長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

だれが「偽りの王」じゃボケがァアア ~映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』のかんそう~

2019年06月09日 20時48分39秒 | 特撮あたり
≪映画の情報は、こちら

 ほんでま、『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を観てきた感想なんですけれどもね。

 まず最初に、我が『長岡京エイリアン』でも今まで折に触れて申し上げてきましたが、わたくしは特撮作品の世界でいうと問答無用の「昭和キングギドラ信者」ですので、作品全体の感想というよりは、「おギドラさま2019はどうだったのか?」という視点に偏った物言いになりますことをご寛恕ください。

 それでさっそく結論から申しますと、

ツボをついているようで、けっこうギリギリで成立してる怪獣映画。ドラマとしてはかなりキビシイ……

 ということになりますでしょうか。
 面白いですよ! 面白いことは面白いと思うのですが……なんか、大味?
 チケット代を払っただけの満足感は得られたと思うのですが、心づくしの美味しいコース料理を食べたというよりは、スニッカーズを5~6本むりやり口に詰め込まれて映画館から追い出されたような強引さを感じちゃったんですよね、映画を観た後。

 結局この映画、いろいろと盛り上がる展開はあるのですが、2014年版『ゴジラ』から「覚醒直後でボーっとしたゴジラ」を引き継いで、タイトルそのまんまの「怪獣王」になりましたとさ、という既定路線を語る役割に徹している中継ぎ作品なんですよね。
 それで、そのための通過儀礼というか、ゴジラが怪獣の王になるために乗り越えなければならない大いなる壁「偽りの王」として白羽の矢が立ったのが、いとしのおギドラさまだったということで。

 そんなの、満足できるかボケェエエエ!!

 いやいや、そんなに怒ってはいけません。
 だって、1991年の「ギドラもどきの元ペット」以来、おギドラさまは昭和時代の栄光はいずこへ、という惨憺たる苦難の日々を長らくあゆんできました。
 1998年は子ども誘拐犯&モスラ1匹に負けるダウンサイジング。2001年はよりにもよって日本列島たったひとつを他の怪獣たちと共同管理する護国聖獣なんていう正義キャラ。2004年は「キングからカイザーへ」なんていう名前だけの昇格で実際はボテボテの鈍重ドドンゴ体型になっただけ。そして堂々たる「黄金の終焉」の名を冠した2018年アニゴジ版では、首だけの登場なのに宿敵ゴジラに対して圧倒的パワー差を見せつけておきながら、昭和時代いらい伝統の流れで使役者との連携が崩れた瞬間に弱体化してゴジラに次元のかなたにぶっ飛ばされるという様式美……

 こういった四半世紀にわたるフラストレーションを払拭するかのように、本作で南極大陸の分厚い氷の中から復活したおギドラさまは、誇張表現抜きに地球を崩壊させかねない惑星規模の恐怖の王として大活躍してくれました。その、ゴジラを相手にしても全くひけをとらないヒールっぷり! ラドンやモスラなんぞ話にならんわという別格さで、あの衝撃的デビュー作『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964年)以来の胸のすく存在感を見せつけてくれたと思います。

 そこはね! そういった、昭和時代の完全悪役、ゴジラ最大の宿敵というポジションをがっつり復活させてくれた功績に関して、私はおギドラさま信者として、この『キング・オブ・モンスターズ』には最大の感謝の意を表さなければなりません。ドハティ監督、本当にありがとう!
 だから、この映画も1回観るだけなんて言わずに、4~5回は映画館に通って、パンフだサントラだムビモンだフィギュアーツだと経済的貢献もバンッバンして応援しなければならないと思うのですが……

 いや、1回観るだけでもういいでしょ。ましてや、ソフト商品買って家で何度も観ようなんて、ちょっと今は考えらんない……

 なんかね。同じ立場だった上に、特撮技術的なレベルとか制作費の高額さでいうと本作のおギドラさまの方が格段にゴージャスなんだろうな、と理屈ではわかっていても、その存在の神々しさというか禍々しさというか、ロマン性みたいなものが、昭和の宇宙超怪獣キングギドラに勝てているとは、とても思えないんだよなぁ。決してひいき目ではないと思うのですが……

