるだけ長くい続けてもらいたいとは強く願っています。

 菅谷さんはアイドル界屈指の「なで肩」ということでもつとに有名ですが、なで肩は凝りやすいとも聞きます。

 近いうちでなくてもいいですが、いつか、長いあいだの責任で重くなった菅谷さんの肩をもみほぐしてくれるステキな人が寄り添うような幸せにめぐり逢う日が彼女に訪れるのならば、私はもう、それ以上にうれしいことはねぇですよ……


「強気で行くぜ 午後から
     未来がここにある」  (Berryz工房24thシングル『シャイニングパワー』サビ歌詞より)


 菅谷さんの輝かしい未来に、幸あれ~!!
コメント (2)
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いろんなみなさまのおかげで大復活!!

2012年11月27日 22時21分27秒 | 日記
 ばいろばいろ~☆ どうもこんばんは! そうだいでございます~。みなさま、今日も一日お疲れさまでした!
 本日も千葉は雲ひとつないいいお天気でしたが、やっぱり寒かったですねぇ。もう、気温的には正月すぎまでこのまんまなんじゃないかって感じるくらいの冷え込みなんですけど、んなこたぁないですか。もっと寒くなるんですかねェ~。ヤだねェ~。

 今回も、私の身のまわりの最近をつれづれ報告していきたいと思うのですが、まずは、またしても飛び込んできてしまった訃報から。


『戦国自衛隊』の斎藤光正監督 肺炎で死去
  (モバイルメディアプロダクション『芸能ニュースラウンジ』 2012年11月27日の記事より)

 映画『悪魔が来りて笛を吹く』(1979年1月公開)、『戦国自衛隊』(同年12月公開)などのメガホンをとった映画監督の斎藤光正さんが25日午後9時40分、肺炎のため、東京都豊島区の病院で亡くなった。80歳だった。

 斎藤さんは1932年、山口県出身。58年に日活に入社、映画『斜陽のおもかげ』(1967年 主演・吉永小百合)で映画監督デビューし、71年に日活退社後は、TVドラマ『俺たちの旅』(1975~76年 日本テレビ)『ゆうひが丘の総理大臣』(1978~79年 日本テレビ)『太陽にほえろ!』(1973~80年に演出を担当 日本テレビ)などの演出を手掛けた。

 斎藤さんの訃報は27日付の日刊スポーツ、スポーツニッポン、デイリースポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ、東京中日スポーツ各紙が報じており、『戦国自衛隊』で主演、アクション監督を務めた千葉真一(73歳)は、「俳優がほかの仕事をすることに抵抗がある当時、初めてアクション監督をやらせてくれて、全部任せてくれた。いい時代の映画監督が逝ってしまって、残念だ。」と、斎藤さんを偲んだ。


 ……今年の夏には、『犬神家の一族』よりも先に横溝ワールドを再発見したと言える ATG映画の大傑作『本陣殺人事件』(1975年)を世に問うた高林陽一監督が亡くなられていますし、よくよく考えてみると、あの「金田一ブーム」をささえた映画監督のほぼ全員がすでに物故なされてしまったという事実に、実にさみしい気分になってしまいます。あとは『悪霊島』(1980年)の篠田正浩監督と『金田一耕助の冒険』(1979年)の大林宣彦監督くらいですよね? でも、篠田監督は引退なされているし、『金田一耕助の冒険』を金田一ものの正統派だと考える人はまずいないだろうしで……
 私が生まれる直前のブームを牽引していた先輩がたの訃報を聞くというのはなんともつらいものがありますが、これからはそのニュースの連続になるんでしょうな。当然すぎる道理ですから受け入れるしかないわけですが、「大人」というものは日々、新聞を読んではこういうさみしい想いを胸に抱きながら会社に向かっているのかァ! 生きるということの、なんというたくましさでありましょうか。私もがんばるぞ!! なんのこっちゃ。


 さて、お話は変わりますが、わたくし実はこの1ヶ月ほど、ず~っと体調が最悪でした! サイのアク!!
 先月の後半あたりから、めっきり寒くなってきたこともあってか「あらっ、カゼかな~?」と感じるようなだるさが始まっていたのですが、悪寒、高熱、ノドの痛み、鼻水、ふしぶしの痛み、そして、咳!! ならべたてればすべてカゼとしか言いようのないフツーの症状ばっかりなのですが、それぞれのタチがまぁ~悪くて、治りがおっそいおっそい! 特に咳とノドがひどかったですかねぇ。
 それに加えて、先週は前の回で語ったような自業自得にもほどがある全身筋肉痛のトッピングがあったために、もはや彼岸行きを覚悟する段階までにきてしまったか、と腹をくくっていたのですが、さすが人間はミトコンドリア以来、地球史上のあらゆるご先祖様伝来のものすごいテクノロジーで身体ができあがっているということで、週明け昨日の月曜日あたりから、やっとこさ回復の途上につくことができました。地獄の淵から帰ってきたぜ!!

 はなまるうどんで「まるごとわかめうどん」の中サイズを完食できたことの喜びといったら、なかったよ……でもあれ、健康体でもけっこうキツいわかめのボリュームですよね。
 今回の体調不良はとにかく食が細くなるというか、「ごはんがおいしくなくなる」感覚がものすごくイヤだったんですよねぇ。ノドが痛くて味覚はおかしくなっちゃってるし、食べてむせたりするのが本当に億劫で。食の楽しみって、ほんとに大事ですね!

 いろいろ大げさなことを言ってるんですが、いちおうヒーコラヒーコラ言いつつもお仕事は欠勤なしで乗り越えました……これがまた、症状が帰宅してひとりになってからの睡眠~起床時がいちばんひどくて、日中はがんばれば仕事はできるという程度におさまっているというのが非常にタチが悪い!! 思いきって休むというところまでいかないんですよね~。
 とにかくズルズルと気持ち悪い病状が続く日々だったのですが、たまらずにお仕事を一緒にしている先輩に相談してみたら、「このお仕事を始める段階ではよくある体調不良よ。」と軽く返されてしまいました。
 確かに……私がこの夏から始めて秋から本格稼動することとなったお仕事は、ちょ~っと私が今まで接することの少なかった環境だったものですから、そこに身ひとつで突入していく当然の代価がこれということだったんですな! 通過儀礼、通過儀礼。大いにけっこう!!

 そんな感じだったので、今週はほんとに体調の快復する感覚が爽快で爽快で! 毎日がブルースカ~イ♪
 働く感覚も、やっと本調子が戻ってきたという手ごたえがあって最高ですね。さぁ、かせぎますよ!

