長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

節電してますか? 第9使徒マトリエル涙のどさくさ戦 ~あら、停電!~

2011年08月27日 23時29分27秒 | エヴァンゲリオン使徒大行進
 どうむォ~い! そうだいでございまーっす。
 だいぶ過ごしやすくなってまいりましたねぇ。日中は天気がよくてもそんなに酷暑という感じでもなくなってきたし、夜はもう扇風機もいらないってくらいですし。
 やっぱり、今年の夏はそんなに暑くなかったのかなぁ。死ぬほど暑いって日もあるにはあったんですけど、その期間が短かったということなんすかねぇ。さすがにこれからあんな真夏日が戻ってくることもなさそうにない……かな?

 気がつきゃもう8月もおしまいでございますよ~。今年の夏もそろそろって流れですが、まぁまぁ楽しむことができました。体感はあっと言う間でしたけど味わった味わった。

 え? 悔い? そりゃもう、ありまくりでございますよォ~!! あれもやりたかったしこれもやりたかった。
 そりゃあそうです。人間は悔いが残るからこそ明日も生きていける。少なくとも私の人生は悔いの積み重ねだけがエネルギーの源になっとります。
 そもそも「後悔」っていう言葉が文字通り「後ろめたい」感じがするだけであってね、わざわざ「後」って言葉をたしてるくらいなんですから、人間は基本スタイルは「前むき」なんですよ。
 いいじゃないですかぁ、後悔。生きてるから後悔できるんですからね。それで後悔してることに後悔してくるっと前に向きなおったらまた前進開始! この動きによって自分の周囲360°を確認することができるわけなのです。これは便利だわ!

 ……ま、要するにですね、今、私の嗅覚は確実に「秋のかおり」をかぎとっておりまして、これがも~んのすごくセンチメンタルを誘発するにおいなんですよ。それだけ!

なァ~つゥの おォ~わぁーりィ~
なァ~つゥの おォ~わぁーりィ~ぃにはァ

 って感じ。あーさみしい。

 あの、森山直太朗さんって、この部分を唄う時に「なァ~つゥの フゥ~わぁーりィ~」って唄ってるように聴こえません? そこのあなた。
 私、いっつもそういうふうに聴こえるんで、ここで必ず、真夏に汗だくで腑割り(遺体解剖)をやっている杉田玄白先生の姿が頭に浮かぶんですよ。
 そういう私って、ヘンでしょうか。「ふわり」と「腑割り」って、音がおんなじなのに字ヅラの印象が天と地ほど違いますよね。


 はいっ、こういった正気を疑う独り言はここまでにしておきまして、今回も15年以上前のアニメの忘れられかけたキャラクター「使徒」を検証する本題に入ってまいりましょう。はたして、こっちも正気なのかナ~!?

 その日。浅間山での第8使徒殲滅から2週間がたったある晴天の午前中。

 久しぶりの自宅休暇があけてエヴァンゲリオン0号機の稼働延長試験のために第3新東京市・地下ジオフロントのネルフ本部に向かうネルフ主要スタッフ3名の出勤風景から物語は始まります。
 とはいえ、画面にうつる限りの市内の風景は早朝らしい雰囲気もなく、ただでさえ人口の少なそうな市内も特に人通りがない印象になっていて、彼ら彼女ら(エヴァンゲリオン計画の開発主任とオペレーター)の出勤がサラリーマンの常識でいうほどの「朝」でないことは見てとれます。

 また、ネルフ本部に向かうまでの「どこかの地下鉄」の中で、一行は同じく出勤途中のネルフ副司令とハチ合わせするのですが、いろんな状況から見て「ネルフ職員専用の地下鉄」らしいこの車両でも、彼ら以外の乗車客の姿はいっさい見えないガラガラ状態なので、彼らはそれ以外のネルフ職員から見てもイレギュラーな時間帯に出勤しているという見方ができます。
 こまかくなりますが、私がその地下鉄をネルフ専用と見るポイントは、

1、軽率な印象のない副司令が声をひそめず「第3新東京市の政治はネルフのスーパーコンピュータが司っている」と語っている
 (その時、それを聞いたオペレーターが明確に驚いているため、少なくともこの事実は一般市民は知らないはず)
2、車両に乗っている副指令に会っただけで、開発主任が「出勤ですか。」と声をかけている
3、副司令がすでに制服に着替えている

 こんな感じ。どうかな~?
 全然関係ないのですが、ガラガラの車両なのに、開発主任(妙齢の女性)は副指令にたいして「2人ぶんあけた」隣の座席にすわっています。
 大人な距離感なのだろうが……私が副司令だったらその日は1日ヘコみますね。

 ついでなんで付け足しますが、もし私のもくろみ通りにこの地下鉄がネルフ専用なのだとしたら、車両内には普通の電車とまったく同じように「中吊り広告」などの企業広告が所狭しと貼ってあるので、そういった宣伝効果が期待できるほどの相当な大人数がネルフ関係者として従事しているということになります。
 また、これから出勤するというオペレーターの1人が趣味のベースギターを肩からしょっているので、ジオフロントにはネルフ職員が休憩・寝起きできる個人用の居住施設が存在していることが読みとれますね。
 ネルフ本部はそれだけでひとつの都市といってもいいような空間になっている。こういったことが、直接描写されなくてもいろんな背景や小道具からわかってくるんですから、エヴァンゲリオンの世界はホントに興味深いね~!