 つまるところね、私は本作のおギドラさまが、ドハティ監督がなんと言っていようが、結局「主人公に絶対勝てない悪の西洋ドラゴン」の域を出ていないっていうところが一番、不満なのです。
 だって、ざっと Wikipediaに載っている情報だけをさらってみても、2019年版のリニューアルギドラは「東洋の龍をデザインに入れました!」とか言っていながらも、出来上がったものはご覧の通り、歩く時はプテラノドンみたいに折りたたんだ翼をバタバタさせながら四つ足で這ってるようなカッコ悪い感じじゃないですか。あれ、「翼がボリュームアップ」してるんじゃないですよ。足がひ弱になってるだけ!!
 その証拠に見てくださいよ、あのおもちゃ屋さんで売ってる、ソフビ人形のくせに首も翼も足もどっこも動かない2019年版おギドラさまのムビモン! あのへっぴり腰……完全に、ぎっくり腰になってるオヤジじゃ~ん!! 頭のまわりの角だかたてがみだかが、成型の都合でベッタベタになでつけたオールバックみたいになってるのも一層、くたびれた中年感をかもし出してますよね。
 前年の「柑橘系グミみたいなおギドラさま2018のムビモン」も可動箇所なしで相当きつかったですが、天下のハリウッド作品のラスボスということで期待値が段違いに高かった今回の方がガッカリ度は高いですね。

 なんだかんだ言っても、ドラゴンっぽい姿をした怪獣は「地上ではヨチヨチ歩きするやられ役」でなければならないという既成概念に塗りたくられたおギドラさまハリウッド化の悲劇は、逃れようのないものだったのか……非常に残念です!
 だいたい、地球1コ壊せるくらいのおギドラさまが、ちっぽけなホモサピエンス1人を追いかけて街中をバタバタ這いずり回るわけねぇだろうがよう!! それこそ引力光線一発でおしまいでしょ!?
 『地球最大の決戦』の松本城崩壊シーンを観てくださいよ……おギドラさまは人類なんて、滅ぼす対象とも考えてないの! お部屋の床のホコリか髪の毛ほどにも意識してないんですよ! おギドラさまに追いかけられるだなんて、傲岸不遜はなはだし! おこがましいにもほどがある!! 思い上がるな、人類風情が。

 「おギドラさま=西洋の悪いドラゴン」に対して「ゴジラ=東洋の神聖な龍」という結びつけも、納得いくようでいて全然おかしいですよね。ゴジラが龍!? 龍ってあの、細長い身体で雲の上をひらひら飛び回ってるやつでしょ? あれのどこがゴジラなの!? マンダの間違いでしょ。
 あと、本作でのおギドラさまのテーマ曲が「日本の般若心経をサンプリングしている」というアイデアも、見当違いと言うかなんというか……単に仏教にうとい人が聴いた時におどろおどろしい雰囲気があるから持ってきたってだけで、地球外生命体の可能性が高い生物の背景音楽に、ある宗教のかなり本質的で重要な教義を体現した詠唱を引っ張ってくる論理がぜんぜんわかんない。ふつうに無礼なのでは……
 これだったら、1964年の伊福部サウンドにはちょっと遠く及ばないけど、ストレートにおギドラさまの恐怖を音楽で表現しようとした、前年のアニゴジ版の服部隆之さんのテーマ曲の方が数百倍マシですよね。
 っていうか、伊福部サウンドが復活したとかいう話はいいとして、肝心かなめの本作オリジナルの音楽、いいのありました? 私は全然耳に残らなかったなぁ。ギャレス=エドワーズさんからドハティ監督に交代したっていうのは正直どうでもいいのですが、前作の2014年版『ゴジラ』であれだけいい仕事をした、音楽担当のアレクサンドル=デスプラさんをぽいっと降板させちゃったのは明らかに悪手だったと思います。なんともったいない……そこはクリストファー=ノーラン監督の「ダークナイト三部作」におけるハンス=ジマーさんなみに、デスプラさんをモンスター・ヴァースと不可分の存在としてリンクさせ続けていただきたかったな、と思います。なんか、ほいほい首をすげ替えすぎじゃない?

 西洋の悪竜ドラゴンって、よくよく伝承をたどって見てみると、せいぜいでかい野犬かツキノワグマくらいの大きさしかないですよね。それで槍をかついだ騎乗の聖人さまに突かれて駆除されるレベルなんですから、東洋の龍とはまったく別の存在ですよね。そんなのに引き合わせられるなんて、おギドラさまもかわいそすぎでしょ……実際、何日かかったかは議論の余地があるけど、いちおう金星文明を滅ぼした宇宙超怪獣なんですよ? 弱体化にもほどがあるだろ。

 それで、お話は『キング・オブ・モンスターズ』から離れてしまうんですが、今作でゴジラ VS キングギドラの最新アップデート版の決着がついたとして、次のカードが「怪獣王 VS おサルさん」なんだぜ……おギドラさまが浮かばれねぇよ!
 いやいや、確かにお猿さんではあるのですが、キング・コングは1933年生まれの、ゴジラ(1954年生まれ)から見てもまごうことなき特撮モンスター界の大先輩でありますし、なんてったってアメリカが世界に誇る大スターキャラなのですから、ハリウッドが全力を傾けて作る「モンスター・ヴァース」の大看板として、おギドラさまの上に立つのは仕方ないと思います。東宝怪獣はあくまでゲストですよね。そこはわきまえないと。

 でも、やっぱ納得いかねぇよ……おギドラさまよりもおサルさんが格上……? う~むむ。ま、次回作が本作よりも面白いのだったら文句は言わないと思うのですが、絵的に盛り上がるのかな……トカゲとおサルの決闘でしょ?