 ただ、それに加えて今回は、治るか治らないかの瀬戸際のそ~と~予断を許さない状況だった先週末に、偶然に連続していろんな楽しい思いをしたのも効いたのかも知れない! 3連休のドタバタに大感謝ですよ。
 ということでここからは、そのへんのスケジュールをざっと整理~。


 まず23日金曜日は、日中いつものようにお仕事を終えたあと、夜7時から東京・五反田の劇場「アトリエヘリコプター」で上演していたお芝居を観ました。

リクウズルーム公演 『サトウヒロシ』 (作・演出 佐々木透)

 アトリエヘリコプターという劇場に行くのは8年ぶりくらいになるのですが、前にうかがったときは内装もだいぶ違っていて、ほぼ五反田団さんという劇団の稽古場のような場所になっていたと記憶しています。それが金曜日に行ってみたら、なかなか味わい深い独特なおももちの劇場になっていて、とても興味深かったですね。JR 大崎駅から歩いて10分ほどの距離にあるのですが、道に迷って遅刻してしまいました……大変申し訳ございません~!! それでも上演がギリギリ開始されてなかったのって、まさか私を待ってたってことじゃあないのでしょうが、ごめんなさいぃ~! 頭が痛くて歩くのがしんどかったの……

 お話の内容は、勤務先で大失敗をやらかして自暴自棄になってしまい、「どこでもいいから電車に乗ってどこかへ行きたい……」と JR新宿駅にふらふらとやって来たサトウヒロシという主人公が、そこで自分の同僚や恋人、昔の彼女や大学時代の後輩といったさまざまな人物たちと出会っていくうちに、みずからの内面に何らかの変化を感じるようになる……といったもの。

 この『サトウヒロシ』、私は非常に楽しかったです。上映時間は2時間休憩なしということで、最初は私も、この作品の作者であり演出家でもある佐々木さんによる複雑なストーリー展開を覚悟して観ていたのですが、もちろん組み合わせのこまかい変化はあるものの、基本的には一貫して「大都市の駅」という巨大な集積回路にやってきた誰かと主人公が接していくという形式の連続になっていたため、オムニバスとまではいかないまでも、お話の区切りがはっきりしていてとても楽に観ることができました。

 こういう構造になると、やっぱり大事になってくるのはひとりひとりの役者さんの「その空間の緊張感を持続させる力量」ということになるかと思うのですが、主人公のサトウヒロシを取り巻く総勢9名の男女は、それぞれがオンリーワンな魅力というか、武器を持っていてとてもバラエティ豊かでしたね。そういう意味では、今回の『サトウヒロシ』はリクウズルーム版『死亡遊戯』とか『殺人狂時代』(岡本喜八監督のやつ)と呼ぶにふさわしかったのではないでしょうか。
 そういうことからも、作品がおもしろいものになることは、佐々木さんがこの俳優の皆さんをまねいた時点である程度は保証されていた、とも言えます。みなさん、ほんとに器用だったり、器用でない場合は一芸に秀でていたりするわけで、観ていてまったく飽きるスキができない2時間でした。

 ただし! わがままなことを言わせていただければ、今回はわかりやすい「主人公 VS 来訪者」ラインの連続だったことに加えて、会話の内容が「仕事上の失敗」「色恋沙汰」「擬似サスペンス劇場」「日常生活に飽きた主婦」「書けない人気小説家」といった、意図的に俗っぽいものばかりになっていたため、最終的にリクウズルームが『サトウヒロシ』の何を観てほしかったのかがちとあいまいになってしまった、という不明瞭感が残りました。
 なんというか、おもしろ群像劇だったらそれに徹すればよかったかと思うのですが、終盤にいくにつれて、どうやら作者の佐々木さんがほんとうに語りたかったらしい「人間の個性のもろさ、頼りなさ」がかすかにまぎれこんでくるようになって、そうか、そこから本題に入っていくのかと思った瞬間にお話自体が終わってしまうという舌ったらず感が残りました。
 もともと、主人公の名前自体が「日本でいちばん多い名前」だし、他の登場人物たちもあえて「鈴木」「高橋」「田中」「渡辺」といったぐあいになっているわけなのですが、そのへんから立ち上がってくるはずだった「それぞれの生活の最も信頼できる基盤になっているはずの『じぶん』というものの脆弱さ」が、俳優さんによる各エピソードのおもしろさのために雲散霧消してしまった残念さがありました。

 つまり、勝手に推測させていただけるのならば、今回の『サトウヒロシ』は作・演出の佐々木さんにしてみれば「試合に勝って勝負に負けた」みたいな、ちょっとほろ苦い戦いになってのではなかろうか、と。お客さんはとっても楽しかったわけですから、エンタメとメッセージの配合具合というものは難しいものなんですなぁ。
 それにしてもしなくても、あえて前に出なかったということなのかも知れませんが、今回は佐々木さんの「演出」もちょっと、あざやかに感じる部分は少なかったような……ともあれ、今回は北野武監督にとっての『アウトレイジ』みたいなもんでしょうから! 「こんなのもできるんだぞ」という手ごたえをつかんで、また次回作に取り組んでいっていただきたいと願っております~。佐々木さんも役者の皆様もお疲れさまでした!


 さて、そんなこんなで、お次の翌24日土曜日はなにがあったのかといいますと、これまた仕事終わりの夕方に JR東京駅に向かいまして、この『長岡京エイリアン』ではほぼレギュラー化していろんなお世話(おもにハロプロ方面)になっているお方とお食事をするというお楽しみがありました。
 あの~、いっつもこうやって話題が出てきますんでね、そろそろ固有名詞をつけたほうが便利だから勝手につけさせていただいちゃいましょうか。じゃあ……いつも東京駅で集まるんで、「丸ノ内伯爵」でいいかしら。なにか、ご自分でいいお名前があったらぜひとも私信で連絡をくださ~い。

 それでまぁ、丸ノ内伯爵と会合するときにはいつもお食事をおごってもらったり、紳士の憩いの場として有名な「喫茶ルノアール」で熱く語り合ったりしているわけなのですが、ここで絶対にはずすことができないのが、伯爵とさしで興じる「2人カラオケ大会」なんですよ! 予定としては今回もあるはずだったのですが……
 無念!! 土曜日の時点ではノドは万全だったのですが咳と食欲不振が快復せず、「もっと良くなってからあらためて。」という伯爵のお言葉にあまえて、今回は「2人カラオケ大会」だけお流れとなってしまいました。でも確かに、咳が止まらない人間と個室に入るのは危険すぎますわ……
 しかし悔しい!! だいたい、この日のために先週火曜日の「3時間半ひとりカラオケ」だってやったんだし、伯爵にご披露したい新曲だって、あんなにいっぱいあったのに……返す返すも恨めしいのはおのれの体調不良。くうぅ~。

 食事もあんなにおいしそうな洋食だったのに半分くらいしか食べられなかったし、ルノアールでも注文した梅昆布茶、飲みきれなかったんですからね!? 思えば、あのあたりが今回の体調不良の最悪ピークだったような気もします……
 ともあれ、そんな中でもお互いの近況を語り合うことができたのはとても嬉しいことでした。思えば、伯爵と東京駅で会合を組むようになったのは丸1年前の2011年秋からなのですが、今や私の生活にとっても、この『長岡京エイリアン』にとっても欠かすことのできない強力なエネルギー源となっていることは間違いありません。
 伯爵、土曜日は体調が最悪でまことにすみませんでした! 次こそは、100% の状態であの曲この曲を披露させていただきます。乞うご期待~!!

