ゲーム『零』シリーズとは
『零(ゼロ)』は、テクモ(現コーエーテクモ)から発売された日本のサバイバルホラーゲーム『零(ゼロ)』(2001年発売)を第1作とするシリーズである。シリーズ全体のブランド名は「 project zero」。
カプコンの『バイオハザード』(1996年)のヒットから始まったサバイバルホラーゲームブームの時流にあった2001年12月に PlayStation 2で第1作『零』が発売され、日本国外版、リメイク、外伝なども含めて数多くシリーズ化され現在に至っている。
シリーズ最大の特徴は、カメラを攻略アイテムや武器にしている点、西洋文化を背景にしたホラーゲームが多かった中で日本の文化もしくは和洋折衷の世界観にした点、幽霊や心霊現象による恐怖を演出している点などであり、映画『リング』(1998年公開)が火付け役となった Jホラーブームの時流に重なっていた。シリーズのソフト累計発売本数は、2014年時点で130万本。
正統シリーズの第1作『零』、第2作『零 紅い蝶』(2003年)、第3作『零 刺青ノ聲』(2005年)、第4作『零 月蝕の仮面』(2008年)、第5作『零 濡鴉ノ巫女』(2014年)の5作品は、内容はそれぞれで独立しているが、登場人物の設定を中心に世界観や時間軸が繋がっている。
時代設定は『零』が1986年、『紅い蝶』が1988年夏、『刺青ノ聲』が1988年12月、『濡鴉ノ巫女』が2000年前後となっている。『月蝕の仮面』は1980年代とされているのみで正確な時系列関係は不明である。
正統シリーズ5作の他に、外伝作品として2012年にホラーゲーム『心霊カメラ 憑いてる手帳』(ニンテンドー3DS )が発売されている。シリーズの中では第4作『月蝕の仮面』の次に制作されたが、AR技術やジャイロセンサーなど3DS 本体の機能を駆使した作品となっている。
ゲーム以外のメディアミックスとしては、2004年7月にゲーム第2作『零 紅い蝶』を基にしたテーマパーク向けホラーアトラクション『4D 零』、2014年には大塚英志の小説『零 女の子だけがかかる呪い』を原作としたホラー映画『零 ゼロ』、ホラーマンガ『零 影巫女』、2021年12月に第1作『零』を基にしたホラーアトラクション『デリバリーお化け屋敷 絶叫救急車 Ver.零』などが展開された。
映画『零 ゼロ』(2014年9月公開 105分 角川大映)
『劇場版 零 ゼロ』は、大塚英志によるホラー小説『零 女の子だけがかかる呪い』(2014年8月刊 角川ホラー文庫書き下ろし)を原作とした青春ミステリーホラー映画である。制作と配給は角川書店。興行収入1.2億円。
原作小説の作者である大塚による角川ホラー文庫版のあとがきによると、本作の映画化を前提としたゲーム『零』シリーズの制作スタッフとの打ち合わせの場では、すぐにオーストラリアの幻想映画『ピクニック at ハンギング・ロック』(1975年 監督ピーター=ウィアー)の名が挙がり、そこから「女学校の寄宿舎の物語」や「少女が一人だけ生還する」といった設定が引用されたという。また、同じく寄宿制学校の物語ということで、萩尾望都の少女マンガ『トーマの心臓』(1974年連載)を翻案した青春幻想映画『1999年の夏休み』(1988年 監督・金子修介)や、「同じ演劇を繰り返し上演する」設定として、吉田秋生の少女マンガ『櫻の園』(1985~86年連載)やそれを原作とする映画(1990年版と2008年版の2作あり)のイメージも話題に上ったという。そのため大塚は、ゲーム開発スタッフの心の中に密かにあった、もう一つの『零』を小説化したと語っている。
また大塚は、本作公開日の翌日に発売された『零』シリーズ第5作『零 濡鴉ノ巫女』のテーマが「水」であることから、本作も民俗学者・折口信夫の『水の女』(1927~28年発表)に代表される「神の花嫁」研究を物語の骨子にしたと語っている。