 いろいろ言いましたが、本作の不満点は大きく言えば2つありまして、その1つは今までだらだら言った通り、我らがおギドラさまが、どこまでド派手に演出されてパワーアップされていても、所詮は「中継ぎの中ボス、かませ犬」の役割しか与えられていなかったこと。ま、悪役はやられるのが宿命ではあるのですが。

 それでもう1つは、これはもうどこでも言われていることかと思うのですが、「世界人類を滅ぼしかねない頭のおかしなお母さん」が事件の元凶すぎて、17体もの怪獣たちの怖さが、彼女ひとりの頭のヤバさでかすんでしまっているということですね。
 マッドサイエンティストの怖さじゃないよ、あれ……完全に論理が破綻している、ヒステリックな屁理屈で全世界に迷惑をかけてるんですよ、あのおばはんは!
 ドハティ監督は、地球レベルの壮大な物語だけでは観客の興味を集められないと考えて、ミニマムでリアリティのある「家族の物語」を並行して取り入れたのでしょうが、おばはんの犯行目的が行き当たりばったりすぎて、後半でどう改心しようがぜんっぜん好感度が回復しないんですよね。ほんと、もう二度と顔も見たくないキャラクターに成り果ててしまって……私が現時点で本作のソフト商品がのちのち出ても全く買う気になれない理由の90% が、何を隠そうこれです。

 惜しい。実に惜しいです。おギドラさまの復活を楽しむ分には問題ないのですが、人間パートのやり取りが実にまだるっこしくて、押し付け気味で。

 それなのに、ゴジラの怪獣王への成長を語る上で欠かせない転換点として、アメリカ製のオキシジェン・デストロイヤーによって瀕死の状態になったゴジラに、ほかならぬ日本人科学者の芹沢猪四郎博士が捨て身で核エネルギーを補給するくだりがあるのですが、芹沢博士を演じるケン・ワタナビィさんの演技力に全く異論はないにしても、なんだか本作の人間パートの中心にいるラッセル一家とまるで結びついていないように見えるので、唐突に芹沢博士が逝っちゃった、みたいな感じになるんですよね。同じモナークという組織にいるはずなのに、妙に関係性がよそよそしいような気がするんです。

 もうちょっと、芹沢博士や中国のチェン博士姉妹とラッセル一家との有機的なからみを前提に置いてほしかったような気がするのですが、あれよあれよという間におギドラさまが復活しちゃったから、そんなことやってるヒマも無かったのでしょうか。世界規模でトントン拍子にお話が進んじゃうと、横の関係が希薄になってこういう弊害が出るのかぁ。各キャストの出演時間の契約もあるでしょうしね。
 そこらへん、同じ対怪獣秘密組織と言えども、同じ釜の飯を食ってるイメージの強い科特隊やウルトラ警備隊とは温度差がだいぶあるんだよなぁ。なんか、モナークには所属しても楽しいことはなさそうですね。バズーカしょって怪獣とタイマン張るようなムチャクチャな任務も無いだろうけど。やっぱ、働くなら ZATだなぁ~、荒垣修平副隊長、MY LOVE……

 いわば、芹沢博士の命をもらうことでゴジラが復活するという超重要なくだりなのですが、ここ、「ゴジラ」と「オキシジェン・デストロイヤー」と「芹沢博士」という3つのキーワードを、あの1954年版『ゴジラ』と全く同様にからませておきながら三者の関係がまるで違うという、本作で最も挑戦的でアグレッシブな部分だと思いますし、同一人物でないにしても、54年版でゴジラを殺した芹沢博士が、19年版ではゴジラを怪獣王に新生させるという発想はものすごいと思います。
 でも、ここでもものすんごくもったいないと感じてしまうのは、本作でのオキシジェン・デストロイヤーが、「いつの間にか開発されていて、いつの間にか使用されてしまう」という点なのよねぇ! えぇ~!? しかも、結果的にゴジラもおギドラさまも殺せなかったし!!
 わからない……54年版で、規模は大きくないにしても、芹沢大助博士が開発した、してしまった悪魔の兵器オキシジェン・デストロイヤーの恐怖は、さまざまなアプローチで用意周到にじっくり描かれていたと思います。だからこそ、あのゴジラを殺せる禁断の領域に立ち入り得る神器となったのではないでしょうか。
 それが本作のアメリカン・オキシジェン・デストロイヤーときたら、どうですか……その結果は大規模な海洋汚染と漁師さんの大迷惑だけ? 描写が中途半端なので、核兵器の暗喩にもなり損ねているのです。コーヒーのアメリカンなみに威力もうすめってか!?