 あ、あと伯爵、鳥取みやげということでいただいたレトルトカレーの『鬼太郎の好きなビーフカレー(中辛)』、ほんっっっっとうにご馳走様でした!! 食欲が快復したあとで食べたらもう、涙が出るほど美味でしたよ!
 2人で話したときには「レトルトカレーでこの値段って……高いよねぇ。」などと話したりしていたのですが、意外と適正価格です! ひかえめな辛さとスーパーものではまず味わえない国産牛のゴロッと感が最高な逸品でした。こりゃあええわ!! 本当にありがとうございました……

 土曜日の会合は結局こういった感じだったのですが、実はこの、伯爵と別れてから千葉の家に帰って寝付くまでの時間が体調不良の最高潮といったふぜいで、しかも自分の勘違いで寒い夜空の下を20分ほど歩いて帰宅しなければならなくなっちゃったし、まぁ吐くものはないので人様に迷惑をかけることはなかったわけなのですが、ふらふらここに極まれりといった足どりで家路に着くこととなりました。
 布団に入って横になってからもなかなか寝入ることはできなかったのですが、もうろうとした意識の中で耳にしたラジオ日本の『モーニング娘。のモーニング女学院』『℃-ute中島早貴のキュートな時間』、そして J-WAVEの『ロケットマンショー』が大きな助けになりました。もう、笑って涙は出るし、高熱のせいで「ちょっとスキューバダイビングしてきました。」みたいな汗だくズブ濡れ状態になっちゃうしで大変だったのですが、まぁ~あれが峠だったのかという感じで、その翌朝は実に爽快な朝を迎えることができました。「あっ、これ、もう治るな。」とわかったときの、この全身から湧き上がるよろこびね! もうサイコ~の夜明けですよ。

 とはいっても、まだまだちゃんとご飯を食べていないためにヤセッポキの状態ではあったのですが、日曜日は日曜日でちゃんと朝からお仕事があったので勤務につきました。体力はないけど、いつまでこの症状が続くのかわからないという状態を脱したという感覚がなによりもうれしいですね。


 そしてそのお仕事のあと、3連休の最終日である25日日曜日の夜にもってきた予定が、これ。

三条会アトリエ公演 『三人姉妹 第一幕』 (演出・関美能留 作・アントン=チェホフ)

 金曜日に続いてのお芝居ということになるのですが、こちらのほうは1人でではなく、大学時代いらいのつきあいになる友人と半年ぶりに会っていっしょに観に行くということになりました。
 私とほぼ同い年のその友人は、私が大学卒業後にそのまま三条会に所属する俳優となったいっぽうでストレートに就職したのですが、その後もお客様としてずっと三条会の公演を観にきていました。そして2年ほど前からは、私が舞台の上から客席に身を移して彼といっしょに三条会の公演を観に行っている、という状況になっているのです。よくぞまぁ、こんな正体不明なわたくしに長年付きあってくれて、ねぇ……彼は私と正反対で、社交的だし後輩の面倒見もいいし、仕事もしっかりやっている生粋のビジネスお兄さんなんですよ。ほんとに語り合うたんびに、私と彼とがむすびつくことになった、あの「大学」っていう施設はいったいどんな空間だったんだろうか!? って首をひねっちゃうんですよねぇ。

 まぁ、そんなこんなで『三人姉妹』なのですが、劇団ホームページの情報などによると今回の「第一幕」のみの上演は、来年5月に東京の下北沢ザ・スズナリで『三人姉妹』を上演するにあたっての「いち行程」の披露、ということになるのだそうです。
 ただし、今年のスズナリでの『ひかりごけ』と昨年のアトリエ公演での『ひかりごけ』を比較してもわかるように、おそらく今回の『三人姉妹』ときたるべき2013年の『三人姉妹』とは、まったく別の作品になっていることでしょう。そこらへんの希望と期待を、うま~くキュキュキュ~っと釣り上げてくれるのが三条会なんだよなァ~!!

 そしてアトリエ公演の『三人姉妹』だったのですが、「全四幕」のうちの「第一幕のみ」ということで、上演時間1時間の本作はどうやら完結しておりません。完結してはいないのですが! 「なんか、この家族ヤバい!!」「これから大変なことが起きるぞ!!」という大いなる予兆をいだかせたまま、サッと幕引きになるひきぎわにはやられてしまいました。うぅ~ん、いけずゥ~!!

 でも、これは金曜日に『サトウヒロシ』を観て本当によかったな、と感じたことだったんですけど、やっぱりお芝居は三条会のほうのおもしろさを味わわなきゃ、少なくとも私という人間は、その作品がどんなに楽しかったのだとしても大事な最後のところでは満足できないんだなぁ、って再認識したんですよね。

 結局、大勢の観客の前でそこを納得させる特殊技能をみせる俳優の身体、というところも必要ではあるわけなのですが、そういう個人プレーでもなく、俳優同士のみによる打ち合わせの上での連係プレーだけでもなく、机上の計算で生み出せない「期待感」とか「予感」とか、「なんとなく、よくわかんないけど感動!」あってこその舞台芸術なんじゃなかろうか、と思ったわけです。「舞台芸術」なんてご大層な言葉を使いましたが、これは要するに「ナマの人間を観て楽しむ娯楽」のことが言いたいのでありまして、お芝居でもダンスでも手品でもサーカスでもライヴコンサートでもなんでもそうだと思います。

 だからこそお芝居には、その場にいて実際に何かを組みあげていく俳優たちの他に、一見、計算では絶対に生み出せないかのように見えるゾーンにある「人間の感情を動かす」術策の計算を生業とする「演出家」の存在が必要なんじゃないかと思うわけなんですよねぇ。
 魔法使いですよ、こんなの。魔法、まほう!! もう、大変なお仕事ですよね。

 その点で、やっぱりアトリエ公演といえども『三人姉妹 第一幕』にはいつもどおりに「お見事!」とうならせられてしまいましたし、『サトウヒロシ』については、ちょっとそこらへんがあまりにも精彩を欠いていたかな、と感じてしまったわけなのです。その場がおもしろいっていうのも大事ではあるんでしょうけど、もっと優先して死守しなければならないものがなければ、劇団である意味がないんじゃないかと、偉そうながらも私はそう思うんだにゃ~。


 関係ないのですが、土曜日に丸ノ内伯爵と音楽の話になった時にいろんなアーティストの名前が挙がった中で、伯爵から「たまの『ハダシの足音』」と「 HIFANA(ハイファナ)」という言葉があがりました。

 それで、帰宅してからそれぞれの動画映像を検索して観てみたのですが……

「劇団的」ですねェ~、どちらも!! 素晴らしいですね。

 「劇団的」と言うとイメージが狭くなってしまうかもしれませんが、要するに「あの人がいるからおもしろい」とか「この人のテクニックが超絶的だからいい」とかいう明瞭な要素がないのに、誰が欠けてもいけないオンリーワンな組み合わせがその空間で間違いなく成立している、ということですね。こういう「結界」がある集団は、強い!!