原作小説は、大塚の妻で小説家の白倉由美の文章や、シンガポールのマンガ家フー・スウィ・チンのイラストもイメージ源にして執筆された。角川ホラー文庫版にはフーの挿絵も収録されている。
監督・脚本を務めた安里麻里は、「都会的な女子高生ホラーではない、もうちょっとフィクション度の高いもの」を目指したという。ゲームの『零』シリーズが原作であることについては、「ゲームが持つ特殊な世界観は面白いチャレンジだった」と語り、また「今回の映画は女の子のために作られているような、女の子のためのホラーといってもいい側面があると思う」、「普段ホラーは見ないというような女の子にも見てほしい」と語っている。
本作の内容はゲームの『零』シリーズとは直接の関係は無いが、主人公のミチが使用する小道具などとしてカメラが重要な役割を果たし、作中では二眼レフカメラ型、蛇腹が下開きで縦長方形のフォールディングカメラ型、左開きで横長方形のスプリングカメラ型、観音開きで横長方形のコンパクトカメラ型の4種類のカメラが登場する。
本作の撮影ロケ地には、女学園の外観に旧・福島県尋常中学校「安積歴史博物館」(福島県郡山市)、女学園の女子寮の外観に明治四十一(1908)年竣工の旧・皇族有栖川宮別邸「天鏡閣」(福島県猪苗代町)、貯水場のシーンに1932年竣工の旧・芦山浄水場跡(茨城県水戸市)が使用された。
安積歴史博物館は2022年3月に発生した福島県沖地震で被災したため、2025年7月現在まで休館となっている。
あらすじ
2月10日。ある地方の山の上にある、ミッション系の全寮制女学園。女生徒のカスミは、同級生の中でも最も美しいアヤに憧れを抱いていた。アヤは「午前0時になる千分の一秒前。写真にキスをすれば、同じ呪いにかかる。」と語る。そして写真にキスをした少女は、次々と失踪してしまうのだった。これは神隠しなのか、それともアヤがかけた呪いなのか。女の子だけにかかる呪い、その正体とは……
おもな登場人物
月守 アヤ(つきもり あや)…… 中条 あやみ(17歳)
本作の主人公。女学園の高等科3年生。女学園の中で最も美しいと評判の少女で、周囲からは憧れのカリスマ的存在。卒業間近の2月3日から1週間、寮の部屋に閉じこもってしまう。
風戸 ミチ …… 森川 葵(19歳)
もう1人の主人公。女学園の高等科3年生。写真撮影が趣味で、卒業後に写真家を目指して東京に上京しようか悩んでいる。友人が次々と神隠しに遭ったことを機に、アヤと共に事件の謎に迫る。
鈴森 リサ …… 小島 藤子(20歳)
女学園の高等科3年生。同級生のアヤに憧れる。イツキの親友。好きな色はオレンジ。金持ちの御曹司との見合いの縁談が進んでいる。
菊之辺 イツキ …… 美山 加恋(17歳)
ネイルサロンを開くことを夢見る女学園の高等科3年生の生徒。親友のイツキが憧れているアヤに嫉妬し、生徒達が失踪するのはアヤが呪いをかけたせいだと信じている。
野原 カスミ …… 山谷 花純(17歳)
女学園の高等科3年生。ミチの友人で、アヤに憧れを抱いている。やや内気な性格。卒業後は短大に進学する予定。
藤井 ワカ …… 萩原 みのり(17歳)
女学園の高等科3年生。アイドルになることを夢見るマイペースな生徒。眼鏡をかけている。
リツコ …… ほのか りん(17歳)
女学園の高等科3年生クラスの学級委員長。
麻生 真由美 …… 中村 ゆり(32歳)
女学園の教師を務めるシスター。花の園芸栽培に詳しい。弟で学園の用務員の崇と同部屋で生活している。
麻生 崇 …… 浅香 航大(22歳)
真由美の弟で、女学園の用務員。右足が不自由で常に引きずって歩き、人との会話が苦手で寡黙。園芸栽培が得意である。