 かくいう感じで、気になる点を挙げていけばキリが無い人間パートというか、「ゴジラ VS ギドラ」以外の流れの数々なのですが、まぁお祭り映画なんだから、細かいことはいいじゃないの、という気にもなってしまいます。なんだかんだ言っても一つの作品には仕上がっているし、「怪獣王ゴジラの誕生」にまで漕ぎつけたんだからいいじゃないっすか!という、中継ぎ投手のボヤキのような声が聞こえてきませんか……ドハティ監督も大変なのねぇ!

 本作についての感想というか、いろいろ思いついたことをつらつら述べてきたわけなのですが、さてこうなってきますと、「モンスター・ヴァース」シリーズの次なる一手は、さてどんなものになるのかと気になってきますよね。

 でも……相手はおサルさんなんだよなぁ。日本で盛り上がるかなぁ?

 日本における『キングコング対ゴジラ』(1962年)は、これはもうたくさんのエンタメ要素がびっくり箱のようにギュウギュウに詰まった日本芸能史上に燦然と輝く一大娯楽作品となっております。内容はいたってシンプル。円谷英二特技監督お気に入りの「南海の大ダコ」というゲストキャラもいるにはいますが、物語はただひたすらに「北のゴジラ VS 南のキング・コング」の世紀の対決のもようを描くものとなっております。初戦でゴジラの放射熱線になすすべもなかったコングが、帯電体質というものすごい特殊能力を手に入れてリベンジマッチに挑むという、この展開の血沸き肉躍るアツさよ! あーしーあなろい、あせけーさもあい!!

 キング・コング単独の映画もあわせると、大作特撮映画を3本も出したうえで満を持して出す次回の『ゴジラ VS キング・コング』なのですから、おそらく、そこは小細工抜きで62年版に近い「王 VS キング」の頂上決戦になることは間違いないでしょう。

 そこは実にハリウッドらしくていいなと思うのですが、そこで気になるのが、本作であそこまでにおいしい存在感を放っていた、『キング・オブ・モンスターズ』に登場した全人類&全怪獣を通しての独り勝ち MVPと言ってもさしつかえない、あの「GすりKB」ことメキシカン火山怪鳥ラドンの処遇であります。
 つまり、本作であんなにおいしいキャラになってしまった以上、次作で全く活躍しないという選択肢はありえないはずなのですが、ゴジラとコングのガチンコバトルにどう絡ませればよいのかが非常に難しいような気がするんですね。
 難しいですよ……どう少なく見積もっても、黒澤明の『用心棒』(1961年)の沢村いき雄さんレベルに目立ちますからね。このラドンが、コウモリみたいにあっちにひらひら、こっちにひらひらするのなんて最高でしょう? でも、本作並みの脚本の腕では、面白くするのはまず不可能でしょうね。

 ラドンもそうなんですが、本作で一気にボンボン出しちゃった世界各地のご当地怪獣たちをどう処理するのかも難題ですよね……こんな奴らいちいち紹介してたら、ゴジラ VS コングなんかやってるヒマありませんよ! え、日本代表ヤマタノオロチ!? また、めんどくさいところを引っ張り出してきたなぁ!! 水木しげるのマンガ版ヤマタノオロチだったらいいんだけどなぁ。おギドラさま海賊版!
 今までのモンスター・ヴァース作品の傾向として、それが世間的にウケてるのかどうかはさておき、とりあえずどの作品にもハリウッドオリジナルの怪獣を差し込んでくるクセがありますよね。ムートーとかスカルクローラーとか本作のマンモスみたいな牙のあいつとか。
 でも、それってのちのちの回収のこと、ちゃんと考えてるんですかね……増える一方で、後続の作品が苦しくなるばっかじゃないですか。
 それでこの調子で行ったら、どうせ『ゴジラ VS キング・コング』でも、2頭のあいだに挟まるかませ犬みたいな新怪獣を出す算段なんじゃないですか? それがおギドラさま関連の誰かにならないことを切に願いますが……本作のラスト、嫌な予感しまくりだよう!!