 とかなんとか、とうの昔に劇団員をやめちゃったオッサンがくっちゃべってますけれども~☆ 言うよね~! 言うのはラクよね~!!


 ともあれ、先週末は多くのみなさまと出会えたおかげで、1ヶ月ものあいだ執念く続いていた体調不良ともおさらばすることができました。感謝感激であります! 本当にありがとうございました。

 地獄の淵から生還した、ここからの私は一味違うぞ! さぁ、また明日からも新生の心持ちでがんばるぞ~いっと。
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使徒じゃなくて知恵熱&全身筋肉痛大襲来!! 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 Q』  レビューはしないよ~

2012年11月23日 14時53分33秒 | エヴァンゲリオン使徒大行進
 へなへなへな~。どうもこんにちは、そうだいでございまする~。
 もォ~、今日は絵に描いたような一日中の雨、雨、雨! 冷たい雨ですね~。 Bonnie Pink 姐さんですね~。

 このお天気にぴったりシンクロするかのようにですね、実はわたくし、数日前の火曜日以来、さいっあくのコンディションに見舞われております……はっきり言って自業自得そのものな経緯なんですが、我が身体がこんっなにオッサン化してしまっているとは思いもよりませんでしたわ!

 火曜日は千葉でのお仕事が夕方に終わったのですが、そのあとのスケジュール構成で無理をしすぎてしまったようで、ものの見事に知恵熱&全身筋肉痛!! 肉体オール緊急閉店状態という大変な事態におちいってしまいました。この大事なときにィ~。

 当初はそんなにキツいものにはならないはずだったのですが……私の火曜日の夕方以降の行程はこんなことに。

16:30~20:00
 ひとりカラオケ
20:00~21:30
 夕食とか書店でふらふら
21:50~23:50
 郊外型シネコン「 T-ジョイ蘇我」で映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 Q』を鑑賞
24:00~30
 自転車で帰宅。めちゃくちゃ寒かった……
25:00~
 明日も早いので、TBSラジオ『爆笑問題カウボーイ』を聴きながら就寝

 ね? そんなに大変そうじゃないでしょ? でも、とにかくひとりカラオケと『Q』での肉体エネルギー消費量がハンパなかったんですよ。

 私はふだんはひとりカラオケをする場合、「2時間ドリンクなし食事なし休憩なし着席なし(やむをえない場合トイレ休憩あり)」という、ちょい軍隊なルールをとっておりまして、次の曲を選ぶタイミングは「今唄っている曲の間奏のあいだ」ということにしております。要するに貧乏性なだけなんですけどね……
 こんな場合、たった2時間でも平均して「1曲=5分間」と考えればトータルでぶっつづけ20曲以上を連続で唄うことになるので、けっこうな運動になるわけなんですね。それにくらべれば……「ふたりカラオケ」はほんっとにたのしいねェ~! 半分なんだもん。

 ところが、今回の火曜日の場合はなんと言っても「21:50上映開始の『Q』を観る」という部分が揺るがない主眼になっていたため、それまでの時間はいくらでもありあまっているという状態だったのです。
 え? もっと早い回の『Q』を観ればいいだろって? T-ジョイ蘇我では、21:50からの回は「レイトショー料金」で安くなるんだよ……ちょっと待ってれば安くなるっていうんですから、待たない手はないでしょ!? どこまでも貧乏性な男なんです……

 そんなこんなで、理論上は16時半から21時くらいまでひとりカラオケを続けてから出発するという手もあったわけなのですが、私の会員登録しているカラオケボックスはフリータイムが「ブロック制」になっていたらしく、私が入った夕方の時点では20時が延長不能の使用終了時刻ということになっていました。
 ってなわけで、個人的には初めての「3時間半ひとりカラオケ」とあいなったわけなのですが……

 まぁ、「いつもよりもたった1~2時間ふえるだけじゃないか、いけるいける~☆」と楽観視していたわたくしの浅はかさね。
 さっきの計算のしかたでいくと、「3時間半、立ちっぱなしで40曲唄う」ってことになるんですよね。MC なんてのもはさみませんからねぇ。

 あと、単純にそれだけでも疲れたんですけど、だいたい2時間目から「さっきうまく唄えなかったあの曲(注・それにかぎらず基本的に全曲うまく唄えていません)にもう一度チャレンジしてみたい」という欲目が出てきてしまい、それがよりにもよって本人歌唱映像の流れる鬼束ちひろの『帰り路をなくして』(2009年)という超難曲&名曲だったがために惨劇の交響曲はピークに!! 余談ですが、私そうだいはこの『帰り路をなくして』が鬼束ちひろさんの「最後の」名曲だととらえております……

 この『帰り路をなくして』、歌唱時間は6分30秒なんですが、んまぁ~疲れる疲れる! でも、疲れるように全力で唄わないと唄う意味がないムチャクチャな曲なんですね。
 結局、ひとりのおっさんが個室で前傾姿勢になったり天井をあおいだりしながら「るぅおォ~!!」「てぇえぇェ~!」などと絶叫し続けるという、隣人迷惑にも程があるヒンズースクワットみたいな悪夢の儀礼が都合10回ほど展開されることとなり、最終的に19時半すぎくらいからは「マイクを持っていない」という境地にいたってしまっていました。そりゃそうだ、拡声する意味がないんですよね、ひとりカラオケなんだし……

 こんなことやってたらさ、全身筋肉痛には、なるよね。自分でこうやって文にした段階でやっと気づくのって……こいつぁたしかに、死んでもなおらねぇわ!
 ただ、それでも虚勢を張らせていただけるのならば、40曲くらいを全曲最後まで唄いとおして「ノドと腹筋」がダメにならなかったのはちょっぴりうれしかったんですよ。知らないうちにノドに負担がかからないように唄うようになってたんですね。好きこそ物の上手なれって、ここを追究すればなんとかなるのかなぁ。

 ま、そしてそのあと、部屋を出てから「ノドと腹筋」以外の全筋肉がボロボロと崩壊していくわけなんですよね……外は酷寒の夜でございます。
 特に「首」と「腰」の痛みがしつっこくてしつっこくて。その日や翌日は文句なしの全身筋肉痛だったのですが、この2ヶ所はそれ以降も重い痛みがなかなか引かなかったですね~。いやぁ、首が痛めばこまかい作業ができなくなるし、腰が痛めば大きな動きができなくなるし。ありゃりゃ、こりゃも~ヤバいじゃないっすかぁ~。

 まぁこんなわけでカラオケも疲れるには疲れたんですけれども、今になって考えてみれば、そのあとの1時間自転車疾走で寒い思いをして、かと思えば定員400名ほぼ満員の熱気にあふれた映画館で脳みそをフル回転させながら2時間スクリーンに集中し続けて汗をかき、最後はまた自転車で寒い夜空の下を駆け抜けながら「アレはコレでコレはアレで……えっ、もしかして、ソレはミソだったのかしら!?」などと妄想しながら家路に着くと。

 !! 体調を崩さないわけがなかった!! ひとりカラオケはやめておけばよかったんだね!