メリーさん …… 中越 典子(34歳)
女学園のふもとの町に住んでいる、全身をゴスロリ風衣装でかためてウィッグをつけた女性。女学園の卒業生だと自称しており、彼女が在学していた頃から「午前0時の呪い」の噂は存在していたと語る。遅くとも明治時代から町にある古い写真館の家の娘だったが、現在は写真館は廃業して地元のコンビニに加工パン食品をおろす工場でパート勤務をしている。本名は草薙和美。写真撮影が趣味の小学生の息子・進がいる。
学園長 …… 美保 純(54歳)
全学園生徒70名弱、教員シスター4名のミッション系の全寮制女学園「セイジツ学園(字が不詳)」の学園長。
唐津 九郎(からつ くろう)…… 渡辺 裕也(31歳)
女学園の失踪した生徒5名の葬儀を執り行った業者の、スキンヘッドの男。死体に触るとその死体の声(残留思念)が聞こえる、イタコに近い霊能力を持っている。普段は不愛想だが正義感が強く、困っている人は放っておけない性格。「黒鷺宅配便」と名入れのされた黒塗りのクラシックカーを運転している。
※本作の原作を担当した大塚英志が同じく原作を務めるホラーマンガ『黒鷺死体宅配便』(作画・山崎峰水 2000年から角川書店のマンガ雑誌にて連載中)の主人公で、映像作品に登場したのは本作のみとなる(2025年7月時点)。
槙野 慧子(まきの けいこ)…… 柳生 みゆ(23歳)
唐津と共に葬儀会社で働く、金髪に染めた髪の毛をハーフツインにした女性。アメリカに留学してエンバーミング(遺体衛生保全技術)の資格を取得している。陽気な性格で、アニメキャラのコスプレのような衣服を着ている。
※唐津と同じく『黒鷺死体宅配便』のレギュラーキャラクターで、映像作品に登場したのは本作のみとなる(2025年7月時点)。
≪原作小説と映画版との主な相違点≫
・原作小説の女学園の校名は「聖ルーダン女学園」だが、映画版の女学園は「セイジツ学園(字が不詳)」。
・聖ルーダン女学園は有名大学への進学率の高いお嬢様学校だが、セイジツ学園は大学進学の言及がある卒業生はいない(短大進学か就職)。
・原作小説のミチには、片方の目で霊が見える特殊能力があり、それを嫌って常に左右どちらかの霊が見える方の目に黒い眼帯をつけている(見える目は変わる)が、映画版のミチにその設定はなく物語の途中から両目で霊が見えるようになる。
・原作小説のカスミは高等科3年生クラスの学級副委員長となっているが、映画版ではその設定は言及されない。
・原作小説の女学園のシスターの名前は「鷺宮足穂(さぎのみや たるほ)」だが、映画版では「麻生真由美」となっている(弟の名前はどちらも崇)。
・失踪した生徒たちの遺体の発見される時間的推移と遺体の状況、リサが発見された経緯が、原作小説と映画版とで違う。
・原作小説ではアヤは謹慎の名目で女学園内の聖堂の塔に監禁されていたが、映画版では自主的に寮の自室に引きこもっている。
・原作小説ではメリーさんの本名は「山田和美」だが、映画版では「草薙和美」(息子の名前はどちらも進)。
・原作小説でいう神社が映画版の貯水場、「オフィーリアのアルバム」がメリーさんの実家の写真館の所蔵写真に置き換えられている。
・原作小説ではメリーさんと鷺宮足穂との因縁関係が明らかになるが、映画版ではメリーさんと麻生真由美との関係は全く言及されない。
・原作小説の方が唐津九郎と槙野慧子の出番が多い。2人が乗る車は原作小説ではワゴン車だが、映画版ではクラシックカー。
・原作小説では学級委員長のリツコが重要な役割を果たすが、映画版ではほぼ出番はない。
・原作小説では女学園に伝わる『オフィーリアの歌』の歌詞の内容が重要な意味を持つが、映画版では歌自体は唄われるものの物語には特に関係してこない。
≪やらんとすることはわかるんですけどね……本文マダナノヨ≫