 『怪獣総進撃』(1968年)の11頭も、『ゴジラ ファイナル・ウォーズ』(2004年)の14頭も、小説『ゴジラ 怪獣黙示録』(2017年)の28頭すらをもしのぐ勢いで増え続ける、ハリウッド「モンスター・ヴァース」の世界。その実、ほぼ新人ばっかというところがちと不安ではありますが……

 さぁ、次回作はどうなりますかね~。62年版を超えられたら、たいしたもんですけどね! ハードルたけぇなぁ。がんばれ、おサルさん!!
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だれが「偽りの王」じゃボケがァアア ~映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の資料編~

2019年06月03日 22時58分26秒 | 特撮あたり
映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年5月31日公開 132分)

 映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(原題: Godzilla: King of the Monsters)』は、アメリカの怪獣映画。『ゴジラ』(2014年)と『キングコング 髑髏島の巨神』(2017年)に続く「モンスター・ヴァース」シリーズの第3作。日本の怪獣映画『ゴジラ』シリーズとしては通算第34作にあたる。ゴジラ65周年記念作品。

 前作『ゴジラ』(2014年)の監督ギャレス=エドワーズは、前作の物語が単独で完結することを望み、続編を製作することに反対していたが、『ゴジラ』が興行的に成功すれば続編を製作することには何の問題もないと語っていた。そして『ゴジラ』が1億ドル以上の興行収入を記録した後(最終世界興行収入5億2千万ドル)、レジェンダリー・ピクチャーズはゴジラシリーズの続編製作について、全3部作構成で引き続きエドワーズを監督に起用する方針を決定した。2014年7月に開催されたサンディエゴ・コミコンで、レジェンダリーは東宝からモスラ、ラドン、キングギドラの使用権利を取得したことを発表した。同年秋、レジェンダリーは第2作もマックス=ボレンスタインが前作から引き続き脚本を担当することを発表した。
 2016年5月、ワーナー・ブラザースはエドワーズが小規模な映画企画に参加するために降板したことを発表した。翌2017年1月、ドハティが正式に監督に就任したことが発表された。

 ドハティは、ゴジラを「神」として描こうとした。彼は前作『ゴジラ』でのゴジラのデザインを気に入っていたものの、本作のデザインでは背びれを1954年版『ゴジラ』のものに変更し、さらにゴジラがより強大な捕食者に見えるように爪と足をより大きくデザインした。音響に対してはゴジラの鳴き声を1954年版に近付けるように指示した。

 モスラのデザインについて、ドハティは「美しく女性的、エレガントで真の女神のように見えるが、危険な存在にも見える」ことを望んでいた。また、彼は1961年版『モスラ』のデザインに忠実であろうとし、羽の眼状紋を継承した。この眼状紋はモスラとゴジラを関連付けるため、ゴジラの目に似せてデザインされている。一方、本作のモスラには他の怪獣から身を守るための長い鎌足が追加されている。

 ギドラのデザインについて、本作では3つの頭部にそれぞれ個性が与えられ、中央の頭部がリーダーであり、他の2つの頭部を従えている。ドハティはリアリズムを追求するため様々な動物の動きを研究し、特にキングコブラの動きを参考にしている。彼はデザインチームに対して、キングギドラは東洋の龍のイメージを維持し、西洋のドラゴンの影響を排除するように指示しており、「彼ら(キングギドラ)は、伝統的な西洋のドラゴンではありません。初めからそのように指示を出していました……私たちは『ゲーム・オブ・スローンズ』のドラゴンのように見えることは望んでいませんでした。」と語っている。

 本作に登場する怪獣たちの鳴き声は、オリジナルの音源の他にヘビ、トカゲなどの鳴き声を録音して「現代の作風に合うような音」に作られている。俳優が怪獣から逃げ回ったり反応したりするシーンでは、撮影セットに巨大なスピーカーを設置し、昭和時代の怪獣たちの咆哮を流して撮影を行った。


あらすじ
 前作『ゴジラ』(2014年)でのアメリカ・サンフランシスコの悲劇から5年後。
 怪獣および、それまで極秘に怪獣の調査を行ってきた秘密機関「モナーク」の存在が明らかとなり、以後、世界各地で休眠状態の怪獣(タイタン)17頭が次々と発見され、各地点には怪獣の生態を研究するための前哨基地が設置された。
 中国・雲南省にある古代遺跡に設置されたモナーク第61前哨基地では、モナークの科学者エマ=ラッセル博士と娘のマディソンらが、孵化したモスラ幼虫との交信を試みていた。モナーク隊員を警戒してモスラ幼虫は暴れだすが、エマは怪獣交信装置「オルカ」を使って幼虫の気を鎮めることに成功する。しかしそこに環境テロリストのアラン=ジョナ率いる傭兵部隊が襲撃し、エマとマディソンおよびオルカが強奪されてしまう。

 その頃、アメリカの首都ワシントンD.C.で開かれていたモナーク関係者と政府役員の公聴会で、モナークは怪獣への対応と被害の責任について厳しい追及を受けていた。あくまで怪獣殲滅を主張する政府に対し、モナークの科学者・芹沢猪四郎博士はあくまで怪獣との共存が必要だと説く。雲南省で起こった襲撃事件の知らせを聞いた芹沢たちは急遽、モナークの元隊員でエマの別居状態の夫マークに協力を要請し、拉致された母娘を救出するため共に行動することとなる。