 って思ったところで今やときすでに遅しであります。も~ボロボロ、ボロボロ! 首が痛くて食事する意欲もわかないから、水分と野菜・果物みたいな栄養のあるあっさりしたものしか食べてない状態に入っとります。ヘイ、や~せるや~せる~♪
 とは言っても、仕事にはちゃんと行くわけなのでありますが、頭痛もズンズンしてきたよ~いっとな☆

 とにもかくにも、今回の無理無理ツアーの「肉体面」がひとりカラオケとシネコンと寒空との温度差だったのだとしたのならば、「精神面」は確実に、くだんの『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 Q』の中身に起因するものなのでありました。ち、ち、知恵熱が~!

 う~ん、なんって言ったらいいんでしょうか。
 まず言えるのは、前回に私がぐじぐじ言っていた、『Q』にかんする「同時上映」と「エンディング曲」と「千葉で観るときの交通アクセスの悪さ」という3つの不満点以外、私が感じた不満はいぃ~っさいゼロだった! ということですな。

 とにかくおもしろかった! 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 Q』はとにかく展開がそのタイトルどおりに「急」で、そこに見とれているうちにあっという間におしまいになってしまうという幸福な時間を提供してくれました。

 あとは~……なんて言ったらいい? なんて言ったらいい?
 ん~と、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 Q』はなんか、『機動戦士Zガンダム』みたいでした!
 ……あれ、これ、言いすぎ? ヤバいですか? でも似てんのよね~、ちょいちょい。

 公開から1週間も経過しようとしていますし、もうご覧になられた方も多いかとは思うのですが、とにかく今回の『Q』は、これまでの『序』や『破』とは比較にならない「ぶっ飛びかた」をしているため、私の判断から言わせてもらえれば、本編開始数分の段階ですでに「な、なんだってぇ~!?」な展開になっていました。そんなこともありますので、極力、今回の時点でレビューみたいな文章をだらだらとつぶやくのはやめにしたいと思います。

 そして!! 何を隠しましょう、我が『長岡京エイリアン』は、「東洋一『使徒のみなさん』を愛しているブログ」を標榜しているという重責を勝手に背負っているのであります。おなかをすかせた使徒が寄ってきたら熱い味噌おにぎりをにぎってさしあげるという、そんな町のほっとステーション! TVシリーズだけでしか活躍できなかった使徒が酒場のすみっこで愚痴をこぼしていたら、「そうやって元気にお酒を呑んでぐっすり寝てたら、またお呼ばれする日は来るわよ。」とそっと言葉をかけてさしあげるという、高島礼子みたいな包容力! そのへんを目指してるんですよ……

 ということなので、今回めでたく公開となった『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 Q』も、1本の映画の分析というよりは、その中に登場した使徒のみなさんを詳細に取り扱うべき時が来たら、どっしり!!と腰をすえて取り掛かることにしたいと思います。

 つっても、観た人ならばおわかりかと思いますが、『Q』に出てきた使徒ったって、ねぇ……いや、いないわけじゃないからいいんですけど。そういう点では、サブタイトルで『シト新生』とでかでかと銘打っておきながらも、ほんとに新生してきたのはラスト数分で空から舞い降りてきた「エヴァンゲリオン量産型」だけだったという、いわゆる「シトシト詐欺」がまかり通ってしまった1997年の『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH & REVERSE 』にくらべればすばらしい待遇になってはいるんですが、ねぇ……『序』は3体で、『破』は5体でしょ? ねぇ……

 うちの『エヴァンゲリオン使徒大行進』シリーズも、どのくらい中断してましたっけね。
 とにかく、この契機を逃がす手はないということでさっそく続きを再開したかったのですが、残念なことに体調がこげなこつになりもうしてしまい、スケジュールも忙しいさかりだし、おまけにお次の使徒さんが「そうだいが最も好きなマイフェイバリット使徒」なのだという、手の抜けないシチュエーション! つらいぜ~。


 私の勝手な印象で言いますと、今回の『Q』によって、庵野秀明総監督は『新劇場版』シリーズなりの『旧シリーズ第24・25・26(最終)話』変換作業を完了させてしまったような気がします。作品の一部に、「それよりもさらにさかのぼった時点のあるエピソード」をうまく『Q』ふうにアレンジしたものもありますが、だいたいはこの3話ぶんをものすごい「ぶっ飛び調理」で仕上げた、ということになるのではないのでしょうか。
 あ、ここで注意しなければならないのは、私のいう旧シリーズの『第25・26話』というのが、1996年の3月に TVで放送された『終わる世界』と『世界の中心でアイを叫んだけもの』のことではまったくなく、1997年の7月に「ほんとうの最終エピソード」として劇場公開された『Air 』と『まごころを、君に』のほうであるということなのです。

 つまり、今回の『Q』ではっきりしたことは、かつて1990年代後半を席巻した『新世紀エヴァンゲリオン』大フィーバーの、ひょっとしたらアニメ本編以上に中核の部分に位置していたのかもしれない、TV放映ヴァージョンの最終2話分に凝縮されていたような「ある要素」を、今現在の庵野総監督は華麗すぎるほどにスルーしきってしまった、ということなのです。そしてだからこそ、リメイクではない『新劇場版』シリーズがほんとうの21世紀に誕生しているんですね。
 『Q』は決して、『序』や『破』のようなすっきりしたカタルシスでしめくくられるわけではない「続く」な終わり方になっているのですが、あの『まごころを、君に』を強く意識させながらも、それとは気持ちいいくらいに正反対でポジティブなラストシーンになっています。

 『Q』を観たことによって、あんなにズタボロで病みきった1990年代のエヴァンゲリオンブームを通り過ぎて15年ほど生き抜いてきた、私の中のなにかは、確実に「生きててよかった!」と救われたような気がするんだよなぁ。

 旧シリーズと新劇場版シリーズは、ほんっっっっとに別の作品になりました。でも、こうなったらお次の『音楽記号でいうリフレイン』のついた最終作はどんなことになってしまうのか!? 旧シリーズはあらかた終わった領域に入ってしまうということで、皆目見当がつきませんなぁ。

 また数年ですか!? またがんばって生きていくことにいたしましょ~、ハイ!