『零(ゼロ)』は、テクモ(現コーエーテクモ)から発売された日本のサバイバルホラーゲーム『零(ゼロ)』(2001年発売)を第1作とするシリーズである。シリーズ全体のブランド名は「 project zero」。
カプコンの『バイオハザード』(1996年)のヒットから始まったサバイバルホラーゲームブームの時流にあった2001年12月に PlayStation 2で第1作『零』が発売され、日本国外版、リメイク、外伝なども含めて数多くシリーズ化され現在に至っている。
シリーズ最大の特徴は、カメラを攻略アイテムや武器にしている点、西洋文化を背景にしたホラーゲームが多かった中で日本の文化もしくは和洋折衷の世界観にした点、幽霊や心霊現象による恐怖を演出している点などであり、映画『リング』(1998年公開)が火付け役となった Jホラーブームの時流に重なっていた。シリーズのソフト累計発売本数は、2014年時点で130万本。
正統シリーズの第1作『零』、第2作『零 紅い蝶』(2003年)、第3作『零 刺青ノ聲』(2005年)、第4作『零 月蝕の仮面』(2008年)、第5作『零 濡鴉ノ巫女』(2014年)の5作品は、内容はそれぞれで独立しているが、登場人物の設定を中心に世界観や時間軸が繋がっている。
時代設定は『零』が1986年、『紅い蝶』が1988年夏、『刺青ノ聲』が1988年12月、『濡鴉ノ巫女』が2000年前後となっている。『月蝕の仮面』は1980年代とされているのみで正確な時系列関係は不明である。
正統シリーズ5作の他に、外伝作品として2012年にホラーゲーム『心霊カメラ 憑いてる手帳』(ニンテンドー3DS )が発売されている。シリーズの中では第4作『月蝕の仮面』の次に制作されたが、AR技術やジャイロセンサーなど3DS 本体の機能を駆使した作品となっている。
ゲーム以外のメディアミックスとしては、2004年7月にゲーム第2作『零 紅い蝶』を基にしたテーマパーク向けホラーアトラクション『4D 零』、2014年には大塚英志の小説『零 女の子だけがかかる呪い』を原作としたホラー映画『零 ゼロ』、ホラーマンガ『零 影巫女』、2021年12月に第1作『零』を基にしたホラーアトラクション『デリバリーお化け屋敷 絶叫救急車 Ver.零』などが展開された。
映画『零 ゼロ』(2014年9月公開 105分 角川大映)
『劇場版 零 ゼロ』は、大塚英志によるホラー小説『零 女の子だけがかかる呪い』(2014年8月刊 角川ホラー文庫書き下ろし)を原作とした青春ミステリーホラー映画である。制作と配給は角川書店。興行収入1.2億円。
原作小説の作者である大塚による角川ホラー文庫版のあとがきによると、本作の映画化を前提としたゲーム『零』シリーズの制作スタッフとの打ち合わせの場では、すぐにオーストラリアの幻想映画『ピクニック at ハンギング・ロック』(1975年 監督ピーター=ウィアー)の名が挙がり、そこから「女学校の寄宿舎の物語」や「少女が一人だけ生還する」といった設定が引用されたという。また、同じく寄宿制学校の物語ということで、萩尾望都の少女マンガ『トーマの心臓』(1974年連載)を翻案した青春幻想映画『1999年の夏休み』(1988年 監督・金子修介)や、「同じ演劇を繰り返し上演する」設定として、吉田秋生の少女マンガ『櫻の園』(1985~86年連載)やそれを原作とする映画(1990年版と2008年版の2作あり)のイメージも話題に上ったという。そのため大塚は、ゲーム開発スタッフの心の中に密かにあった、もう一つの『零』を小説化したと語っている。
また大塚は、本作公開日の翌日に発売された『零』シリーズ第5作『零 濡鴉ノ巫女』のテーマが「水」であることから、本作も民俗学者・折口信夫の『水の女』(1927~28年発表)に代表される「神の花嫁」研究を物語の骨子にしたと語っている。