 一方、ジョナたちは南極の氷塊に眠る怪獣「モンスター・ゼロ」を目覚めさせるべく、モナークの南極第32前哨基地を急襲し占拠、そのままモンスター・ゼロの復活作業を開始する。それと同時に、アメリカ南部大西洋バミューダ海域に潜んでいたゴジラが行動を開始し、その移動予測からゴジラが南極を目指していると知り、マークたちもモナークの司令飛行艦「アルゴ」で南極へと向かうのだった。


おもなキャスティング、専門用語
マーク=ラッセル博士 …… カイル=チャンドラー(53歳)
 生物学者。以前は妻のエマと共にモナークに所属していたが、5年前のサンフランシスコの悲劇で最愛の息子アンドリューを失い、息子の死の原因となったゴジラへの憎悪からモナークを脱退した。怪獣交信装置「オルカ」を開発した人物だが、悪用されることを恐れている。生物学者としての知識もあり、怪獣の習性や生態に詳しい。
 息子の死後は酒浸りで自堕落な生活を送り、仕事漬けになった妻エマとは疎遠になり別居状態にある。

エマ=ラッセル博士 …… ヴェラ=ファーミガ(45歳)
 モナーク幹部の純古生物学者。息子アンドリューを失いながらも、怪獣と人類の共存を主張している。
 夫のマークが開発した「オルカ」を修復・改良し、中国のモナーク第61前哨基地にてモスラ幼虫の孵化を待っていた。

マディソン=ラッセル …… ミリー=ボビー・ブラウン(15歳)
 マークとエマの娘。12歳。母のエマと共に怪獣と人類の共存を考えている。

芹沢 猪四郎博士 …… 渡辺 謙(59歳)
 モナーク幹部の古生物学者であり、モナークの実質的なリーダー。
 父親の芹沢英二博士の跡を継いでゴジラ研究を続けており、そのためゴジラに対して特に強い思い入れを抱き、怪獣との共存を誰よりも強く訴えている。広島の原爆投下の被爆者だった父の形見の懐中時計を常に持ち歩いている。

アイリーン=チェン博士 / リン=チェン博士 …… チャン=ツィイー(2役 40歳)
 モナークの考古人類学者の双生児姉妹。祖父母の代からモナーク研究員を務めている家系であり、神話や古代の伝承から怪獣と人類の関係について調べている。ショートカットのアイリーンが姉で、ロングヘアのリンが妹である。

リック=スタントン博士 …… ブラッドリー=ウィットフォード(59歳)
 モナークの生物物理学者。皮肉屋な性格だが腕は確かで、分析能力に長けている。

ヴィヴィアン=グレアム博士 …… サリー=ホーキンス(43歳)
 モナーク幹部の古生物学者。前作『ゴジラ』(2014年)にも登場している。

アラン=ジョナ …… チャールズ=ダンス(72歳)
 元イギリス陸軍大佐で MI-6エージェント。退役後に環境テロリズムに傾倒し、傭兵部隊を率いて世界各地で暗躍している。

ウィリアム=ステンツ大将 …… デイヴィッド=ストラザーン(70歳)
 アメリカ海軍第7艦隊提督。前作『ゴジラ』(2014年)では少将だったが、今作では大将に昇進している。

登場怪獣
 モナークの間では、大地の神を意味する「タイタン」と呼称されている。エマによれば、怪獣とは地球の環境バランスを維持する免疫システムであり、2014年にゴジラおよびムートーの被害を受けたラスベガス、サンフランシスコでは急激な植物の生育が見られているという。
 本作の監督マイケル=ドハティは、怪獣を巨大な神として描きたかったため、それぞれが自然の一部を体現していると語っている。

ゴジラ
 身長119.8 m、体重9万9,634 t。
 2億7000万年前のペルム紀において、地球の生態系の頂点に君臨していた巨大生物の末裔。前作でのムートーとの戦いを経て救世主と呼ばれた一方、多くの人命が喪われたことから、すべての怪獣たちの抹殺を求める世論が高まっている。
 前作『ゴジラ』(2014年)から5年が経過し、体格もさらに大型化し、放射熱線の使用頻度も増している。性格は獰猛で、抵抗するならば人類でも容赦なく攻撃することが示唆されている。太古から住んでいたことにより、人類がそれまで探査できなかった地球の各地につながる海底トンネルを経て素早く目的地に移動する独特の移動手段を確立しているうえ、怪獣の言葉ともいえる発声音でモスラとも交信している。対象を威嚇する際に背びれを連続発光させる習性を持つ。
 前作よりも体躯が増しただけでなく、足の爪と背びれの形状が日本版の初代ゴジラに近いものとなり、放射熱線のエフェクトも前作の火炎状からビーム状に変化している。さらに、日本版では対立相手だったモスラと交信を交わすというオリジナル要素もある。