 ……ていうか、心身ともにキツすぎる……さみぃし……まず今年を生き抜けるのか、これ。
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なべて我が身はこともなし~

2012年11月20日 11時24分12秒 | 日記
 みなっさ~ん、どうもこんにちは! そうだいでございます~。寒さは日に日に厳しくなっていきますが、千葉は今日も雲ひとつない、いい青空ですなぁ。

 今回はアレです。なんだかんだでバタバタしている11月なんですが、いかにも個人ブログらしく、つれづれ思ったことなどをブツブツとつぶやいていきますよ~。


 あのさぁ……『巨神兵東京に現わる』、なんで同時上映?
 少なくとも私は観たくないですよ。二度と観たくないですよ。どうせあれなんでしょ? 「劇場版」とか銘打っちゃってるけど、たいした修正も加えてないんでしょ?
 巨神兵なんか、関係ねぇって! デザイン上のモチーフになったとか、そんなもんファンがそう解釈すればいいって話でいいじゃないですか。なんで作り手側がそんな程度の低いコラボをするんでしょうか。観た方ならおわかりかと思いますけど、『巨神兵東京に現わる』は庵野秀明さんの作品じゃないですよ? 少なくとも、『新劇場版』シリーズを手がけている庵野監督の作品じゃあないはずです。

 これって、スタジオジブリをもここまで大きくしたのはわしたちだ、なんて考えてる「あのあたりのみなさん」の発案なんですかね? もうダメだ、こうやって若い力は搾取されていくのでありましょうか……とにかく、日本テレビの気配しか感じられない、百害あって一利なしな同時上映企画ですね。こんなにがっかりな抱き合わせ商法は珍しいですよ!?
 こんなもん、「どっちも、猫背でひょろっとしたでっかいやつが大暴れする話なんだから、いっしょにしちゃってもいいだろ。あいつらも喜ぶだろうし。」みたいな、消費者をナメナメにナメきった態度しか感じられやしません。
 たとえばこれはね、親が仮面ライダーとバルタン星人の人形を同時に子どもに買い与えるようなもんですよ。「どっちも虫っぽいから、いいかなぁと思って……」くらいのあさはかさで。そりゃあその瞬間は子どもも喜ぶかもしれないけど、将来的にはその子は、親を「その方面ではテキトーな知識しかないドしろうと」とみなして信用しなくなるでありましょう。そこに、敬意と文化は生まれません!

 あぁ~、同時上映企画のおかげで、『Q』を観る意欲が67% 減衰してしまいました。
 いや、でも、もともとの観たい数値は「480% 」だったんでね……結局は劇場に観に行っちゃうのよねェ~!! 哀しいさがよ。

 今回のことでもしみじみ感じるんですが、スタジオジブリ、いろいろと大変ねぇ~。前途は暗澹としておりますな。


 なんかね、このほかにも『Q』には思うところがいくつかあるんですよ。ちゃんとチケット料金払ってパンフレットも買って映画館で観るからさ、ちょっとは言わせてよ!

 あの~……『Q』のテーマソングになってる『桜流し』って、宇多田ヒカルさんらしからぬ凡曲ですよね。いや、「凡曲」っていうのも言い方があますぎるんですけど。
 まぁ、ラジオで1回聴いただけなんであんまし大きな口はたたけないんですが……スクリーンでちゃんと本編を観尽したあとで聴いたら感動できるんですかね。
 なんつうか、メロディも歌詞もいっさい印象に残らないんですよ。それがいい曲ってことなんですかね。宇多田さんの新境地なの?
 辞退したほうがよかったんじゃないですか、テーマソングなんて。それか、また『 Beautiful World』のなんとかリミックスでいったほうが一貫しててずっとましなんじゃないかな。『 Beautiful World』は名曲だねェ~!!
 あと、こんなことを考えつく自分のことをつくづくオッサンだなぁと思い知るんですが、秋に公開される映画に『桜流し』っていうのからして、どうにも容認しがたいものがあるんですよね! なんか、そういうファッキンど~でもいい違和感がいちばん、ぐじぐじぐじぐじ響いてくるんですよ、あとになって!
 巨神兵さんが数十年ぶりに完全体になって帰ってきたかと思ったら、こんどは宇多田さんのほうが中途半端なドロドロ状態で復活してきちゃったよ! これにはクロトワも困り顔。も~ちょっと、「人間活動」ってのをやってたらいいんじゃないっすか?

 それから『Q』関連でいうと、もうひとつ。
 私の住んでいる千葉での上映館が、いつもの駅近くじゃないんです! 千葉の駅近くには10ものスクリーンを有しているシネコンがあって、確か3年前の『破』はそこで上映していたんですけど、今回はそこでやんないんですよ、『Q』!!
 千葉の市街地では『Q』が観られないんですって、奥さん……いちばん近いのは、そこから2~30分自転車をエッチラオッチラこいだ場所にある、郊外型のシネコンのようです。
 妙な話ですよねぇ。『序』の公開当初の上映館は全国85館(最終的には105館にまで拡大)で、『破』は120館だったんですが、今回の『Q』はそこからさらにスケールアップして「223館」なんだそうですよ!? こんなにドドドンと広がってるのに、なんでまた千葉の状況は不便になっとるのだ……
 たぶん、提携しているシネコンの系列映画会社のなんやかやがあるんでしょうが、ちょっと、駅前のあのシネコンにはがっかりしちゃいましたね~。『ナントカの城』とか『ナントカヘルパー』とかを上映するよりも、よっぽどもうかると思うんですけどね~っと。

 久しぶりに自転車をかっとばして、あそこの郊外型シネコンに行きますかぁ。きれいで広くていい映画館なんですが、いっつも道に迷うんだよなぁ~。今日にでも、仕事の終わったあとで観にいっちゃおうかしら!? 楽しみですねぇ。

 あっ、でもさ、同時上映の『巨神兵東京に現わる』も観るのだとしたら、あの、聴くだに耳の腐れおちる最低な駄文をならべたてたあやつにも、わずかながらいくらかの小銭が入るのかなぁ。あの~、誰だっけあいつ、「酢だこさん太郎」?
 それは実に癪ですねぇ~。全文カットしてほしいですね~。でも、そんなブレイブハートは製作関係者のだぁれも持ち合わせてないんでしょうね。その分だけは、泣く泣くドブ川にお金を落とす思いであきらめますか。


 さて、お話はコンプリートリー変わりまして、最近、毎週のように観るようになっている、ある TV番組について。

 え? お前しょっちゅう、家に TVがない TVがないって言ってたんじゃなかったのかって? そうなんです。別に新しく TVを購入したってわけでもなく、引き続き私の家にはテレビジョンはありません。買う予定もないまんまですねぇ。 

 私が最近になってよく観ている番組というのは、これです。

アニメ『ジュエルペット きら☆デコッ!』(テレビ東京 毎週土曜日午前9時30分~10時)

 いや、ちょちょちょ、ちょっと待ってくだされ! 話せばわかる! 空き缶とかリンゴの食べかすを投げないでください!