原作小説は、大塚の妻で小説家の白倉由美の文章や、シンガポールのマンガ家フー・スウィ・チンのイラストもイメージ源にして執筆された。角川ホラー文庫版にはフーの挿絵も収録されている。
監督・脚本を務めた安里麻里は、「都会的な女子高生ホラーではない、もうちょっとフィクション度の高いもの」を目指したという。ゲームの『零』シリーズが原作であることについては、「ゲームが持つ特殊な世界観は面白いチャレンジだった」と語り、また「今回の映画は女の子のために作られているような、女の子のためのホラーといってもいい側面があると思う」、「普段ホラーは見ないというような女の子にも見てほしい」と語っている。
本作の内容はゲームの『零』シリーズとは直接の関係は無いが、主人公のミチが使用する小道具などとしてカメラが重要な役割を果たし、作中では二眼レフカメラ型、蛇腹が下開きで縦長方形のフォールディングカメラ型、左開きで横長方形のスプリングカメラ型、観音開きで横長方形のコンパクトカメラ型の4種類のカメラが登場する。
本作の撮影ロケ地には、女学園の外観に旧・福島県尋常中学校「安積歴史博物館」(福島県郡山市)、女学園の女子寮の外観に明治四十一(1908)年竣工の旧・皇族有栖川宮別邸「天鏡閣」(福島県猪苗代町)、貯水場のシーンに1932年竣工の旧・芦山浄水場跡(茨城県水戸市)が使用された。
安積歴史博物館は2022年3月に発生した福島県沖地震で被災したため、2025年7月現在まで休館となっている。
あらすじ
2月10日。ある地方の山の上にある、ミッション系の全寮制女学園。女生徒のカスミは、同級生の中でも最も美しいアヤに憧れを抱いていた。アヤは「午前0時になる千分の一秒前。写真にキスをすれば、同じ呪いにかかる。」と語る。そして写真にキスをした少女は、次々と失踪してしまうのだった。これは神隠しなのか、それともアヤがかけた呪いなのか。女の子だけにかかる呪い、その正体とは……
おもな登場人物
月守 アヤ(つきもり あや)…… 中条 あやみ(17歳)
本作の主人公。女学園の高等科3年生。女学園の中で最も美しいと評判の少女で、周囲からは憧れのカリスマ的存在。卒業間近の2月3日から1週間、寮の部屋に閉じこもってしまう。
風戸 ミチ …… 森川 葵(19歳)
もう1人の主人公。女学園の高等科3年生。写真撮影が趣味で、卒業後に写真家を目指して東京に上京しようか悩んでいる。友人が次々と神隠しに遭ったことを機に、アヤと共に事件の謎に迫る。
鈴森 リサ …… 小島 藤子(20歳)
女学園の高等科3年生。同級生のアヤに憧れる。イツキの親友。好きな色はオレンジ。金持ちの御曹司との見合いの縁談が進んでいる。
菊之辺 イツキ …… 美山 加恋(17歳)
ネイルサロンを開くことを夢見る女学園の高等科3年生の生徒。親友のイツキが憧れているアヤに嫉妬し、生徒達が失踪するのはアヤが呪いをかけたせいだと信じている。
野原 カスミ …… 山谷 花純(17歳)
女学園の高等科3年生。ミチの友人で、アヤに憧れを抱いている。やや内気な性格。卒業後は短大に進学する予定。
藤井 ワカ …… 萩原 みのり(17歳)
女学園の高等科3年生。アイドルになることを夢見るマイペースな生徒。眼鏡をかけている。
リツコ …… ほのか りん(17歳)
女学園の高等科3年生クラスの学級委員長。
麻生 真由美 …… 中村 ゆり(32歳)
女学園の教師を務めるシスター。花の園芸栽培に詳しい。弟で学園の用務員の崇と同部屋で生活している。
麻生 崇 …… 浅香 航大(22歳)
真由美の弟で、女学園の用務員。右足が不自由で常に引きずって歩き、人との会話が苦手で寡黙。園芸栽培が得意である。