ギドラ
 体長158.8 m、体重14万1,056 t。
 南極の氷塊に眠る3つの頭を持つドラゴンのような怪獣で、ゴジラを上回る巨体と巨大な翼、2本の尾を持つ。南極の氷の中で休眠していたところをモナークに発見されて監視下に置かれており、「モンスター・ゼロ」というコードネームで呼ばれていた。
 太古からゴジラのライバルとして何度も戦ったとされる最強の怪獣であり、西洋におけるあらゆる神話などで伝承されるドラゴンの元になったとされる。その反面、詳細な資料や記録が残っておらず、これについては「その力を恐れ、忘却したかったために記録しなかった。」とモナークのアイリーン=チェン博士は推測しており、またギドラに対して東洋における龍(=ゴジラ)は神聖な存在として伝承されたとも推測している。
 その正体は、太古に宇宙から飛来した外来生物すなわち宇宙怪獣であり、嵐など自然気象を自在に操る、頭部を失っても短時間で再生する、オキシジェン・デストロイヤーが効かないなど、地球上の自然摂理を逸脱した能力を有している。知能が高いうえに性格は極めて凶暴で、怪獣とコミュニケーションを取る装置「オルカ」やそれを扱う人間を障害と見なし、激しい憎悪をむき出しにする。また、ゴジラを上回る力を持つが地球外生命体であるがゆえに地球のバランスを保つ存在ではないとして、ゴジラを怪獣王と考える芹沢猪四郎博士には「偽りの王」と呼ばれる。
 本作では、前年に公開された CGアニメ映画『ゴジラ 星を喰う者』(2018年11月)に登場した高次元怪獣ギドラに続いてフルCG で描かれているが、全身のシルエットと3本の首だけの描写だった『星を喰う者』と違ってギドラの全身が登場し、動きが過去作品での着ぐるみよりも滑らかになっている。日本版キングギドラよりも翼のボリュームが増しており、尾の先端は棘が目立ち、翼を前脚の代わりにして地上を駆ける。中央の首は『ゴジラ ファイナルウォーズ』(2004年)のカイザーギドラのように前に出ている。首は各自の性格が異なっており、中央の首がリーダー格として、攻撃的でしつこい左の首や周囲への好奇心を持つ右の首に注意したり指示したりする様子が描かれている。また、南極での覚醒時には逃げ遅れた人間を捕食する様子も描かれている。
 本作でのギドラのテーマ曲には、スタジオで僧侶に詠唱してもらった般若心経が用いられている。

モスラ
 体長15.8 m、翼長244.8 m、体重不明。
 中国・雲南省の密林の古代遺跡で眠る蛾のような怪獣。ゴジラとはかつて共生関係にあったと見られ、モナークからは「怪獣の女王」と称される。卵がモナークの監視下に置かれていたが、本作で孵化する。
 日本版と異なりフルCG で描かれているだけでなく、幼虫も成虫も「God Rays」と呼ばれるベータ波の強烈な生体発光を身体から放射し、視界を奪うことや嵐雲を吹き飛ばすことができる。また、羽化して鎌状の前脚を発光させた際には、周囲の電子機器が故障していた。怪獣王であるゴジラとは、別種族ではあるが共生関係にあったと見られている。
 体躯は日本版に比べて小さく、幼虫の形状はカイコに近い姿で、糸を吐く時には日本版のようなスプレー状のものではなく、弾丸状の塊を吐き出して相手に叩きつける。成虫も同様の糸を吐くが、翅については前翅よりも後翅が小さい。成虫も翅に比べて身体が小さいが、脚が日本版より長く発達し先端がカマキリのように鎌状になっているほか、腹部は先端がやや突き出て膨らんでいるうえにハチのような毒針を隠し持つ。

ラドン
 体長46.9 m、翼長265.5 m、体重不明。
 メキシコの火山島イスラ・デ・マーラの活火山火口内に眠る翼竜の怪獣で、その巣である火山に基地を設営したモナークにより監視されている。
 怪獣交信装置「オルカ」の悪用によって目覚め、攻撃してきたモナークの母艦アルゴとその護衛部隊を襲うが、接近していたギドラとの戦闘になり早々に敗北した。自身がいた火山の巣をギドラが乗っ取った後は、ギドラに服従してモナークの攻撃部隊を撃退した。
 現地では「炎の悪魔」と呼ばれて恐れられている。頑丈な身体は1,200度もの超高温となっているうえ、体表が溶岩のような形状をしており、翼端が赤熱している。胴体から爆発状の火炎を発生させ、傷口からも炎が噴出する。高熱を利用した上昇気流により、急速な上昇飛行や回転飛行が可能である。
 映像作品としてはモスラと共に15年ぶりに登場した。フルCG で描かれ、容姿こそ日本版の初代ラドンに近いが、飛行時には着ぐるみや操演では不可能だった空中での回転アクションを見せている。
 ドハティによれば、何者に対しても戦いを挑む一方で、自分が生き残れるかどうかを一番に考えている聡いキャラクターであるほか、フェニックス(不死鳥、火の鳥)の神話から要素を取り入れたと語っている。
 デザインには火山のイメージが全面的に活かされているほか、造型については日本の東宝から突起や翼、胸板などを初代ラドンに準拠するよう、細かく具体的な指示があったという。