 このアニメは最近よく行かせていただくようになった職場にすえつけてある TVで流れていて、ありがたいことに、毎週土曜日の午前中は、だいたいそこにで働かせてもらうようになっているのです。
 私は今現在、最終的につきたいと願っている仕事を目指してはいるのですが、そのために必要な今年の資格試験にもののみごとにドボンしてしまったため、来年の試験を待ちながら、登録スタッフとしていろんな職場を転々としている現状を送っております。それでも、だいたい私の家の交通アクセスの関係などから、働かせてもらえる場所はおおよそ固まってくるようになってきました。その中でも、毎週土曜のその職場はよくお呼びにあずかることが増えてきた、というわけなのです。
 こんな幸せなことはないですよ……仕事が終わって家に帰りつけば、毎晩のように家で嬉し酒ならぬ「嬉し牛乳」をあおっております。酒が飲めないもので。

 とまぁ、そんなこんなで、私がそちらにうかがう時にはすでに TVはつけっぱなしになっているので、さまざまな TV番組が流れているわけなのですが、私にとっていちばん心にグサッとくる番組こそが『きら☆デコッ!』なんですね。いや、ごくごくフツーの子ども向けファンタジーアニメなんですけど……サンリオだし。
 いえ、この『長岡京エイリアン』を熱心にご覧になられている、全世界に2~3人くらいいたらうれしいなぁ、と私が思うスーパープレミアム読者であるあなた様ならば、この『ジュエルペット』というタイトルに読みおぼえはあるのではないでしょうか……

 ハイッ、そうなんです! この『ジュエルペット』というアニメシリーズは現在放送されている『きら☆デコッ!』でシリーズ4作目にあたるのですが、その記念すべき第1作となったアニメ『ジュエルペット』(2009年4月~2010年3月放送)で、主演声優という重責を約1年間ものあいだにわたってになわれたお方こそが! 我が『長岡京エイリアン』のいとしの観音さまこと、亀井絵里さんだったのです!! わぬしら、頭が高い、頭が~!

 だがしかし、第1作の『ジュエルペット』は土曜日ではなく「毎週日曜午前9時30分~10時放送」だったということで、裏のフジテレビで『 ONE PIECE』という、闘うのもバカバカしくなるラオウ級の超強敵がデンとひかえていたために視聴率としては大苦戦をしいられることになり、シリーズは第2作『ジュエルペット てぃんくる☆』から放送時間帯が現在の毎週土曜日に退避することとなり、声優陣も TVタレントの起用という手法はとられないようになりました。
 そうか、そうだったのか……実は私、今にいたるまでかんなり強硬に『 ONE PIECE』をいっさい読みも観もしない態度をつらぬいている人間なんですが、その根源には「おらが神様をコテンパンにのしたにっくき邪神」という宿命の構図があったというのか……!! いや、その当時は亀井さんも『ジュエルペット』も知らなかったし、『 ONE PIECE』も単に長いから読み始めるのがめんどくさくなってるだけなんですけど。

 それはともかく、職場はれっきとした勤務中の時間なので、まじまじと『きら☆デコッ!』を視聴することはできるはずもありません。
 それでも、仕事にいそしみながら横目でそれをたまに観るたびに、当然ながらそこに亀井さんの声はないわけなのですが、彼女のたずさわったシリーズが今現在も元気に息づいているというなにげない事実に、思わず目頭が熱くなってしまうのであります……いや、泣かないですけど。


 そんなこんなで、非常にありがたいことに、今現在の私は2年前まで劇団に所属していた時期と同じか、単純にそれにたずさわっている時間だけでいくとそれ以上の忙しさでお仕事をさせていただいています。まだまだヒヨッコの見習いもいいとこなんですけど、それなりに疲れはするものの、日々かならずなにかの新発見を得ることができる毎日がとってもありがたいし、現場も疲れたなんて言ってる場合じゃない楽しさに満ち満ちているのがなによりなんですよね。

 そして、そういう日々の中で妙に実感するようになっていることを、ひとつ。

稲川淳二さんの怪談を聴いて楽しんでいたあのころは、とにかくヒマだったんだなぁ……

 稲川さんの語りに限らず、「怖がる娯楽」に時間を割いたりお金を出したりするのって、やっぱり生活に余裕がないとできないのよね。

 私の家に、2~3ヶ月前に購入した稲川さんの怪談語りDVD 『稲川淳二の怪聞夜話(かいぶんよばなし)』(2006年)がずっと置きっぱなしになっているんですが、ぜんぜん観る気が起きないというか、観るたんびに途中で寝ちゃうんですよね……あのジュンジイナガワをして集中力が続かないとは! 疲れてんのねェ~。
 それでもなんとか、がんばって途中までは行きつ戻りつしているのですが、個人的にはこの巻は「65分間に13話収録」ということで、インパクト勝負の短い作品から感動こみの変化球怪談まで、初心者向けの入門編というよりは稲川さんの語りのテクニックを堪能するファン向けの内容になっているように感じられます。そんな感じなので決定的に「これは怖い!」という話はないのですが、私としては「聴いた人に伝染する怪談」という体裁をとっている『深夜の足音』が、結論の出ない独特な味わいがあって好きですねぇ。「同じイメージのリピート」っていうのは、おもしろいなぁ!

 んま、いつかはゆっくり最後まで観きることもできるでしょうが、今のところは、他人様の恐怖体験なんかにいちいちゾッとしている場合ではない日常をがんばって生き抜くことにいたしましょ~!
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かなしんでるヒマなんかねぇ!!  風雲急を告げるオータム・ショ~ック

2012年11月18日 23時25分40秒 | すきなひとたち
モーニング娘。田中れいな 来春卒業「新しいステージに旅立ちます」
 (最新音楽ニュース・ナタリー 2012年11月18日の記事より)


 アイドルグループ・モーニング娘。の田中れいなが、2013年春のコンサートツアーをもってグループを卒業することを発表した。さらに来春より、田中率いる新ユニットの活動がスタートすることも伝えられた。

 これは本日11月18日に東京・中野サンプラザにて開催されたモーニング娘。のコンサートツアー『モーニング娘。誕生15周年記念コンサートツアー2012秋・カラフルキャラクター』の東京公演にて伝えられたもの。発表はライブ序盤、田中と道重さゆみによるユニット「モーニング娘。ロッキーズ」の楽曲『私の時代』を披露した直後の MCで行われた。年明けより合流する11期メンバー・小田さくらの紹介が終わったのち、田中から「皆さんご存知かと思いますが、今年の6月から募集してたバンドのメンバーが決定しました!」と告げられた。
 田中がモーニング娘。の活動と並行してバンド活動をスタートさせることは今年6月に彼女のブログで発表されており、また同時にバンドのヴォーカリストとギタリストを募集することも告知されていた。6月5日から一般公募が行われたが、1度目の募集では「該当者なし」という結果に。引き続いて8月より再募集が行われ、今回の発表にいたった。

 サプライズ発表に会場が盛り上がる中、田中の案内により合格者であるヴォーカルの岡田万里奈(おかだまりな 東京都出身・19歳)、ギターの宮澤茉凛(みやざわまりん 宮城県出身・19歳)、同じくギターの魚住有希(うおずみゆき 東京都出身・21歳)の3名が次々と舞台に登場した。
 全員を紹介した田中は、続けてバンド名を一般公募することも伝えた。新バンドは来年春からライブを中心とした活動を行なっていくという。
 バンドメンバーのお披露目が終わると、田中から「そしてもうひとつお知らせがあります。」という言葉が飛び出した。場内がざわめく中、「なんと来年の春に、私、田中れいなは卒業します!」と発表。田中は来年3月よりスタートするモーニング娘。のコンサートツアーをもってモーニング娘。およびハロー!プロジェクトを卒業し、その後はバンド活動を行うことを明かした。