 さて、時間はちょっととびまして、出勤して0号機の稼働延長試験に取り組んでいる開発チームと、ちょっと遅めの出勤のためにネルフ本部のエレベーターに乗った作戦指揮官とそこに乗り合わせた2号機パイロット教育係のおじさん、そして地上から公衆電話でネルフ本部の総司令に連絡を取っている初号機パイロットの中学生男子の姿が並行して描写されます。この第9使徒登場エピソードはこういった「複数の場所でのやりとり」のバトンタッチがめまぐるしいのですが、テンポよく切り替わるので飽きのこないおもしろさがあります。

 ここで、初号機パイロットが父親であるあやしい総司令に電話をかけている最中に突然、通話がとぎれると。
 明確な描写はないのですが、これを、その日の最大の事件となる「ネルフ本部大停電」の始まりを告げる出来事であると見るのが自然な読みとり方でありましょう。大停電とはまったく関係がなくて、ただ総司令が早めに電話を切っただけ、っていう意地悪なフェイクととるのはやめておきましょうね~? そんな邪推をしたら『新世紀エヴァンゲリオン』なんかまともに観てられなくなりますから、ホント!

 で、だとすればなんですが、初号機パイロットが電話をかけていた時間が具体的にいつなのかというところが大停電発生時刻の確定の決め手となるわけなのですが、私は、これは「正午ちょっと過ぎ」なんじゃなかろうかと推測しています。
 根拠はまたしても状況証拠だけなんですけどねー。

1、初号機パイロットが「今日の学校で先生に言われたこと」を語っているため、放課後である
2、電話をかけている地上は変わらずの晴天で、特に夕方近い雰囲気はない
3、電話をかけている最中、初号機パイロットの周辺に同行しているような人物はいない
4、電話シーンの直後、学校からネルフ本部に向かう初号機パイロットは同級生の0・2号機パイロットと一緒に行動している
5、「3、」の時に、同じ学校を出発して同じネルフ本部に行くはずの0・2号機パイロットが離れて何をしていたのかを類推するのならば、「各自で食事をとっていた」と考えるのが比較的もっとも自然
 (「2人とも先生の呼び出しをくらっていた」や「連れトイレをしていた」は、2人の知性や仲から見てちょっと……)
6、したがってその日、3人の通った学校は食事をとる時間の前の午前中に授業が終わっている。つまり、初号機パイロットが電話をかけていたのは昼食どきの正午付近

 どぉ~かな~? なんかすぐにこわれそうなあぶなっかしい論理なんすけどね、証拠ねぇんだもの。
 とにかく、「0号機の試験中」という状況にもあっているので、大停電、ならびにその直後に起きた「第9使徒マトリエルの出現」という2大事件は正午過ぎに立て続けに発生したとみて特に無理はないでしょう。

 その日に発生したネルフ本部の大停電は、旧回線の電源(本部全体の電力のわずか1.2%!)を残してすべて、「正・副・予備」の3系統がそろって同時に停電するという異常な規模のもので、総司令・副司令・開発主任といったネルフ上層部の面々はかなり早い段階でこれが単なる事故でなく「人為的に引き起こされたテロ」であると予想しています。確かに2015年じゃない2011年現在でも、こんなムチャクチャな停電が大災害以外のアクシデントで発生することはちょっと考えられませんね。
 それに続けて、彼らはテロの目的を「停電の復旧ルートからネルフ本部の電気系統を把握するため」とし、犯人を「ネルフに悪意をいだいている組織が本部に潜入させたスパイ」だとも想定しました。
 「ネルフに悪意をいだいている組織」といえば、まっさきに浮かぶのは、ネルフの治外法権的な実力行使や飛び抜けた科学力にたびたび先を越され、約2ヶ月前に発生した「ジェット・アローン暴走事件」で顔に泥を塗られるかたちになってしまった日本政府(当時の首都は長野・松代の第2新東京市)ですよね。

 ついでにその話を続けていくと、最終的に総司令・副司令・開発主任の3人はなにかと行動の怪しい2号機パイロット教育係のおじさんがスパイなんじゃないかと目星をつけるのですが、そのおじさんは大停電の時間にはエレベーターの中で作戦指揮官と一緒にいたためにいちおうのアリバイはあることになります。
 このへんの経緯は実におもしろい伏線となりかけていたのですが、後半にいくにつれて物語が他の謎でゴッチャゴチャになってしまい、犯人と目された当のおじさんがああいった形での退場となってしまったため、「ネルフ大停電事件」の真相は実にモヤッとした感じで闇に葬り去られてしまいました。
 まぁ、ネルフ本部は最後にあんな末路をたどっているので、大停電の犯人はやっぱりネルフ上層部の読み通りだったということになるのですが、もうちょっと気持ちよく大停電のエピソードがきいてくるつながり方もあったんじゃないかと。それが実に残念!

 残念といえば、総司令以下の3人がはなっから大停電を「使徒のしわざ」と考えていないことも残念ですね。使徒もみくびられたもんだ……

 ただ、副司令は「大停電の最中に使徒が襲撃してきたら大変だ。」とボヤいていたのですが、その不安はまさに的中することになってしまいます。

 大停電発生の直後、旧東京都・府中の自衛隊「総括総隊司令部」は基地レーダーにより、伊豆半島東沖20キロの海中から熱海方面をめざして潜航してくる謎の巨大物体の存在を確認することとなります。

 これは……使徒!? だとすれば、第7使徒イスラフェル以来およそ1ヶ月ぶりに第3新東京市が危機に!

 どうなる、どうなる~?

 ということで! 地下のネルフ本部はまっくらのまんま、次回につ・づ・く~。

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