ムートー(2代目)
 ゴジラと同じくペルム紀から地球に生息していた怪獣。前作とは別個体のメスがアメリカ・ニュージャージー州ホーボーケンの地底で眠っていた。
 また本作では、前作でゴジラに切断されたメスの頭部が、バミューダ海域のモナーク第54前哨基地に保管された状態で登場しているほか、モナーク職員によって記録された過去のドキュメンタリー映像が製作されている。

ベヒモス
 ブラジルに出現した、鼻は短いがマンモスのような牙と体毛を生やした、ナックルウォークで歩行する怪獣。名前の由来は『旧約聖書 ヨブ記』に登場する陸の怪物ベヒモスから。

スキュラ
 アメリカ・アリゾナ州セドナの油田地帯から出現した、クモに似ている頭足類の怪獣。名前の由来はギリシア神話の怪物スキュラから。

メトシェラ
 ドイツ・ミュンヘン郊外の地底から出現した、岩のような表皮を持つ怪獣。名前の由来は『旧約聖書 創世記』に登場する長寿の人物メトシェラから。

モナーク / MONARCH
 世界各国の怪獣たちの研究・調査を行う国際研究機関。怪獣の存在が世界的に知られてもなお、把握している怪獣たちの情報などの研究の全貌を秘匿していることから、国際連合や世界各国から批判の的に晒されている。

アルゴ
 モナークが運用する巨大な全翼飛行機。形状はアメリカ空軍のステルス戦略爆撃機 B-2に似ているが遥かに大型で、アメリカ海軍所属の艦船として扱われている。垂直離着陸航空機 V-22オスプレイやステルス多用途戦闘機 F-35ライトニング2を搭載・運用でき、潜水機能も持っている。

オルカ
 モナークのラッセル夫妻が開発した特殊な音波装置。ゴジラの鳴き声と人間の声を基にした音波を響かせることで怪獣たちと意思疎通を図ることができ、ひいてはある程度コントロールすることも可能となる。
 元々はマークが座礁鯨を減らすためにクジラ類のエコーロケーションを元に開発したものだったが未完成であり、休眠している怪獣を目覚めさせてしまう危険性があることから試作品は破棄されていたが、エマがひそかに修復して完成させていた。
 名前の由来は、エコーロケーションによるコミュニケーションを行なう海獣シャチの学名から。

オキシジェン・デストロイヤー
 アメリカ空軍が極秘に開発していた大量破壊兵器。強烈な爆発と共に範囲3キロメートル圏内の酸素を奪い、あらゆる生命を死滅させる。
 ラドンが出現したメキシコのイスラ・デ・マーラ沖で、ゴジラとギドラが戦闘している最中に投下された。その結果、ゴジラを一時的に活動停止に追い込むほどのダメージを与えたものの、地球外生命体であるギドラには全く効き目が無かった。
 名称の由来は『ゴジラ』(1954年)に登場した同名の科学兵器から。「酸素を破壊することで生物を死滅させる」、「被害を受けた生物が白骨化する」という効能も基本的には原典と同じものだが、海中だけでなく周辺の大気中にも影響を与える。

メーサータレット(砲塔)
 本作の序盤でゴジラが生息していたバミューダ海域のモナーク第54前哨基地に設置されている、対ゴジラ用兵器施設。基地に接近したゴジラに向けられたが、マークと芹沢が制止したため使用されなかった。過去の東宝特撮映画に登場するメーサー兵器とは砲塔の形状などが大きく異なっている。


おもなスタッフ
監督   …… マイケル=ドハティ(44歳)
脚本   …… マックス=ボレンスタイン(37歳)、マイケル=ドハティ、ザック=シールズ(?歳)
撮影監督 …… ローレンス=シャー(49歳)
音楽   …… ベアー=マクレアリー(40歳)
製作   …… ワーナー・ブラザース、レジェンダリー・ピクチャーズ、東宝
配給   …… ワーナー・ブラザース、東宝


 以上、偉大なるおギドラさまの本格的ハリウッドデビュー&フルCG デビューを、我が『長岡京エイリアン』は全面的に祝福させていただきます!!
 でも、肝心カナメの映画がおもしろかったかどうかは、また別のお話ということで……

 詳しいつれづれは、まったじっかい~。
 やっぱり西洋ドラゴン風になっちまったけど……ま、しょうがねっか! ハリウッドだし。
コメント
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