メリーさん …… 中越 典子(34歳)
女学園のふもとの町に住んでいる、全身をゴスロリ風衣装でかためてウィッグをつけた女性。女学園の卒業生だと自称しており、彼女が在学していた頃から「午前0時の呪い」の噂は存在していたと語る。遅くとも明治時代から町にある古い写真館の家の娘だったが、現在は写真館は廃業して地元のコンビニに加工パン食品をおろす工場でパート勤務をしている。本名は草薙和美。写真撮影が趣味の小学生の息子・進がいる。
学園長 …… 美保 純(54歳)
全学園生徒70名弱、教員シスター4名のミッション系の全寮制女学園「セイジツ学園(字が不詳)」の学園長。
唐津 九郎(からつ くろう)…… 渡辺 裕也(31歳)
女学園の失踪した生徒5名の葬儀を執り行った業者の、スキンヘッドの男。死体に触るとその死体の声(残留思念)が聞こえる、イタコに近い霊能力を持っている。普段は不愛想だが正義感が強く、困っている人は放っておけない性格。「黒鷺宅配便」と名入れのされた黒塗りのクラシックカーを運転している。
※本作の原作を担当した大塚英志が同じく原作を務めるホラーマンガ『黒鷺死体宅配便』(作画・山崎峰水 2000年から角川書店のマンガ雑誌にて連載中)の主人公で、映像作品に登場したのは本作のみとなる(2025年7月時点)。
槙野 慧子(まきの けいこ)…… 柳生 みゆ(23歳)
唐津と共に葬儀会社で働く、金髪に染めた髪の毛をハーフツインにした女性。アメリカに留学してエンバーミング(遺体衛生保全技術)の資格を取得している。陽気な性格で、アニメキャラのコスプレのような衣服を着ている。
※唐津と同じく『黒鷺死体宅配便』のレギュラーキャラクターで、映像作品に登場したのは本作のみとなる(2025年7月時点)。
≪原作小説と映画版との主な相違点≫
・原作小説の女学園の校名は「聖ルーダン女学園」だが、映画版の女学園は「セイジツ学園(字が不詳)」。
・聖ルーダン女学園は有名大学への進学率の高いお嬢様学校だが、セイジツ学園は大学進学の言及がある卒業生はいない(短大進学か就職)。
・原作小説のミチには、片方の目で霊が見える特殊能力があり、それを嫌って常に左右どちらかの霊が見える方の目に黒い眼帯をつけている(見える目は変わる)が、映画版のミチにその設定はなく物語の途中から両目で霊が見えるようになる。
・原作小説のカスミは高等科3年生クラスの学級副委員長となっているが、映画版ではその設定は言及されない。
・原作小説の女学園のシスターの名前は「鷺宮足穂(さぎのみや たるほ)」だが、映画版では「麻生真由美」となっている(弟の名前はどちらも崇)。
・失踪した生徒たちの遺体の発見される時間的推移と遺体の状況、リサが発見された経緯が、原作小説と映画版とで違う。
・原作小説ではアヤは謹慎の名目で女学園内の聖堂の塔に監禁されていたが、映画版では自主的に寮の自室に引きこもっている。
・原作小説ではメリーさんの本名は「山田和美」だが、映画版では「草薙和美」(息子の名前はどちらも進)。
・原作小説でいう神社が映画版の貯水場、「オフィーリアのアルバム」がメリーさんの実家の写真館の所蔵写真に置き換えられている。
・原作小説ではメリーさんと鷺宮足穂との因縁関係が明らかになるが、映画版ではメリーさんと麻生真由美との関係は全く言及されない。
・原作小説の方が唐津九郎と槙野慧子の出番が多い。2人が乗る車は原作小説ではワゴン車だが、映画版ではクラシックカー。
・原作小説では学級委員長のリツコが重要な役割を果たすが、映画版ではほぼ出番はない。
・原作小説では女学園に伝わる『オフィーリアの歌』の歌詞の内容が重要な意味を持つが、映画版では歌自体は唄われるものの物語には特に関係してこない。
≪やらんとすることはわかるんですけどね……本文マダナノヨ≫