 発表後は引き続いてステージが行われ、モーニング娘。は元気いっぱいのパフォーマンスを繰り広げた。コンサートの最後にリーダー・道重さゆみは、「れいなの卒業発表もありましたが、今回のツアーを怪我することなくみんなで元気にやり遂げたいと思いますので、皆さん最後まで応援よろしくお願いします。」という挨拶で締め、メンバー全員でラストナンバー『 Be Alive』を熱唱。アンコールを含む全20曲を披露したコンサートは、大盛況のまま幕を閉じた。


田中れいなからのコメント
「いつも応援していただきありがとうございます。
 私、田中れいなは、来年の春ツアーをもって、モーニング娘。を卒業することになりました!
 本日、ステージの上でファンの皆様にご報告させて頂いたとおり、3人のバンドメンバーとともに、私自身、新しいステージへと旅立ちたいと思います!
 モーニング娘。は、結成15周年を迎え、私自身も6期メンバーとして加入し、10年目となりました。ちょうどこの節目の時期に、新しい活動のひとつとしてバンド活動をスタートさせ、卒業後は本格的に音楽活動へチャレンジしていきたいと思っています。
 モーニング娘。また、ハロー!プロジェクトとしての活動は、あと半年近く残っています。残りの秋ツアーや、お正月のハロー!プロジェクトのコンサート、そして、春ツアーまで、モーニング娘。の田中れいなとして、ファンの皆様の前で歌っていくので、引き続き応援よろしくお願いします!」



 ……来てしまいましたか、このときが。

 どうもこんばんは! そうだいでございます。みなさま、今日も一日お疲れいな~さまでした!!

 私は今日も今日とてお仕事にいそしんでいたんですが、夕方の休憩時間に自分のケータイをチェックしてみたらば、このブログのテーマ探しに何度となく貢献してくださっておられる信頼できるお方から、こんな超重大ニュースの知らせが。ありがとうございます!
 私、こういうニュースは必ず自分で見つけるんじゃなくて、そのお方からのメールで知らされるんですよね……確か、新垣さんも光井さんも真野恵里菜さんも全員そうでしたよ!? 情報収集がひとまかせすぎ。


 できれば、今年2012年中にはこの報は受け取りたくなかったのですが……ご本人が熟慮のすえに勇気と強い意志をもって決めたのならば、それは他人が止めたり批判したりできるものではありません! その想いを讃えながら、幸多い未来を祈ってあらんかぎりの声援で送り出してさしあげる。せいぜい、できることはそのくらいですよね。

 来年、春のコンサート? そりゃ、まぁ……行くよね!! 生きてたら。

 振り返ってみれば、すでにソロデビュー経験のあった藤本美貴さんをのぞけば、2003年1月にオーディション合格したモーニング娘。の栄光ある第6期メンバー「ロッキーズ」の中でも、田中さんは特にその「歌唱力」を高く買われた存在であったと思われます。もちろん、歌声だけじゃないことは当ったり前ですけど!

 入念なトレーニング期間を経て、本格的にモーニング娘。としての活動に合流した2003年5月の直後、7月にリリースされた19thシングル『シャボン玉』の時点からすでに重要なソロ歌唱パートを任されていた田中さんは、さらに9月に結成されたハロー!プロジェクト・キッズ(当時)の夏焼雅さんと鈴木愛理さんとのスペシャルユニット「あぁ!」(第1期)でリーダーをつとめることに! まだ13歳!!
 その後は、だいたい2006年6月の30thシングル『 Ambitious!野心的でいいじゃん』あたりからいよいよ「モーニング娘。に欠かせないヴォーカル」としての重要度を高めていくこととなり、つい最近にリリースされた51stシングル『ワクテカ Take a chance 』にいたるまで、藤本美貴、高橋愛、新垣里沙、そして現在の鞘師里保とともに、グループの豊穣な歴史をつなぐエース格として10年間走り続けてこられました。

 ちなみに参考までに申しますと、田中さんと同じ第6期メンバーであり、当『長岡京エイリアン』では信仰の対象となられている亀井絵里さん(2010年12月15日をもって芸能活動を休止)が「歌手」としてグループでの重要度を上げるようになったのは2009年2月の38thシングル『泣いちゃうかも』からであり、シングルA面曲でセンターポジションを担当したのは2009年10月の41st『気まぐれプリンセス』ただ1曲でした。こう比較してみても、デビューのとっかかりからメインをはることができた田中エースのものすごさがわかりますよね!

 できれば、道重リーダーといっしょに、新垣さんの「10年9ヶ月」をぬくグループ在籍期間を記録していただきたかったのですが……いや、もうここまでやってこられたんですから、今さら引き止めるべくもありませんわな。この『長岡京エイリアン』では何度も言ってますけれども、「10年間トップアイドル」ってのはも~、常人では到達し得ない修羅の道ですよ!!

 しかしよくよく考えれば、私そうだいが一番好きだった、いわゆる「プラチナ期」に在籍していた最重要メンバーがまたひとり、グループを去っていくということになり、さらに「ヴォーカル」という面から見れば、プラチナ期を語るうえで一瞬たりとも抜かすことのできなかった、あの甘い中にも芯のある歌声がモーニング娘。というかたちでは聴けなくなる、つまりは、プラチナ期の「声」の最後の1要素がなくなる、ということになるのです。これは大きなこ……え? 道重リーダー? いや、あの方は、ほら……パフォーマンスのお人ですから。

 これからはバンド活動ということで、田中さんとしては願っていたことが実現することもあれば、思い通りに行かない、今までの世界とはまるで違う環境のカベにぶちあたることもあるでしょう。特に今現在の音楽業界でいちからバンドを始めていくという、この過酷さですよね。過去のモーニング娘。在籍メンバーやハロー!プロジェクトの元メンバーにも、その後そうした活動に入っていった方は少なからずいらっしゃるわけなのですが、実に大変なことだと思います……
 でも、田中さんは間違いなく、バンドを立ち上げることで新しい自由を獲得した姿を披露してくれることでしょう。いつまでもあの陽気と元気をふりまいていってほしいですね。

 しかしまぁ、単なる企画ユニットかと思っていた「れいなバンド」に、これほどまでの巨大な意味が隠されていたとは……ワンシーズン用のいるか型空気ボートかと思ったら、芸能界の荒波に乗り込んでいくための新造巡洋戦艦だったよ! よ~そろ~!!


 ともあれ、まだまだ卒業は半年後のこと! この間の、鞘師さんら現役メンバーのみなさんに、ウワサの「秘密兵器」小田さくらさんをまじえた、しのぎを削るヴォーカル合戦を固唾をのんで見守り、存分に堪能させていただくことにしようじゃありませんか!! うわお~、楽しみ楽しみ☆

 輝かしい未来へ向かって、がんばれいな~!!
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